ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

IRONMAN

2008-09-27 17:32:54 | 映画
今年はホンマに“怪獣映画”と“アメコミ・ヒーロー映画”の当たり年だ。

特に北米では、この夏空前の“アメコミ・ヒーロー映画”の旋風が吹き荒れた。

その口火を切ったのは間違いなく『アイアンマン』であり、ハッキリ言って日本での公開が遅すぎた(怒)。

しかし、“アメコミ映画”には何かと厳しい日本、世界中では爆発的な大ヒットを記録した『ダークナイト』も、興行的に見事なまでに惨敗する始末…。

それを思うと公開から半年遅れても、無事に日本で劇場公開されるだけマシなのかも?…日本における「洋画離れ」は深刻ですな。

話が横道にそれましたが、ファンとしては待ちに待った『アイアンマン』。

実を言うとボクは数多いアメコミ・ヒーローの中にあって、一番好きなのが他でもないこの『アイアンマン』であります。

コミックも随分集めました。

映画化が決定してからずっと待ち続けましたが、こうして完成した本作は待った甲斐のある素晴らしい傑作に仕上がっていました。

『アイアンマン』の魅力って、いい歳こいた主人公(髭面だし:笑)が自らパワード・スーツを作りヒーローとなり、そして厳ついスーパー・ロボット的なノリが堪らないと個人的には解釈しています。


本作も見事にそのポイントを押さえています。

天才にして、若くして軍事産業ビジネスでも大成功したトニー・スターク(以下:社長)。
そんな社長は酒と女にギャンブルに溺れ、非常に傲慢でハッキリ言って「イヤな奴」として登場するのが実に良い。



調子に乗った社長が、中東にて自社の新兵器のプレゼンを実施。
ところが、そこをテロリストに襲撃され、自身もテロリストの捕虜となり致命的な重傷を負います。

ここで社長は自分自身に対し、冷酷な現実を突きつけられます。

国の為、平和の為と言っていた武器の開発と製造。
それをテロリスト達が使っている現実に、社長は初めて自らを戒めて「改心」します。

本作では、この社長の「改心」が大きなポイントであります。

そこから怒りの「アイアンマン開発」となりますが、コレがまたヒネりが効いていて面白い。

「ヒーローもの」、特にシリーズの1作目の場合、何故主人公がヒーローになったのか?を描く宿命があります。

コレが映画になった時に、良くも悪くも作品のテンポに大きく影響します。

本作の場合は見事にその問題をクリアー、これは脚本がよく練られた結果かとも思います。

まず、最初のアイアンマンである「マーク1」は、テロリストの基地からの脱出の為に、急場で製作してみせます。
この、いかにも「鋼鉄」って感じと、「兵器」然とした武骨なスタイルが最高であります。


次の「マーク2」の開発、中盤のこのパートは実に笑えます。



試行錯誤の末、様々な装備を開発するものの、そのテストを社長自身が行う姿が笑いを誘います。
特に飛行ユニットの開発、そのテストの様子は爆笑ものです。
ここで「不器用くん」なる作業ロボットが登場しますが、このロボットと社長のやりとりが最高です



数々の失敗を経て(笑)、遂に完成版とも言える「マーク3」が登場。



この「マーク3」の登場と共に、物語もコメディ・モードから、疾風怒濤のスーパー・ヒーロー・モードに突入。
社長は自ら作った兵器、そしてそれを悪用しようとする者との戦いに身を投じる決意を固めます。

テロリストとの戦い、F-22との激しい空中戦、そして明らかになる陰謀と本当の「敵」…。



テロリストの背後に、コミックではお馴染みの「あの方」の存在が匂わされるのもポイント(だって「テン・リングス」だし)。
でも、「真の敵」ってのがバレバレで、ここはもう一ヒネりして欲しかった(苦笑)。

本作を観ていて、やはり社長を演じたロバート・ダウニーJrのハマり方が圧巻。



以前も言ったが、一度は大きな成功を手にしながらも、アルコールとドラッグで道を踏み外してキャリアを潰したダウニー。
そんなダウニーの姿は、見事に社長自身と重なって見える熱演であります。

