ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

LOUD PARK 14に行ってきました(Part-2)

2014-10-25 21:14:45 | 音楽
仕事の多忙さに撲殺されていました(苦笑)。

と言う訳で、遅くなりましたがLOUD PARK 14の2日目です!

前日の興奮と感動。
更にホテルに戻ってからも、日本シリーズ進出が決まった我らが阪神タイガースの祝勝会を独りでやってしまいました。
朝、起きても疲れが全く取れなくてコンディション的には良くない状態(自嘲)。
早々に会場に着くも、スタンドでまったり観戦モードに突入してしまいました。



2日目、一発目はARION。
猛烈な睡魔との戦いでした(苦笑)。
悪くないですが、コレってもんがない。
おまけにVoが「アメリカン・アイドルが罰ゲームでメタル・バンドでデビューした」と言う感じが払拭出来ない。
若いバンドです、今後の活躍に期待します。



続いてPERIPHERY。
個人的には嫌いなバンドではない(笑)。
良いバンドだと思いました。
今度しっかり聴いてみたいと思いました。
ラストに演った曲、凄くカッコ良かった。



そしてGLAMOUR OF THE KILL。
2日目、午前中のハイライトは間違いなく彼らでした。
個人的には、彼らみたいな若いバンドがこのフェスにくるべきだと思ってました。
かなりの強行スケジュールでの出演だったみたいですが、素晴しいライヴでした。
何と言っても楽曲が良い、そしてVoの瑞々しいカリスマ性が良い。
前日のBATTLE BEASTではないですが、今後日本でも大きくブレイクする可能性を感じました。
Voはベースを兼任するのではなく、歌だけに専念した方が良いとも思いました。



the GazettEとなる訳ですが…。
気の毒な話ですが、一気に会場から観客が消える(没)。
皆さん、ランチタイムと決め込んでいた様です。
かく言う僕もそうです(苦笑)。
ヨメは物販とお友達に会いに行ったので、ハラミ丼を喰ってアリーナへ。
ランチ喰った後にアリーナに戻ると、あまりのガラガラさに驚きました。
本人達も「何故自分達が呼ばれたのか?」的なMCをしてましたが、本当に気の毒でした。
バンドとバンドのファンは盛り上がってましたが、あの醒めきった空気はアリーナで観ていて辛かった。
これはバンドに罪は無い…。
彼らを呼んだ主催者側の責任だと思う。
主催者側は、もっと慎重に日本のバンドを選んで欲しいと痛感しました。



色々思う事がありながら、次のBELPHEGORに向けて待機。
ステージに髑髏やら、オブジェ状態の異様な骨のマイク・スタンドが並び禍々しい雰囲気が漂う。
さっきまでの醒めた空気と違い、アリーナにはファンが埋まりファンからのリアクションも激しい。
はい、個人的にどストライクのバンドでした(笑)。
僕のLOUD PARK 14、2日目はこの瞬間からスタートしたと言っても過言ではないです(爆)。



カッコ良い!
音楽的にはBEHEMOTH辺りに通じる、ブラック&ブルータル・デス。
ゴリゴリと叩き付けるようなパフォーマンスが、実に心地良い。
Vo兼G氏は強面ながらも「ラウド・パ~ク!」と絶叫したり、重低音で「センキュウ~!!」と言ったりしてました。
MCではハッキリと言いませんでしたが、来日出来た事が嬉しいって事は良く判りました。
さっきまでの空気が嘘みたいに、会場全体にスイッチが入ったのが判りました。
このBELPHEGORの登場をキッカケにして、LOUD PARK 14は凄まじい展開を迎える事になります。



次に登場したのはTHUNDER。
ついさっきまでの異形で禍々しい空気が、一瞬にしてハッピーなロック・パーティーに変貌する。
こんな力業が出来るのが、他でもなくTHUNDERと言うバンドのベテランだからこそ出来る訳です。
若いメタル・ファンでも、このノリと勢いには身を任せるしかなかったと思う。
いきなり名曲“Dirty Love”ってのも反則と言えば反則(笑)。
でもカッコ良いし、何よりも楽しい!



しかし歌が巧いって事は素晴しいのだと実感。
ダニー・ボウズは歌が巧いってだけでなく、観客を見事に掌握してしまうフロント・マンぶりはさすがとしか言えない。
この日ファンの方々曰く「ダニーが珍しく不調」と言っていたが、アレで不調だったら多くのシンガーは…(以下自粛:汗)。
あれだけ唄い、観客を煽り、何より自身やバンドが楽しんでいるって雰囲気が最高。
この「ポジティヴ」はオーラは他のバンドでは出せない。
百戦錬磨のメンバーが揃っているからこそ、この見事なまでのパフォーマンスなのだと思う。
色んなバンドが観れるって事が、このLOUD PARKと言うバンドの醍醐味だと実感しました。



