ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

Father/MANOWAR

2009-08-31 21:58:52 | 音楽
11月には待望の新作『Hammer Of The God』をリリースする、我らが“King Of Metal”であるMANOWAR!!
アルバムをリリースする前に、先行シングル『Thuder In The Sky』がリリースされた(日本盤はリリースされるのか?!)



今回のシングルは2枚組(!)である。

シングルに収録されている“Father”。
それに伴うボーナス・ディスクとして、“The Father”のドイツ語・フランス語・ポルトガル語・スペイン語・フィンランド語等を含めた「12カ国ヴァージョン」の楽曲が収録されている。

いかにもワールド・ワイドな人気を誇る、我らがMANOWARらしい。

更に何が凄いかって、大の親日派として知られるジョーイ・ディアイオ閣下ならではと言うか、光栄な事にこの「12カ国語ヴァージョン」の中に日本語ヴァージョンがある事だ。



いや~コレはメチャクチャ凄いっ!!(笑)。

もう何と言って良いのでしょう…とにかく圧倒的なパワーと破壊力を誇るMANOWARにあって、もう別の意味で凄まじいまでの衝撃と破壊力を持っているのは間違いない(笑)。

また新たな、“MANOWAR最強伝説”の誕生ですわ。

タイトルも、そのままズバリ! 『Oto-San』!!

閣下をはじめ、MANOWARのメンバーは超本気な訳ですから、更に強力なインパクトと破壊力を持ちながら、非常に感動的な名曲になりました(爆)。
多分、歌詞は直訳なのでしょうが、コレをあの歌詞力で唄い上げるエリックのシンガーとしてのパフォーマンスには、もう何も言えません。



とにかく凄い!!

新作のリリースと共に、MANOWARの来日を願わずにはおれません。

Hail !!





ちなみに「英語ヴァージョン」はこちら…。




今日は“選挙の日”

2009-08-30 19:12:46 | 多事争論
今日は衆議院総選挙の日でした。

しっかりと投票に行ってきました。

日本の今後を占う上で、今回の選挙は非常に重要な選挙であるのは言わずもがな。

昔、選挙権を得た時にはあまり選挙に投票に行かなかった。

何と言うか、所詮自分が投票したところで、政治は何も変わらない…と言う気持ちがあったから。

しかし、自分が仕事をしながら、年齢を重ねるうちに、選挙に行って投票する事の大切さを実感する様になった。

確かに自分の投じた一票によって何かが変わる訳ないのかもしれないが、選挙に行く事によって自分が日本の政治に参加する事を意味する。
コレは国民が持っている権利であり、今ではなく未来が変わる可能性につながる意味で、とっても大切な意味を持っていると思うようになった。

今回、初めて投票率が70%を越えるか!?…と言われる。
自分の国の未来がかかった選挙の投票率が、70%程度と言うのも諸外国と比較しても低いと思う。

ある国なんて、選挙に行かせない為にテロが発生し、多くの人の尊い命まで奪われる位なのに…。

大切な政策で討議するのではなく、自民党と民主党は互いの誹謗・中傷合戦に明け暮れたのは残念だ。

一体、日本の今後はどうなってしまうのか?!
何はともあれ、全ての審判は今夜下される。

難しいかもしれないが、その未来が明るく希望が持てるものになる結果になるのを願っている…。

Over The Under/DOWN

2009-08-29 17:01:30 | 音楽
フィリップ・アンセルモ率いるDOWN。
現時点の最新作である、3枚目のアルバム『Under The Over』。
前作『DOWN II』は未聴なので比較的出来ないが、ハッキリ言えるのが本作が素晴らしい傑作であるという客観的な事実だ。



デビュー・アルバム『Nola』は、BLACK SABBATHからの絶大な影響を強く感じる、硬質でメタリックな感覚の中に、南部特有の埃っぽさや泥臭さが隠し味として効いたドゥーム・メタル然とした作品だった。

プロジェクトではなく、正式な“バンド”として再始動したDOWN。
本作で提示したサウンドは、BLACK SABBATHやLED ZEPPELINからの絶大な影響、そして更にストレートな70年代のブルースやサザン・ロックに、プラスしてメタルやハードコア・パンクが隠し味として効いた独特でユニークなサウンドである。
そのサウンドは強靭であり、非常に男臭い体臭を放ちつつも、何処か悲哀を感じるメランコリックさが何とも聴いていて心地よい。