あと、ヒロインを演じたグウィネス・パルトロー。


今まで一度も彼女に何の魅力を感じなかったが、本作で観る彼女は実にキュートで可愛いのもポイントが高い(笑)。

ラストに登場する“アイアン・モンガー”、コレがまんま「鉄人」って感じで最高です。
ラスト・バトルは、もう正に鋼鉄同士の激しいぶつかり合いを感じる金属感と、スーパー・ロボット魂を感じて魂が震えます。


よく『ダークナイト』と比較される本作ですが、良い意味で好対照な作品であります。
しかし、内包するのは現在のアメリカの抱える深刻な問題、そして病巣であるのには変わりないです。

いや~本作も傑作です、今年はホンマにコミック系映画は傑作揃いで満足であります。


「凍結防止処理は施したか?」


JUDAS PRIEST IN OSAKA

2008-09-26 23:50:43 | 音楽
今日、我らが鋼鉄神JUDAS PRIESTの大阪公演を観てきました。

もう結論からぶっちゃけますが、凄い! そして素晴らしい!!

あまりの凄まじさに、今はまだ興奮しており、ただ賞賛の言葉しか出てきません。

ホンマに凄かった!

音のバランスも良く、見事なステージ・セットと照明、完璧でありました。

本日のコンサートは最新作『Nostradamus』から“Dawm Of Creation~Prophecy”でスタート。

白銀のロープを纏い、今宵のミサを司る司祭の如くロブがステージに登場。

今回の日本ツアーにおいて、ロブが絶好調であると言う噂は聞いていました。
しかし、ここまで絶好調とは!?
正に「神」のみなが成せる業であります。



前回来日時の武道館でのLIVE DVDも持っていますが、あの時のロブが全くの絶不調であったのが良く判ります。

アクティブにステージを動きまわり、低い姿勢で唄う衰えを知らぬ歌声、そしてあの金属的な超高音。
ロブは自らの絶好調ぶりを観客にアピールし、観客もロブのスクリームが決まる度に大歓声で応えます。

もう何とメタルならではの美しい光景でしょうか?!

メタルならではなのは、グレン・K.K・イアンのフロントにおけるフォーメーションも完璧でありました。



コンサートのセット・リストに関しては、今回のワールド・ツアーで他の国と大きな違いやサプライズはありませんでした。

ただ中盤、『Nostradamus』より“Death”が演奏された時、それまでの雰囲気から一変したのは事実です。
椅子に鎮座し、苦悶の表情を浮かべながら歌うロブ、あの瞬間は正に“オペラ”でありました。

メンバー曰く『Nostradamus』は「メタル・オペラ」であり、アルバムを完全再現するLIVEの構想もあります。
あの瞬間は、近い将来披露されるであろう『Nostradamus』の完全再現LIVEの、ほんの片鱗だけが見えた瞬間だったのかと思います。

中盤以降は怒濤のヒット・メドレー!



次々演奏される代表曲の数々に、ボクを含めて観客も更にヒート・アップしたのは言うまでもありません。

しかし、本当に驚かされるのはロブ尊師の強靱な“喉”、そしてその“歌声”であります。

一つのハイライトになったのは、超名曲“Painkiller”でした。

全盛期の時ですらフェイク気味になる事もあり、ましてや今の年齢のロブには非常に歌うのが厳しい名曲でもあります。

この日のロブは違いました。
全身全霊を込めた、命を削る様に絶叫する姿には鬼気迫るものがあり、その絶叫は会場を揺らしていました。

楽しく、素晴らしいコンサートはアッと言う間に終わるもの。

バンドはラストも凄まじい大合唱と、別れを惜しむ“JUDAS PRIEST”コールに包まれながら、5人揃っての満面の笑みでの一礼共にステージを去りました。

ホンマに素晴らしいコンサートでした、正に自分がメタル・ファンで良かったと、心の底から思えるコンサートでした。

ありがとう! 我らがMetal God!!


