ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

Hail The Gods Of Metal

2007-09-29 20:42:09 | 音楽
仕事は相変わらず鬼の様に忙しい。

昨日も色んな意味で修羅場があり、心身共に疲れ果てて気持ちが折れそうになっていた。

そんな時、ヨメから「妖精ロニーさんのDVDが届いたよ」のメールが!
残っていた仕事を強引に片付け、一目散に我が家へと帰りました(笑)。

「妖精ロニーさん」、言わずもがな間もなく来日するHEAVEN & HELLのライブDVD『LIVE~Radio City Music Hall』であります。

発売日を過ぎても、なかなか発送されず、かなりヤキモキした気持ちで待ち続けた作品でした。

やっと届いたDVD、その解説がB!誌の忌まわしい広瀬だったので一瞬テンションが下がるも、作品としては選曲・画質・音質共に最高で、素晴らしいライブDVDでありました。


何と言っても目を惹くのは、その年齢を全く感じさせない超人的な歌唱力を発揮するロニー・ジェイムズ・ディオ!
この人は一体何なんだろう? 確かに全盛期の張りや艶に欠けると言われるが、今も当時とほぼ変わらぬ歌声を披露している時点で凄いし人間離れしている。
正に怪物、否、メタル界最強の“妖精”であります。

ロニー自体はアメリカで、これだけの大観衆の前で唄うのは、かなり久しぶりだと思う。
そのせいか、嬉しそうに最前列の観客の手を取る姿は、ヨメではないが北島のサブちゃんのようなサービス精神だ(笑)。

勿論立っているだけで暗黒世界の空気を放つ、フロントのトニー・アイオミ(G)とギーザー・バトラー(B)の存在感とカリスマ性も素晴らしい。
だが、2人とも非常にリラックスして、演奏を楽しんでいるのは伝わってくる。

あと本作を観ていると、やはりロニーが唄うバックには絶対にヴィニー・アピス(Dr)が必要だと痛感する。
現在ロニーのDIOにはサイモン・ライトが在籍している。
昨年のLOUD PARKではサイモンのプレイするサバスの楽曲の数々を聴いたが、本作における鬼神の如きヴィニーによる凄まじい重量感たっぷりの轟音ドラムを聴くと、ロニーの歌にはこのドラミングが不可欠だと思える。
このHEAVEN & HELLは「期間限定ユニット」であり、来年はロニーはDIOを再始動させ、アイオミ&バトラーはオジーとのオリジナル・サバスを再始動させる事になっている。
その時には是非、ロニーにはヴィニーを連れてDIOを再編成して欲しい…。

何はともあれ、今もメタルの最前線で戦う「生ける神々」の姿は感動的。

これが間もなく“生”で、今年も体感出きるのかと思うと震えてくる。


メタル・ファン必見のライブDVDです!



新たな定番「酸辣煮麺」

2007-09-26 23:12:07 | 料理
風邪を引きました…。

昼間の真夏のような暑さ、朝晩の急激な涼しさ…。
寒暖差に滅法弱いので辛いです。

さて今日作ったのは、弱った体には「黒酢」!ってな訳で、恒例「酸辣煮麺」を作りました!!

