ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

THE WRETCHED SPAWN

2007-12-31 11:21:09 | 音楽
「仕事」と言う重責から解放され、この年末はすっかりアルコールに溺れる爛れた生活を送っている(苦笑)。

これまでの精神的な負担の反動かもしれないが、この冬休みは良くも悪くも心底リラックスしているのを感じる。


そんな中、毎日のように聴きまくっているのがお馴染みCANNIBAL CORPSEの9thアルバム『The Wretched Spawn』。

CANNIBAL CORPSEを語る時、ぶっちゃけジョージ“コープスグラインダー”フィッシャー(Vo)が加入した5th『Vile』以降、バンドの音楽性として目立った変化を遂げたと言う事は無い(笑)。

もはや他の誰にも影響されない、唯一無二の個性を確立したCANNIBAL CORPSEにとって、今さら妙な実験的試みや新たな要素の導入は不要なのだろう。

自ら築き上げブランドの相応しい、高品質なデス・メタルを提供し続ける…コレは簡単そうで実は非常に困難な事だと思う。

僕もファンとして言わしてもらえば、新作でいきなりジョージがクリーン・トーンで唄うパートがあったり、オーケストラとの共演なんてあったら、正直戸惑うだろうし、次に「らしくない」と思うだろう(まぁ~アイデアとしては面白いけど…ね:苦笑)。

CANNIBAL CORPSEに期待するものは、超絶技巧を生かしたハイクォリティーなデス・メタルである。
人はそれを「定番」とか「マンネリ」と批判するかもしれないが、HR/HMの世界にあって偉大な「定番」と「マンネリ」を貫くバンドも多い。
AC/DC、MOTORHEAD、IRON MAIDEN etc…今や彼らもその領域に達した証だろう。

しかし、この『The Wretched Spawn』リリース後にCANNIBAL CORPSEは大きな“変化”を迎える。

何とオリジナル・メンバーの1人だった、ジャック・オーウェンが、アルバム・リリース後のツアー中に脱退してしまう。

当時の脱退理由としては「もうデス・メタルをプレイするの情熱を持てない」だったが、そんなジャックだったがその後あのDEICIDEのサポート・メンバーとしてツアーに参加、そのまんまバンドに正式メンバーとして迎えられた(笑)。

コレにはバンドのリーダーであるアレックスも困惑気味だったが、両者には悪い感情は無い様なのでファンとしては一安心。

さて、この『The Wretched Spawn』だが、音質・楽曲・プレイ共にハイクォリティーで、個人的には間違いなくジョージ加入後の最高傑作だと思っている。

プロデューサーはニール・カーノン。

カーノンと言えば80年代にLAメタル・シーンで大活躍した名プロデューサーだが、時の流れはそんなカーノンとCANNIBAL CORPSEのコラボレートを実現させた…ある意味笑える話。
とは言え、さすがカーノン!
そのサウンドはクリーンかつ重厚、各パートがしっかり粒だって聴こえる音作りはさすがだと思う。

本作はブルータルで攻撃的なスピード・ナンバーから、スロー~ミディアム・テンポの楽曲をバランス良く配置してある。

相変わらずアレックス(B)のプレイは超人的だが、やはりファンから「最高のデス・メタル・ギタリスト」と評価されているジャックとパット・オブライエンによるギター・プレイが素晴らしい。

ジャックとパットの違いは、その後リリースされた10th『Kill』を聴けば一目瞭然。

ジャックはスラッシュ・メタル寄りであり、細かく複雑な鋭いリフ・ワークが得意。
パットはどちらかと言えばパワー・メタル寄りで、豪快なリフ・ワークにより楽曲を構成していくタイプだ。

『Kill』では派手にパットが弾きまくっているが、ジャックとパットのコンビネーションも実に素晴らしい。

あと余談だが、以前にもネタにしたが、この『The Wretched Spawn』は日本リリース盤として、レコード会社の判断により初めて「検閲ヴァージョン」のジャケットでリリースされた。
“The Wretched Spawn”と言う楽曲のタイトルの内容通りのジャケットな訳だが、先日『AVP2』を観たばかりなので僕にはプレデリアンの姿をイメージして仕方ない(笑)。

先の『Kill』をリリースして既に2年が経過している、その間ツアーに明け暮れていたCANNIBAL CORPSE(来日が実現せず残念!)だが、そろそろ現メンバーによる新作が聴きたいと言う欲求が貯まってきた。
アルバムの仕込みが早い彼らの事、来年の早い時期には待望の新作が聴けるのを期待したい。


残虐な遺伝子が命令する
その不吉な運命を背負い生きる定め
殺戮者の遺伝子 殺しの血が流れている
救い難い変種を次々と産みおとしていく


PS:今年はコレが最後のブログかと思います、遊びに来てくれた方々、今年も有り難うございました!
 下品で悪趣味なブログですが来年もよろしくお願いします!!