01. Prophecy
02. Metal God
03. Eat Me Alive
04. Between the Hammer & Anvil
05. Devil’s Child
06. Breaking The Law
07. Hell Patrol
08. Death
09. Dissident Aggressor
10. Angel
11. Electric Eye
12. Rock Hard Ride Free
13. Sinner
14. Painkiller
--
15. Hell Bent for Leather
16. Green Manalishi
17. You've Got Another Thing Comin'


Rom 5:12/MARDUK

2008-09-24 00:59:56 | 音楽
今、自分の中でブラック・メタルが“熱い”!

元々、ブラック/デス・メタルにどっぷりとハマっている訳であり、何を今更って感じもするが…(苦笑)。

メタル好きでも、その時の体調や気分によって、好きなジャンルや、聴きたいジャンルが変わるものだと思う。

たまには正統派なメロディック系、時にはコテコテの様式美系、そして女性Voのメタル、プログレッシブ系にゴシック系…ジャンルは幅広い。

ただ、今自分の中でブラック・メタルを聴きまくっている。

以前にも言ったが、僕は精神的に参ってくると、よりブルータルかつアグレッシヴなモノを求める傾向がある。

でも、今は精神的に参っている訳ではない(笑)。
どちらかと言えば、へなちょこな自分の気持ちを引き締めたい位であります。

ブラック・メタルの無慈悲かつ暴虐的なサウンドにより、ゆるんだ己に「喝!」を入れたいのかも?!

そんな訳で、今聴いているのはMARDUKの『Rom 5:12』。
いや~MARDUKはコレが初なのですが、良い! 素晴らしい!!



不穏かつ不気味。
更にはとてつもない暗黒面を抱え、邪悪で破壊的でありながら、そこには何とも言えない絶望的な苦悩や葛藤が見えてくる様なサウンドだと思う。

ただ単にブラスト・ビートが炸裂する爆走ナンバーだけでなく、効果的にミディアム~スロー・ナンバーを取り入れ、楽曲のバラエティーも豊富であり、より劇的な効果もあり、寒々しく不気味な雰囲気も満点であります。

特にシンガーのモルトゥース。


彼は典型的なブラック・メタル系の喚き散らすシャウトだけではなく、実に表現力豊かな“歌唱”を披露しているのが大きなポイントが高いです。

解説書にもありますが、アルバムのブックレットや歌詞カードを見ながら聴くと、このアルバムが一体何を意図しているかより明確になります。

何はともあれ、ホンマに滅茶苦茶カッコ良いです。

素晴らしいメタル・アルバムでもあります、ブラック・メタルだからと偏見を持たずに是非聴いて欲しい一枚であります。



「死」を通して
新たな「生」を受ける事が出来る
だが、全ての色が落ちてしまった時
汝は何にその手を伸ばすのか?!



メガトロン様、再び!

2008-09-23 10:04:50 | 映画
昨年、ずっとこのブログで追い続けた実写版『Transformers』。

作品の世界的なメガヒットを受け、当然シリーズ化が決定したものの、その後のソフト化を巡るゴタゴタまでは、このブログでもフォローして来たと思います。

散々「監督なんて辞めてやる!」と言っていたマイケル・ベイ師匠。
そんな事は無かったかの様に「2」のちゃっかり監督に就任(笑)、脚本家ストライキ騒動のドサクサに紛れて自分で勢いに任せて脚本まで書き上げ、「2」のタイトルを「Revenge Of The Fallen」と自分で勝手に決めちゃいました。

「今度は前作よりも全てにおいて凄い!」と豪語するベイ師匠。

自分で書いた脚本(ストライキ後に前作の脚本家チームがリライト:笑)による本作だが、ベイ師匠の希望もあって前作同様に極秘体制で順調に撮影が進行中…と言いたいながら、相変わらず色んなトラブルがある様です。

