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ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

GODZILLA:THE ART OF DESTRUCTION

2014-08-02 18:53:58 | 本・雑誌
『ゴジラ:アート・ディストラクション』。

昨年の『パシフィック・リム』のアート集が限定3,000部のリリースにより、入手出来ないファンが続出した悲劇は記憶に新しい。
この『ゴジラ:アート~』の日本語翻訳版がリリースされる事が決まった時、また同じ悲劇が繰り返されないか心配だったが…。
現時点では比較的入手しやすい様だが、この類の本はアッと言う間に絶版になるので要注意、
レジェンダリー版『ゴジラ』が気に入った方は、早急に入手する事をお勧めします。



さて肝心の内容ですが…。
コレが非常に興味深い内容であり、単なるコンセプト・アート集と言う領域に収まらないない作品に仕上がっている。
レジェンダリー版『ゴジラ』と言う作品が、様々な試行錯誤を繰り返した末に誕生した作品であるのが良く判るメイキング本になっている。



個人的に興味を惹いたのは、やはり「ゴジラ」のデザインを巡る試行錯誤だ。
以前にも言ったが、下手すればエメリッヒ版以上の大惨事になる可能性もあった訳で(苦笑)。
本当にあのデザインに落ち着いてくれて良かった。



そして敵怪獣ムートー。
コチラも様々なアイデアと試行錯誤の結果、あのルックスに落ち着いた。
賛否両論あるがデザインでは確かにクリーチャーっぽいが、劇中ではしっかり「怪獣」していた。




本著を読むと、レジェンダリー版『ゴジラ』は様々な試行錯誤を重ねたとは言え。
根本的にはオリジナルに対する最大のリスペクトを持って、真摯に“怪獣映画”を製作しようとした事を実感する。
あと単純に映画を観た後であれば、本著のページをめくる度にニヤニヤ出来る(笑)。



ファンであれば是非読んで欲しい一冊に仕上がっている。
超オススメです!!



怪獣王は救世主なのか?!

2014-07-27 13:49:05 | 本・雑誌
小説版『GODZILLA ゴジラ』を読んだ。

映画を観た直後だったので、その興奮のまま一気に読めてしまった。

映画のノベライズは映画を観た後で読むか、ネタバレ承知で映画を観る前に読むかで感想が全く変わってくる。
この『GODZILLA ゴジラ』に関しては前者、映画を観た後に読んだ方が絶対に面白いと思う。

この『GODZILLA ゴジラ』に関して「人間ドラマに比重が置かれ過ぎているが、そのドラマが弱い」と批判がある。
本作を読むと実に丁寧なキャラクター達の心理描写と、劇中には登場しなかったシーンの数々によりそう思わない。

今ネットでは本作には劇場公開版だけでなく実はディレクターズ・カット版が存在し、実は3時間の内容をカットして劇場公開版にした。
ソフト化された時に、ディレクターズ・カット版(完全版)もリリースされるのでは?…と噂になっている。
(昨年の『パシフィック・リム』でも同じ噂が流れてデルトロ監督にあっさり否定された:苦笑)。

もし仮にこの小説版に登場して、劇場公開版に登場しないシーンが撮影されていてカットされているなら。
何故そうしたのか?と言う、ギャレス・エドワーズ監督の意図も理解出来る。
劇場公開版はあくまでも観る側のテンポやリズムを重視した結果であり、ドラマ・パートは最低限に抑えたと解釈出来る。
ただ、実際に撮影していてカットされたのなら、もし劇中に挿入されていたら更にドラマはエモーショナルになっていたのでは?と思う。



(注意:ネタバレ炸裂!!)