『エイリアンズVS.プレデター2』

2007-12-28 23:59:57 | 映画
今日は“仕事納め”。

今年は例年になく次から次に色んな事があり、正直言えば心身共に厳しくギリギリだったが、結果的には物事はポジティブな方に向かっている…と思う(苦笑)。
今はそれで満足だ。

そんな自分なりの充実感を持ちながら、仕事帰りに『AVP-2』を観てきた。

前作は興行的な成功を収めながらも、「エイリアン」・「プレデター」シリーズの両方のファンから予想以上の凄まじい批判を受けた。
個人的には前作も大好きだが、前作を否定するファンの気持ちも判るのは事実。

要は勿体ぶったストーリー展開や演出は不要だった、僕たちが観たかったのはSF・ホラー映画史上最凶最悪の怪獣同士による「怪獣対決」が観たかったのだ。

先のシリーズを無視したエイリアンの生態や、宇宙最強の勇者であるプレデターの設定に「成人の儀式」と言うのは蛇足だったかと思う。

「儀式」は「儀式」でも、それが「成人式(劇中の「彼らは未成年なの?」って台詞には正直萎えた:笑)」ではなく、何百年か周期で開催される、一族最強の勇者を決める儀式であったなら、その為の“仇敵”としてエイリアンが登場するなら心情的には納得も出来た。

何より前作はあまりに「エイリアン(それも「2」)」贔屓の作りだった(笑)、どちらかと言えば「プレデター」寄りの自分としては納得出来ない要素も多々あった。

そんな中、まさかの『AVP-2』ではありましたが、コレが期待通り前作の“反省”を生かした傑作と言えるので満足。
ただ、決して万人受けする様な作品ではなく、非常にマニアックでハードコアな作品であり、前作以上に観た人の賛否両論がハッキリ別れるだろうかと思う。


(注意!:ネタバレ爆裂!!)


本作はとにかく凄まじい勢いでストーリーが展開する、この獰猛かつ怒涛の疾走感は正にデス・メタル!

前に触れたが冒頭の5分で状況説明、その後は今回の舞台となるアメリカの田舎町にて人間側の主要人物が紹介される。
刑務所帰りのダラス、そのダラスの弟でヘタレなリッキー、イラクからの帰還兵であるケリー、平和な田舎町の保安官モラレス、これらの登場人物が順番に登場し、その関係を判りやすく紹介する。

その後は爆発的な勢いで繁殖するプレデリアン率いるエイリアン軍団と、始末屋ウルフとの壮絶な死闘が展開、平和な田舎町は阿鼻叫喚の地獄と化し、出てくる人物は片っ端から惨殺されていく。

前作ではスカーとアレックスの共闘があったが、本作のウルフは人間に協力など決して求めない。

エイリアンやそれに襲われた人間の無残な遺体は、秘薬により文字通り跡形も無く消される。
「始末屋」の名の通り、証拠はしっかりと消し去っていく。
プレデリアンとエイリアンの抹殺と言う自らの任務に忠実で、そこに巻き込まれる哀れな人間の犠牲者には目もくれない。

徹底したプロフェッショナルぶりが超カッコ良い!
そう言った意味では、本作は明らかに『プレデター』寄りの作品かと思われる(お馴染みの“治療シーン”まである)。
 
本作の目玉であるプレデリアン。
終盤までその姿をしっかり確認する事は出来ないが、ある意味新たな凶悪なモンスターの誕生かと思う。
滅茶苦茶強い上に、コイツのより合理化された“繁殖方法”がエグい!!
何と妊婦に直接“種”を植え付け、チェスト・バスターが大量に腹を喰い破って誕生する。
よくも、こんなアンモラルなモンスターの設定に、メジャーの映画会社がよくOKを出したものだと驚く。

本作が長編デビューとなるコリン&グレッグのストラウス兄弟。
演出的に目立った派手さは無いが、根がマニアである事が丸判りな細部に拘った手堅い演出には好感が持てる。

それにしても…本作はかなり強烈にグロい(笑)。
メジャー配給の作品としては、多分コレが限界だと思える位の残酷・グロ描写が満載されている。

とは言え、そのせいか本作がかなりカットされているのが判るの痛い。

強烈かつ悪趣味な残酷・グロ描写を全面に打ち出し、エイリアンとプレデターの対決をメインにし、アップ・テンポの展開を優先した結果、各キャラクターの説明や描写はバッサリ排除されている。

ケリーが帰還兵でありヘリの操縦が出来るのが何故判った? 何より予告篇にあった機関銃を乱射するシーンも削除されている。

この辺り、もう少し説明を足した方が終盤は更に劇的に盛り上がっただろう。

コレはDVD化された時の“お楽しみ”か?!

