ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

新たなる傑作?底抜け超大作!? SF映画『SKYLINE』

2010-09-30 21:04:58 | 映画
コリン&グレッグ・ストラウス兄弟。

これまで主にCMやVFXを手掛けていたが、あの『エイリアンズVS.プレデター2』で遂に念願の映画監督デビューを果たす。

『AVP2』という作品は個人的には良くも悪くもカルトでB級な雰囲気も心地良くて大好きだが、正直あの暗い映像も相俟って残念ながら「エイリアン」と「プレデター」シリーズのファンからの評判は悪い。
興行的にも大コケしてしまったので、ストラウス兄弟の監督としてのキャリアは終わった…と思っていた。

ところがストラウス兄弟はアレから水面下で着々と新作(一時は『AVP3』と言う噂もあった)を準備しており、それがこの秋に全米公開される『SKYLINE』だ。



何の予備知識も無く、夏のコミコンで公開された予告篇を観た。
ホーキンス博士の言葉を引用し、突如現れた宇宙人による地球規模での侵略を描くSF超大作…らしい(笑)。



とにかく巨大な宇宙船が、まるで人をゴミのように吸い上げるヴィジュアル的インパクトは圧倒的に凄い。
ただ、それは『ID4』の二番煎じと言うか、大作かもしれないが何とも言えないB級臭さが消えないと感じていた。



まぁ~正直あまり期待はしていなかった(苦笑)。

それが今日、公開された予告篇第2弾を観た瞬間変わった!



えっ? 何コレ?!
滅茶苦茶面白そうじゃないですか!!



確かに、依然として『ID4』系の宇宙人侵略SF映画っぽい雰囲気も強い。
予告篇ではロス上空にて、米軍の最新鋭機とのド派手な空中戦も描かれている。
ただ、それを遥かに超えるインパクトがあったのが、他でもない予告篇に登場する巨大クリーチャー(怪獣)であります!!
もう僕にはどストライクな映像に魅了されました(自嘲)。
『SKYLINE』には巨大UFOだけではなく、侵略の手段として怪獣が登場するようです。

バカっぽい。
でも…僕はこんな映画が大好きです!!



ヴィジュアル的には何か『クローバーフィールド』と言うか、『宇宙戦争』と言うか、鮮やかな映像美が何ともベイ師匠の『トランスフォーマー』シリーズっぽいと言うか…。
まだ借り物のセンスっぽい印象は拭えないし、大作ながらもB級っぼい匂いは全然消えないのは事実(微笑)。
しかし、あまり難しい事は考えずに作品の持つ面白そう雰囲気、そしてジャンル系特有の疾走感に身を委ねた方が絶対に楽しめると妙な確信を持ちました(かの『D-WARS』がそうでした)。

日本での公開は当然未定!(没)
本作を皮切りに宇宙人侵略系SF映画、それも人類滅亡の香りがする黙示録的な大作が続々と公開されます。
SF/怪獣映画のファンとしては、年末から来年にかけてエグくて凄い事になりそうな予感が生まれました。


「発注ミス」って何?!

2010-09-29 15:48:04 | 音楽
楽しみにしていたGALNERYUSのSYU、初のソロ&カバー・アルバム『Crying Stars:Stand Proud!』。

仕事帰りに予約していた、某ツ◯ヤに買いに行った。
すると店員は、何のにべも素っ気もなく「コチラの発注ミスで入荷が遅れています」と言う。



はぁっ?!(怒)

メーカー側の都合なら判るが、わざわざ予約・注文していた客を前に「コチラの発注ミスで入荷が遅れる」ってどういう事やねん!!

明らかに、お前らのミスやんけ!
しっかり連絡先も記入しているのに、取りに行く前にそっちから入荷が遅れる連絡とか詫びを入れるのが筋ってもんやろ?
あと、もう少し客に対して言い方ってもんがあるやろ!?

凄く楽しみにしていたので「お預け」を食らった気分に加え、極めて素っ気ない店員の態度も加わり非常に気分が悪いです。
切れそうになるも必死に抑え、入荷は何時ですか?と聞く。
またにべも素っ気もなく、「現時点では判りません」って…。

責任者、出てこいや!!(激怒)

月末で、財布の中身が寂しくなるだろうと予想してました(苦笑)。
ポイントが貯まっていて少しは安くなるからと、ツ◯ヤで買おうって思った自分が馬鹿でした。
コレやったら馴染みのCDショップで、予約・注文しておいた方が良かったと後悔しました。
もう金輪際、CDをツ◯ヤでは絶対に買わないと誓いました。