ちなみに、今「酸辣」系麺類が密かなブームな様です。
「酸辣湯麺」の美味しいお店、またその作り方がネットに溢れていたので少々ビックリです。

まぁ~僕の方は作り方は相変わらずです。
ただ今日気付いたのですが、ラーメンよりも、この味は素麺の方が合うと思いました。

今回は普通の酢ではなく、黒酢を使ったせいか風味が増したように思いました。

ヨメからも大絶賛、我が家の新たな定番メニューにしたいと思います。




美容院とカレー

2007-09-24 20:54:57 | 料理
連休最後、美容院に行く。

ヘアー・カタログを見ながら新しい髪型を決めると、美容師の方から「そんなに短くして良いんですか?!」と言われる

いや~生まれて初めて頭にバリカンを入れましたわ(笑)。

ほぼ坊主頭、何かやらかして反省して頭を丸めた様です(苦笑)。
これまでの人生で、一番の短髪となりましたね。

美容院から戻ると晩ご飯作り。

ヨメからのリクエストもあり、今日はお馴染みの「カレー・ライス」。

冷蔵庫にあった牛肉をたっぷり使い、比較的オーソドックスなカレーに仕上がりました。

今は少々食い過ぎで気持ち悪いっす。

さて、また明日から仕事であります。
最近ホンマにあまりに色んな事があり過ぎましたが、またリセットして心身共に入れ替えて行きたいと思います。




RISE OF THE TYRANT

2007-09-22 21:56:42 | 音楽
大好きなARCH ENEMYの新作『Rise Of The Tyrant』を聴いた。

前作の『Doomsday Machine』も素晴らしいと思ったが、正に本作はARCH ENEMYと言うバンドにとっての最高傑作だと断言して良い凄まじいアルバムでした。

思えば前作はアルバムの製作途中で、バンドの“要”であったアモット兄弟のクリストファーがバンドからの離脱を表明。
かなり混沌とした状況の中で、アレだけの完成度を誇るアルバムを作れた、バンドの底力には驚くばかりだ。

アレから2年。

バンドにとって最大の試練と正念場を乗り越え、今や世界的な地位と人気を確立したARCH ENEMYに、クリストファーの復帰と言うのは何よりも歓迎すべき事実かもしれない(結果的に解雇されたフレドリック・オーケソンは気の毒だったが…)。

だからこそ、本作はバンドにとって色んな意味で勝負を賭ける、非常に重要な意味を持つアルバムになる。

そこにこれだけの傑作を世に放つ、ARCH ENEMYのバンドとしてのポテンシャルは驚愕に値する。

ここ数作にあって、ARCH ENEMYは「ダーク」かつ「モダン」な雰囲気や楽曲が主体だったが、この『Rise Of~』では“原点回帰”と言わんばかりによりオーセンティックなメタル指向に軌道修正されたのが嬉しい。

よりアグレッシヴに、よりメロディアスに、よりドラマティックに。
ある意味『Wages Of Sin』を、更にヴァージョン・アップさせるような形が素晴らしい。

陰鬱かつドゥームなスロー・ナンバーが影を潜め、より正統派メタルらしいギター・オリエンテッドな劇的な楽曲が並ぶ。
ここ数作プロデュースを担当したアンディ・スニープから、バンドとは古い付き合いであるフレドリック・ノルドストロームに変わったのも大きい。

モダンで機械的な音作りのスニープよりも、メロディアスで生々しいノルドストロームの音作りの方が今のバンドには合っている。

それ故に、マイケル&クリストファーのアモット兄弟によるツイン・リード・ギターが、これまで以上に全面に出ているのも大きな特徴。

マイケルにしろ、クリストファーにしろ、互いの個性を剥き出しにして弾きまくっている。
正に今のメタル・シーンにおいて、最強のギター・コンビがアモット兄弟だと断言して良いだろう。

更に、ファンからは「一本調子だ」と批判される事が多いアンジェラ・ゴッソウのVO。

個人的には彼女なりに、本作にあって新たな歌唱にチャレンジして、幅広い楽曲に対応しようとする姿勢は高く評価したい。
今までに繊細な一面と同時に、今まで以上に人間離れした獰猛な咆哮が聴ける。
何より今のARCH ENEMYは「アンジェラが唄えばARCH ENEMY」であり、これこそバンドにとって最大の個性なのだと思う。

当のマイケルは「ARCH ENEMYにはクリーン・ヴォーカルは必要無し!」と思っている様だが、せっかくスキル的にアンジェラはクリーンにも唄えるし(本作ではその片鱗を見せる)、クリストファーも実はかなり上手いVOなので、これらの要素を組み合わせればまだまだARCH ENEMYの世界は広がる筈だ。

この『Rise Of~』には捨て曲が無い。
前々作・前作と、終盤からテンション・楽曲のクオリティーの低下があったのも事実だが、本作ではラストまでその凄まじいまでの完成度と緊張感を維持したままである。

個人的にはオマケはKISSのカヴァーよりも、QUEENSRYCHEの“Walk In The Shadows”の方が良かったとは思うが…(確かにARCH ENEMYがKISSをカヴァーする意外性はあったが:笑)。

楽曲・音作りのせいもあり、本作では“超人”ダニエル・アーラドソン(Dr)とシャーリー・ダンジェロ(B)による重低音が、やや控え目に聴こえるのが唯一残念なポイントか?!

