と言う訳でTOP-5。
そしてWORST-3を挙げて行きたいと思います。
第5位『ラスト・スタンド』
祝・シュワちゃん復活!
もう単純明快に、痛快なヴァイオレンス・アクション映画の傑作でした!!
さすがに「老い」を隠せなくなったシュワちゃん、それを逆手に取った主人公の保安官が非常に良かった。
コレって先の『アウトロー』にも通じる、70年代的アクション映画の現代的再解釈がされた作品だと思います。
本当にシュワちゃんは重火器が似合うし、ラストの肉弾戦も素晴しかった。
やっぱりシュワちゃんはヒーローが似合うが、重要な要素として「ヴァイオレンス描写」がある事を再認識。
良くも悪くも保守的になっていくアクション映画にあって、規格外の存在としてシュワちゃんの大暴れに期待しております。
第4位『キャビン』
今年、一つ大きな要素として「再解釈」、または「再構築」という言葉が重要だったと様に感じる。
これまで「70年代的アクション映画」の“再解釈”と言って来たが、本作は80年代ホラー映画の「再解釈と再構築」が素晴しかった傑作。
80年代ホラー映画が大好きだった者が、観ていてニヤニヤとなる要素をが満載ながらも、ソレは再構築されて新しい作品となっていく。
アメリカの片田舎で始まった物語が、政府の陰謀を絡めて宇宙規模のスケールにまで発展する本作のストーリー作りの巧みさには唸った。
終盤、あのモンスター大進撃&大虐殺のバカバカしいまでの楽しさと、「あの方」の登場には正直笑ってしまった。
そして訪れる、文字通りの「終焉」。
途中から先が読めてしまう感は否めないが、あそこまでストレートに人類滅亡を描いてしまう展開は見事。
余談ですが、「狼男」好きな僕にとってクライマックスに登場する狼男の造形の秀逸さも素晴しかったと付け加えておきます。
第3位『ジャッジ・ドレッド』
今年もコミック・ヒーロー映画は一杯公開されました。
その中、最も強烈でありサイコーだったのが『ジャッジ・ドレッド』でした。
近年、ここまで情け容赦しないヒーロー映画は無かったと思います。
最近のヒーロー達は深刻に悩む傾向にある中、悪党を「正義」の名の下に問答無用で血祭りにあげるドレッドの姿はサイコーです。
あとドレッドの相棒となる、訓練生にして超能力者であるカサンドラの凛とした佇まいとは裏腹なエロい雰囲気も印象的(自嘲)。
倫理的に本作を嫌悪する方も多いだろうが、今現実社会は本作で描かれている様な世界になりつつある事実があるのも大きいと知って欲しい。
倫理的、思想的に間違っている?!
敢えて言わしてもらえば、本作が素晴しいのも倫理的にも思想的にも間違っている極端さにあるのです。
第2位『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
策士J.J.エイブラムス監督による、再始動版「スター・トレック」の2作目。
前作がやや反則気味に「S・W」的要素を絡め、「スター・トレック」の1作目をリメイクした手腕は実に見事だった。
ただ本作に関しては、従来の「スター・トレック」の知識(ネタバレ気味だが劇場版2作目『カーンの逆襲』)があれば更に楽しめる作りも憎い。
ストーリー展開、アクション描写、そしてSF映画としての必要な要素を絶妙なバランスで演出するエイブラムス監督の巧さが光っている。
無鉄砲なカーク艦長、そして謎の存在ジョン・ハリソン(演:ベネティクト・カンバーバッチ!)に注目が集まり気味だが…。
敢えて言うなら、本作の主人公はMr.スポックであります。
オープニングから登場する「理論と感情」、それがクライマックスで一気に爆発する時の興奮と感動と言ったら…素晴しい。
しかし、そのエイブラムス監督が何と新世紀版『S・W』シリーズの監督に抜擢されてしまいました。
今後、また新たな監督を迎えての新世紀版『スター・トレック」の行く末が少し心配ではありますが…。
第1位『パシフィック・リム』
今年はこの映画しかありません!
正に自分が生涯こよなく愛する映画となりました!!