一番の変化は、シンガーのフィリップの唱法の大きな変化だろう。



相変わらず図太い、適度に歪んだ良い声をしている。
以前のようなシャウト系の唱法ではなく、今やブルースを唄っても色気や悲しみすら感じさせる表現力を身につけた、より“歌”を聴かせる唱法がたまらない。
このアルバムをリリースした時、フィルはかのアメリカはニューオーリンズ州を襲った台風「カトリーナ」の甚大な被害により被災した。
その時に経験した辛い出来事の中から、失った物は多くても未来を見つめポジティブに生きていく人々に刺激を受け、そして自身も人間的に成長した。
そして…かつての親友であり、兄弟のような絆で結ばれていたダレルの早過ぎる悲劇的な死と向かい合う事により、フィルはブルースすらエモーショナルに唄って様になるシンガーへと成長させていく。

DOWNの最大の武器はフィルの「歌」だが、それを盛り上げるバンドの演奏も素晴らしい。



特に、ペッパー・キーナンとカーク“巨漢”ウィンドスタインのツイン・ギターのツボを押さえたプレイは堪らない。



豪快に荒れ狂うヘヴィなリフを轟かせたかと思うと、哀愁を帯びたブルージーな「泣き」のギターを爪弾いたり、ここ一番ではしっかりとテクニカルなギター・ソロを聴かせたりと、正に変幻自在で実に多彩だ。



あと、PANTERA時代からの盟友レックス・ブラウン(B)とジミー・バウアー(Dr)によるヘヴィでグルービーなリズム・セクションも最高である。



レックスの極太ベースと、ジミーの手数が多いながらヘヴィなドラムによる、軋み唸りを上げるグルービーさはバンドの力強い躍動感とグルービーさになり、聴く者に圧倒する。
コレだけのテクニックを誇る猛者(ゲスト参加のロス・カーペルマンのkeyも良い仕事をしている)が揃っているだけに、本作の楽曲のバラエティー豊かで充実しているのもポイントだ。

コレは実に気持ちよく、そしてカッコ良いサウンドだ。
メタル云々の問題ではなく、コレこそ真の「ROCK」だ。

バンドは今も精力的にツアーを重ねているが、同時に新作に向けた準備を進めていると言う。

ある意味、DOWNと言うバンドにとって本作が“真”のデビュー・アルバムだとも言える。
幾多の苦難や悲劇を乗り越え、それでも前を向いて不器用に生きようとする男達の熱い魂が宿った傑作である。

HR/HMを心から愛するファン、一人でも多くのファンに聴いて欲しいと思わずにはいれないアルバムだ。


こんな俺を見守ってくれる
三つの太陽と、一つの月の輝きが
俺をずっと見守っていてくれる…







サマーウォーズ

2009-08-28 21:12:53 | アニメ・コミック
今更ながら、『サマーウォーズ』を観た。

「理屈抜きで面白い」や「素晴らしい」という前評判は高かったが、その前評判通り、いや観る前に思ったよりも素晴らしい傑作だったので、もう素直に感動するしかなかった。



原作・監督に細田守、脚本が奥寺佐渡子、キャラクター・デザインには貞本義行という、あの傑作『時をかける少女』を作ったクリエーター達が再集結している。
コレで本作が面白くない訳ないが、前作の成功があるだけに、クリエーター達にかかるプレッシャーは並大抵のものでは無かっただろう。

それを前作に勝るとも劣らない、新たな傑作を作り出した所に、監督・細田守の確かな才能と実力を感じる。



物語は…都内の高校に通う主人公・小磯健二(実は数学の天才だが数学オリンピックは僅差で日本代表になれなかった)は、憧れの先輩である同じ物理部の篠原夏希がいきなり提案した里帰りの“バイト”に同行する。
何も知らぬまま夏希の故郷・長野県に行った健二だったが、実は夏希の実家は戦国時代より続く由緒正しき武家の血をひく一族の末裔・陣内家である事を知る。
そこで待っていたのは、今年で90歳になる曾祖母・陣内栄だった。



曾祖母・栄は今も一族にあって絶対的な存在であり、その人脈は今の政財界にも繋がっている。
そんな栄に、夏希は健二を「自分の婚約者」として紹介してしまう。
事態が飲み込めず混乱する健二、しかし陣内家の人々は健二をあたたかく迎えてくれる。

夏希より、病により最近元気の無い祖母を励ます為に、本家にいる4日間だけ自分の婚約者の振りをして欲しいと、“バイト”の真相を知り更に混乱する健二。
混乱したまま夜を迎えた健二のケータイに、正体不明の暗号のような謎のメールが送信される。
つい発作的に、そのメールの数式を解いて返信する健二。
翌日、そのメールがキッカケとなり世界中が大混乱に陥っている事を知り愕然とする。
だがコレは、人類の運命を左右する壮絶な戦いの始まりにしか過ぎなかった…。








(注:以下ネタバレ炸裂!)









