ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

THE STENCH OF REDEMPTION

2007-10-31 16:50:31 | 音楽
最近心身共に弱っている僕。
こんな時ほど音楽的趣向は、ソレとは真逆によりハードかつアグレッシヴな路線を求める傾向がある様だ。


今、問答無用のお気に入りで聴きまくっているのが、DEICIDEの『The Stench Of Redemption』!!

DEICIDEとは、泣く子も黙るグレン・ベントン先生(Vo.B)率いる大ベテランのデス・メタル・バンドです。
このグレン先生、正真正銘のアンチ・クライストにして、悪魔崇拝者として知られ、あちらの宗教団体や動物愛護団体から弾圧を受けたり、数年前にはライブ会場に爆破テロ(!)を仕掛けられたりと、ホンマに色んな意味で“伝説”の人物であります。

そんな訳でDEICIDEのサウンドも、もうコレこそが正に“DEATH METAL”しか言いようのない、邪悪にして獰猛な冷酷無比無情のサウンドだったりします。

いわゆる北欧のデス・メタル・バンドとは違い、US産のデス・メタル・バンドはサウンドは根本的に違うように感じてます。
DEICIDEやCANNIBAL CORPSE等といたアメリカを代表とするデス・メタルは、ハードコアにして重低音、メロディーよりもリフと勢い重視の邪悪なサウンドかと思います。
一方で北欧のデス・メタルは言うてもメロディアスであったり、何となく北欧の美しさと醜悪を巧みに対比させたサウンドが多いと思います(コレはあくまでも個人的な見解です)。

偉そうな事を言いましたが、実は僕がDEICIDEのアルバムを買ったのは、この『The Stench Of~』が初めてだったりします(笑)。
言うても、メロディアスな北欧のデスに傾倒していたのが事実です。

何故そんな僕がDEICIDEの『The Stench Of~』を猛烈に気に入っているのか?

理由は簡単、本作よりギター・チームとして、ラルフ・サントーラ(ex.ICED EARTH、セバスチャン・バックetc)とジャック・オーウェン(ex.CANNIBAL CORPSE!)が加入したからです。

本作でも楽曲の大半を手掛けるのは、結成時からの不動のコンビであるグレン先生とスティーヴ・アシェイム(Dr)です。
彼らが作り出す楽曲は正にDEICIDEとしか言えない、グレン先生による地獄の魔獣の如き重低音のデス・グロウルが唸り、これでもか!と言わんばかりにブラスト・ビートが炸裂します。
ただコレまでとは違うのは、切り裂くようなリフ・ワークに加え、ラルフ&ジャックによるギター・ソロが素晴らしいのです。
特にラルフはネオクラシカルにして、華麗かつ美しいメロディアスなギター・ソロを弾きまくります。
悪魔の化身であるグレン先生のVOとの対比が、これまた悪魔と天使の壮絶な戦いの様で、何ともドラマティックでカッコ良いのです。
一方のジャックもCANNIBAL CORPSEの頃とは全く違う、テクニカルなソロを披露し、ラルフと激しいギター・バトルを展開しています。

今のメタル・シーンにあっても、これだけのギター・チームを持つバンドはそんなに多くないかと思います。
ARCH ENEMYに匹敵する…と言っても良いかと思います。

邪悪かつブルータルなデス・メタルに、美しくドラマティックなギター・ソロを加えた現在のDEICIDE。
古くからのマニアは「メロウになった」と批判する声もある様ですが、この大きな変革により僕のような新しいファンを開拓し、更なる飛躍につながるかと思います。

ブルータルなUS産デス・メタルはどうも…と聴かず嫌いはせず、多くのメタル・ファンに聴いて欲しい傑作だと思います。


正にサタンへのオマージュ
神はお前を救いはしない
地獄こそお前の天国
イエスは今、引き裂かれていく



『隠し砦の三悪人』のリメイク

2007-10-29 23:42:09 | 映画
遂に、あの樋口真嗣監督の最新作が『隠し砦の三悪人』リメイクである事が発表になった。

あの駄作・リメイク版『日本沈没』後、次に黒澤明不朽の名作『隠し砦~』のリメイクを手掛けるのでは?とネットでは早くから噂になっていた。

世間では主演に松本潤を迎える事が話題になっているが、個人的にはやはりかつて「天才」と思った樋口氏がリメイク版の監督を手掛ける事が最大の注目。

既に巨匠・黒澤のオリジナル版の傑作に、樋口なりの大胆なアレンジを加えられる事が明言している。
一説では「時代劇」と言うよりも、SF・ファンタジー的な要素を大胆に導入すると言う(アレ?『日本沈没』の時にも最初はSF・アクション色が強くなるって言ってなかった?!)。