まず冒頭のフィリピンでの採掘現場。
芹沢博士たちはそこで正体不明の巨大生物の化石化した遺体と、本作の重要な存在であるムートーの繭を発見する。
この小説版では、崩落現場の調査に向かう前に芹沢博士は事故の詳細を知る。
何よりここで放射線被害がもたらす恐ろしさが描かれている。
そして生存者達の酷い現状を見て心を痛めるシーンが、芹沢博士という男の存在が持つ信念もより鮮明になる。

そして主人公フォードとジョー親子の東京でのシーン。
確執を乗り越えて新たな道を模索しようとするフォード、その息子の申し出に感謝しながらも妻を失った事件の真相解明に取り憑かれるジョー。
身軽拘束された後、元発電所内で起きる惨劇の直前にジョーが語る事は物語において重要な事であり。
父ジョーが語った事やその後に起きる悲劇が、フォード自身を大きく変える事になる。

クライマックス。
決死の覚悟で死地に向かおうとする時、フォードと幼い息子サムとのシーン。
そして芹沢博士とフォードのやりとりは、観る側の心を揺さぶる様なシーンだったかと思う。

あと主人公であるゴジラ。
ハワイでのムートー(雄)との激突。
劇中ではTVニュースであっさり流されていたが、実際にはそのニュースはこの激突の凄惨さを伝えている。
そしてゴジラ、ムートーの及ぼす甚大な被害もしっかりと描かれている。
怪獣達にとって人類は眼中になく、ただ巻き込まれ死んで行く存在として描かれている。
ゴジラの放射火炎に関する解釈も興味深い。
実は何度も放射していたり、ムートーのEMP攻撃を受けてのゴジラの影響も実に興味深い描写が連続する。

こう言った描写が含まれたディレクターズ・カット版が存在するなら、ある意味劇場公開版よりも更にエモーショナルな作品になる可能性もある。

是非、映画を観た後に読んでみてください!!


PS:現在開催中のコミコン2014。
  そこでレジェンダリーからエドワーズ監督の正式な続投。
  更にモスラ・ラドン・キングギドラが、今後の続編に登場する事が発表されました!!
  また凄い事になりそうな予感がします。

怪獣映画、復活なるか?!

2014-07-21 18:54:46 | 本・雑誌
映画秘宝、最新号を買う。

お目当ては『ゴジラ』大特集にあります!

このブログで追っているレジェンダリー版『ゴジラ』の関係者によるレビュー、そして秘宝ゴジラ総選挙等。
おまけに『トランスフォーマー/ロスト・エイジ』公開記念、世界のメカ怪獣大図鑑…。

映画の公開に合わせて色んな特集を組んだ雑誌があったが、中身の濃さでは映画秘宝がダントツで凄い。
この勢いなら、別冊として一冊にしてリリースしても良かったのでは?
皆さん、もっと色々と語りたかったんじゃないでしょうか?(笑)。
秘宝ならではの視点で、ギャレス・エドワーズ監督にマニアックに突っ込んで欲しいし(平成『ガメラ』シリーズを観ていたかとか:笑)。
関係者のコメントとして、是非樋口真嗣監督のコメントを読みたかった。

あとレジェンダリー版『ゴジラ』のレビュー。
昨年の『パシフィック・リム』においては様々な背景を踏まえて賛否両論だったが…。
エメリッヒ版と言う、良い意味での「比較対象」の影響も強いのは理解出来るが(爆)。
このレジェンダリー版『ゴジラ』においては、作品への評価が明らかに絶賛傾向にあるので正直驚いた。
だが何名かの関係者がポロッと悲しい心情を吐露していたが、もう怪獣映画は「日本のお家芸」とは完全に言えなくなってしまった事だ。
確かに怪獣映画と言うジャンルは、ハリウッドに新たな金脈をもたらすかもしれない。
しかし日本映画界において「怪獣映画」というジャンルは、本当の意味で失われてしまいそうな悲壮感を感じてしまう。
そんな状況を打開する為にも、今製作中の実写版『進撃の巨人』への期待が高まる一方です…。




あと秘宝と一緒にバンダイからリリースされたレジェンダリー版『ゴジラ』のソフビを購入。
お子様向け仕様とは言え造形はしっかり作り込まれており、オリジナルより幾分細身な感じもするが良く出来ていると思う。
ただ何体もレジェ版ゴジラが我が家にいるので、そろそろヨメの視線を気にしないといけません(苦笑)。

毎日、滅茶苦茶忙しいです!
でも今週の25日はレイトショーで『GODZILLA』のチケットは購入しました!!
もう今からガンガン期待で膨れ上がってますが、この映画秘宝を読みながら更に気持ちを高めたいと思います!!