とにかく素晴らしいメタル・アルバムです。
デス・メタルは…と敬遠しがちなメタル・ファンも、絶対に一聴の価値がある最高傑作であります。

まだ何も決められてはいない
自分の運命は何も決められてはいない
他の連中には操れない
自分の進むべき道は 自分で選ぶのさ

今、革命が始まる!



素晴らしき「ニッポンのバカ映画」

2007-09-21 22:51:02 | 本・雑誌
仕事の修羅場は続く。

もう色んな事があり過ぎて、自分でも訳が判らなくなる寸前、何とか状態は沈静化する方向にむかった。
心身共に疲労困憊である…。

そんなヘロヘロな状態で、仕事帰りに「映画秘宝」の最新号を買う。
ここ最近いつも買ってる本屋にて、僕が買ったのは最後の一冊だった。
いつも平積みだが、ちょっとでも買うのが遅くなると、最近は「映画秘宝」が買えなくなると言う事態がある…時代は変わったものだと実感した(笑)。

今月号はジェシカ・アルバの笑顔が眩しい表紙が良い。

さらに今月号の特集が、古き良き日本映画(それもバカ映画ばかり!)なのも最高です。

先日あの『HERO』を観たばかりなので、いかに「あの時代」の邦画が刺激的かつ面白かったのかを再確認した。

今も某『デ~』みたいな映画は登場しているし、色んな意味で後に「カルト」と呼ばれそうな作品も多い。
でも、今と昔のバカ邦画の大きな違いは、根本的に「面白いか否か?」に尽きる。
泣きや高尚な精神と一般ウケを狙いながら、結果的に救いようのない出来映えになる今の邦画とは違うのだ。
それに対して、もう「あの時代」の邦画は、根本的にいかに観客にウケるかを問うた作品ばかりだ。
下品だろうが、低俗だろうが、バカだろうが、エログロだろうが、そんなモノは全く関係ないのだ。
逆に言うと、今の邦画に欠けているのはそれなのだろう。

あくなき「見せ物小屋精神」を詰め込んだ、ハードコアかつエクストリームな新たな邦画の登場を待ちたい。

それにしても、今月号も中身が濃い。

ほぼ同時期に月刊化された某映画雑誌が、今月号からは完全に女性向けの内容に変貌していたのには驚いた。

それに対して、時代とは全く逆行する内容の誌面作りが心地良い。

とにかく、少なくとも今日本の映画雑誌にあって、ジミー・ウォングの『片腕ドラゴン』、さらにゴールデン・ハーベストの大きく取り上げるのは「映画秘宝」だけだろう。

とりあえず、前回買い逃した『片腕ドラゴン』のDVDは買いたい(笑)。

今月号も買って満足の、充実した内容であります。




『HERO』を観ちゃいました(笑)

2007-09-18 22:09:57 | 映画
今日、仕事絡みで『HERO』を観ました。

いくら仕事とは言え、どうせ観るなら『スキヤキウェスタン・ジャンゴ』が観たかった…。
でも、そこは“大人の事情”(笑)。

ハッキリ言って、作品に対して何の興味も関心もなく、ただホンマに仕事で観に行っただけ。
それが観終わった後に…意外と楽しめた自分がいてビックリした(苦笑)。

大ヒットしたTVシリーズもちゃんと観た事がないし、ハッキリ言って今流行りの「TV局主導の邦画」って事に嫌悪感すら抱いていた。

それでも「楽しめた」と言うのは、それなりの“映画”であったのかもしれない。

憎らしいまでにカッコ良く反体制的・反骨精神の“ヒーロー”を演じたキムタク、松たか子のあまりの可愛らしさ(メガネ女子に弱いのか:自嘲)、何より脇を固める個性派揃いの俳優陣による手堅く巧みな演技力、穴だらけでベタベタながらテンポの良い「勧善懲悪」な物語…それらが本作を楽しめる要素だったと言える。