樋口氏による過去の傑作のリメイクはこれで2回目、おまけに主演はまたジャニーズ系のアイドルの起用…何も言うまい。

年末には織田裕二主演にて、これまた黒澤時代劇の傑作『椿三十郎』のリメイク版が公開される。
予告編を観たが、正直「?」と言う感じだった。
巷では公開時には、様々な物議を呼ぶのは間違いないと言われている。

さらにハリウッドで進む『7人の侍』のリメイクは、とてつもない方向に暴走していると言う。

そこに来て樋口版『隠し砦~』だ、観る側からの基準は更に厳しい目に晒す事になるだろう。

もう個人的には全く樋口監督には何の期待も抱いてない、彼は単に映画会社にとって都合の良い“それなり”の大作が撮れる「商業監督」成り果ててしまった。

『隠し砦~』はSWシリーズの元ネタである、今や邦画最大のスケールの映画が撮れる樋口真嗣が一体どんな手腕を見せるのか?!

遠くから、期待はせずに生温かい目で見守りたい。

我々が知る樋口真嗣と言う暴れん坊は、牙を抜かれて大企業の飼い犬に成り下がった事実を受け止めなければ…。




何もしない休日

2007-10-28 23:30:21 | 雑談
ホンマに何にもしない休日(苦笑)。

僕は風邪薬を飲み死んだように爆睡、ヨメも遂に風邪を引いたのか珍しく自ら体調不良を訴える。

それでもヨメは洗濯・買い物などをしていたので、何もしないのは気が引けたので晩ご飯は作る。

今日作ったのは「トマトのポトフ」。
使わなかったジャガイモから芽が出ていたので、使えなくなる前に大量消費するのに持ってこいのメニュー(笑)。

作り方はいつもと全く同じ、野菜とベーコンを鍋に入れて、ひたすらグツグツ煮込むだけ。
ホンマに簡単です、得意料理は「ポトフ」と言えば案外カッコ良いかも?!(爆)。

出来立てのアツアツを食い、ヨメは風邪薬を飲んで倒れてしまう。
僕はフッと届いたものの、まだ未開封(!)だった『スパイダーマン3』と『直撃地獄拳 大逆転』のDVDをコレクション用の棚に片付ける。
何とかLOUD PARKに行く時間は作れたけど、最近仕事は超多忙やし、体調も滅茶苦茶悪かったし、全く心身共に余裕が持てていなかった事を実感する。

次の休みは、ゆっくりと『直撃地獄拳~』を楽しみたい!
そう思って気持ちを切り替え、また今週も途中で潰れない程度に頑張りますか。




風邪引きとリゾット、リターン(苦笑)

2007-10-27 23:10:41 | 料理
また風邪を引いた(苦笑)。

やっと治ったと思っても、職場は風邪引きだからけ、アチコチで咳と鼻水の雨嵐な環境…(没)。
自分の風邪が完治しても、また別の風邪をもらう悪循環、この日曜日は薬を飲んで静養に専念である。

風邪を引けばリゾットが食いたくなる訳ではないが、また懲りずにリゾットを作りました。
ただし今回はトマト・ベースのチキンではなく、ミルク・ベースにベーコンときのこを使用。

本来ならば生クリームを使うのでしょうが、そんな高級なモノは無いので冷蔵庫にある牛乳(おまけに低脂肪乳)をそのまま使用。
牛乳は「乳臭くなる」と嫌う方もいるかと思いますが、下味をつけたベーコンと野菜をしっかりと炒めれば風味が牛乳っぽさを消し、クリームっぽい味わいを醸し出してくれます(笑)。