ってな訳で、未だSYUの『Crying Stars』は聴けていません。
一体、何時になったら聴けるのか…ガッカリです。

PS:豪華なゲストが参加して、興味深い選曲なっています。
個人的に密かに期待しているのは、実は大好きなこの曲のカバー。
一体、どうアレンジしてくるか楽しみです。



未だ謎に包まれた『TF3』

2010-09-26 15:55:42 | 映画
そろそろ撮影も佳境に入った『TF3』。

相変わらずシカゴやデトロイト等と言った大都市の真ん中で、規格外の無茶苦茶な破壊と爆発を伴う撮影をしている様です。



しかし、残念ながらカー・チェイスの撮影中に、エキストラの女性が事故に巻き込まれ重傷を負ったというニュースはショックです。
一時期は意識不明の重傷と報告されましたが、手術を受けて現在は幸いにも快方に向かっているらしいです。
無茶な撮影を強行するベイ師匠に対して、当然批判の声も高まりました。
そんな中、シリーズの顔とも言える、サム役のシャイア・ラブーフ(祝・『ウォール・ストリート』大ヒット!)が「マイケルは何よりも安全を一番に配慮している」と擁護するコメントを発表。
DVDのメイキングでも判りますが、自身もかなり危険なスタントに果敢に挑み、実際死にそうな酷い目に遭っているのに…。
シャイア、ホンマに逞しい一人前の「男」に成長しました(涙)。



シャイア扮する主人公のサム。
この『3』ではやっぱり一般企業に無事に成長したものの、再び激化するサイバトロンとデストロンの戦いに巻き込まれ、またまた激戦の最前線に出向く事になるようです。



スーツ姿が決まっています。



『3』では、その登場場面が減ると言うシモンズ捜査官。
噂では、無事にネスト部隊(又は政府の諜報機関)に返り咲き、TF達と共に行動していると言います。
個人的には、シモンズ捜査官は好きなキャラなので『3』でも活躍を期待したいのですが…。

あと本作の新ヒロイン・カーリーに扮するロージー嬢。
ミーガンとは違う、キュートさが印象的です。





そのカーリーもサムと一緒に戦いの渦中に巻き込まれます。
ロージーちゃん、記念すべき映画デビュー作でいきなり地獄のような爆発の連続と、吊ったり飛ばされたりと危険なスタントに次々と挑む事になります。





サムとカーリーが乗っているのは、デストロン側のTFの機体らしいです。
一部ではメガトロンに誘拐され、UFO形態になった時に乗せられるのでは?と言われますが確かではありません。

デストロン側の新キャラとして、本作に遂にショックウェーブが登場するのは以前も取り上げました。
その証拠写真がコレ。



いわゆる撮影用の「目線」位置として、顔だけです(笑)。
顔だけ観ると、オリジナルに非常に忠実なデザインみたいです。
隣りにいるのは、前作から登場しているサウンドウェーブ。
前作では衛星軌道上から、メガ様たちのサポートと諜報活動のみでした。
『3』では、いよいよ地上に舞い降りてサイバトロンと人類の前に立ち塞がるようです。

さて、本作に関しては極めて情報の流出が少ないです。
色んな意味で「勝負作」となる本作、観た者に衝撃を与えたいというベイ師匠の意向もあるかとは思いますが、『TF3』という作品は依然として謎のベールに包まれています。
その存在が全て謎のベールに包まれ、ファンの間では「一体コイツは何ものだ?!」と評判になったのがコレ。





これまでのTFとは全く異なる、この異様で不気味な姿。
最初は「ウルトラ・マグナスでは?」と噂されました。
しかし、あまりにサイバトロン戦士らしくない武骨なスタイル。
謎に包まれた、このキャラは「MAD MAX」(そのまんま!)と呼称されていました。

しかし、先日超有名なファン・サイト「TFW2005」にて、トンでもない噂がリークされました!

何と、コレはメガトロン様だと言うのです!!

マ…マジっすか?!






未だエイリアン戦車&UFO形態のままのメガ様。
ソレが一体どんな経緯で、このような武装トラックにトランスフォームするんでしょうか?!
『3』ではコンボイ指令官も、遂にトレーラー形態で登場します。
それでコンボイとメガ様が、この形態でカーチェイスなんてやったら、かなり凄い事になりそうですが真相は如何に!?
続報を楽しみに待ちたいです。

従来ならば、早くて10月末には『3』の予告篇が公開されるのでは?っと予想しています。
その時に、未だ仮タイトル(!)のままである、本作の真のタイトルも判明するかと思います。

『TF3』、やっぱり凄い事になってきました!!