そんなハッピーな空気の中、次に登場したのはTHE HAUNTED。
またまたハッピーなロック・パーティーから、一気に怒濤のスラッシュ・メタルに突入する。
先に言ってしまうが今年のLOUD PARK 14、個人的にBEST ACTは他でもなく彼らだと言っても良い。
もう死ぬ程カッコ良かった!
ベイエリア・スラッシュとは異なる、北欧らしいデス・メタル風味のメロディアスなスラッシュ・サウンドが堪らない!!
最初から熱狂的なリアクションだったが、徐々に他の観客を巻き込み大きな唸りになっていく様は凄まじかった。
良い楽曲、バンドの熱く鉄壁のようなパフォーマンスもある。
しかし、この日に“特別な何か”になっていたのは他でもなくVoのマルコ・アロの存在が大きい。



いきなり出てきて流血、観ていて「お前はブッチャーか?」と突っ込みました(嗚呼、昭和世代:苦笑)。
そんな彼のアグレッシヴながら、ハード・コアなパフォーマンスが多くの観客の心を掴んだのも事実。
でも、そんなマルコは今にも噛み付きそうな勢いでスクリームしまくる。
スクリームしながらでも、実はしっかり「唄っている事」が大きなポイントだったかと思う。
来日経験が多い筈なのに、感極まって「俺のこれまでのキャリアで今最高の瞬間だ!」と語りかけたり。
「これで最後だ!」と言ったかと思ったら、他のメンバーから耳打ちされて「あと2曲演るぜ!!」と言い直したり。
ラストはステージからアリーナの降り、ファンと熱い交流。
しかしライヴは終わっているので、メンバーで記念撮影するがステージに戻る気配が無い(笑)。
メンバーやスタッフから呼ばれてステージに戻るも、その「あらよって」と言う感じが何ともラブリーでした。
非常に良いキャラクターの持ち主であり、素晴しいメタル・シンガーだと思いました。



バカウケした後にRIOTが登場。
復活作となった最新作は素晴しい作品でした。
ある種異様な興奮した空気の中、ステージに故マーク・リアリ(G)の姿が映った瞬間に空気が変わりました。
正直に言うと機材トラブルがあったり、選曲が今一つだったと言う印象はあります。
でも、それでも凄いライヴだったと言えるのはRIOTと言うバンドが本当に良い楽曲を持っている事。
その良い楽曲を見事に歌い上げる、トッド・マイケル・クリートと言うシンガーの存在があった事が大きいです。



演るべき曲が多いので、観客とのコミュニケーションはまだ足りなかったと言う感じはします。
ただシンガーとしての力量は桁外れで、歴代シンガーの楽曲を見事に歌い上げるのは凄まじいとしか言えない。
特にRIOTと言うバンドにとって、良くも悪くもトニー・ムーアと言う存在は大きい。
その彼の全盛期を彷彿とさせる彼の見事なまでのハイトーンは圧巻としか言えない。
今、当のトニーもオリジナルの様に唄えないかもしれないから…。
ラスト、名曲“Thundersteel”によって、もう全てはチャラになったと言っても良いだろう。
素晴しかった。
余談ながら、コーラスとして帯同していた女性シンガーもルックスと見事な歌唱も含めて良かった。
このメンツでフル・ショウが観たいと思った。



さすがに疲れたのでスタンド席に移動。
間髪入れず、ステージにはDEATH ANGELが登場する。
もう昔から知っているバンドだと思っていたが…。
アレ? こんなにカッコ良いバンドでしたか?!(苦笑)
先のTHE HAUNTEDと同じく、彼らも今年のBEST ACTの一つです。
見事なパフォーマンスに釘付けになる。
当然アリーナはバンドの熱く激しいパフォーマンスに呼応し、凄まじい盛り上がりになっている。
はい、スタンドで首を振りまくってました。



所謂スラッシュ系とは違い、この「ロック・スター」然とした華のある空気が最高。
フロントにいるメンバー全員、ルックスとガタイも良い事もある。
個人的に観ていて一番印象的だったのは、他でもないマーク・オセヴエダ(Vo)。
あんなキツい酒をボトルでラッパ飲みしながら、あのハイトーン&スクリーム系の歌を聴かせる。
マイク・スタンドやステージ・アクション、メタル・シンガーとはかく在るべきとも言えるクールなパフォーマンス。
今年は某バンドの事もあってMC問題が話題となっているが、実に判り易い言葉を選びながら観客に語りかける姿も印象的だった。
マークは今までの日本のファンからのサポートがあってこそ、今自分達のキャリアがあると感謝の想いを語っていた。
思わずジ~ンとなる瞬間だと思う。
とにかく全てがカッコ良かった!!