作り方はまんまトマトのリゾットと同じ、ただ違うのは終盤に今回は牛乳を入れただけと言う簡単さ。
最近よくヨメに作り方を聞かれるのですが、今回は敢えてポイントとして挙げるなら煮込みながらパルメザン・チーズをたっぷりふりかけ、溶けるスライス・チーズを放り込んで煮込む事でしょうか?
まぁ~チーズ嫌いな方には考えられないかと思いますが、チーズが程よいとろみと味わいになります。
想像するよりもあっさりと食べれ、体調が悪い時にはお腹にも優しく、野菜も一杯で栄養も満点かと思います。




コレが噂の“プレデリアン”

2007-10-26 19:39:37 | 映画
北米では『TF』のDVDが売れまくっているらしい。
何でも発売から一週間で、既に800万枚(?!)以上のセールスを記録したらしい。
これだけ爆発的なセールスにつながったのは、他の今年のサマー・シーズンの超大作群の中にあって、いち早くリリースしたのも大きく影響しているらしい。

このDVDのバカ売れで『TF2』の製作が繰り上がったが、スピルバーグ率いるドリーム・ワークス社とパラマウントとの関係が悪化しているので、今後の展開が色んな意味で注目ではあります。


さて今年は仕事が多忙を極め、例年になく観た映画の本数が減ったのが悲しい…。
そんな中、今年のラストに『エイリアンVSプレデター:レクイエム』の日本公開が決まったのが嬉しい!
公開日は12月28日!!
今年最後締めくくるド派手な作品になるのを、実は密かに期待している一本であります。

『AVP-R』に関しては、未だ謎の要素が多いが、内容は以前取り上げたような大筋になるようだ。
監督・脚本のストローズ兄弟は、前作のアンダーソンが「エイリアン」寄り姿勢だったのに対し、先に「プレデター」寄りの発言もあり、シリーズの幾つかの「お約束(例:片言の台詞、自らの治療シーン等)」も本作では観れる可能性が高い。
更にストローズ兄弟は「かなりハードコアな作品になる!」と宣言もしたので、前作で感じた物足りなさは解消される…と期待したい(笑)。

個人的には今回の主人公となる“始末屋”である最強のプレデター・ウルフ(通称)の存在、どうも地球に来るのは彼のみな様で、エイリアンの大群を前に一体どんな戦いを展開するのか?!
オマケに“完全戦闘生物”である「プレデリアン」、コイツはかなり手強い存在らしく、さすがのウルフもかなりの苦戦が予想されます。

今まで「プレデリアン」のデザイン案は公開されていましたが、遂にその姿が公開されました。

思ったよりもスリムながら、やはり凶悪かつ邪悪な雰囲気がプンプンしちょります。

エイリアンの俊敏さ、プレデターのパワフルさを兼ね備えたハイブリッド・クリーチャー。
『エイリアン4』に出てきて中途半端な暴れ方しか出来なかった、あのニューボーン(グロテスクなデザインは最高でしたが)を超える存在になって欲しいですね。



10・23 悪夢のLOUD PARK in大阪(Part-2:神々への冒涜)

2007-10-24 22:12:54 | 音楽
マンソンさんのLIVE後、場内には不穏な空気が溢れる。

マンソン・ファンらしきゴス風お嬢様方々が次々と退席、でもここで不可思議な現象に気が付きました。
僕は今回幸運にもアリーナの前方だったのですが、マンソンがステージを去った途端ゴス嬢様達も退席、するとサバスやディオ等のTシャツを着た方々がその席に着席しました。

マンソン終了後、サ~ッと空席が一杯出来たものの、セットチェンジが終わる頃にはほぼアリーナが一杯でした。

コレって何?!