かの傑作『時をかける少女』も、SFに青春群像劇をプラスした内容だった。
更に本作はハードSFに家族ドラマを強引に融合させている。

ネットに依存した社会、そんな社会に軍事目的で作られた「知りたい」と言う欲求を持ったAI(人工知能)が放たれ暴走したらどうなるか?!…と言うハードSF的な要素。
そんな未曾有のサイバー・テロによるパニック状態の中、世界崩壊の危機に立ち向かうのが、所謂日本古来の伝統的な一族と、婚約者として間違われたひ弱な高校生と言うドタバタな家族ドラマの様な登場人物達。



この全く不釣り合いな要素を、絶対的な権威を持ちつつ、厳格ながら非常に懐が深く優しい慈愛に満ちた存在であった祖母・栄の急逝によって、人々が「つながっていく」事の大切さを問いながら融合していく展開は見事だ。

下手すれば、この類のベタベタな家族の在り方を問う「家族愛」的な物語は、何かと説教臭くなりがちだが、本作が秀逸なのは適度に笑いを交えた演出と、サイバー・ワールドでの“アバター(分身)”達のユルい可愛さが良いバランスとなり、全く説教臭くならずに観る者を感情移入させて、爽やかな感動を呼ぶストーリー展開の巧さには何も言えない。
個人的には、祖母・栄(声を担当した富司純子さんの演技が絶品!)の家族に宛てた“手紙”のシーンにおいて、木っ端微塵に涙腺は見事なまでに破壊された(苦笑)。



典型的な田舎の大きな一族である陣内家の個性豊かな面々、そして栄との触れ合いにより、人間的に成長していく典型的な現代っ子の主人公・健二の姿も嫌味が無くて素敵だ。
最後の最後、健二の数学における天才的な才能が発揮されるの描写には、正にアクション映画的な躍動感とカッコ良さに溢れていた。



あと、何よりも凄いと唸らされたのは、今や日本が世界に誇る最上級のアニメ・スタジオと言って過言ではない、「マッド・ハウス」の驚異的な技術力。



適度にCGIを導入しながらも、その大部分は今時「手描き」によるセル・アニメという凄さ!
特に、あの親族が揃った「食事シーン」!!
コレこそ「手描き」アニメにしか出せない独特の演出であり、このシーンの為にどれだけのアニメーターが血と汗と涙を流したかと思うと…もう圧巻としか言えない。

「手描き」のアニメにしか出せない味と温かみが、作品の持つテーマと見事にシンクロしているのも素晴らしい。

終盤のあまりにヒューマニズム溢れるベタ過ぎる展開に、ありがちだと批判する事も出来るだろうが、あそこはベタ過ぎる展開こそが王道であり燃えるのだ(事前に花札のルールを知っておくと更に楽しめます:笑)。



そして訪れる結末、その直球とも言えるハッピーエンドが実に心地良い。
もう、ここまで日本人的なベタベタベタな“泣き”の要素は逆に清々しい。

敢えて文句を言うならば、「夏と言えば山下達郎」なのかもしれないが、本作での山下達郎の主題歌は…あまりに大人びていて、正直ちょっと暑苦しかったも?!(爆)。

いや~コレは老若男女問わず、家族揃って誰もが観て楽しめる、新たな長編アニメ映画の傑作として金字塔になるでしょう。


「一番いけないのは、お腹が空く事、そして独りでいる事…。」




『SPAWN』、再び…。

2009-08-27 21:04:02 | 映画
先日、原作者のトッド・マクファーレン自身により、自身の『SPAWN』の再映画化が発表された。

トッド・マクファーレンと『SPAWN』。
ある意味、アメコミとアクション・フィギュアの歴史に革命的影響をもたらした作品だ。



当時のアメコミ界にあって、いち早く日本のコミックやアニメからの影響と手法を大胆に取り入れ、従来のアメコミの固定概念を破り、トッド・マクファーレンは一躍アメコミの革命児として脚光を浴びる。
そして、当時在籍したマーベル・コミックにあって、人気が低迷気味だった『スパイダーマン』の人気を復活させ、シリーズ屈指の超人気キャラクター“ヴェノム”を誕生させる。



しかし、既存のコミック界の在り方では、出版社にその利益が集中し、クリエーター側に著作権や利益が得られないシステムに疑問を持ったマクファーレンは、同じ考えを持つコミック作家と共に独立。
既存の概念に捕らわれない「イメージ・コミック社」を設立、そして自身のライフ・ワークである『SPAWN』が誕生する。