でも、僕のように屈折して歪んだダークな映画マニアは、同時に本作の持つ「今の邦画」ならではの欠陥も目に付いたのも事実。

面白かったといって言うのも何だが、ぶっちゃけコレをわざわざ「映画」にする必要があったのか?が多いに疑問。

この程度のスケールの作品なら、別にTVで2時間スペシャル・ドラマとして放映しても良かったのでは?!
さもなくば2週に分けてTV放映しても、かけた予算や話題性等の面でも充分な大ヒットにはなっただろう。
本作には「映画」化に値する、“特別な何か”が欠けているのが致命的。

あんな客寄せパンダ的な韓流スターのカメオ出演&韓国ロケが、決して映画的だったとは思わない。
ましてや圧倒的な存在感を放ったとは言え、松本幸四郎と松たか子の“親子共演” がさしてインパクトがあるものとは思えない。

リアリティと言う意味にあって、あの法廷劇は、あまりにもご都合主義かつ安易な描写ではなかったか?(アレはココ最近物議を呼ぶ日本の弁護士のモラル問題を批判しているのなら強烈な黒いギャグだ)。

最期に追い打ちを掛ける様に、あのラスト・シーンは最低最悪だったと言いたい。
 
結局は、所詮「TVドラマの延長で映画化」と言う、今の邦画の病巣を具体化した作品とも言えるだろう。

楽しんだと言いつつ、ここまで辛辣に悪口を並べるのも反則かもしれない。
現に慢性的なネタ・人材不足から安易なシリーズ物を連発するハリウッド映画や、すっかり定番化し劣悪化し始めた韓国映画等と比較しても、そこには変わらぬ現状が今の邦画にもあるのだろう。

本作の前に流れた山のような邦画の予告編を観ても、どれも恋愛・感動系の作品ばかりで正直ウンザリした。
柴咲コウの『少林少女』には、もう失笑するしかなかった。

それでも本作は記録的な大ヒットを飛ばしており、現に平日にも関わらず劇場には老若男女関わらず多くの人々が溢れていた。
それが今の「邦画ブーム」を支えているのだと実感した。

何か観終わって、色んな意味で複雑な思いを抱く事になった。

刺激的で面白い邦画を求めるなら、やはり過去に遡るしかないのかと思うと虚しくて悲しい…。



連休とラーメン

2007-09-16 23:59:10 | 料理
この連休。
ヨメも僕も疲れが貯まっていたので、何処にも行かずにゴロゴロして過ごす。

精神的に不調ながら、ヨメのリクエストでランチに作ったのが「スタミナ味噌キムチラーメン」。

いつもなら手際よく、すぐに準備が終わるが、今日はいつもの倍時間がかかり自らの不調を実感…。

何はともあれ、ラーメンは出来ました!
ボリュームも野菜も栄養も満点!!
コレがホンマに美味かったんですわ!!
見た目よりも辛さは控え目、ツルツルとヨメと僕も替え麺のお代わりをしました。

いつもより遅い昼のランチ、お腹がパンパンに満腹になり、ヨメも僕も動けなくなりました(苦笑)。
それでも出掛けようとした夕方、凄まじい勢いで雨が降ってきたので買い物も中止。

また夫婦揃って、自宅にひきこもる連休2日目でした。




人に苦しみ、人に惑い、人により癒され…。

2007-09-15 23:59:29 | 雑談
僕は福祉関係の仕事をしています。

まぁ~一言で「福祉」と言っても、ジャンルは多岐に渡り、また細分化も進んでいるので、具体的に説明するのが難しいです。

詳細は省きますが、いわゆる「相談業務」の類に関わっています。
そのせいもあり、これまで本当に沢山の人々と出会い、そして別れて来ました。
決して良い出会いではなくても、最後は円満に終わる事もあれば、良い出会いだった筈が、あまりに様々な要因によって最悪な形で終わってしまう事も…決して少ない訳ではありません。
世の中、全てが「綺麗事」だけでは済みません。
知らなければ幸せだったと思う様な現実、あまりに辛く悲しい事実を突き付けられる事も多いです。

