ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

LOOPER

2013-01-20 17:53:05 | 映画
巷で話題の『LOOPER/ルーパー』を観て来た。

「マトリックス」以来の衝撃などと派手に宣伝されているが、確かに凄い映画が登場したと思う。
個人的な結論を先に言えば、本作は間違いなく「傑作」です(笑)。
ただ「マトリックス」的な派手さを期待すると、間違いなく肩すかしを食らいます。
どちらかと言えば地味な作品であり、激しいアクションはあるものの何処か冷たい「静」の要素が強いです。
でも今後SF映画の歴史において、一つの「基準」となる作品になるかと思います。



この作品を語る場合、何をどうしても「ネタバレ」は避けれない(苦笑)。
それは本作が「タイム・トラベル」モノであり、物語の詳細に触れてしまうと「ネタバレ」になってしまう。
最低限で語れるのであれば、主人公ジョー(演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は未来から送られて来る存在を始末する殺し屋。
本作では、彼らを「LOOPER」と総称する。



何故、未来から送られて来る存在を現代(と言っても2044年と言う舞台設定)で始末するのか?
その辺りの事は本作の中でしっかり語られるし、それが非常に重要な「伏線」となっている。
このブログでは珍しいですが、本作に関しては敢えて「ネタバレ」を封印します(自嘲)。



この作品の世界観は非常に厭世的かつ退廃的。
個人的に本作が秀逸だと思った点は、この硬質で殺伐とした空気感と退廃的な雰囲気。
この世界は実に暴力的で、情け容赦などしない。



ジョーは自身の「仕事」に嫌気がさしていて、実に淡々と殺しをこなしていく。
そこには何の躊躇も感情も存在せず、浮き彫りになる虚無感は逆に恐ろしくもある。
そんなジョーが俄然人間的となり魅力的になるのが、「標的」として30年後の老いた自分が未来から送られて来た瞬間から。



何故、30年後のジョー(演・ブルース・ウィリス)が送られて来たのか?
そこには本作の重要な要素であり、30年後のジョーも「ある目的」があって現代にやってくる。
30年後のジョーが過去に来た目的によって、冷徹で無慈悲だった本作は初めて人間的な温かみを得る。
しかし、ソレを否定するのが現代のジョー。
彼は未来の自分ではなく、今自分が生きる為に30年後のジョーを拒絶する。
ここでウィリスとレヴィットの迫真の演技が、本作を更にエモーショナルにしていく。



己の未来を拒絶し、自分自身で未来を生きようとするジョー。
そして既に決められている未来から、自身にとって生きる意味の為に過去に来たジョー。
2人の対立が物語に隠されている、大きな「真実」へと導いて行きます。
若さと行動力、そしてコレまでと全く異なる出会いにより変わって行く現代のジョー。
老いてはいるものの、自身が獲得した知識と桁外れの戦闘能力により非情に「ある目的」を達成させようとするジョー。
この辺りの描写は実にエモーショナルであり、スリリングで観ていて物語に引き込まれていきます。



そして訪れる「結末」。
その「結末」があまりに唐突であり、静かである事も逆に強烈なインパクトがあります。
観て思ったのは、コレで本当に「負の連鎖」が断ち切れたのか?と言う疑問。
そして何とも言えない不穏さが、一見ハッピー・エンドに観えるがソレが本当に正しいのかを観る側に問うて来ます。
この何とも言えない「後味」は、本作を観た後に深く心に刺さります。

余談ながら、全く似てないレヴィットとウィルス。
実は特殊メイクによって似せています(笑)。
ソレを担当していたのが、何と日本人の辻一弘氏です。
ウィリスらしい苦々しい表情やボヤき口調、ソレを完全にコピーして見せたレヴィット。
改めて凄い才能を持った俳優であると感じました。

本作に関して、観る前に出来るだけ事前情報を入れてないで観賞する事をおススメします。
多少の疑問や突っ込み要素は、パンフレットを読めば充分に補完出来ます。
超オススメであります!!

「僕はパリに行く。」

実りの秋、そして…。

2013-01-19 23:02:50 | アニメ・コミック
『銀の匙』、最新の6巻を買いました。

今回も帰りに電車の中で読むと言う“苦行”をしてしまい、道中「不審者」のオーラをプンプンさせてしまいました…。
笑いをこらえる僕の顔は、さぞ異様に歪んでいた事でしょう(自嘲)。

まず最初に「祝・TVアニメ化!」であります。
まだ詳細が明らかになってないですが、今回のTVアニメは本作のどの辺りまでやるのか注目です。
夏からの放映みたいで、続報を楽しみに待ちたいと思います。

そして6巻。

今回もサイコーに面白かったです!!