本作に関して賛否両論あるのは当然であり、批判的な意見にも納得出来ます。
ただ、ここまで「怪獣対巨大ロボット」という内容だけで突き抜けた作品は今まで本作だけです。
これは自身が子どもの頃から、ずっと夢に描いていた事が叶った作品でもあります。
北米で思った程にヒットしなかったのも、この「怪獣」や「巨大ロボット」の概念や下地が無かった事が大きいと思います。
事実、そう言った概念や下地があるヨーロッパや中国では大ヒットを記録した訳ですから。
当初コケたと言われる日本でも、リピーターやイベント公開もあって予想以上のヒットになったと聞きます。
本当に愛すべき作品だと思います。
でも、今後本作の様な作品は登場しない可能性もあります。
カルト映画と呼ばれるかもしれませんが、きっと本作を観た子ども達の多くが衝撃を受けるかと思います。
そう、かつて幼い自分が初めて『S・W』を観た時と同じ様に…。
続いて「WORST」であります。
「トホホ」ではなく、今年は観終わったに「ガッカリ」と言う感じよりも「失望」した作品が多かったからです。
単純に「駄作!」と批判するのではなく、作品的に良い部分もあるだけに更に複雑な思いが強まったので「WORST」にしました。
では「WORST-3」を挙げて行きます…。
・『エリジウム』
今年の夏、期待していた作品が本当に多かったです。
ただ観終わった後、何かスッキリしないと言うか、複雑な思いをする作品が多かったのが事実です。
その中にあって、この『エリジウム』は自分の中では『パシフィック・リム』に続く期待していた作品でしたが…。
自分が過剰に期待してしまったのは、監督が他でもなく『第9地区』のニール・ブロムカンプだったから。
それ故に観終わった後の「ガッカリ感」は半端ではなかったです。
良い部分もあるだけに、この何とも言えないガッカリ感と複雑な感覚はダントツでした。
・『キャプテン・ハーロック』
コレは単純に「こんなのハーロックじゃない!」と言う思いです。
ハーロックは自由を愛する男であり、決して世界に破滅を招く様なテロリストではありません。
個人的にコレを「ハーロック」と呼ぶ事は出来ません。
SF映画として、メカやアクション描写には良い部分があるのも逆に痛い。
監督の荒牧伸志氏の手腕は評価出来る部分はあるが、本作の失敗は脚本に福井晴敏氏を迎えた事。
小説家としての福井氏を批判する気はないが、本作の脚本に関しては全て間違っていると言える。
あとコレに「OK」を出した原作者の松本零士先生にも疑問がある。
松本先生の「男のロマン」を最も象徴するキャラこそ、ハーロックではなかったのか?!
もう一度言います、コレはハーロックではありません!!
・『ガッチャマン』
今年、ぶっちぎりの「WORST」は本作。
本作に限って言えば、ただ単純に「駄作」と言えます(苦笑)。
確かに良い部分も僅かにありますが、他のダメな要素が全てをブチ壊しています。
脚本、演出、何もかもダメで酷い。
本作に出演したキャスト陣が気の毒です。
きっとキャリアの中から、本作は「黒歴史」として排除されるのかと思います。
あと日本映画の“限界”も、本作を観て痛感しました。
本作を最低基準として、今後ジャンル系の作品が作られるのでしょうか?!
良い意味で、2015年に公開される実写版『進撃の巨人』はその最低基準や日本映画の限界を越えて欲しいと心から願ってしまいました。
『デビルマン』に続いて、コレもある意味「伝説」です(自嘲)。
と言う訳で「2013年度超個人的映画BEST-10&WORST-3」でした。
毎年そうですか、相変わらず偏ったランキングだと自分でも思います。
今年、唯一の悔しかったのは『クロニクル』を劇場で観逃してしまった事です…。
昨年末の時点で、既に「現時点で2013年の1位は『パシフィック・リム』」と言ってました。
結局その通りになってしまいました(笑)
このブログを始めて、もう8年という時間が経過しました。
相変わらずバカで下品、言いたい放題のブログであります。
しかし、多くの方に見て頂ける様になったのは喜ばしいです。
また来年以降も、このまんま何も変わる事が無いかと思います。
ただ、それでも「楽しい」と思って頂ける方々と楽しさや面白さを共有出来れば幸いです。
来年も、このブログをよろしくお願い致します!