期待していたのですが…。

2014-07-05 19:33:39 | 本・雑誌
『GODZILLA ゴジラ OFFICIAL BOOK』を買いました。

う~ん何でしょ?。
このスッキリしない内容は?!

“OFFICIAL BOOK”とタイトルの割には、その内容が随分薄味に仕上がっている。
何か非常に物足りない…。

肝心のゴジラの姿も、明確にされてはいない。
敵となるムートーもストーリーで紹介されながらも、全くその存在に関して話題にも上がらないって…どうなんでしょ!?

確かにキャストや作り手側の話は興味深い内容はあるものの、本の厚さに比例にして中身も薄味になっていて正直残念。

予備知識の無い方の期待を煽る為なのかもしれないが、僕みたいに本作をずっと追い掛けて来た者には退屈な一冊となってしまいました。

既に予約済みの『GODZILLA/アート・オブ・ディストラクション』に期待します。
待ちに待った日本公開が目前に迫ったのに、ただ残念としか言えない。


“パシフィック・リム症候群”と日本映画

2014-02-01 19:12:07 | 本・雑誌
「映画秘宝別冊 新世紀怪獣映画読本」を読んだ。

先に「映画秘宝」誌において2013年度ベスト部門において、ライター&読者の両部門で輝かしい1位を獲った『パシフィック・リム』。
この別冊は早い話、その『パシフィック・リム』の副読本とも言える内容になっている。



今更、こんな副読本を出して「黒船襲来」だの何やと騒ぐ前に。
公開前から『パシフィック・リム』と言う作品を、「映画秘宝」として盛り上げれば良かったのでは?!
過去にも日本公開の有無は関係なく、面白い映画を独自にピックアップして盛り上げていたのが「映画秘宝」と言う雑誌ではなかったのか?と言う疑問はある。
個人的には日本でこそ、この『パシフィック・リム』と言う作品を映画秘宝と言う雑誌が盛り上げるべきだったのでは?と思えて仕方ない。



何故それをしなかったのは、この別冊の内容にもリンクする背景があると邪推してしまう。
要は『パシフィック・リム』と言う作品を、映画秘宝も多くの日本の関係者と同じく「なめていた」と言う事だろう。
いくら「秘宝」で、以前より高く評価しているギレルモ“信頼出来る男”デル・トロが監督していても。
メジャーの超大作としての“怪獣映画”であっても、エメリッヒ版『ゴジラ』と言うあまりに大きく悲惨な失敗例がある。
日本人と欧米人では、根本的に「怪獣」への概念が異なる事も判っている。
それ故にハリウッドでは「(日本映画的な)怪獣映画」は撮れないだろうと言う、日本人としての自信と自負もあった筈だ。
だから、公開前より『パシフィック・リム』と言う作品を妙に冷ややかな視線で見ていたのだろう(過剰な期待を自重したと言う見方も出来るが)。



そして公開された『パシフィック・リム』。
そのあまりに大きな衝撃が、今回の「新世紀怪獣映画読本」と言う本のリリースにつながったと思う。
ソフト化された『パシフィック・リム』の中で、デル・トロ監督によるコメンタリーにて。
正々堂々と「特撮」・「怪獣」・「メカ(ロボ)」について、あそこまで愛と敬意を持って語られた今。
もうハリウッドとか、日本映画と言う枠の話ではない。
「怪獣映画(巨大ロボが出る映画も含む)」を語る場合、今後『パシフィック・リム』と言う作品が良くも悪くも“基準”となると思われる。
嫌な言い方だが、先にヤラレてしまった「後の祭り」って感じがするのも事実だ。



そして、この「新世紀怪獣映画読本」。
先に映画秘宝の在り方に関して批判的意見を言ってしまったが、実はコレがもう滅茶苦茶面白くて興味深い内容になっている(笑)。
『パシフィック・リム』という作品のファンなら、是非読んで欲しいと思う一冊に仕上がっている。
怪獣映画として「パシフィック・リム」を様々な視点で分析、同時に今現在の「怪獣映画」と言うジャンルについて考察。
当然、怪獣映画のファンとして『パシフィック・リム』という作品に対する賛否両論はある。
だが『パシフィック・リム』と言う現実を突きつけられ、日本の関係者側から今さら建て前も糞も無く様々な意見が語られていて楽しい。
率直な羨望と嫉妬、映画人として業界で仕事をする者だからこそ語れる切実な本音を通して「日本映画」の抱える問題も浮き彫りになっている。
本著の核心的部分は、中野貴雄氏による序文と寄稿が全て物語っているかと思う。