今回はこれまでの農業&学園生活だけでなく、馬術部の大会参加を通して「スポ根」的要素を追加されてます。

相変わらずの主人公・八軒くんとマロン号の組み合わせには笑かして頂きます。
御影ちゃんとの対比と言い、マロン号の八軒くんに対する態度と視線は最高です。

新キャラ・南九条あやめちゃんの天然なおバカぶり(ある意味常盤くん以上:笑)。
そして学園祭の食券五千円分で取引し、変貌したタマコちゃんの美少女ぶりも緩~い笑いを誘ってくれます。

今回のクライマックス。
「断ら(れ)ない男」である事が災いして、過密スケジュールにより血の涙を流して崩壊寸前に追い込まれた八軒くんと学園祭。
それが結果的に八軒くんの深層部でトラウマの要因となったであろう、「父親」との対面につながってしまいます。

笑いを誘いつつ、何気なく人の心理を深く抉る様な描写があったり。
内包するテーマが実は深刻であったり、作者の荒川弘先生の鋭く卓越したセンスには感銘するばかりです。

いや~ホンマに凄いマンガだとつくづく思いました。

新世紀『ゴジラ』復活!!

2013-01-12 14:56:24 | 映画
最近、『パシフィック・リム』のネタばかりでした(自嘲)。
もともと『パシフィック・リム』は、ハリウッド再起動版『ゴジラ』用に書かれた脚本が下敷きになってます。
ソレから色んな事があって、監督に俊英ギャレス・エドワーズを迎えて本格的な製作に入った。
ここに来て、色んな情報が急に上がって来たので紹介します。



昨年夏、突如コミコンでティーザー予告篇で公開され大いに話題を呼びました。
その予告篇は未だ公開されませんが、後日判明した情報ではVFXを含めたテスト映像的要素が強かったようです。
しかし、ソレに登場したゴジラはエメリッヒ版とは明らかに違い、我々が良く知る「ゴジラ」であり熱狂的に迎えられました。
コミコンの際に、エドワースはこう明言しました。
「SF的要素を排除し、徹底的にリアルな作品に仕上げる!」と。



この発言だけ聞くと、怪獣映画的要素にディザスター・パニック映画の要素を加えた作品になるのかと思いました。
しかし未だ謎の多いティーザー予告篇には、破壊された都市と共に正体不明の昆虫型怪獣(ムカデに似ていたらしい)の死骸が登場したと言います。
この「SF的要素」と言うのは、怪獣映画的SF(もっと言えばファンタジー)な要素の排除と解釈出来ます。
今、自分たちのいる社会や世界に常識を超越した巨大怪獣が出現したら?と言う視点。
自身の『モンスター/地球外生命体』、そして傑作『クローバーフィールド』もそう言った意味では「リアル」な怪獣映画でした。
個人的には充分興味をそそられますが、怪獣映画ファンには賛否両論を呼ぶ内容になるかな?って思えました。



ただコミコンでの鮮烈なデビュー以降、プッツリと情報が途絶えました。
聞こえてくるのは、次々と交代する脚本家の事ばかり。
現時点でハリウッド再起動版(今後はレジェンダリー版と呼称)『ゴジラ』に関わった脚本家は4人。
マックス・ボレンスタインとデイヴィッド・キャラハムが書いた初稿、それにドリュー・ピアースとデヴィッド・S・ゴイヤーがリライトに参加。
そして最終段階のリライトに、フランク・ダラボン(!)が参加して作品を仕上げたと言います。
エドワースは脚本に拘っていたようですが、新世紀の『ゴジラ』復活に相応しい物語に仕上げたのがダラボンって言うのも凄い。
っと言うかダラボン、ホンマは自分が監督をしたかったのでは?!(笑)。
ハリウッド産怪獣映画として、最近では『ミスト』と言う問答無用な傑作を誕生させたダラボン。
今回の『ゴジラ』、やはりリアルでハードな物語になるのは間違いないと期待して良いかと思います。



そこで明らかになったのは、何と少なくと2体の新怪獣が登場すると言う衝撃の事実です。
ゴジラ単体ではなく、少なくても2体(この「少なくても」と言うのがポイント!)の新怪獣が登場すると言うのは…。
もう昭和の「チャンピオン」や平成の「VS」シリーズと言った、本家・東宝による従来の『ゴジラ』シリーズに近いのでは?!
SF、又はファンタジー的要素を排除した徹底したリアル指向の作品になると、そこには大きな「溝」があるかと思います。
個人的にはゴジラや新怪獣達の戦いを、最新のVFXによって見れば俄然燃えます(笑)。
それに現代社会において人間を巻き込みながら、情け容赦無い破壊と殺戮につながると言う展開なら充分に「アリ」かと思います。
製作陣側も強気で、従来の東宝「ゴジラ」シリーズとは全く異なる作品に仕上がると断言しています。
コレは非常に期待したい!!