Demonoir/1349

2010-09-25 16:07:07 | 音楽
秋めいて来ました。

寒い季節こそ、正にブラック・メタルの季節到来であります!

ってな訳で、ノルウェー産極悪爆走ブラック・メタル軍団1349。
今年の春にリリースされた、現時点での最新作となる5枚目のスタジオ・アルバム『Demonoir』。



『Hellfire』というブラック・メタル史上に燦然と輝く最高傑作を産み出した1349。
「その次」として、大いに期待された前作『Revelations Of The Black Flame』。
でも、そこに詰め込まれていたのはそれまでの1349とは異なるサウンドに、凄まじい賛否両論の嵐となった。
全体的にスロー・ダウンして、ゴシックと言うか、アバンギャルドと言うか、インダストリアルと言うか…従来のサウンドの求める者としては全く異なる、急激な変貌を遂げた実験的なサウンドが詰め込まれていた。



先に賛否両論としたが僕個人としては、正直に言うと「あっ、そっちの方向性に行くんや…」と落胆しました(苦笑)。
ただ、ああ言う最高傑作を作った後でバンド自身が「次の音楽的方向性」に関して、慎重になって迷うのは当然だとは思います。
何より前作はプロデューサーとして迎えた、あの“生ける伝説”トーマス・G・ウォリアー(CELTIC FRORT~TRIPTYKON)との出逢い、そして彼からの絶大な影響を受けたのは間違いないです。

そんな問題作『Revelations Of~』のリリース後、僅か半年の異例とも言える早いの間隔でリリースされたのが『Demonoir』。

一体何故こんな短いスパンで新作のリリースになったのか?
本作よりレコード会社も移籍となっており、契約絡みの問題もあったのか?と推測も出来ます。

さて、肝心の『Demonoir』ですが…。

音楽的にはバリバリの爆走ブラック・メタル路線に戻ってます!
もう気持ち良い位に怒濤の勢いでブラスト・ビートが炸裂し、ブルータルかつ無慈悲で極悪な雰囲気は最高です!!



ただ全13曲とありますが、実質の楽曲と呼べるのは6曲(笑)。
あとは「Tunnel Of Set XI~XVII」とあるのはインストとSEによるアンビエントな雰囲気モノです(笑)。
この内容に関して、また賛否両論の対象になるかと思いますが、個人的には少しの物足りなさは感じるものの楽曲の完成度が非常に高いので良しとします。

まず一番耳を惹きつけるのは「ドラムの鬼神」こと、フロスト様の壮絶な人間離れしたドラムのエグさ。



実は前作の楽曲作りにはあまり関与していなかったし、フロスト様自身も1349に関して消極的な発言もあったので少し雲行きが怪しかったです。
本作では、その憂さやフラストレーションを一気に解消するかの様に、正に地獄の業火の如き凄まじいプレイが聴けます。
もはや聴く「打撃系の攻撃」。
聴く者の耳を、バキバキと殴打して来る感じです。
フロスト様、最高です…(恍惚)。

あと個人的に一番印象的だったのは、本作ではプロデュースも担当しているレイヴンのヴォーカル。



以前よりバックの疾風怒濤の如き轟音・爆音を前に、そのVOは少し弱いのでは?と批判されていました。
レイヴンに関しては前作を踏まえて、良い意味でヴォーカルとしての歌唱力と表現力の更なる広がりにつながったのは間違いないです。
声が太くなったと言うか、その時折聴かせる深みのある声は良いアクセントになっています。


あと楽曲の大半を手掛け、本作のサブ・プロデュースとしてクレジットされるアーケオン(G)。



その高速で鋭利なトレモロ・リフの凄まじい刻み方と、随所ではさまれるテクニカルなギター・ソロを聴けば、彼がどれだけのテクニシャンであるかが良く判ります。
ちなみに彼らの初期の頃から深い関わり合いを持つ、ロニー・ル・テクロ(TNT)がギターでゲスト参加しています。

前作では落胆しましたが、本作ではしっかりとバンドが自らの姿(逆に言えばファンの求めるサウンド)を取り戻しています。
コレならばファンも納得出来る、素晴らしいブラック・メタル・アルバムだと思います。

かなりカッコ良いです!!


 ワタシはお前の抱える欲望
 お前が内に秘めた密かな願望
 そして、お前が最も怖れているモノ
 ワタシはお前の悪夢



PS:通常盤よりも、興味深いカヴァー曲を収録した2枚組み特別盤を買った方が、絶対にお買い得です!!