『パシフィック・リム』に続いて、今年はレジェンダリー版『ゴジラ』が公開される。
このレジェンダリー版『ゴジラ』の完成度によって、日本映画にとって“お家芸”であった「怪獣映画」と言うジャンルは終止符を打たれるかもしれない。
ぶっちゃけた言い方だが、観る側も作る側も「勝てない」と思ってしまう決定的な一撃を喰らう可能性がある。
しかし、日本人として幼い頃より国産怪獣映画をこよなく愛してきたファンとして言うが、何もそれによって悲観視する必要性な無いと思っている。



ただ日本映画の悪い所は、ハリウッドの流行りをすぐにフォローしようとする所だ(それに金を出すスポンサーの存在もある)。
しかしハリウッドと日本映画では、映画の作り方やシステム等において基礎と基盤が違い過ぎる。
その上でフォローしても、単に上辺をなぞっただけで中身の伴わない「劣化コピー」の様な作品になるだけだ。
あと逆にジャンルの固定概念に捕らわれてしまい、それが呪縛となり柔軟な思考を持ち難い作り手側(とファン)がいるのも事実だ。
ただ、日本映画にはまだまだ優れた技術と知識、そして柔軟な思考と野心を持った映画人がいる。
それを上手く活用し使いこなす事によって日本映画独自の個性を持つ作品を生み出し、幅広い新規のファンを獲得する可能性は充分にある…と信じている。



「パシフィック・リム症候群」を煩い、意地と対抗心だけで無闇に粗悪な作品を量産する事の方が恐ろしい。
本著において厳しい現状ながらも、熱い情熱を持った映画人たちがいる事がファンとして嬉しい。
『パシフィック・リム』より受けた衝撃を刺激として、そこから新たな作品を生み出そうとしているのが頼もしい。
来年公開となるが、実写版『進撃の巨人』や『THE NEXT GENERATION パトレイバー』等と言った作品がある。
ソレらは決して“パシフィック・リム症候群”に陥る事のない、斬新な作品になるのを日本の怪獣映画ファンとして心から期待している。
そして商業的にヒットして欲しいと、心から願っている。



肝心の『パシフィック・リム』も、北米において“売り方”を間違えてしまい興行的には今一つの結果となっている現実がある。
しかし、一方では結果的に昨年度の夏の超大作として世界規模で一番売れた作品となった。
更に映画の興行成績だけでなく、キャラクター・ビジネスとしても破格の成功をもたらした。
ここに今後の日本映画における「怪獣映画(と言うかジャンル系映画)」の作品として、ビジネスとしての成功の“鍵”が秘められていると思う。

あとファンとして、決して「パシフィック・リム原理主義」にはなってもダメだと思う。
今後、「パシフィック・リム」を凌駕する様な作品がドンドン登場して欲しいと願っているのが本音。

ただ残念な間違いを一つ。
巻頭にある「勝手に考えた怪獣図鑑」、昔の怪獣図鑑のようで懐かしくもあり楽しいのだが…。
そこで「ライジュウ」を「ミートヘッド」と間違っているのは痛い(苦笑)。
何故こんな間違いが起きたのか不思議でもあります。

何はともあれ『パシフィック・リム』と言う作品のファンの方々。
この「新世紀怪獣映画読本」を是非読んで欲しいと思います。


PS:今こそ、再評価しても良いのでは?と思う作品です。




PS:もう、このままの勢いと雰囲気を生かして映画化して欲しいです。




PS:鬼才・押井守監督と実写映画の相性に不安はありますが、監督の「エンターテイメントに徹する」宣言を信じます。



小説版『パシフィック・リム』、そして…。

2013-08-03 18:15:07 | 本・雑誌
当ブログにて熱狂的プッシュ中の『パシフィック・リム』。
その日本公開が、遂に来週に迫りました!