しかし同時に気になるニュースも…。
何とワーナー側とレジェンダリー側で内紛が勃発した模様です。
ワーナー側のプロデューサーであるロイ・リーとダン・リンが、ギャラを巡り揉めて作品から解雇されたそうです。
ロイとダンは今回の再起動版において、東宝側からリメイク権を勝ち取った作品にとって最大の「貢献者」であります。
それ故にギャラが高額になり、レジェンダリー側と製作費の兼ね合いもあって衝突してしまい内紛に発展したそうです。
本作は巨額な製作費を投じる超大作であります、そして世界的な大ヒットを狙えてシリーズ化も念頭にあります。
映画はビジネスでもあるので、こう言ったシビアな問題は付いて回るのも当然かと思います。
新たにワーナー側から、現在『パシフィック・リム』を手掛けているメアリー・ペアレントがプロデューサーとして参加する事が決定。
ダラボンやメアリー・ペアレントの参加が、このレジェンダリー版『ゴジラ』にとってプラスになる事を願います。



次に気になるのはキャスト。
何でも主人公の兵士役に、かのジョゼフ・ゴードン=レヴィットにオファーをしたそうです。
でも、あっさりジョセフはそのオファーを蹴ったそうです(笑)。
そして次に、今年公開となる『マン・オブ・スティール』にて。
コレまた、再起動版スーパーマンを演じるヘンリー・カヴィルにオファーをした模様。
あくまでもワーナー側の、若いスターを起用したいと言う希望が先行した様です。
監督のエドワースや現場サイドでは、『X-MEN: ファースト・ジェネレーション 』のキャレブ・ランドリー・ジョーンズ(高周波で空を飛ぶ彼です)。
『モンスター/地球外生命体』でも主人公を演じた、『アルゴ』のスクート・マクネイリーを起用したいと言う希望もあった様です。
しかし、コレが全く「予想外」の人物に主人公は決定しそうです。



その人物こそ、アーロン・テイラー=ジョンソン。
そう名作『キック・アス』おいて、痛感を失った主人公のヘタレ・ヒーロー“キック・アス”を演じた彼です!
意外なキャスティングですが、ご覧の様に実はかなりのイケメンであり肉体派でもあるジョンソン。
ダラボンによって仕上げられた脚本を読んで最終的な決定を出すみたいですが、ジョンソンでほぼ決定でしょう。
主人公である兵士の目を通して、この「ゴジラ」と言う怪獣との壮絶な戦いが語られると言います。
ジョンソンだけでなく、他のキャストも気になります。
一部では日本人の起用も噂されていますが、真相はいかに?!
現在、3月からの撮影開始に向けて怒濤の勢いで製作中であるのは間違いない模様です。
噂ではVFXに関して、もう既に製作が開始されていると言われています。

何はともあれ、新世紀レジェンダリー版『ゴジラ』、全米では2014年5月16日の公開が決定済みです。
このまま順調に製作が進み、3月から無事に撮影開始となるのをファンとしては願っております。
今年は『パシフィック・リム』、来年は『ゴジラ』。
2年続けて、怪獣映画ファンにとってみれば最高の作品を劇場で体感出来るのを心待ちにしております!!

「イェガー」シリーズ起動!!

2013-01-08 19:23:46 | 映画
このブログで熱狂的プッシュ中の『パシフィック・リム』。

予告篇第一弾公開以降、デル・トロ監督の予告篇を補完するコメントはありました。
ただ作品に関する情報が、コレと言って出て来なかったです。
まぁ~マコと司令官の劇中シーンが公開されただけでしょうか?