驚愕の『ポケモン黙示録』?!

2010-09-24 23:57:28 | 映画
ネットで噂の実写版『ポケモン』の予告篇を観た。

実写版と言っても、あくまでも熱烈なファンが勝手に作った「自主制作映画」。
と言う仮定における、その予告篇であります。

ハッキリ言って「ポケモン」に何の知識も無いし、思い入れもありません(爆)。
しかし、これだけ市民権と一般認識を得た作品なんで、それとなく予備知識程度(主人公とピカチュウとか:笑)は持っていますよ。
だから、観てビックリしました。

コレ…かなり良く出来ています!



パッと観ただけで、コレがアニメのどのキャラってのはすぐ判った。
さすがファンが作っただけあり、作品への思い入れと愛が暴走している結果だと思います。

少なくとも、作品に対して何の思い入れもなくて映画化された、かの『デビルマン』や『ドラゴンボール・エヴォリューション』等と言った最悪最低の駄作よりも百万倍は良く出来ていると思います。

コレはファンが遊びで作った『Pokémon Apokélypse(ポケモン黙示録)』という、実写映画の予告篇です。
たった2分強ちょっとの作品ですが、コレを作る為にはしっかりと作り手側が作品の世界観を作り込んでおかないと出来ないと思います。



ポケモン・バトルが非合法となり、闇の地下世界で賭けの対象となった「その後の世界」。

すっかり“大人”となった主人公たち。

作品に漂うダークで、何とも言えず退廃的な雰囲気。

本来は可愛い筈のポケモン達が、言うても「怪物」だからリアルで微妙にグロいアレンジ(ピカチュウは凄い!)は秀逸です。

出来れば、コレで一つの作品として観てみたい!って思いました。

「ポケモン」のファンにしてみれば、コレが言語道断な作品かもしれないです。
そう言いたくなる気持ちも痛いくらいに理解出来ます。
ただ、やっぱり作品のファンが作った作品はちゃんとシリーズのツボを心得ていると痛感もしました。
今後も、日本産アニメ・ゲーム・コミックが海外や国内で映画化される機会は、きっと増え続けるかと思います。
そんな時、このファンが作った予告篇は「実写化」という意味を我々に問うてくる事になるかと思います。

コレは今後、絶対に大きな波紋を呼ぶキッカケとなります!!





Abrahadabra/DIMMU BORGIR

2010-09-23 12:50:02 | 音楽
極北の魔王、DIMMU BORGIR。
バンドとして通算9枚目となる、最新作『Abrahadabra』を聴いた。

信者である僕は、もうその完成度の高さに圧倒され、本作の持つ美しくも異形の暗黒音楽世界にドップリと浸りました。
しかし、本作はこれまでリリースして来たアルバムとは決定的に違います。
その「決定的な違い」とは?!



本作を語る時。
シャグラット様(Vo・Key)だけでなく、他のメンバーも口を揃えて「大いなる実験だった」と言います。
その「実験」の結果は敢えて語弊や誤解を怖れずに言うと、本作はDIMMU BORGIRの歴史にあり最もキャッチーでメロディアスである事かと思います。

しかしキャッチーでメロディアスであるからと言って、これまでバンドが持っていたダークで邪悪さや凶々しさが全く失われていないのもポイント。

キャッチーでメロディアスという印象を持たせるのは、間違いなく本作で全面的に参加している総勢80名以上になるフル・オーケストラと合唱団によるシンフォニックさにあります。
中途半端にオーケストラや合唱団を導入すると、逆に楽曲がまとまりが悪くなり失敗するケースも多々あります。
しかし、ここまで徹底したシンフォニックな作り込みをする事により、バンドの持つ魅力や楽曲の荘厳さをより鮮烈に演出する事が出来ます。



まるでファンタジーかホラー映画のサントラ盤みたいな雰囲気を持ち、そのスケールの壮大さと音楽的情報量の多さは比類無きモノがあります。
ただ、ボーナス・トラックを含めた全12曲を収録しながらも、アルバムとして60分を超えないのも大きいです。
これまで以上に複雑な展開を見せる楽曲構成は、ある種のプログレッシブさを兼ね備えていると言っても過言ではない筈。
それを60分以内にまとめ上げるソングライティングと楽曲の充実、やはりDIMMU BORGIRのバンドの持つ凄さであり魅力が発揮されています。