そんな時には自分の無力さを呪います。
精神的にダメージを受けてしまい、未だにトラウマとして心の奥で疼く事もしばしばあります。

決して僕は強い人間ではありません。
どちらかと言うと、かなり打たれ弱く、何かあればすぐに悩み落ち込み、自分で自分を追いつめてしまうタイプです(苦笑)。

決して高給な訳でなく、仕事以外でも職場の人間関係やパワー・バランスに頭を痛め、心が安まる瞬間は帰りにコンビニで缶ビールを呑んでいる時くらいです(笑)。

でも、僕は今の仕事を愛しています。
大袈裟な言い方かもしれないですが、正にやっと自分と巡り会えた「天職」かと思います。

先日の上司のあまりに突然かつ無責任な退職騒ぎにより、自分の仕事の量は倍増し、周りからの理解の無い中傷により精神的にもかなり参ってしまい、心身共に限界まで追い詰められた…と感じていました。

遂に「もう今が潮時かな?」と思いました。

そんな時、かつて自分の関わっていた子がフラりと遊びに来てくれました。

今や立派な社会人になり、生き生きと頑張っているその子。
その姿は僕には非常に逞しく、光輝いて見えていました。
そんな時、今の自分があるのは、かつて僕が関わってくれたからだ、今でも凄く感謝していると言われた時、僕はホンマに泣き崩れてしまいそうになりました。

仕事の激務、周りからの理不尽な言動と圧力、その中で心が折れかかっていた僕にとって、その子の飾り気のない素直な言葉がどれほどの救いになったか?!
ホンマに言葉には出来ません。


その屈託のない笑顔、全く裏表がない素直な言葉、それにより僕はホンマに心から癒され、逆に自分が救われたと痛感しました。

結局僕は、こんな風な笑顔をいっぱい見たくて、今のこの仕事を選んだんだ。
そして、だからこそこの仕事が大好きで自ら「天職」だとも思ったのだ。

人は常に、人に惑わされ、人によって苦しめられます。
でも、最後は人によって救われ癒されるのだと思います。

また「次」への勇気と元気をもらえました。

また、頑張れそうな気がします。
この連休はしっかり休んで、また次の修羅場も笑顔で乗り越えて行けそうな気がします。




DEATH PROOF

2007-09-14 23:51:27 | 映画
忙しいわりには、イヤな事や凹む事だらけだった今日この頃。

疲れ果ててはいたが、観たかった『デス・プルーフinグラインドハウス』の為に劇場に走った。

事前に聞いてはいたが、もうホンマに無意味にエロくて、下品で、生々しくまでにグロくて、オマケに底抜けにバカと言う映画でした。
勿論コレは最上級の「誉め言葉」、正に本作はその意図通りに作られた映画だから(笑)。

監督・脚本(オマケに本作では撮影まで!)がタランティーノとあれば、日本では未だに「サブカルの申し子」的なアート志向の人物だと“誤解”されているかもしれない。

だが、コイツの正体は単なるエロい映画ヲタク、それもかなり重度でアブナい人物であるのは本作を観れば一目瞭然だろう(笑)。

でも、バカもヲタクも変態も一線を超えて極めてしまえば、もうそこには前人未到な「アートとしての映画」と言う不可思議が現実がある。
正にタランティーノとは、それを具体化した逸材と言えるのかもしれない。

今更ながら『グラインドハウス』の日本公開版と本来の全米公開版との、公開までの経緯や内容の違いをアレコレ言うまい。
今回の日本公開版=完全版が観れたのは、幸いと言えたのかもしれないが、ある意味“目玉”であった「フェイク予告編」が全部カットになったのはガッカリ!アレ込みで『グラインドハウス』と言う作品が成立するのでは?!
権利を買い取った日本の配給側には感謝はするが、作品への配慮の足りなさには憤りを感じる。

さて、何はともあれ日本では先に公開された『デス・プルーフ』。


(以下、ネタバレ爆裂!)