ソレが突然、CES用に再編集した新しい予告篇が公開されました!
コレが、より「イェガー」と人類側の新カットが挿入されていたので「おぉ~!!」となりました(笑)。



コレは発進準備中の「ジプシー・デンジャー」。
やはりデッキに立つ巨大ロボを見ると、心が踊ってきますね。
そしてパイロット達も一部明らかになります。
まずスタッカー司令、戦地に向かう厳つい後ろ姿がクールです。



そしてコチラが「チェルノ・アルファ」のパイロット・チーム。
いかにもロシア人っぽい雰囲気であり、多分夫婦と言う設定は正解かと思われます。
見るからに「原子炉」っぽいチェルノ・アルファ、その必殺技が何かってのも気になります。



そして「イェガー」シリーズの操縦法法も、より明確になってますね。
ヘルメットに充填される液体がL.C.Lっぽいけど、ソレは「エヴァ」と言うよりも『アビス』的な感じもします。



神経連動システムであり、動きがそのまま機体にトレースします。
その一方で機体がダメージを受けると、パイロットも身体的にダメージを受けると言います。







もうロボット・アニメを良く知っているな~とホンマに思います。
この巨大感、そして「鉄」と言う重量感が素晴しいです。
こうして見ると、何故こんな映画が日本で作れないのか?と悔しくなってしまいます。



新カットはあれど、まだまだ怪獣軍団は謎に包まれています。
情報量の多い作品だけに、今後もソレを今後も小出しに公開していくのかな?
ここまで「イェガー」を前に出した予告篇だったので、次は怪獣又はキャラ中心の予告篇になるのは間違いでしょう。
重要な役割であるロン・パールマンが、未だ予告篇に登場して来ないのも気になります。



主要4機のイェガー・シリーズ以外にも、隠し玉的なイェガーが存在するもの事実です。
基本的には肉弾戦がメインの様です。
ただ怪獣の体液や肉片は人類と地球の環境にとって非常に有害なモノなので、ソレに対応出来る「何か」がある筈!
「最強」と言われるストライカー・ユーリカも、その装備にわざわざ「アンチ怪獣ミサイル」と明記した武器が搭載されています。
イェガー・ビームとかあったら激燃えなんですが(ベタですが:自嘲)。
あと怪獣軍団、コレも基本「海」から襲来するものの、中には「空を飛ぶ」タイプも存在すると明言されています。
続報を楽しみに待っていたいと思います。



「エイリアンは宇宙の果てからやって来ると思っていた…。」

PS:アレ? 環太平洋防衛軍のHPにある「コヨーテ・タンゴ」が2人乗りに変更になってる!!


真紅の狩人

2013-01-06 13:37:32 | 趣味
新年あけましておめでとうございます!

って言うには少々遅い気もしますが…(苦笑)。
実は年明け早々より体調を崩してしまい、寝込んでおりました。
今も具合が悪いっす。
そんな中、今日注文していた「BIG RED PREDATOR」が届いたので狂喜しております!!



この“BIG RED”の姿を見て、多くの方が「こんなプレデターいたっけ?」と思う方も多いかと思います。
“BIG RED”、公式な「プレデター」シリーズに登場したキャラクターではありません。
実はハリウッドの特殊メイク・アーティストであるサンディ・カローラ、その人と仲間達による自主製作映画『BATMAN:DEAD END』。
ソレに登場したプレデターだったりします。
タイトル通り“バットマン”が登場し、早い話が「バットマンVSプレデター」にエイリアンまで登場した8分ちょっとの作品です。



以前、このブログでも紹介しました。
このBIG RED、最初から登場する訳でもありません。
バットマンは何とかプレデターとの戦いに勝つものの、「次の相手は俺様だ」と言わんばかりにラストに登場するボス・キャラ的な存在です。
今やフィギュア業界でもかなりのマニアック路線を突き進むNECA社、またまた深い所をエグってきました(笑)。




そのあまりのカッコ良さに痺れた世界中のプレデター・ファン。
特に日本人である僕には「赤」のペイント。
おまけに「サムライ」と言うキャラ設定だけで惚れ込んでしまいました(自嘲)。









そして届いた「BIG RED」。
上の実物スーツを完全に再現した、緻密な作り込みが素晴らしいです。
ブリスター・パックを持って、ニヤニヤしながら眺めているとヨメから冷たい視線を浴びせられそうです(苦笑)。
ファンなら、是非手に入れて頂きたい逸品です。



あと余談ですが。
当ブログで熱狂的プッシュ中の『パシフィック・リム』、商品化に関してNECA社とライセンス契約を結びました。
映画公開に合わせて、ハイ・クオリティーな「イェガー」シリーズやパイロット達。
そして恐怖の怪獣軍団のフィギュアが続々とリリースされる訳ですねん…(遠い目線)。
今から貯金する事を心に誓いました(笑)。

何はともあれ、今年もよろしくお願いします!!

◯コチラが『BATMAN:DEAD END』です。



◯そしてコチラが、そのメイキングとなっています。



コレって、もう「自主製作」と言うレベルじゃないです。だって皆さん、超一流のプロばっかりやん!!