本作は今まで全く違う新しい事をやりたいと拘ったメンバー、本作では遂にバンド名義でのプロデュースとなっています。
それを影からしっかり支えているのは、彼らとは初の組み合わせとなる俊英アンディ・スニープの存在。
彼はミックスとマスタリングを担当(あとゲストとして“Gateways”にギタリストとして参加:微笑)してます。
これだけの音と情報量です、細部にまで細かい音をクリアーに粒立てて、繊細かつ緻密に音作りをする彼のセンスと手腕は見事です。



本作を聴いていて印象的だったのはシノレス氏とガルダー先生によるツイン・ギター。
ここぞ!ってポイントで気持ち良く、ブラック・メタルらしいトレモロ・リフが炸裂します。
そして、今まで以上に両者共にギターを弾きまくっていて、それを全面に打ち出しています。
重厚なシンフォニックさに負けない、エッジの立った鋭いリフの嵐です。
特にガルダー先生。
DIMMU BORGIRらしさとも言える、メロディアスなリード・ギターはより印象的です。




シャグラット様、シノレス氏、ガルダー先生の他に印象的な活躍を聴かせるのが、ドラムのDARAYくん。
ヘル・ハンマー師匠が離脱後、2008年よりバンドに在籍しています。
クレジットこそサポート扱いですが、現3人からの信頼も厚い実質的には4人目のメンバーでしょう。
元VADERという肩書きは伊達ではなく、バンドにこれまで在籍した超人的ドラマーと全く優るとも劣らないテクニシャンぶりを披露しています。



硬くヘヴィな音、手数の多さと正確さ。
そしてブラスト・ビートにおける圧巻とも言えるスピードとパワー、凄いドラマーです。
個人的には凄まじいツーバス・キックにびっくり、本作でピリっと楽曲が引き締まるのは彼のタイトなドラムによる部分も大きいと思います(ちなみに彼はノーメイクでも非常にイケメン!:笑)。


あと、「新たな4人目のメンバー」として正式加入しながら、何故か僅か1日でDIMMU BORGIRを去ってしまったスノーウィ・ショウ(B.Vo)。
本作でも数曲に参加していると言われましたが、何でしょう全面的に大活躍しているじゃないですか!!(笑)

多分、全曲でベースをプレイしているのは彼でしょう。
指弾きだったヴォーテックスと違い、ピック弾きによる金属的で鋭いベースが目立ちます(ギターとユニゾンまでしている)。
歌に関しても、前任者ヴォーテックスとは全く違う、よりメタル(スクリームしない中低音域のロブ・ハルフォードを彷彿させる)らしいクリーン・トーンのヴォーカルを聴かせてくれます。
それ故に、彼の離脱は…正直痛い。



今、始まったばかりのツアーではクリーン・ヴォーカル・パートを合唱団によるサンプリングを使っているDIMMU BORGIR。
もし今もスノーウィが在籍していたら、間違いなくスノーウィが全てを担当して唄っていたのは間違いないです。
一度は正式加入しアルバムのレコーディング(ボーナス・トラックとは言えDEEP PURPLEの“Perfect Stranger”では堂々たるリードVoぶり)、PVやプロモ写真まで撮影しながらも土壇場になって脱退してTHERIONに出戻ってしまいました。

レコーディングとツアーにおける「雇われメンバー」と言うポジションは、DIMMU BORGIRとTHERIONでも違いは無いと思ったのですが…。
目立ちたがり屋のスノーウィのこと、全てを3人で完全に掌握し仕切っているDIMMU BORGIRよりも、ライヴでは大所帯バンドでもメイン・フロントマンとして自由に振る舞えるTHERION(リーダーのクリスチャンはスノーウィを「マエストロ」と賞賛している)の方が馴染んだのか?…バンド側からの声明を待ちたいです(涙)。

話が逸れましたが、本作をDIMMU BORGIRらしく、否ブラック・メタルらしくさせているのは他ならぬシャグラット様の存在です。



地獄の悪魔、又は地の底深くの氷の世界で眠る「古き邪神」の如き邪悪で凶々しい声による「歌」、そして随所で挟み込むオペラティックな歌唱や語りはバンド最大の個性かと思います。
本作では、ヴィジュアル・イメージを「白」で統一しました。
だからと言って、このDIMMU BORGIRというバンドの持つ邪悪さや凶々しさを隠す事は不可能であり、「白」がより彼らの持つ邪悪さを際立たせ、それを明確に体現しているのがシャグラット様の「歌」です。