やはり一番のトラブルは、サム役のシャイア・ラブーフが、プライベートにて交通事故に遭い手に重傷を負った事。


まだ撮影中だったので、一時はどうなる事かと思われましたが、何と劇中でもサムも重傷を負い腕を負傷というシーンを書き加え、事なきを得た様です。

そんなこんなで、相変わらずのベイ師匠、現時点で判っている事を整理すると…。

・サイバトロン、デストロン合わせて総勢10数体以上の壮絶なバトル・ロイヤルになる。

・サイバトロン側では前作で死んだ筈のJAZZが復活(?)。
新キャラとして前作で登場しなかったもののデザイン化・玩具としてもリリースされたアーシーの登場は間違いない(ミカエラの乗るバイクという噂)、次にグリムロック、ジェットファイアーの登場も濃厚との事。

・デストロン側では、ファン待望のサウンド・ウェーヴ、そして合体する超巨大ロボット・ビルドロンが登場する…らしい。

・10月中旬にティーザー予告篇、正式な予告篇はあの『スター・トレック』の新作と共に公開される…予定。

・人間側のキャストもほぼ続投、サムとミカエラは大学に進学、そこに新たなキャラが加わる。
 基本前作同様に幾つかのストーリーが同時進行、それがラストで一つになる展開…らしい

っと言った感じでしょうか?!

そんな中、前作で深海に投棄されたメガ様。
本作ではしっかりと復活、今回のタイトルはメガ様の復讐を意味する様です。

そこで遂にメガ様の新しい姿が公開(流出?)されました!
前回は「エイリアン・クラフト」だったのですが、今回は見た限りでは「戦車」をスキャンするのでしょうか?!







とりあえず、カッコ良いです、メガ様!!

そろそろ他のトランスフォーマー達のリニューアルした姿や、新キャラの公開もあるかと思うので、そろそろこのブログでも再びベイ師匠と本作を追いかけたいと思います。



祝・『スターシップ・トゥルーパーズ3』DVDリリース!!

2008-09-22 21:18:34 | 映画
やっと『スターシップ・トゥルーパーズ3』のDVDリリースの日が発表になりました。

待望のリリースは11月26日!
喜ばしい反面、ちょっと悩ましい事実も発覚しました。

通常版とは別に、何と「マローダー」のフィギュアが付いたDVDーBOXがリリースされるのです!!

こ…コレは欲しい(汗)。

賛否両論ある「マローダー」ですが、個人的にはいかにも「兵器」っぽい武骨なデザインが気に入っています。

しかし、DVDに付く「マローダー」の完成度ってどれ位なんでしょうか?!
写真を見る限りでは、それなりの完成度を期待しても良いような感じなんですが…。

一応、機動歩兵(コレってリコ?)まで付くし、コレでこの価格ならばお買い得なのかもしれません。
でも、他に欲しいDVDがリリースされると非常に財政的に厳しい現実が(苦笑)。

ちょっと悩む事になりそうです。

肝心の事を忘れてましたが、肝心の『スターシップ・トゥルーパーズ3』のDVDですが、2枚組で映像特典満載のファンならば納得のソフトになっている様です(微笑)。

どちらにせよ、DVDを買うのは絶対に間違いありません。



『ザ・ミスト』(モノクロ版)

2008-09-21 11:20:13 | 映画
『ザ・ミスト』コレクターズ・エディションのDVDが届いた。

本作は劇場で観た時より「素晴らしい傑作!」という感想を持っていた。

コレクターズ・エディションの特典についている「モノクロ版」について、監督のフランク・ダラボンは「このモノクロ版こそディレクターズ・カット版(再編集・追加カット等は全く無い)である」という考えを持っている様だ。

その真の意味での“完全版”である、モノクロ版「ザ・ミスト」を観た感想だが、監督自身が“完全版”と太鼓判を押すだけあり、カラー版とは全く違う印象を受けるし、コレまたやっぱり「傑作!」である事には変わりない。