何はともあれ本作の最大のハイライトは、ラストのウルフとプレデリアン決闘だろう。

やたらとヒーローっぼく“決めポーズ”をしまくるウルフ、怪獣らしく巨大を轟かせながら圧倒的な強さを見せるプレデリアン。
正に肉弾戦とも言える両者の激突は、『エイリアン』・『プレデター』シリーズのファンなら納得だろう。

それにしても本作で『AVP』シリーズは終わりだろうか? あの意味深なラストを観れば、次でしっかりと完結しそうな気配する。

決して万人受けする作品ではない、だが『エイリアン』・『プレデター』シリーズのファンならば楽しめる事が間違いない楽しめる傑作だと思われます。


 “敵”の狙いは我々ではなかった、そうですね…ユタニさん?



『AVP2』への期待

2007-12-27 23:12:15 | 本・雑誌
今年の自分へのクリスマス・プレゼントはコレ!

公開目前の『エイリアンズVS.プレデター 2』のメイキング本!!

前作の時にもメイキング本がリリースされたが、今回は前作以上にマニアックな内容が素晴らしい。

シリーズでクリーチャー・エフェクトを担当したADIによる、実は結構80年代テイスト満載な内容で、そこにある「魂」が非常に素晴らしい。
アレック・ギリスとトム・ウッドラフJrが、根が好き者…否単なるマニアである事が明らかになる(笑)。

しかし公開前のリリースとは言え、ここまでネタバレしまくりで良いのでしょうか?!
まぁ~ほぼ同時に映画版ノベライズもリリースされているので、ある意味では情報が解禁になった事なのかもしれない。

しかし、この夏公開時にリリースされた某『TF』のヴィジュアル・ブックを思えば、メイキング本に関わった人々のシリーズに対する熱いを感じる。

作品・シリーズに対する熱意と愛の違いが、ここまでメイキング本の完成度・満足度が違うのが驚きでもある。

今回のメイキング本を見て思ったのは、今回は前作の「反省」を生かして、かなりハードコアかつファンの期待に応える内容になっているであろう事が判る。

それにしても、アナログなスーツ&特殊メイク主体の内容が、CGIメインの作品に飽きたファンにとって何とも小気味良い。
時代の最先端を行くCGIも、逆の観点から見れば「究極の手作業」であり、結局デジタルであろうがアナログであろうが、映画というものは人の“手”によって生み出される作品だと実感した。


明日仕事納めではあるが、仕事を早々に終わらせて劇場に駆けつけて作品を確認したいと思う。




鮭のクリーム風パスタ

2007-12-26 22:58:38 | 料理
ここ数日怒涛の様な忙しさだった。

クリスマス前後は、年末の何やかんやで毎年忙しい。

クリスマスと言うイヴェントもあり、年末のドタバタ…死にそうになる。

今年も色んな波乱があったが、何とか乗り越えて一息ついた。

そんな中で料理を作っていなかった訳ではないが、今日は久々に新しいメニューにチャレンジした。
それが「鮭のクリーム風パスタ」。

冷蔵庫にあった鮭ブレークがあったので、それをそのまんま使いパスタにしました。

初めて作るメニューだったので、ある意味「実験」的要素が多大にありました(失敗する可能性大:笑)。

とは言え、最初は不安げだったヨメからも「美味しい!」と言われたので、これまた定期的に作っていきたいかと思います。




帰って来る、赤くてシャイな「アイツ」!