チケットのトレードでもしたの? チラッと後ろを見るとゴス風お嬢様ではなく、圧倒的にスーツ率が高くなったのが笑えた。

そんな中、ステージでは着々とHEAVEN AND HELLの準備が続く。
DVDでお馴染みのデッカいおっさんがステージを闊歩し、例の教会じみたセットが出来上がる。

いよいよか!って思うと間もなく、いきなり場内が暗転!!
先のマンソンとは比較にならない位に、地の底から湧き上がるような凄まじい歓声が湧き上がる。

コレにより今日は一体誰がメインであるかが明確になる、この大歓声を聴いたマンソンさんの心中は如何に?(没)。

大音量で“E5150”が流れ、そのまま“The Mob Rules”に突入する。
ロニーは非常に良く声が出ているし、アイオミは笑顔を浮かべながら前に出てきて、ギーザーは不動のままペースをかき鳴らし、ヴィニーは鬼のような形相で爆音ドラムを轟かせている。

音も非常に良く、演奏も素晴らしい!!
ロニーは一曲ごとにMCを入れる、そこでも相変わらず紳士的かつ穏やかな口調である。

ただ『Dehumanizer』からの“I”に対するリアクションは、やはり鈍い…これも某B!のもたらした悪しき先入観だ。

先のLIVE-DVDの頃とは違い、さすがバンドに躍動感が増しており、メンバー間の掛け合いやインプロバイス合戦が堪らない。
特に“Voodoo”における掛け合いは、このメンツならではの最高なモノであった。

特にアイオミのギターが素晴らしい。
「泣き」を含めた美しいギターを弾きまくり、城ホールに集まったファンを酔わしていた。
「アイオミ=リフ・マスター」というイメージがあるが、オジーやロニーが語るように彼は「世界で最もヘヴィなブルース・ギタリスト」なのだ。

勿論ロニーは正に人間離れした領域にあり、昨年観た時よりも声が出ていたし、華麗なマイクスタンド回しも披露し、素晴らしいとしか言えないパフォーマンスである。

中盤ヴィニーのドラム・ソロが入ったが、イヴェント形式のLIVEでドラム・ソロが必要か疑問ではあったが、そんな事は木っ端微塵に粉砕される凄まじいソロだった。
やはり、この人の轟音ドラムは凄い。
身体もデカいが、音は更にドデカい!
ドラム・ソロを生で観て凄い!と思ったのは、かのMOTLEY CRUEのトミー・リー以来(生音が違う)だ。

この後は怒涛のヒット・メドレー!

“Die Youg”では会場中からメロイック・サインと拳を突き上げ、コーラスの大合唱という「これこそHM!」と言う感動的な場面が見られる。

そして“Heaven And Hell”へと流れ、ガラガラの城ホールとは思えない「♪お~お~っ!」と大合唱が轟く。
昨年もDIOの演る“Heaven~”は聴いているが、言わずもがな本家の演るヴァージョンは正に最高で完璧としか言えない。

感動的な大合唱の後、HEAVEN AND HELLのLIVEは終了した。

だが、この日最大の悲劇はこの後に起きた。

「Thank you!」とロニーやアイオミが観客に拍手を送り、そのままステージから降りてしまった。
でも何か様子が変だ、ロニーが左端にはけたギーザーに何か合図を送るとギーザーも右側に消えた。
場内からは当然アンコールを求める拍手が鳴っていたが、何とあっさりと客電がつき、ゾロゾロとステージの撤収が始まったのだ。
アレ? まだ“Neon Knights”を演ってませんが?!
すると無情にも「本日公演は終了」と言うアナウンスが流れ、場内からは凄まじいブーイングが起こった。

HEAVEN AND HELLがこの日のメイン・アクトではないのか? イヴェントのヘッドライナーなのにアンコールが無いのか!?
聞けば会場借用時間が22時までらしい、確かに時計を見れば21時55分位だったが…これはあまりに酷くないか!
メイン・アクトにアンコールも無し、ファンに余韻に浸る間もなく退場を迫る係員、こんな酷いLIVEは今まで経験した事はない!!