シンガーとして、その表現力にも更に磨きがかかり、もはやその存在感とカリスマ性は他者の追従を許さない絶対的なモノです。

何はともあれ、新しく3人編成として復活した新生DIMMU BORGIR。
ここまで豪華絢爛なアルバムとなれば、当然もうブラック・メタルの範疇ではない!と言うファンも多いかと思います。
シーンのトップに君臨するバンドだからと言って音楽的に「守り」ではなく、敢えて「攻め」の姿勢を貫き、新たな音楽的可能性を追求するのは並大抵の事ではなく素晴しいと思います。
その重要な最新作『Abrahadabra』は、これまでのキャリアに「美」と「醜悪」さを新たに兼ね備えた傑作を加える素晴らしいアルバムであります。
これまでブラック・メタルだからと敬遠してきたメタル・ファンに、本作をキッカケとして是非この美しくも邪悪な暗黒世界の虜になって欲しいです。
正に、コレは「ブラック・メタル・オペラ」であります!!


壊される者になるか?
それとも壊す者になるのか?!
与える者になるのか?
それとも受け入れるだけの者になるのか?!
さぁ鍵を外し、扉を開けるのだ
鍵はお前の手の中に握られている
そして理解するのだ
お前自身が描く計画こそが
全てを現実とする唯一の存在である事を



PS:あとはファンとして、もうその機会を逃したままになっている来日公演を、今回のワールド・ツアーで実現するのを期待しております。


海へ…。

2010-09-22 22:50:02 | 趣味
何もかも嫌になったので、全てを忘れて海を見に行きました。






ってのは嘘。
仕事の都合で今日は休み、見事な飛び石連休となってます。
そんな訳で、今日はヨメと一緒に「海遊館」に行きました。



「海遊館」、仕事では下見や引率等でもう何度も来ています。
ただ、プライベートで来たのが、今日が初めてと言うのは複雑な気分になります(苦笑)。
平日、それも午後からと言う事もあり、館内はちょうどエエ感じで、ゆったりと観て回る事が出来ました。

僕が個人的に今回「海遊館」に来たかったのは、あのさかなクンのプロデュースによる「鮫博覧会2010」が開催中だったから(微笑)。

前にも言いましたが、僕は無類の鮫好きであります。

古代生息していた鮫、「ムカシホホジロザメ(メガロドンです!!)」の顎の化石。



最大級のホホジロザメの原寸大レプリカ。



もう、それを見れただけで胸は高鳴り、充分に満足する事が出来ました(バカです:自嘲)。

何はともあれ、仕事を離れてゆっくりと遊ぶ事が出来ました。



PS:祝・11月、日本緊急公開決定!!



異貌にして最狂の映画雑誌

2010-09-21 23:55:08 | 本・雑誌
連休、終わりました。

今日も1日ワード・ワークでした(苦笑)。
短い連休ながら、すっかり休み呆けした様です。
たった1日で、再び心身共にヘトヘトに疲れ果てました(自嘲)。

そんな中でも、仕事帰りに「映画秘宝」は買いました。
電車の中で読んで圧倒されました。

今月号の特集が「異貌の俳優コレクション100!!」って事もあるのか、先日他界した故デニス・ホッパー氏の渋過ぎる写真が表紙を飾っているのが印象的です。

ホンマに、今月号は凄い!

圧倒的な情報量、その中身のコッテリした濃さ、テンションの高さ、最近の「映画秘宝」では最高レベルにあります!!

故デニス・ホッパー氏のコラムを電車の中で読むと、泣きそうになってしまったので止めました(歳ですか?最近妙に涙モロいです:苦笑)。

だから前々から思ったのですが、前半の邦画関連(実質数ページですが)の記事やインタビューって必要ですかね?
この「映画秘宝」という雑誌に?!
特に、今月号みたいにズバ抜けてエクストリームな内容だと余計に感じます。
まぁ~その辺りは一般流通する商業誌であり、いわゆる「大人の事情」ってのもあるでしょうが…違和感を拭う事は出来ません。

先月、日本公開が未定ながらも必見の作品の一本として取り上げられた、新進気鋭のアレクサンドル・ジャロ監督の最新作『ピラニア3D』。



公開前に、事もあろうに元祖ヲタク監督であるジェイムズ・キャメロンが「低俗な駄作」と酷評したのが話題となりました。
やはりキャメロンの発言に対して、DEVILPRESSのコーナーにて痛烈に批判しています。
確かに「あんた、何様のつもりやねん!」って感じがしますが、キャメロン自身は己の監督デビュー作がそのオリジナル『ピラニア』の続編、超B級な低俗・極悪ホラー『殺人魚フライング・キラー』である過去を葬り去りたいようです(笑)。
アレはバカみたいな内容ながら、正統派の海洋モンスター映画として傑作だと思うんですが…(微笑)。