ダラボンの50年代のB級SF/ホラー映画へのオマージュもあるが、モノクロ版になった事により作品の持つ怖さや不気味さが更に倍増している。

ただの色彩調整でモノクロって訳ではなく、陰影により深く刻まれる恐怖に歪む登場人物達の表情や、霧の中に潜む凶悪な怪獣たちの存在がより明確になっている。

正に「白い霧の恐怖」である。



それ故に終盤に登場する超巨大な怪獣の存在感や、その後に訪れる近年稀にみる陰惨で絶望的な結末まで、より更に強烈なインパクトを持つ事になる。

正に「本来あるべき姿」こそが、この「モノクロ版」であるのは間違いないだろう。

本作を気に入った方は是非、この「モノクロ版」を観て、さらなる「白い霧の恐怖」を体感して欲しい。


「間違っていた、全て俺達が悪かったんだ。」




映画秘宝と「三国志」

2008-09-20 22:20:27 | 本・雑誌
今日は墓参りに、買い物をして回るも、途中の道で段差を踏み外して大転倒…。

思いっきり足首をグネって強打したが、ウチに帰って見たら腫れ上がっていたので、転倒のショックと痛みで精神的に凹む。

そんな中、今月号の「映画秘宝」を買う(苦笑)。

表紙は谷村美月ちゃん。

以前にも言ったが、秘宝で表紙を飾った女優は後に大ブレイクする…というジンクスがある。

今、色んな作品に引っ張りだこの美月ちゃん、今後本格的に大ブレイクするかもしれない。

今月号の「映画秘宝」が総力を挙げて特集するのが、ジョン・ウー校長の新作『レッドクリフ』。

『レッドクリフ』、言わずもがな中国の歴史大河ロマンの最高峰「三国志」が原作。

「三国志」…その物語は知っている様で、実はよく知らないのが本音(笑)。

映画を観る前の、“基礎知識”としての大特集は喜ばしい。

しかし、「映画秘宝」と「三国志」、あまり似つかわしくないのは事実(爆)。

「三国志」の大特集だけでなく、実に幅広くマニアックなネタを拾い上げ記事にしている。

今の時代を反映してか「That's現代蟹工船映画」や、独自の視点と解釈がユニークな「松本清張映画の世界へ」等、今月号も“読み物”が充実が心地良い。

あと最近秘宝がプッシュしている『東京残酷警察』、西村喜廣監督のインタビューを読めば猛烈に観たくなりますね。
是非とも、日本映画として、合体・巨大ロボット対怪獣の血塗れの激闘を描く『ゲッターロボ』の実現を願っております。

足(それも両足!)の痛みも、今月号の「映画秘宝」で少し癒された…かな?!(微笑)。



久々の“麻婆豆腐”

2008-09-17 20:59:10 | 料理
今宵のディナーは「麻婆豆腐」。

ウチではヨメが「麻婆豆腐」があまり好きでないので、「麻婆豆腐」大好きな僕には辛いです(苦笑)。

ヨメがあまり好きではない理由は色々ありますが、その度にヨメでも美味しく食べれる「麻婆豆腐」作りをあれこれ試行錯誤して来ました。

まぁ~工夫のポイントは「下味」ではないでしょうか?

辛味や肉のうま味や臭みを、下味つけによって上手に処理出来る訳で、ちょっとした一手間で美味しく頂けます。

今回はあるちょっとした“工夫”をしましたが、今回はそれが見事にハマった様で、ヨメからも「美味しい!」と絶賛されました。

何をしたかはヨメにも聞かれましたが、「秘密」であります…ムフフ。

次はヨメのリクエストに応え、「麻婆茄子」に挑戦したいかと思います。



ONCE WAS NOT/CRYPTOPSY

2008-09-15 02:19:33 | 音楽
連休は実にリラッックスして過ごしている。

好きな映画を観て、好きな本を読んで、好きな音楽を聴いて…ってな感じ。

未だ精神的に引っかかる事、納得出来ない事はあるのですが、この連休はそう言った事を忘れる様にしています。

さて、今日聴きまくっていたのが、カナダが生んだ変態超絶技巧派デス・メタル集団CRYPTOPSYの6枚目のアルバム『Once Was Not』であります。

以前、CRYPTOPSYの新作をレヴューした時、「前作で行き着く所まで行ってしまった」と言ったかと思うのですが、本作は今思えばCRYPTOPSYというバンドにとって「ターニング・ポイント」的なアルバムだったのかも?!