2007-12-22 19:18:06 | 映画
ギレルモ・デル・トロ監督の最新作『HELLBOY 2:The Golden army』の予告篇が公開された。

前作『ヘル・ボーイ』も個人的には傑作だと思うし、大好きな映画だ。
ただ原作コミックにあまりに拘るあまり、作品の持つ異形かつ不気味なホラー・テイストが軽減した事に対して、批判的な意見にも納得は出来るのは確か(苦笑)。

とは言え、その拘りこそがギレルモらしさであり、幾多ある「クトゥール神話」をテーマにした作品ある中でも、唯一の成功した作品だったと思っている。
それに原作コミックを、適当かつ都合良くハリウッド的にアレンジしたアメコミ映画が量産された中、ここまで原作に敬意とリスペクト、溢れるファン魂を盛り込めるのもギレルモらしさだと思える。

さて、公開された『HELLBOY 2~』の予告篇だが、ハッキリ言って凄い!
前作よりも、格段にスケールがデカくなり、今回もまた鬼のように奇々怪々な魑魅魍魎の怪物が続々と登場するようだ。

キャストは基本的に前作と同じ、今回の敵である「黄金の騎士」の首領を演じるのは『ブレイド2』にも出ていたルーク・ゴスだろうか?
ヘル・ボーイとのアクションを見ていると、何となく『ブレイド2』を彷彿とさせる気がした。

個人的にはヘル・ボーイの親友である半魚人エイプ(今やギレルモ作品には欠かせないダグ・ジョーンズ!)が大好きだが、前作ではサマエルに重傷を負わされ途中退場したが、今回はかなり大活躍してくれそうな気配なので期待したい。
ボヤくヘル・ボーイに対して、皮肉屋ながらも突っ込みを入れるエイプのやり取りは楽しい。

更に念力発火のリズを演じるセルマ・ブレアが、そのまま出演してくれているのも個人的には嬉しい(笑)。

さてさて、残念ながら「黄金の騎士」のエピソードを知らない僕には、本作が一体どんな内容になるか判らない…(苦笑)。
だから、上に挙げた写真の左端にいるキャラも不明、ひょっとしてコレって人造人間ロジャー?!
まさか映画用に新たなエピソードって事はないよね?
う~ん詳細が知りたい!!

前作もラストでアッと驚く驚愕の巨大モンスターが登場したが、今回は更に巨大なモンスター軍団が登場するようで、ヘル・ボーイも多いに苦戦しそうですな。

来年、日本でも早い時期に公開されるのを今から願います!!


「レッド、まだ“お客さん”がいるようです…。」



『Hellboy 2:The Golden Army』

最高にして…最悪!?

2007-12-21 23:14:51 | 本・雑誌
仕事帰りに「映画秘宝」を買う。

今月号は記念すべき100号!
紅白出演も決まった“しょこたん”こと中川翔子のクールな表紙、「映画秘宝」とは何か?を語る、良くも悪くも“映画”への偏愛に満ちた内容が素晴らしい。

正に「魂の傑作」と言える作品が並び、自分が何故「映画秘宝」と言う雑誌(ムック時代を含む)を買い出したかを思い出した。

“オールタイム・ベストテン!!”…あそこに挙がった作品は、全てウチのDVD(ビデオ→LDの買い直しを入れて)は全て揃っている(笑)。

結局、こよなく愛する“映画”に求めるモノは、昔も今も全く変わらない事実には驚かされる(自嘲)。

「映画」とは“総合芸術”であるのと同時に、ある意味「究極の娯楽」である事を実感する。

やっぱり「映画」は素晴らしい!!

今月号は素晴らしいと思い読んでいたが、終盤「映画秘宝」ではあってはいけない“間違い”を見つけたので心底ガッカリした。

「映画秘宝」はかねてから日本語吹き替えに拘っており、最近の映画版『シンプソンズ』でのタレント起用問題に触れたばかりだ。

吹き替えに拘るファンとしては、作品を無視して軽々しくタレント起用で話題作りをする日本の配給会社を糾弾する、「映画秘宝」の姿勢には共感しつつ高く評価してきた。

だが、今月号のDVDレビューのコーナーで、お馴染みのギンティ小林はやってはいけない間違いを犯した。

事もあろうか、DVDの『トランスフォーマー』における、コンボイ指令官役の玄田哲章氏を、銀河万丈氏と間違って評価している。

ハッキリ言うが、コレは重大な編集部の間違いだ。

ギンティはアニメ雑誌にも記事書いてるだろう? これはかなり恥ずかしいし、ジャーナリスト失格だろう。

今月号は本当に最高だったが、たった一つのレビューにより潰されて最悪になってしまった。

TFファン・秘宝読者として言わしてもらう、ギンティ小林は絶対に何らかの「謝罪」をすべきだろう。

好きなライターだっただけに、今月号のやらかした大失態はハッキリ言って物凄くショックであり失望した。



迷走する実写版『ドラゴン・ボール』?! 