メタルらしいメタル・バンドの熱~いパフォーマンスの後、WITHIN TEMPTATIONが登場。
またまた一瞬にして空気が変貌する。
とにかくシャロン・デン・アデルの「歌」の見事さに圧倒される。
あの美貌と歌唱力と、白銀のファンタジックな衣装。
ヨメは「白い妖精」と絶賛していたが、人妻で子持ちやでと言うとマジで驚いていた(笑)
確かに今、目の前にいる「歌姫」がそんな人とは思えない。
その佇まいは歌唱力もあって、確かに人間離れした雰囲気が漂っている。



その衣装や、独特なステップはやや確かにアイドルっぽい。
しかし、あんな超絶歌唱は他では絶対に聴く事は出来ない。
楽曲の多くでコーラス・パートで、同期音源が多用されていたのは少し残念だった。
そんな指摘は野暮な事であると思い知らされる、このバンドの持つ楽曲の良さとシャロンの歌の巧さの前には何も言えない。
てっきりラストは“What Have You Done”かと思ったが違ったのは意外でした。



歌姫降臨による魅惑から、また一転。
今度はジャーマン・スラッシュの帝王であるKREATORがステージに登場。
いきなり熱狂的なリアクションの中、これまた凄まじいパフォーマンスが繰り広げられる。
僕はどちらかと言うとベイエリアよりも、ヨーロピアン・スラッシュにハマっていたタイプ。
当然、彼らのサウンドは当時から聴いていた。
そして昨年リリースされた新作も素晴しい傑作だったと思う。
初めて観るKREATORの姿に感動してしまう。



ミレ・ペトロッツア(Vo&G)の神々しいまでの存在感に限る。
バンドのパフォーマンス、選曲も良かった。
それに呼応する様に、ファンのリアクションも凄まじいモノがあった。
一部のファンからはKREATORの出演順に批判があった様だが、この熱狂的なファンのリアクションを観れば充分に判る筈だ。
かつて音楽的に方向性を迷走する事があったが、やはり彼らはこのスタイルが一番良いと実感した。
その邪悪さとスピードが、今多くのブラック&デス・メタル・バンドに与えた影響は計り知れない。
終盤、巨大なサークル・ピットが出来る中で咆哮を上げるミレの姿は正に邪教の教祖のようだった。
ラスト、超名曲“Pleasure to Kill”が演奏された。
その時、号泣する女性ファンがスクリーンに映った。
その気持ちは痛い程に判った、もう全てがサイコーで素晴しいライヴだった。



そして大トリのDREAM THEATERが登場。
それと同時に、ヘッドライナーが「フル・ステージ」を持って来ると言う意味を痛感する(自虐)
正直に言うと、もうかなり体力的に限界に来ていたのは事実…。
「プログレッシヴ・メタル」と言えば聞こえは良いが、彼らの持つ“変態性”が牙を剥いて襲いかかって来る。
超絶技巧派によるメタル・サウンド、もう常人には理解出来ない領域に到達しつつある。



ただ、そのパフォーマンスの前に圧倒されるしかなかった。
超絶技巧派も、あるレベルを越えてしまうとデス・メタル以上の攻撃性を持って聴く側に迫る事実を痛感する。
アルバムを一杯持っていても、何故か今まで彼らのライヴを観た事が無かった。
この日、初めての彼らの前のその強烈なインパクトの前に言葉を失ってしまった。
あんな中で、ジェイムズ・ラブリエは良く唄えるものだと心から思った(彼も超個性派シンガーだが:苦笑)。
ラスト、まさかの“Pull Me Under”に魂消る。
このバンドの持つ異形さと変態性は、本当に恐ろしいと実感した。
そして、今年のLOUD PARK 14も終わりを迎えた。
妙にあっさりしたラストだったので、やや拍子抜けした感もあるが…アレ以上こってり演られていたら感動も興奮もなかったかも?!



とにかく夢のような2日間だった。
特に今年は2日目のラインナップの持つ凄さに徹底的に粉砕されたと言える。
とにかく凄まじかったとしか言えない。
この興奮と感動は、他では絶対に味わえないものだと思う。
そんな中だが、敢えてファンとして苦言も呈しておきたい。
やはり2年連続ヘッドライナーのキャンセル(2年連続同じ理由)は、どんな事情であってもはいけない事だと思う。
今回は単独公演になったとは言え、LOUD PARKは全国からメタル・ファンが集うフェスティバル。
主催者側はその事を踏まえて、払い戻しを含めて真摯に対応すべきだ。
あと「音の問題」。
昨年のような極悪爆音地獄は多少改善されたが、音が切れると言う事は絶対に起きては行けない筈では?
それが今年あのDREAM THEATERのライヴ中にも数回起きた、こんな事が起きない為にしっかり対応して欲しい。



これは毎回言っているが「物販」。
何故よりによって会場の奥にある、あの場所なのだろう?
別に会場前に特設物販コーナーを設置しても、何の問題も無いのでは?
あと今年目立ったのは「自由席の席取り」。
自由席と指定席の区別も曖昧だったが、Tシャツやタオルで座席を終日確保する行為は良くないと思う。
欧米だったら盗難に遭っているでしょ?
ファン側のマナーも問題もあるが、主催者側でもしっかりと管理して欲しい。



文句も一杯言ったが、メタル・ファンとして最高に楽しい瞬間を味わえるフェスであるのも事実。
全国から集まるメタル・ファンの為に、メタル・フェスとして恥ずかしくないものにして欲しい。
来年、遂に記念すべき10周年を迎える。
より素晴しいメタル・フェスになる事を今から願っています。

へヴィ・メタル、最高!!


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