本作でも演奏陣のテンションの高さは、ハッキリ言って異常(笑)。
あまりにテクニカルかつ複雑過ぎて、常人には一体何を演っているのかサッパリ判らない。

コレは批判してる訳でなく、彼らのミュージシャン・シップが如何に高く、バンドの音楽性が他に類をみない超個性派である事の証明かと思います。

そして、この異様なテンションと緊張感の高いアルバムになった大きな要素に、ファンからは「伝説のデス・メタル・シンガー」として神格化されていたロード・ワームが電撃復帰しました。



彼らの名が世界中に広まるキッカケとなったのは、間違いなくワーム卿が参加して唄っていた(と言って良いのか?:笑)2rdアルバムである『Non So Vile』であるのは今更語るのも野暮でしょう。

あのアルバムでのワーム卿の、もはや人間とは思えない魔獣の如き重低音の咆哮は、当時多くのファンを奈落の底に叩き落すだけの凄まじいインパクトと衝撃がありました。
人間離れした人外魔境の様な唸り声と咆哮、そのバックにはこれまた超人的なテクニックが炸裂するデス・メタル、その瞬間にCRYPTOPSYというバンドは多くのメタル・ファンにその名を記憶させたのでした。

本作では、そのワーム卿が復活しているのです。
テンションと緊張感が高いのは当然、ホンマに凄いアルバムになっております。

相変わらず人外魔境な野獣シャウトは健在ながら、ワーム卿に少々ブランクを感じるのが少し残念か?!
ワーム卿はバンドを脱退後、何と英語の教師をしていたらしく、一時期ホンマに音楽業界から引退していたそうです。
それがいきなりバンドへの復帰で、またあの野獣の如き咆哮を轟かせる…凄い。
全盛期の様な狂気や迫力には少々欠けるものの、やはり他に類を見ないワーム卿の咆哮は素晴らしい。

バンドはフロウのもはや人間とは思えないドラムの凄さもありますが、楽曲の展開がより複雑になり、随所でジャズやボサノバっぽいのを演ってくる「遊び」まで披露している。

しかし、ご存知の様にこの『Once Was Not』のツアー後に、ワーム卿は今度は電撃解雇となりました。

現在に至る訳ですが、バンドとワーム卿の間に一体何があったのか今一つ不透明なのが残念です。

とは言え、このアルバムも「傑作」である事には間違いありません。

ワーム卿、最後の咆哮に震えて下さい。



この地球で
最期の完璧な夜
俺は見た
羽が生えたペストが舞い降りるのを
暗黒の病
古代の星の風に乗って襲来する
「死」以上に最悪なものが待っている


PS:PV『The Pestilence That Waalketh In Darkness』


オフシーズン

2008-09-14 14:50:30 | 本・雑誌
ジャック・ケッチャム著の『オフシーズン』を読んだ。

某ブックオフにて何と百円で購入(笑)。

いや~面白かった! ラストまで一気に読みきってしまった!!

内容は大都会に住むカップル達が週末を楽しむ為に、シーズン過ぎの避暑地の田舎へとやって来る。
しかし、そこで彼らを待ち構えていたのは文明社会から忘れ去られた、恐るべき食人族だった。

もうB級ホラー好きには堪らん内容ですね、もう内容を聞くだけで幾つものホラー映画の傑作のタイトルが頭に浮かびますね。

内容的にはハッキリ言って『悪魔のいけにえ』+『サランドラ』÷『ナイト・オブ・リビング・デッド』。

それに“小説”という媒体を生かしたエロの要素、更に映画では絶対に出来ない強烈かつ凄惨にして悪趣味な残酷・スプラッター描写が加わっている。

特に終盤からは血と肉が飛び散る、凄まじい鬼畜外道の地獄絵図の様な展開は、ある登場人物の台詞ではないが「自分がやった事が信じられない」という程のエグさである。

日本のホラー小説界の帝王・菊地秀行氏もそうだが、ケッチャムもホラー映画の名場面を巧みに本著に盛り込んでいる。

ホラー映画好きなら読んで損はない傑作です、早くこの続編である『襲撃者の夜』も早く読みたくなりました。


「まずは、飯だ。」