2007-12-19 23:55:18 | 映画
あのチョウ・ユンファが、あの実写版『ドラゴン・ボール』に出演する事が決定した。
それも、何と意外にも「亀仙人」役だと言う…。

ユンファ兄貴が「亀仙人」…明らかにミス・チョイスな気がする。

駄作『パイレーツ~3』にあって、個人的には多いに失望してしまったのは事実。
自分についた香港映画時代のイメージや、世界的に名が売れた『グリーン・ディステニー』のイメージもあって、ご本人はあまりアクション/マーシャル・アーツ系の映画への出演を嫌がる傾向があると言うし、ご本人も公言していた筈。

でも、普通に考えたら『ドラゴン・ボール』ってアクション/マーシャル・アーツ系の超大作になる。
ユンファ兄貴は一体どう言った経緯で出演を決めたのだろう? ファンとしては疑問。

ユンファ兄貴のハリウッド進出後の作品にあって、日本ではあまりヒットしなかったが『バレット・モンク』と言う傑作がある。
アレはそれこそファンタジー色が強く、ある意味『ドラゴン・ボール』にも通じる世界観を持った作品だった。
『バレット・モンク』では、それこそ格闘技の達人にして超人(不老長寿だし:笑)、自らの後継者を探す師匠であったが、ユンファ兄貴の持つストイックな雰囲気もあって高潔な師匠らしい師匠役が素晴らしかった。

でも、それと亀仙人とはイメージがあまりに違い過ぎる!
ユンファ兄貴に、あのエロい爺役が似合うのか?!…ちょっと無理がある。

確かに『パイレーツ~3』では中途半端な悪役を演って、ヒロインに必死に言いよるシーンはあったが、その直後にあっさりと死んでしまっている(笑)。

新境地の開拓? ちょっと違うと思う。

個人的には製作に名を連ねるチャウ・シンチーが、ハゲ&老けメイクで演れば最適かと思ってはいたが…。

やはり実写版『ドラゴン・ボール』の先行きは暗い。



THE DARK KNIGHT

2007-12-18 14:12:48 | 映画
来年・夏公開予定の『バットマン/ダーク・ナイト』の予告篇が公開されました。

前作の主要キャストはほぼ続投、そして今回の敵は前作のラストでその登場を予感させた、バットマン最大の敵・ジョーカーであります。

バートン版バットマン・シリーズにて、そのジョーカーを演じたジャック・ニコルソンのイメージがあまりに強烈であった為、今回ジョーカーを演じるヒース・レジャーには相当なプレッシャーがあった筈。

熱狂的なファンから「体型以外」は完璧だと絶賛されるニコルソン・ジョーカー、さてレジャー版ジョーカーは一体どんなモノか興味津々です。

ルックス的にはニコルソン版よりもグロテスクで、スリムな体型はコミックに近いイメージながらも、メイクのせいか故ブランド・リーのクロウを彷彿とさせる新世紀のジョーカー。

予告篇でも、かなりのキチガイ度をプンプンさせており、己の狂気と衝動のままに殺戮と破壊を繰り返すのが判ります。

一方のバットマン、こちらもバット・モービルよりも、バット・バイクの利用頻度が高そうで、闇夜を駆け抜ける姿は正に「暗黒の騎士」であります。
本作でもベイルによる「怒れるバットマン」ぶりが健在なのも嬉しい。

ただ、ジョーカーの登場により、自らも表裏一体の存在である事に苦悩する姿も描かれているのが印象的です。

今回の予告篇ではハービー・デント(後のトゥー・フェイス)の姿が確認出来なかったものの、地方検事である彼は重要な役回りなので、一体どの様に物語に絡むのか興味深いです。

前作よりもアクション面が強力になっている気配もするので、バットマンとジョーカーの戦いは壮絶なモノになるのが予想出来ます。

作品に対する期待が高まりますね。

「貴様は単なる正義のヒーローのつもりか? さもなくばただの怪物か? この俺様の様に…」

JOKER IS  HERE !

思わぬ日本人キャストの起用

2007-12-16 16:56:19 | 映画
製作が順調(?)に進行しているハリウッド版『ドラゴン・ボール』。

メインのロケ地となるメキシコでは、着々と巨大なセットの設営と、製作スタッフの受け入れ準備が進んでいる。

とは言え、その一方で主要キャスト以外は土壇場にてオーディションが繰り返され、キャスティングにかなり難航しているのが予想出来る。
そんな中、ブルマ(だよね?)・ヤムチャ・マイのキャスティングが決定した。

ブルマ・ヤムチャの配役には失礼ながらピ~ンと来なかったが、マイ役に決定した女優の名前は正直驚いた。

何と、あの田村英里子が起用される!