当日はバッチリ平日なのですが、既に仕事帰りのレイト・ショーでチケットは購入済み。
もう興奮と期待で鼻血が出そうです(自嘲)。
ただ現在、仕事がまた例によって多忙。
その忙しさが来週、更に加速しそうなので出来れば良いコンディションで本作を観たいですが…(苦笑)。



さて、そんな中ですが『パシフィック・リム』の小説版を読みました。
もう、あまりの面白さでアッと言う間に読めました(笑)。
小説版を読んでいて良いのは、劇中のセリフだけでは判り難い心理描写や細かな設定等が判る事。



本著を読んで気になったのはマコだけでなく、ローリーやスタッカーも日本語を話す事。
『キル・ビル』や『ラスト・サムライ』ではないが、日本語を交えた会話は可笑しな事になるので心配です。



あと「エルボー・ロケットッ!」でお馴染みになった必殺技の音声入力。
コレは小説版では登場せず、デル・トロ監督が劇中に付け加えたものでしょうか?!
何はともあれ、『パシフィック・リム』と言う作品が早く観たくなります。



あと小説版を読んで…。
俄然、気になるのは「続編」の事。
以前、興行面でアメリカでは苦戦していると言いました。
しかし、その一方で世界規模では大ヒット中であります。
今後のソフト化、更にキャラクター・ビジネスにより続編への期待が高まります。



その「続編」、以前にワーナー側から打診がありデル・トロ監督が既に動き始めたとも言いました。
ワーナーとレジェンダリー社の決裂により、本作の権利をどちらが持つか気になります。
ただ本作の大部分を出資しているレジェンダリー社が持つと思われますし、続編は新たなパートナーであるユニヴァーサルで製作されるでしょう。



そんなビジネス的な話は別として、デル・トロ監督自身が「続編」に関するアイデアを幾つか明かしています。
デル・トロは日本の怪獣映画的に、続編を「更に強力な怪獣とイェガーの登場」による単なる“怪獣プロレス”にはしないと言いました。

・物語のメインは“アンティヴァース”の謎の探求。

・より強力なジプシー・デンジャーIIが登場する。

・イェガー・シリーズと怪獣のハイブリッド・タイプが登場する。

コレだけ聞くと「おぉ!」となります(笑)。
前から“アンティヴァース”について、その謎を更に解明していくと言うのはデル・トロ自身が明言してました。
小説版では、既に新型イェガーのプロト・タイプの設計が終わっている事実は明らかにされてます。
そこに来て「イェガーと怪獣のハイブリッド・タイプ登場」ってのはビックリ!
平成ゴジラ・シリーズ的に言えば機龍、昭和のヲタクから言うとマシンザウラーを連想します。


(注意:ネタバレ含みます)


あと小説版を読んで、コレって続編へのネタフリでは?と思える箇所も幾つかありました。
まず、怪獣を「神」として崇める“怪獣教”と言うカルト教団の存在。
更には怪獣の脳にドリフトした、ニュート・ガイスラー博士。
“アンティヴァース”の存在、更に怪獣を生み出し操る“先駆者”と呼ばれる宇宙人(異次元星人)の存在を知ります。



ガイスラー博士は地球環境の変化が、怪獣出現と襲撃の原因と推察。
更に怪獣との戦いにより、地球環境の変化によって人類側にもミュータント誕生の可能性を示唆します。
劇中、小説版にあった部分がどう描かれているかによって事は変わります(笑)。

まぁ~あくまでも個人的な続編への妄想ですが…。

・怪獣教、武装テロ組織化。
核弾頭により、新たなゲートを海底に開ける。

・PPDC、新型イェガーとして怪獣とのハイブリッド・タイプを開発。
そのパイロットは、怪獣との対話とドリフトが可能なミュータント(絶対にナウシカ的な美少女!:笑)が搭乗。

・“アンティヴァース”の研究者として、主人公ローリーの亡き兄ヤンシーの恋人が登場(コレは初期の設定にあった)。

ってな感じ?!
まだ本作も観てないのに、続編の事を話すのも変ですが(自嘲)。
とにかく8月9日!
絶対に本作を劇場で観る!!