会場を後にするファンは口々に「“Neon~”が聴きたかった」と言う声が上がり、誰も満足したと言う雰囲気ではなかった。

ハッキリ言うが、このメンツでLIVEをするのは、もうコレが最後(特に日本では)かもしれないし、それを売りにしていたのは当の主催者側であった筈だ。
その期待を裏切るような仕打ちは、大阪に来てくれたバンドに対して失礼であり、高いチケット代を払ったファンの気持ちを踏みにじる行為以外何でもない。

多くのファンが翌日の名古屋公演に行ける訳ではない、ホンマにコレが最初で最後かもしれなかったのに…。

コレはHMの「神々」に対する冒涜以外の何物でもない。

正に悪夢のような夜だった。

もう一度言う、主催者側のクリマンは多くのバンドやファンに泥を塗った。

主催者側でも様々な事情があったのかもしれないが、興行はチケットを買うファンがいて成り立つ筈ではないのか?
そんなファンの気持ちを土足で踏みにじる様な行為する会社に、今後多くのファンが憎悪と不信感を抱く事になるだろう。

敢えて言わしてもらう、LOUD PARK in大阪に関わったクリエイティブマンのスタッフは永遠に呪われるがよい!!



10・23 悪夢のLOUD PARK in大阪(Part-1:怒りのマンソン様!)

2007-10-24 14:38:07 | 音楽
10月23日、大阪城にて開催された「LOUD PARK in大阪」を観てきました。

今年のラウパに関しては、色んな意味で賛否両論がある様ですが、東京と違い今年の大阪版はバンドとファンをなめきった極悪・最低のメタル・フェスだったと断言します。

前日のゼップ大阪も色んな事があった様ですが、この大阪城での公演に関しては、出演してくれたバンドへの無礼さ、高いチケット代を払って集まったファンを侮辱するものでした。

ハッキリ言わしてもらうと、イヴェントの主催者であるクリエイティブマンが「諸悪の根元」だと糾弾したい。

毎年ラウパを開催してくれるのは有り難いが、もう関西方面で強引な開催は止めた方が良い。
コレならば、自分の観たいバンドを単独公演で観た方が、バンドやそのファンが救われる筈だ。

本当に酷かった、クリエイティブマンは一体何を思ってこの日のラインナップを組んだのか?!


当日、何やかんやで会場に到着したのは5時30分過ぎ。
グッズを買って入場すると、係員が会場の入り口に立ち奥に誘導している。
嫌な予感がする…。
奥に行くと係員が「当日の座席指定変更の為、アリーナ××番以降のチケットをお持ちの方はこちらへ!」と叫んでいる。
何の事やら? 会場に入ると、今まで城ホールでは観た事がないステージ・観客席の配置に驚く。
これで全てが飲み込めた、チケットが売れてないのだ! 多分従来の座席配置では、半分も観客が埋まらないのだろう…。

場内に入ると、既に本日のゲスト・松本和之が演奏をしている。
観客は3割程度の入り、大半が座ったままか自分の席を探しており、オマケに客電までついてるでは!?
これでは客入りのBGM扱い、仮にも日本のプロのアーティストである。
それにこの酷い扱い、あまりにもクリマン側は失礼ではないか?!
ステージに立つ松本氏も自虐気味に「あと2曲で終わりますから」とか、「適当に時間を潰して下さい」と吐き捨てる。演奏は熱がこもっていたが、あっさりと苦笑いを浮かべてステージを降りていった。
まるで20年前、今は亡きスポーツバレー京都でのメタル・フェスで、ガラガラの観客を前にしたインディーズ・バンドを思い出した(苦笑)。

松本氏がステージを降りて、次はブルータル・デス・メタルのNILE。
今度はしっかり客電も落ち、立ち上がる観客も多く、それなりの歓声が起こる。
噂には聴いていたが、NILEは高い演奏力を誇り、一糸乱れぬプレイで観客を圧倒する。
懸念された音も非常に良く、機材のトラブルが全く無かったのがこの日通した唯一の救いだった。
ある程度の拍手と歓声を受けるも、やはりNILEは全くウケていない。
それでも彼らはこのイヴェントに参加出来た事、更にこの日集まってくれた観客に対して感謝の言葉を並べた。
NILEは最後までプロらしく、自分達の役割を全うしてステージを降りた。

続いてダブル・ヘッドライナーの一つ、MARILYN MANSONが登場。
この日、明らかにマンソン目当てのゴス風のお嬢様方、HEAVEN AND HELL目当てのゴリゴリのメタル・ファンにキッチリ分かれているのが、客層を見れば一目瞭然であった。
もう何度も言っているが、この日の組み合わせは本当にミスマッチでしかない。
マンソンの登場の前に場内は活気つくも、スタンド席を見ると無惨なまでにガラガラ…更にイヤな予感がする。