多分田村英里子と言われても、今の若い方は「?」となるかもしれない。
僕の世代的に田村英里子はバリバリのアイドルであり、当時は「半乳・半尻」のグラビアで一世を風靡した。

アイドルから女優に転向後、しばらく日本で活躍した後、名前を聞かなくなくなったかと思えば、ハリウッドに渡り語学と演技、更に格闘技のトレーニングを積んでいたと言う。

ちょくちょくレポーターとして日本のTVにも登場したり、様々な作品のオーディションを受けまくっている事、オマケに最近では全米の人気TVドラマ・シリーズ『Heros』のヒロインに抜擢された事、ハリウッドで活躍する日本人として頑張っているのだと思った。

ここに来て超大作『ドラゴン・ボール』での起用、彼女にとって間違いなく大きな飛躍となるチャンスだろう。

今回彼女が獲得したのはマイ役。
原作コミックではピラフ一味の一人だったが、映画版ではピラフは登場しないので、噂通りピッコロ大魔王配下の二刀流の悪役側のヒロインとなるのだろう(悟空の強敵になるとの噂も?!)。

何はともあれ、日本生まれのコミックの超大作に、主演クラスで日本人が起用されるのは喜ばしいと好意的に受け止めたい。

しかし、今回のハリウッド版『ドラゴン・ボール』は一体どんな映画になるんでしょうか!?

まだまだ不安と期待が入り混じり、作品の動向には注目して行きたいです。



FOLIE A DEUX/HEAD PHONES PRESIDENT

2007-12-15 18:11:23 | 音楽
欲しかったHEAD PHONES PRESIDENTの新作『Folie A Deux』がやっと手には入った。

今やメタル・バンドに女性VOがいる事は何も珍しい事でもなく、ある種のトレンドにある傾向にあるとも言える。
更にアンジェラ・ゴッソウ様(ARCH ENEMY)の登場により、デス系エクストリームな女性VOが活躍するのも目立ってきた。

そんなシーンの流れにあってHEAD PHONES PRESIDENTの登場は、日本のメタル・シーンにもこんなバンドがいたのか?と言う新鮮な驚きを与えてくれた。

極端な言い方をすれば、先に日本のバンドだと言われなければ、決して気付かない位に良い意味で非常に「洋楽」的な雰囲気とサウンドを持ち合わせている。
日本のバンドはどうも…と言う日本のメタル・ファンにこそ変な先入観をを持たずに、しっかりと聴いて欲しい素晴らしい傑作だと言っても良いだろうかと思います。

HEAD PHONES PRESIDENTのサウンドは、一言で言えばモダンなヘヴィネスを兼ね備えたメタルであり、そこにANZAの変幻自在の「歌」が乗る、非常にエモーショナルなサウンドだと言えます。

イヤな言い方だが、このアルバムを聴いて最初に思ったのが「このバンドは日本で売れるのかな?」って事。
他に類似系のバンドも無いシーンよりも、先進的な欧米のシーンでの方が正当な評価を受け、しっかりとしたセールスを上げ、バンドとしてのキャリアを築けるように感じてしまった。
それだけ、この『Folie A Deux』に込められた楽曲・サウンドのクオリティーの高さは、良い意味で「国際基準」に達している完成されたものだと感じました。

何と言ってもANZA(初代セーラームーンと言うのは野暮かな?:笑)の「歌」が凄まじい。

時に天使のように清らかな美しい歌声かと思えば、己の抱える感情を爆発させた狂気にも似た怒号、そして泣き叫ぶ少女のような繊細な声…彼女の歌声はめまぐるしく変貌します。
それがバックのソリッドな演奏に合わさり、聴く者の心を強烈に締め付け、時には血が出るほどに深く突き刺さります。

特にアルバムのタイトル曲でもある“Folie A Deux”、この曲の持つあまりに衝撃的なインパクトは聴く者を奈落の底に突き落としてくれます(苦笑)。

何度も言いますが、メンバーが命がけでレコーディングしたと言うだけあり、強烈な緊張感と衝動に溢れた傑作です。

一人でも多くの方にHEAD PHONES PRESIDENTの存在を知って欲しいし、『Folie A Deux』と言うアルバムを聴いて欲しいと心から願います。

次は、是非「生」で彼らサウンドを体感してみたいです。


私は光が怖いの
私は此処から飛び立つ事すら怖いの…。