良いお年を!!
そしてWORST-3を挙げて行きたいと思います。
第5位『ラスト・スタンド』
祝・シュワちゃん復活!
もう単純明快に、痛快なヴァイオレンス・アクション映画の傑作でした!!
さすがに「老い」を隠せなくなったシュワちゃん、それを逆手に取った主人公の保安官が非常に良かった。
コレって先の『アウトロー』にも通じる、70年代的アクション映画の現代的再解釈がされた作品だと思います。
本当にシュワちゃんは重火器が似合うし、ラストの肉弾戦も素晴しかった。
やっぱりシュワちゃんはヒーローが似合うが、重要な要素として「ヴァイオレンス描写」がある事を再認識。
良くも悪くも保守的になっていくアクション映画にあって、規格外の存在としてシュワちゃんの大暴れに期待しております。
第4位『キャビン』
今年、一つ大きな要素として「再解釈」、または「再構築」という言葉が重要だったと様に感じる。
これまで「70年代的アクション映画」の“再解釈”と言って来たが、本作は80年代ホラー映画の「再解釈と再構築」が素晴しかった傑作。
80年代ホラー映画が大好きだった者が、観ていてニヤニヤとなる要素をが満載ながらも、ソレは再構築されて新しい作品となっていく。
アメリカの片田舎で始まった物語が、政府の陰謀を絡めて宇宙規模のスケールにまで発展する本作のストーリー作りの巧みさには唸った。
終盤、あのモンスター大進撃&大虐殺のバカバカしいまでの楽しさと、「あの方」の登場には正直笑ってしまった。
そして訪れる、文字通りの「終焉」。
途中から先が読めてしまう感は否めないが、あそこまでストレートに人類滅亡を描いてしまう展開は見事。
余談ですが、「狼男」好きな僕にとってクライマックスに登場する狼男の造形の秀逸さも素晴しかったと付け加えておきます。
第3位『ジャッジ・ドレッド』
今年もコミック・ヒーロー映画は一杯公開されました。
その中、最も強烈でありサイコーだったのが『ジャッジ・ドレッド』でした。
近年、ここまで情け容赦しないヒーロー映画は無かったと思います。
最近のヒーロー達は深刻に悩む傾向にある中、悪党を「正義」の名の下に問答無用で血祭りにあげるドレッドの姿はサイコーです。
あとドレッドの相棒となる、訓練生にして超能力者であるカサンドラの凛とした佇まいとは裏腹なエロい雰囲気も印象的(自嘲)。
倫理的に本作を嫌悪する方も多いだろうが、今現実社会は本作で描かれている様な世界になりつつある事実があるのも大きいと知って欲しい。
倫理的、思想的に間違っている?!
敢えて言わしてもらえば、本作が素晴しいのも倫理的にも思想的にも間違っている極端さにあるのです。
第2位『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
策士J.J.エイブラムス監督による、再始動版「スター・トレック」の2作目。
前作がやや反則気味に「S・W」的要素を絡め、「スター・トレック」の1作目をリメイクした手腕は実に見事だった。
ただ本作に関しては、従来の「スター・トレック」の知識(ネタバレ気味だが劇場版2作目『カーンの逆襲』)があれば更に楽しめる作りも憎い。
ストーリー展開、アクション描写、そしてSF映画としての必要な要素を絶妙なバランスで演出するエイブラムス監督の巧さが光っている。
無鉄砲なカーク艦長、そして謎の存在ジョン・ハリソン(演:ベネティクト・カンバーバッチ!)に注目が集まり気味だが…。
敢えて言うなら、本作の主人公はMr.スポックであります。
オープニングから登場する「理論と感情」、それがクライマックスで一気に爆発する時の興奮と感動と言ったら…素晴しい。
しかし、そのエイブラムス監督が何と新世紀版『S・W』シリーズの監督に抜擢されてしまいました。
今後、また新たな監督を迎えての新世紀版『スター・トレック」の行く末が少し心配ではありますが…。
第1位『パシフィック・リム』
今年はこの映画しかありません!
正に自分が生涯こよなく愛する映画となりました!!