すると場内暗転、先のNILEよりは大きな歓声が上がる。
ナイフ(肉切り包丁?)型のマイクを持ち熱唱するマンソンさん(相変わらず良い声でした)、バックバンドの演奏も完璧だった。
でも、全くウケていない!
この微妙に醒めた空気にマンソンさんが気付いた、見る見る彼のテンションが下がっていくのが判る。
一応曲毎にコスチュームを替えたり、小道具を使ったりで、それなりにショウは進行する。
だが、マンソンさんは観客に対して何のコミュニケーションを取ろうとしない。
以前観たマンソンさんは、しっかりと観客とコミュニケーションを取り、ファンを煽り自らのペースに巻き込んで行った。
後半にくれば更に状況は悪化、マンソンさんはマトモに唄う事もなく、観客に「Fuck You」を連呼させ、唄い終わるとマイクを捨て「何だコレは?」と吐き捨て露骨に不機嫌さと不快感を猛烈にアピールしていた。
挙げ句の果てに、ラスト2曲では観客席に背中を向けたまま唄い、ラストは遂にブチ切れたのか観客席にダイブして大暴れ。
ラスト、一度も観客席を観る事も無く、何も言わずにマンソンさんはステージを降りていった…。
彼は明らかに「怒っていた」、別に機材のトラブルや何らかの問題があった訳ではないように見えた。
その「怒り」の矛先は誰に、何に向いていたのか?
もしコレがマ○ケル・シェンカーやアク○ル・ローズなら、怒りのあまりステージを途中で放棄していただろう。
自分の持ち時間は何とか演りきったマンソンさんは、まだしっかりとしたプロ意識はあったのかもしれないが…。
こんなマンソンさんを観る為に、高いチケット代を払ったファンの方々は気の毒で仕方ない。

この夜の悪夢はまだまだ続く…。 

(Part-2に続く)



LOUD PARKin大阪に行ってきましたが…。

2007-10-23 22:40:10 | 音楽
LOUD PARKin大阪(大阪城)を観戦して来ました。

まぁ~とりあえず当初から危惧していた事が全て現実となり、どのバンドもファンも複雑かつ消化不良な気持ちになる最低なフェスでした。

詳細なレポートはまた後日アップします。

何はともあれ…俺はやっぱり“Neon Knights”が聴きたかった!!(号泣)



いよいよ明日、LOUD PARK in 大阪!

2007-10-22 23:07:49 | Weblog
今日、仕事で時代祭を初めて見物する。

こんな言い方をするとアレかもしれないが、イメージ的にはもっと格調高いモノかと思ったが、早い話は要は「コスプレのパレード」なのね(爆)。
あんまり言いたくはないが各キャラクターに扮する素人さんは、色んな意味でもっと慎重かつ厳選な審査をした方が良いのでは?!(苦笑)

そんなこんなで仕事がスタート、でも明日は貴重な“有休”を使って大阪城での「LOUD PARK」に行きます!!

思えば昨年ゼップ大阪にて、あまりに神々しいDIOを観て感動し、まさか今年はHEAVEN AND HELLを観に行くとは…夢にも思わなかったです。

既に東京での2日間のLIVEを観たファンが感想をネットに上げてますが、やはり今回の大阪におけるキャスティングには疑問を抱いてしまうのは変わらない。
ラインナップ的に昨年より少々パンチが欠けるとは言え、あの2日間にはそれなりの人気・知名度を備えたバンドが揃っていた。
高いチケット代を払う価値、何よりも日本で唯一にして最大のメタル・フェスなのに、ここ大阪では…やっぱり納得が出来ない。

何故マンソンさんとHEAVEN AND HELLがダブル・ヘッドライナー? サポートにNILE? さらにオマケが松本和之って?!