キャメロンの批判が影響したのか、全米公開が今一つ振るわなかった本作。
でも、ヨーロッパやソフト化で充分に大ヒットになる事を百も承知なアチラの映画会社側は慌てず騒がずです。
ただ、日本でのノーカット完全版、しかも3Dでの劇場公開はかなり難しくなったと思います。
勇気ある、男らしい日本の配給会社の登場を期待します。

あと今月号の大特集『異貌の俳優コレクション』。
洋画・邦画問わず、「良い面構え」をした俳優が紹介されます。
大好きなクリストファー・ウォーケンの扱いが少し小さいのが不満ながら(『ゴッド・アーミー』3部作は傑作!)、こういった名優が今もメジャーの大作で活躍するハリウッドの現状は素晴らしいと感じます。



邦画にも沢山「良い面構え」をしたイイ俳優は沢山いるのに、無菌培養された今の邦画のメジャー作品では活躍出来ない現状は悔しいです。
と言うか、非常に勿体ない!!
嶋田久作さん、もうジャンル系の作品への出演(一時期『帝都』=魔人・加藤のイメージに束縛されるのに凄く抵抗があると言っておられました)は嫌なんでしょうか?!
かつて、『血を吸う』シリーズにて、和製ドラキュラを熱演していた故・岸田森氏みたいな俳優はもう出てこないのかな?…そんな現状が寂しいですね。

何はともあれ、今月号は凄いです。
ゆっくり酒でも呑みながら読みます。


PS:子どもの頃、夏休みにコレを初めてTVで観た時、心底怖かったという思い出は今も鮮明です。





PS:もう「壮絶」としか言えない、本当に大変な事になっています!!(グロ閲覧注意)



「Love Lives」が呼んだ波紋

2010-09-19 14:59:18 | 映画
久々に『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』のネタ。

全く情報公開が無いっと思ったら、トンでもないビッグ、ニュースが?!

何とこの『ヤマト』の主題歌を、あのAEROSMISTHのステーヴン・タイラーが唄うという信じられないニュースです!

コレはスティーヴンにとっては、初のソロ名義での楽曲との事です!!



しかし、あんまり喜べないな…。

最近のステーヴンって、何か「変」と言いますか、何かと問題が多いです。

ステージから落ちて怪我してツアーをキャンセルしたり、例の脱退騒動があって、無事にバンドと和解して復帰したと思ったら、今度はバンド活動を優先するよりもアメリカの超人気TV番組「アメリカン・アイドル」の新審査員候補に手を挙げたり…正直バンドにとってお騒がせな「問題児」と化している。
そんな中で、主題歌を唄うと言われても…正直ファンとしては困惑する。

オマケに、このオファーを出したと言われるのが監督の山崎貴だと言う。
「大好きなAEROSMITHに~」云々と言っているが、結局ステーヴン個人のソロ名義となっている。
あんた、ホンマにファンなんか?!



更に胡散臭いのが、今回主題歌となった「Love Lives」。
作曲したのが、名曲「I Dont Wanna Miss A Thing」を手掛けたキャラ・ディオガルディ。
それに曲調も壮大なバラードって…。

言いたくはないが、安易に『アルマゲドン』路線を狙っているとしか言えない。
SFアクションながら、終盤からの展開で泣かせに入るのだろう。
ハッキリ言えば『アルマゲドン』という作品は、逆に「宇宙戦艦ヤマト」に絶大な影響を受けた作品だったと思う。
あの超巨大彗星は、まんま「白色彗星」だし、物語の展開自体もモロに『さらば宇宙戦艦ヤマト』だった。
そもそもアメリカでも、「ヤマト」自体がTV放送されて絶大な人気を誇っていたし(苦笑)。



曲自体は悪くはないかもしれないが、結局は「借り物のセンス」で二番煎じでしか過ぎない。
裏には「大人の事情」もあるかもしれないが、何か釈然としない。

コレに合わせて、新しい予告篇も公開となった。

個人的には、今までキムタク版『ヤマト』に関して、ネガティヴな印象を持ってはいなかった。
と言うか、とっても楽しみにしていた。
しかし、今回公開されて予告篇はそれを一変させた。
観て、心の底から色んな意味で魂消ましたわ。