PS:コレは凄い! そして素晴しい!! 同時に「怪獣映画」への愛に感動した。



『パシフィック・リム:ビジュアルガイド』

2013-07-27 15:12:29 | 本・雑誌
やっと届きました!
『パシフィック・リム:ビジュアルガイド』!!

当初、日本語翻訳版が出るか判りませんでした。
だから早々にAmazonにて、輸入版『Pacific Rim: Man, Machines & Monsters』を予約してました。
しかし発売日になって、発送が遅れると言うメールが来ました。
それ以降、ずっと発送が遅れるメールばかり(苦笑)。
そんな中で日本語翻訳版がリリースされる事、それが限定3,000部であるニュースが発表されました。
また来たメールも、(早ければ)7月下旬の発送と来ました。
そこで輸入版ではなく、すぐに日本語翻訳版である本著『パシフィック・リム:ビジュアルガイド』にチェンジしました。

やっと手に入った本著、文句無しで素晴しいです!!

独特のヴィジュアルとアート感覚の持ち主である鬼才ギレルモ・デル・トロ監督、更に圧倒的情報量を誇る『パシフィック・リム』という作品。
その魅力が最大限につまっています!!

しかしネタバレ満載です(微笑)。
『パシフィック・リム』という作品を“素”の状態で楽しみたい方は、本著を購入しても作品を観てから読んだ方が良いです。
ワタシ?!
基本的に、全然ネタバレOKな人なので、本著を堪能しました(自嘲)。
やっと届いた本著を読んでいた時、どうもずっとニヤニヤしながら読んでいた様です。
後でヨメから、「気持ち悪い!」とズバッと斬り捨てられましたが…(爆)。

とにかく『パシフィック・リム』という、宝物のような映画の魅力がつまった一冊になっています。
輸入版と同じく、嬉しいオマケも満載です。
ファンは絶対に買って損はしません。
超オススメです!!


◯我らがデル・トロ監督からの本著に関するコメントであります。



ALL YOU NEED IS KILL

2012-12-29 16:53:44 | 本・雑誌
『ALL YOU NEED IS KILL(著・桜坂洋)』を読んだ。

6年前にリリースされ、たちまち「新たな日本のSF小説の傑作誕生!」と絶賛された。
僕のような“パワード・スーツ”好きのSFファン達も、本作の事を「宇宙の戦士」や「終わりなき戦い」に匹敵する傑作と呼んでいた。



買っていたものの、ずっと本棚にしまったままだった自分を呪った。
あまりの面白さに一気に読めてしまった。
読みながら、面白さで胸が高鳴る興奮を感じた。
そして先の「宇宙の戦士」や「終わりなき戦い」とは違い、あまりに切なく哀しい結末に泣いた。



ネタバレになるので詳細は触れないが、この切ない感傷的な結末は日本人特有のセンスではないか?と思えてしまう。
皮肉と言うにはあまりに残酷で、読む側の心を抉るような切なさと哀しみを非常に繊細なトーンで描かれている。

本作はコレで終わりなのだろうか?
個人的には、機動ジャケット(本作におけるパワード・スーツの呼称)を紺碧に塗装。
新たな戦場の死神として戦い続け、人類を勝利に導くケイジの活躍を読みたい。
同時にそれはまた繰り返される哀しみのループであり、今や地球の英雄となったケイジの胸に秘めた苦悩と哀しみを深くさせるだけなのかもしれないが…。

そんな本作。
今、ハリウッドでSF・アクション超大作として撮影中。
主演はトム・クルーズ、監督はダグ・リーマン。
そして戦場の牝犬にして女神リタ・ヴラタスキにエミリー・プラント。



主要キャラがグンと年齢が上がったので、もはや初年兵と呼べないですな(苦笑)。
「寄せ集め部隊」という設定を生かして、当然トムはUS出身の兵士になるんでしょう。
舞台も日本ではなく、イギリスで撮影されているのでイギリスに変更(まぁ~同じ“島国”だし:笑)されるのかな?
何はともあれ、個人的にはコチラにも非常に期待しております。

未読のSFファン、ライトノベルという偏見がある方。
とにかく読んでみてください。
本作は間違いなく、日本が生んだ新たなSF小説の傑作です!!