コレなら大阪城版LOUD PARKは、もう先の2バンドだけで興行は成り立つだろう、先に2バンドも付けるつもりなら、ARCH ENEMYをサブにつけろよ! オープニングにはSAXONを、ゲストには松本某ではなくTRIVUMで(その方が絶対にチケットは売れた筈だ)っと言いたい!!
極端な話、HEAVEN AND HELLの大阪公演は、名古屋等みたいにラウパ絡みのバンドを付けたホール・クラス(厚生年金大ホール)での興行でも充分に成り立っただろうに。
個人的にマンソンさんやNILEが嫌と言う訳ではない、実際僕はマンソンさんを数年前に揉みクチャになりながらゼップ大阪で観ているし、初期~中期のマンソンさんは大好きだ。
またマンソンさんが観れるのは嬉しいが、ハッキリ言って今回ばかりはファン層が全く違うと思えて仕方ない。

事実、昨日のラウパでもARCH ENEMYが終わった後、多くの観客が会場を後にしたと聞く。

何度も言うがマリリン・マンソンが嫌いではない、多分今回のLIVEでは正に彼のヒット・メドレー的な凄いモノになるだろう。
でも、実際に「合わないモノは合わない」のだ。

もし今回の大阪城版ラウパ(ゼップ無しと仮定)が、ヘッドライナーにHEAVEN AND HELL、ゲストがARCH ENEMY、サポートがSAXON、前座がANTHEM(OUTRAGE)であったら…こう思うのは贅沢か!?

もう明日だ…とにかくは心からメタル・ファンとして楽しみたい!!



The Apostasy

2007-10-21 18:49:04 | 音楽
「ブルータルなメタルが聴きたい!」という衝動に駆られBEHEMOTHの『The Apostasy』を買う。

ポーランド出身のBEHEMOTHにとって、この『The Apostasy』は8枚目のアルバムであり、彼らにとって念願であった日本デビュー作だったりする。

彼らBEHEMOTHの存在はその筋のマニアには結構有名であり、今回の日本デビューが遅いくらいとも言えました。


BEHEMOTHのサウンドはちょっとユニークだと個人的には思いました。

メンバーのルックスは見るからにブラック・メタル(ばっちりコープス・ペイント!)ながらも、出てくるサウンドはブルータルなデス・メタルであったりします。

ブラック・メタルとデス・メタルの違いとは?!

コレに関してはファンによって様々な見解があるかと思いますが、個人的には両者は「似て非なるモノ」だと解釈しております。

僕の解釈で言えば、このBEHEMOTHは正にブラック・メタルとデス・メタルのちょうど中間、両者の良い面を持ち合わせたユニークな存在であると思います。

バンドのリーダーであるネルガル(Vo&G)による凄まじい重低音のデス声と、メロディアスながら流麗なギター・ソロ。
ちょっと中近東辺りを彷彿とさせる音使いや、オーケストラやコーラスを効果的に生かした楽曲は、ブルータルでありながら実にドラマティックです。

そして何よりBEHEMOTHのサウンドの“要”は、インフェルノによる人間離れした超人的なドラムであります。
怒涛の凄まじい高速ブラスト・ビート、とても腕と脚が2本づつとは思えない音数の多さ、精密機械のような正確無比のドラムは一聴の価値があります。

ブラック・メタルの持つ暗黒面と凶々しさ、デス・メタルの持つ獰猛さと攻撃性、何よりメタルらしいドラマティックな雰囲気が素晴らしいです。

個人的に本作のハイライトだと思うのが、ゲストにかのNEVERMOREのウォーレル・デイン(Vo)を迎えた“Inner Sanctum(邦題:「腐敗の至聖所」)”。
この曲の持つインパクトは強烈で、プログレッシブとも言っても良い劇的な展開と荘厳さは、今後のBEHEMOTHの音楽的成長に大きな影響をもたらしそうです。

この類のテクストリームなメタルとしては快挙とも言える、本作でかのビルボード・チャートにランクインし、今年のOZZ FESTへの参戦等、バンドにとって大きな飛躍につながったアルバムであります。

ブラック/デス・メタル好きなファンは勿論、ちょっとブルータルでエクストリームなメタルを聴いてみたいと思うファンには正に「入門編」に相応しいアルバムです。
ブラック/デス・メタル云々は抜きにして、個人的には滅茶苦茶カッコ良いので気に入っています。

この苦痛は永久に続く
永遠なる混沌に溺れるのだ
神の作りし法に疑問を抱いた
暴徒に対する私の憎悪を優しく愛撫しておくれ