今日からGWである。
人によっては9日以上の大型連休になるそうだが、僕はカレンダー通りに仕事があるので、毎年あまり関係ない…(笑)。
実家が引っ越す事になり、今日は実家に置いてきた荷物を取りに行った。
「荷物」と言っても自分が買い集めた、玩具や書籍ばっかりである。
多分僕のGWはこの「荷物」の整理で終わるだろう、今ではしっかりプレミアのついたモノもありどうしようかと考えている。
そんな中に『機動戦士ガンダムF-91(完全版)』のビデオがあった。
ガンダム好きの僕が言うのも何だが、正直本作に対して良い評価を持っている訳ではない。
本作が公開された時に、あの『ZZ』以降の“ガンダム”にあって、監督が御大富野氏と言うだけでなくキャラクター・デザイン:安彦良和、メカ・デザイン:大河原邦男と言う、ファースト以来のトリオの参加に興奮した。
だが、当時は本作を観た時に正直ガッカリした(苦笑)。
まず何よりストーリーが中途半端である事。
製作開始時の予定としては、本作は後のTV新ガンダム・シリーズの序章となる作品…だった。
ところが様々な諸事情によってTVシリーズの企画は没となり、本作はネタふりだけの2時間にも及ぶ「予告編」と化してしまった。
様々なゴタゴタは作品自体にも大きく影響していた。
肝心の終盤からの作画等の完成度が、明らかに劣化しているのが致命的だった。
「人」だけ殺すバグの存在、ラスボスのラフレンシア、全てを仕組んだ鉄仮面の狂気…しっかり作画・演出されていれば、新たなガンダムの傑作になりえた可能性もあった筈だが?!
そんな訳で、僕はあまり本作に対して全く良い印象を持っていなかった。
それが先の映画版『Z』リメイク3部作を観て、本作を観直すとコレが非常に面白いと思えるのが不思議で仕方ない(苦笑)。
さすが御大富野だけあり「時代の先読み」の凄さを感じる。
平和になった世界を襲うテロ、それにどんな大義名分があれども、何も罪もない人々が巻き込まれ惨殺されると言う事実を露骨に描いている。
ファースト以上にMSと言う巨大兵器の持つ恐怖を、人間目線でモロに怪獣映画ばりに描いた前半の展開は圧倒的だ。
自分達の勝手な都合で子ども達を盾にし、利用しようとする大人達のエゴも、今と言う時代を思えば生々しい。
あまりに保守的かつ権威的になった体制、それに抗う対抗勢力も一部の特権階級によるものであり、本作の随所に描かれている描写は生々しくてエグい。
大人達の争いに巻き込まれた子ども達のアブナい発言に、御大富野の悪意…作家性を感じる。
このテンションを維持してラストまで暴走していれば、本作はガンダム・シリーズ最凶の作品になりえた可能性もあっただけに残念だ。
本作のラストに「これは単なる始まりでしかない」とテロップが出るが、本作がふったネタはコミック版『クロスボーン・ガンダム』で決着がつく様だが、僕は残念ながら未見なんで何とも言えない…。
『閃光のハサウェイ』といい、『逆襲のシャア』の結末でアムロが見せた“人の可能性”が、結局は無駄だったと言うのは厳しい。
『Z』に手直しを加えた御大富野、次はこの『F-91』の終盤だけをリメイクして欲しい…と思えるのは僕だけか?!
人によっては9日以上の大型連休になるそうだが、僕はカレンダー通りに仕事があるので、毎年あまり関係ない…(笑)。
実家が引っ越す事になり、今日は実家に置いてきた荷物を取りに行った。
「荷物」と言っても自分が買い集めた、玩具や書籍ばっかりである。
多分僕のGWはこの「荷物」の整理で終わるだろう、今ではしっかりプレミアのついたモノもありどうしようかと考えている。
そんな中に『機動戦士ガンダムF-91(完全版)』のビデオがあった。
ガンダム好きの僕が言うのも何だが、正直本作に対して良い評価を持っている訳ではない。
本作が公開された時に、あの『ZZ』以降の“ガンダム”にあって、監督が御大富野氏と言うだけでなくキャラクター・デザイン:安彦良和、メカ・デザイン:大河原邦男と言う、ファースト以来のトリオの参加に興奮した。
だが、当時は本作を観た時に正直ガッカリした(苦笑)。
まず何よりストーリーが中途半端である事。
製作開始時の予定としては、本作は後のTV新ガンダム・シリーズの序章となる作品…だった。
ところが様々な諸事情によってTVシリーズの企画は没となり、本作はネタふりだけの2時間にも及ぶ「予告編」と化してしまった。
様々なゴタゴタは作品自体にも大きく影響していた。
肝心の終盤からの作画等の完成度が、明らかに劣化しているのが致命的だった。
「人」だけ殺すバグの存在、ラスボスのラフレンシア、全てを仕組んだ鉄仮面の狂気…しっかり作画・演出されていれば、新たなガンダムの傑作になりえた可能性もあった筈だが?!
そんな訳で、僕はあまり本作に対して全く良い印象を持っていなかった。
それが先の映画版『Z』リメイク3部作を観て、本作を観直すとコレが非常に面白いと思えるのが不思議で仕方ない(苦笑)。
さすが御大富野だけあり「時代の先読み」の凄さを感じる。
平和になった世界を襲うテロ、それにどんな大義名分があれども、何も罪もない人々が巻き込まれ惨殺されると言う事実を露骨に描いている。
ファースト以上にMSと言う巨大兵器の持つ恐怖を、人間目線でモロに怪獣映画ばりに描いた前半の展開は圧倒的だ。
自分達の勝手な都合で子ども達を盾にし、利用しようとする大人達のエゴも、今と言う時代を思えば生々しい。
あまりに保守的かつ権威的になった体制、それに抗う対抗勢力も一部の特権階級によるものであり、本作の随所に描かれている描写は生々しくてエグい。
大人達の争いに巻き込まれた子ども達のアブナい発言に、御大富野の悪意…作家性を感じる。
このテンションを維持してラストまで暴走していれば、本作はガンダム・シリーズ最凶の作品になりえた可能性もあっただけに残念だ。
本作のラストに「これは単なる始まりでしかない」とテロップが出るが、本作がふったネタはコミック版『クロスボーン・ガンダム』で決着がつく様だが、僕は残念ながら未見なんで何とも言えない…。
『閃光のハサウェイ』といい、『逆襲のシャア』の結末でアムロが見せた“人の可能性”が、結局は無駄だったと言うのは厳しい。
『Z』に手直しを加えた御大富野、次はこの『F-91』の終盤だけをリメイクして欲しい…と思えるのは僕だけか?!