本作に関して賛否両論あるのは当然であり、批判的な意見にも納得出来ます。
ただ、ここまで「怪獣対巨大ロボット」という内容だけで突き抜けた作品は今まで本作だけです。
これは自身が子どもの頃から、ずっと夢に描いていた事が叶った作品でもあります。
北米で思った程にヒットしなかったのも、この「怪獣」や「巨大ロボット」の概念や下地が無かった事が大きいと思います。
事実、そう言った概念や下地があるヨーロッパや中国では大ヒットを記録した訳ですから。
当初コケたと言われる日本でも、リピーターやイベント公開もあって予想以上のヒットになったと聞きます。
本当に愛すべき作品だと思います。
でも、今後本作の様な作品は登場しない可能性もあります。
カルト映画と呼ばれるかもしれませんが、きっと本作を観た子ども達の多くが衝撃を受けるかと思います。
そう、かつて幼い自分が初めて『S・W』を観た時と同じ様に…。
続いて「WORST」であります。
「トホホ」ではなく、今年は観終わったに「ガッカリ」と言う感じよりも「失望」した作品が多かったからです。
単純に「駄作!」と批判するのではなく、作品的に良い部分もあるだけに更に複雑な思いが強まったので「WORST」にしました。
では「WORST-3」を挙げて行きます…。
・『エリジウム』
今年の夏、期待していた作品が本当に多かったです。
ただ観終わった後、何かスッキリしないと言うか、複雑な思いをする作品が多かったのが事実です。
その中にあって、この『エリジウム』は自分の中では『パシフィック・リム』に続く期待していた作品でしたが…。
自分が過剰に期待してしまったのは、監督が他でもなく『第9地区』のニール・ブロムカンプだったから。
それ故に観終わった後の「ガッカリ感」は半端ではなかったです。
良い部分もあるだけに、この何とも言えないガッカリ感と複雑な感覚はダントツでした。
・『キャプテン・ハーロック』
コレは単純に「こんなのハーロックじゃない!」と言う思いです。
ハーロックは自由を愛する男であり、決して世界に破滅を招く様なテロリストではありません。
個人的にコレを「ハーロック」と呼ぶ事は出来ません。
SF映画として、メカやアクション描写には良い部分があるのも逆に痛い。
監督の荒牧伸志氏の手腕は評価出来る部分はあるが、本作の失敗は脚本に福井晴敏氏を迎えた事。
小説家としての福井氏を批判する気はないが、本作の脚本に関しては全て間違っていると言える。
あとコレに「OK」を出した原作者の松本零士先生にも疑問がある。
松本先生の「男のロマン」を最も象徴するキャラこそ、ハーロックではなかったのか?!
もう一度言います、コレはハーロックではありません!!
・『ガッチャマン』
今年、ぶっちぎりの「WORST」は本作。
本作に限って言えば、ただ単純に「駄作」と言えます(苦笑)。
確かに良い部分も僅かにありますが、他のダメな要素が全てをブチ壊しています。
脚本、演出、何もかもダメで酷い。
本作に出演したキャスト陣が気の毒です。
きっとキャリアの中から、本作は「黒歴史」として排除されるのかと思います。
あと日本映画の“限界”も、本作を観て痛感しました。
本作を最低基準として、今後ジャンル系の作品が作られるのでしょうか?!
良い意味で、2015年に公開される実写版『進撃の巨人』はその最低基準や日本映画の限界を越えて欲しいと心から願ってしまいました。
『デビルマン』に続いて、コレもある意味「伝説」です(自嘲)。
と言う訳で「2013年度超個人的映画BEST-10&WORST-3」でした。
毎年そうですか、相変わらず偏ったランキングだと自分でも思います。
今年、唯一の悔しかったのは『クロニクル』を劇場で観逃してしまった事です…。
昨年末の時点で、既に「現時点で2013年の1位は『パシフィック・リム』」と言ってました。
結局その通りになってしまいました(笑)
このブログを始めて、もう8年という時間が経過しました。
相変わらずバカで下品、言いたい放題のブログであります。
しかし、多くの方に見て頂ける様になったのは喜ばしいです。
また来年以降も、このまんま何も変わる事が無いかと思います。
ただ、それでも「楽しい」と思って頂ける方々と楽しさや面白さを共有出来れば幸いです。
来年も、このブログをよろしくお願い致します!
良いお年を!!