ポスプロに1年かけただけあり、確かにVFXはコレまでの邦画のレベルを越えているという感じ。
確かに「超大作」としての、スケールのデカさも感じた。
コレは、凄い作品になりそうな予感もある。
ただ、その中で堂々と「日本人が挑む、初のSFエンターテイメント」と言い切った。
コレは作品に対する自信の現れかもしれないが、偉大なる先駆者たちが残して行った日本映画のジャンル系作品への侮辱と解釈される可能性も高い。
日本には今までに『ゴジラ』や『スーパー・ジャイアンツ』、『宇宙大戦争』や『地球防衛軍』、『妖星ゴラス』、『海底軍艦』、『日本沈没』、『吸血鬼ゴミケドロ』、『惑星大戦争』、『ガンマー第3号宇宙大作戦』に『宇宙からのメッセージ』、『さよならジュピター』、『ガンヘッド』等と言った新旧問わずにSF映画が幾つも存在する。
それらの作品を、たった一作品の予告篇だけで否定するのは、正直如何なものかと…。
東宝製作で、よくもこんな愚行を許したものだと正直呆れた。

自らが他の作品と違う高尚な超大作であり、従来の日本映画におけるジャンル系作品との差別化をはかりたいと言う、製作と関係者の意図が丸見えで胸糞悪い。



予告篇から、本作が非常に完成度の高い作品に仕上がっている雰囲気は伝わる。
だが、コレはやってはいけない行為だと思う。
これまで日本映画のSF系作品をこよなく愛して来た人々までも、愚弄する不遜極まりない行為としか言えない。

期待していた『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』だったが、ちょっと複雑な感情を抱いてしまった。
本作が「これまでの日本映画とは違う!」という意気込みは理解出来る。
ただ、何でも「やって良い事と悪い事」があると思う。
たかが予告篇の1行のフレーズだが、それは偉大なる先駆者たち、又はそれまでの作品を愛して来た者たちに対する侮辱するものになる危険性を多いに孕んでいる。
実際、これまでの日本産SF映画を愛している僕は「カチン!(怒)」と来てしまった(自嘲)。
予想以上に面白い映画になる予感もあるが、それを素直に認められるか微妙になってきたのも本音。
ここに来て強烈に臭い出した、この『アルマゲドン』臭も気になる。
今後のプロモーション、情報公開は色んな意味で重要になります。

今年、最後の文字通りの「問題作」にならない事を願います。





PS:色々と興味深いです(苦笑)。




今度こそ本気で『VOLTRON』、再始動!!

2010-09-18 11:28:52 | 映画
もう、このブログでずっと追っている『VOLTRON』のネタ。

今更ながら、本作は日本のスーパー・ロボット・アニメ『百獣王ゴライオン』の実写映画化です。

思い返せば、ちょうど1年前。
本作の製作者として、かの傑作『ダークナイト』のプロデューサーの一人でもある新しくチャールズ・ローヴェン氏が就任。
本格的に企画を練り直して、急ピッチで2012年公開に向けて動いていると言いましたが。



それ以降、映画化に関する情報は全く聞かれなくなってしまう…。

またプロジェクトは停滞か?と思ったら…。

何と、いきなり『VOLTRON』の映画版コンセプト・アートが発表されました!

情報が公開されたのは、アチラの映画情報サイト「JoBlo Movie Network」。

僕も見て、ビックリしました!!
ホンマに水面下で、着々と2012年公開に向けて製作が進行中だったようです。

同サイトでは、本作の脚本をトーマス・ディーン・ドネリーとジョシュア・オッペンハイマーが手掛けているとありました。
問題は、一体誰が監督するか?…という事です。
まぁ~楽しみに続報を待ちたいと思います。

ってな訳で、公開されたコンセプト・アートです。



コレが「ボルトロン(ゴライオン)」!
横にある自由の女神と大きさを比較しても、その巨大さがより明確に判明します。
確かに、いかにもハリウッド的と言いますか、良くも悪くもベイ師匠の『トランスフォーマー』シリーズの強い影響を受けてはいると思います(苦笑)。
でも、個人的には充分にカッコ良いデザインだと思います。


コチラは「ボルトロン」の右脚となる、ブルー・ライオン。



画的には、この「格納庫」的な雰囲気が日本の特撮映画っぽい雰囲気がします(笑)。
ブラック・ライオン以外は、他のライオンは比較的スリムなデザインになるのでしょうか?!

そして、レッド・ライオンと、ガルラ帝国のメカ・ブラック獣人。



ホンマに「ロボット怪獣」って感じですね。
先の『トランスフォーマー』シリーズとの決定的な差別化の為でしょうか、やはりその「巨大さ」が強烈です。
ファンとしては、こういうアングルの画を見ると無条件でワクワクします(笑)。

何はともあれ、やっと本格的に映画化に向けて再始動した『ボルトロン』。
このブログでも、引き続き情報を追いかけたいと思います!!