ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

Revolution Saints/REVOLUTION SAINTS

2015-02-22 15:15:15 | 音楽
REVOLUTION SAINTSのデビュー作『Revolution Saints』を聴いた。

正直、彼らを「新人」とは言えない。
ご存知の方も多いが、このバンドはHR/HMシーンの強者達による“スーパー・プロジェクト”だ。
フッと気が付くと、今HR/HMシーンは多くのプロジェクトが誕生している。
そんな中でも、彼らの存在は際立っていると言っても過言ではない。



メンバーは…。

ディーン・カストロノヴォ(Vo&Dr)

ジャック・ブレイズ(B&Vo)

そしてダグ・アルドリッチ(G)

今のシーンの最前線で活躍する、凄腕のミュージシャンばかりの集団である。
ディーンにはJOURNEYがあり、ジャックにはNIGHT RANGERというバンドがある。
そう言った意味では、バンドと言う呼び方よりも「プロジェクト」と言った方が相応しいのかもしれない。
まぁ~そんな細かい事は別として(笑)、僕がこのバンドを聴くキッカケとなったのは他ならぬダグの存在があった。



ダグ、僕にとっては特別なギター・ヒーローの一人。
かのLIONの頃から彼のギターが大好きで、ずっと聴き続けている人でもあります。
ここ最近では、言わずもがなWHITESNAKEでの活動がメインでした。
しかし彼の多くを犠牲にしても尽くして来た、そのWHITESNAKEからの脱退(事実上の解雇)は衝撃でした。
「この人はホンマに不遇やな…」とファンとしては思いましたが、ダグ自身は違った様です。
確かに自分自身への“仕打ち”に落胆をしつつ、彼は「自由」を手に入れたと前向きに解釈しました。
そんな彼は最初に手掛けたのが、他でもないこのREVOLUTION SAINTSでした。



期待してアルバムを購入し、聴いてみた訳だが…。
コレが実に素晴らしい内容だった!
想像を遥かに超える完成度に震えた!!
確かに音楽性は、JOURNEYに通じるメロディアスなハード・ロック。
しかし随所でダグの図太いギターもあって、よりメタリックな感覚が聴いているのが素晴らしい。
そして何よりも楽曲の完成度が高い。
アルバムには全12曲(ボーナスを含むと16曲)収録されているが、捨て曲が全くない。
アグレッシブなメタリックなナンバーや軽快なロック・ナンバーから、胸に染みるような感動的なバラードまで。
楽曲のバラエティも豊富な上に、どの曲もメロディが非常に耳に残る。
これだけのメンツが揃っていれば当然かもしれないが、逆にスターが揃うと難しい要素も孕んでくるのも事実。
だが、そんな事は全く関係なく素晴らしい傑作になっていると言える。



やはりアルバムを聴いて、一番驚いたのはディーンの歌の巧さ。
はっきり言って、本職のシンガーでもここまで歌える人はどれだけいるだろう?(苦笑)
このバンド始動のキッカケは、そんな彼のシンガーとしての才能を活かす為というのも納得。
盟友アーネル君やジャックと一緒に歌っても、全く遜色が無いって事実は凄いとしか言えない。
気持ち良く抜ける高音、少々エッジがありながら力強い中低音。
いや~見事としか言えない。
おまけに、かつて「コジー・パウエルの再来」と言われたドラマーでもあります。
もう思いっきり派手に叩きまくっていて、ドラマーとしての凄腕さも発揮している。
全く凄い才能の持ち主としか言えない…。



そしてダグのギター。
こんなに生き生きと弾きまくる、ダグのギター・ソロは久しぶりでは?
ダグは、元々「楽曲においてカッコ良いギター・ソロを弾く逸材」として高い評価を得て来た訳です。
しかし、ここ最近はややプレイ自体が抑え目になっているような印象を受けました。
このアルバムでは何の柵も無い事もあってか、存分に弾いている印象を受ける。
ただ闇雲に弾き倒す訳ではなく、ちゃんとその楽曲を踏まえての構築されたギター・ソロだ。
「泣き」を踏まえつつも、流麗なギター・ソロは本当にカッコ良い。
正にギター・ヒーローとしてのダグ・アルドリッチ、此処に有り!って感じだ。



あくまでも主役がディーンとダグである為、ジャック・ブレイズは脇をしっかり固めている感じがする。
「もう一人のシンガー」としてディーンをサポートし。
ベース・プレイヤーとして、しっかりとサウンドを支えている。
ある意味、職人的なポジションかもしれない。
しかし本当に良い仕事をしていると思う。
もし彼らがLiveを演る事になれば、ジャックという存在が大きくなるだろう。
何よりも、もっと凄い事になりそうな予感がする(笑)



このまま単なるプロジェクトとして終わるのか?
また新たなスーパー・バンドとして、本格的にシーンで活動する事になるのか?
現時点では何とも言えない。
ただ、このアルバムは素晴らしい傑作である事実は変わりない。
ディーン・カストロノヴォという、素晴らしいシンガーのデビュー作であり。
ダグというギタリストの、その卓越したギターを堪能出来るアルバムである。
多くの方に聴いて欲しいアルバムです。














もう失うものなど何も無い
そして、その代償は一体何だっただろう?

ずっと独りで
この闇の中を彷徨い歩いていた
「過去」と言う夢に囚われたまま
今やっと新たな始まりの夜明けが見えた
俺が今歩いているのは光輝く太陽につながる道


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