タランティーノ・ファンとしては、ある意味これまでの監督作にあっても屈指の完成度を誇る傑作だと言える。

内容はカート・ラッセル扮する殺人鬼スタントマン・マイクが、次々と美女達を惨殺する…と言えるか? でも実際には微妙にニュアンスが異なる。

タランティーノの特有のダラダラした長い台詞まわしの妙、これまでのキャラとは全く異なるド変態に扮するラッセルと愛車デス・プルーフ号を象徴的に描く。

本作で初めて撮影も兼務したタランティーノは、以前から“脚フェチ”と有名であったが、本作では執拗なまでに脚と尻のアップが連発する。
更にタランティーノの分身でもあるスタントマン・マイクも、やはり脚に対して異常な執着を見せる。
もうコレはタランティーノの趣味だ(笑)。

あと本作のポイントとして、前半と後半では作品の持つトーンが全く異なる。

前半は70年代テイストを全開にし、エロ&スラッシャー映画を忠実に再構築してみせる。
女の子達の長~いトークにイラっと来た頃、ホラー映画特有のキチガイ殺人鬼としてスタントマン・マイクが登場、凄まじい残酷描写が繰り広げられる。
美脚自慢のキャラは脚がもげ、生き残るのかと思ったヒロイン(ラップ・ダンスが素晴らしかった!)も顔面を潰され惨殺、この辺りのコッテリした悪趣味・グロ描写に「グラインドハウス映画とは何か?」を知り尽くしたタランティーノの上手さが光る。

それが後半からはホラー映画と言うよりも、本格的なカー・アクション映画へと急激にシフト・チェンジする。
前半は70年代的な荒れた画像だったのが、後半からは急に今風な鮮明な画像になるのも確信犯だろう。

本作でとにかく目立つのが、ハリウッドきっての「マッチョ派俳優」なカート・ラッセルの怪演。
当初はスタローン、ミッキー・ロークに声が掛かったそうだが、役柄を聞いてキャンセルしたのも頷ける、異常な変態にしてヘタレな殺人鬼である。
「ラッセル=スネーク」と言うイメージを持つファンは、あまりの情けなさに正直落胆するかもしれない。
特に襲ったヒロイン(ゾーイがカッコ良い!)達の返り討ちに遭い、泣き喚きながら許しを乞う姿に爆笑し、ラストでヒロイン達に殴り殺される(とどめの一発は踵落としで顔面潰し)シーンに至っては衝撃的以外に何もない。

言わずもがな、終盤からのカー・アクションは本当に素晴らしい。
正にコレこそアクション映画の醍醐味だと言える。

映画の魅力を「理屈」ではなく、「感覚」で体現出来るタランティーノの才能が見事に発揮された傑作でした。

最後に、特に目立った活躍は無いものの、そのチアリーダーのコスプレが強烈だったメアリー・エリザベス・ウィンステッドの可愛らしさがツボでした(笑)。

さて、次のロバート・ロドリゲス監督による『プラネット・テラー』が猛烈に楽しみになって来ました!!


いいか、オレの車は100%「耐死仕様」になってるんだぜ!



「責任」って何かね?!

2007-09-12 23:57:29 | 料理
今日は仕事が休み。
朝寝坊して、銀行・病院・買い物を済ませて帰宅。

今日はランチは「納豆うどん」。
TVを観ながら、一杯ヤリつつ準備をしていると突然重大ニュースが!

何はともあれ、正直「驚いた」のが本音、昨日「所信表明演説」をやったばっかでしょう?
どう考えても不自然であり理解出来ない、一体坊やの身に何があったのでしょうか?!

実は昨日、職場の上司が突然辞めると言い出しました。
あまりの事なのでビックリしましたが、話を聞くと「もうこの仕事がイヤになった」と言うので辞めたいらしい。
後のことは全部残った者に丸投げ、自分では全く責任を全うしようとする気配がない。
正直、最初はビックリしたが、次の瞬間あまりの腹だたしさによる爆発しそうになった。

仮にもトップに立ち、それに重大な責任を持つリーダーがそんな態度で良いのか?! あまりにも無責任過ぎないか?!

結局バカを見るのは、そんな混乱した中に取り残される周りの人間だ。

首相の会見を聞いたが、そこには何の気力も威厳もない抜け殻がいた。

情けない…。
ウチの上司も、この一連大騒ぎを見てどう思うのだろう?
妙な共感を抱く様なら問題外だ!

そんな激しい怒りの中で作った「納豆うどん」、前回の蕎麦よりも絶妙のハマり方でありました。

今回はアゲ玉、鰹節、海苔をトッピングし、更に美味しく頂く事が出来ましたわ。

また明日からも修羅場かもしれないっすが、自分の出来る事を必死に頑張りますわ。