「僕はジルバなんか踊りません」

ナチスが月から攻めてくる!

2012-09-29 19:16:44 | 本・雑誌
『ナチス映画電撃読本』を読んだ。

別冊映画秘宝を買うのも久しぶりだが、コレが実に興味深くて面白い内容になっている。

この本自体は、本日より公開される『アイアン・スカイ』に併せてリリースされたものだ。

映画秘宝本誌よりも、濃密かつコッテリとした『アイアン・スカイ』の特集と解説が素晴らしい。
早く観たい作品だが、時間がなかなか合わないのがファンとしては歯痒い。

しかし『アイアン・スカイ』やナチス映画の解説だけでなく、実に真摯な姿勢で“ナチス”と言うタブーにも触れているのも本著の特徴だろう。

本著でも言及されているが欧米では絶対的にタブーである“ナチス”に対して、日本(とアジア圏)はその認識が甘いのは事実だと思う。
特に僕らの世代は「ヤマト(ガミラス帝国)」や「ガンダム(ジオン公国)」からの絶大な影響を受け、ナチスにはある種独特のイメージを持っているのは事実。
だから具体的な内容に入る前に、編集側からの「前書き」が入るのだろう。
本著はあくまでも「フィクションとエンターテイメントとしてのナチス」である。
コレは、あまりにデリケートな問題を孕むからこそという必要不可欠な大前提なのだと思います。

しかしタブーだからこそ、イマジネーションを刺激されて次々とナチス映画が生まれるのでしょう。
歴史的な事実と悲劇を把握した上で、あくまでもフィクションのエンターテイメント(娯楽)としてナチスの脅威を楽しみたいです。


PS:フィンランド映画ってのがポイントなんだと思います、早く観たいです!!




PS:ロブ・ゾンビ氏は本当に本作を作るんだろうか?!




アレ? どっちもウド・キアが主演してる?!(笑)

「洗礼」という“呪縛”

2012-06-30 21:46:59 | 本・雑誌
久々に「METALLION」を買いました。

今回の特集は“鋼鉄名盤徹底ガイド第4巻:飽和状態から二極分化へ 1989~1991編”。

ハッキリ言います。
僕らのようなメタル・ファンは、一番この時代にメタルを聴きまくっていました。
そして結局、この時代に聴いたモノに絶大な影響を受け、それが今も自分の聴くバンドの「選択基準」になっている事実です(笑)。

何より我が家のCDコレクションに、今回取り上げられていたアルバムの数をカウントしたので余計です。
もう…何枚あったかは言いません(苦笑)。

この後、呪わしき90年代の暗黒期が襲来。
当のBurrn!が否定的(当時は自らソレを煽りながらも)だった「Big In Japan」現象という、日本独自のメタル・バブルが発生します。

しかし、この時に日本だけでもメタルのマーケットが存在した事実。
それが20年以上経った今も、当時のバンドやファンがシーンを支えているのも事実です。

ただ単に「良い時代だった」とは言いたくないです。
あの時に養った魂を、今も燃やし続けているファンはきっと多いはず。
今、市場や興行面では欧州がメインだと言います。
消えかけたメタルの流れを、しっかりと支え続けたメタル・ファンは誇りに思って良い筈だ。
だって今や伝説のバンドと化したPANTERA。
当時のB!誌において、実は高い評価を受けていなかった事実もありますから(笑)。

時代が変われば評価は変わります。
日本のメタル・ファンは、その優れた耳と目を持っている事実を誇りにしたいと思います。
だから若いメタル・ファン、今現在のメタル・シーン(ダーク&ヘヴィ、そしてグランジ&オルタナティヴを通過し)を形成したバンドの音楽に触れて欲しいです。


PS:このPVを観た次の日、CDショップを何店も回って買いました。




PS:僕は故レイ・ギランの声と歌、そしてジェイク・E・リーのギターが大好きでした、今も良く聴きます。




PS:「次の時代」と言う匂いを彼らから感じました。