この『SPAWN』の誕生は、アクション・フィギュア界にも大きな変革をもたらす。

自身の理想とする究極のアクション・フィギュア制作の為に、今度はマクファーレン・トイズを設立。
当時、まだアクション・フィギュアは「所詮は子どもの玩具」という概念があったが、マクファーレン・トイズが独創的だったのは「子ども」向きの玩具を作りのではなく、あくまで大人の鑑賞に見合うアクション・フィギュアとして、ハイ・コストながら超リアルでハードなディティールのフィギュアを量産する。

コレがまた爆発的な人気を獲得。
ここ日本にも『SPAWN』のフィギュアは輸入され、一大ブームを巻き起こした。
今やリアルなフィギュアは業界の常識となり、マクファーレンは時代の寵児に登りつめる。

次にマクファーレンが狙ったのは、自身の『SPAWN』の実写映画化だった。



元ILMのVFXアーティストだったマーク・ディッペを監督に迎え、当時時代の最先端だったCGIを大胆に導入したド派手な作品が完成する。

今まで破竹の勢いで突き進んでいたマクファーレンと『SPAWN』だったが、やはり事が“映画”となると次々と問題が持ち上がってきた。

マクファーレンを一番苦しめたのは、コミック以上に制約の厳しいレーティングによる“表現の制限”だった。

初の映画化となる『SPAWN』。
もし原作のコミックに忠実に描くなら、この“悪魔のヒーロー”が活躍する作品は、下品でブラックな笑いが効いた、暴力・残酷描写満載の「R指定」の作品になるのは間違いなかった。



しかしマクファーレンの「多くの人に観てもらいたい」という希望と、大ヒットを見込んだ映画会社や製作側からの要望から、全米公開版は「PG-13指定」(日本はカットした暴力・残酷描写を加えた完全版で公開された)に抑えた内容のヒーロー・アクション映画に仕上がった。
結果、それは原作の持ち味を殺し、画面に厚味と奥行きの無いCGIの洪水、監督として未熟だったディッペの演出もあって、興行的にはそこそこ成功したものの、作品に対する評価は賛否両論の嵐だった。
原作者のマクファーレンには、不本意で苦い結果となってしまった…。
その後、何度か続編の企画は挙がるものの、マクファーレンのビジネス的な問題や契約していた映画会社の倒産等もあり、シリーズ化の構想は頓挫してしまう。



それが今度こそ、マクファーレン自身が脚本を書き、本格的に再映画化に向けて動き出したと発表した。

マクファーレンの構想では、低予算で撮る場合は自身で監督し、超大作として製作される場合はそれに相応しい監督に任せたい意向の様だ。
マクファーレン自身、以前より続編は「不気味で、怖い、R指定の映画にしたい!」と豪語していた。
それが前作より10数年。
今回の映画化が前作の続編になるのか、それとも新たに仕切り直しの再スタートとなるのか不明だが、やはり「ゾッとする位に怖くて、大人向けのR指定の映画にする」とコメントしている。

少し前、あのレオナルド・ディカプリオが『SPAWN』の新作に出演すると噂になった。
今回の再映画化の際に、マクファーレン自身が『ディパーテッド』を例えに挙げていたし、実はコミック/アニメのマニアであるディカプリオなら、必ずしも「無い」とは言い切れない噂だと思う。

前回『SPAWN』の主人公「スポーン」ことアル・シモンズを演じたのは、マイケル・J・ホワイトだった。
肉体派で、自身も格闘技の達人であるホワイトは、元アメリカ政府の最強の暗殺者にして、悪魔の魔王と契約し地獄より甦ったヒーローであるアル・シモンズ/スポーンに見事なまでにハマっていた。



原作者のマクファーレン自身も「彼以外のスポーンを演じる俳優はいない!」と絶賛している。
彼が今回も「実は悪魔の手先」という、この呪われたヒーローを引き続き演じる可能性は高い。
今回噂になったディカプリオも、決して主人公と言う訳ではなく、この悪魔を追いかけて闇の世界に巻き込まれる人物になると言われた。

以前、マクファーレン自身が語った続編の構想を思い出す。

彼は「次に『SPAWN』の映画を撮る時には、前回のようなCGIのようなテクニックに頼る派手さは無くて、よりダークで、よりゴシックな雰囲気の作品になるだろう。
例えて言うなら、昔のハマー映画のホラーみたいなもの。
スポーン以外に怪物は登場しない、超自然的で怖い映画にしたい」と語っていた。
今も彼がそれを意識しているなら、今回の映画化が目指す方向性が見えてくる。

噂では2010年には撮影に入ると言う本作、個人的にはダークでゾッとする位に怖い『SPAWN』が観れるのを今から期待している。





オジー・オズボーン&ガス・G?!

2009-08-26 15:38:34 | 音楽
今、メタル界を騒がしているニュースがある。

あのオジー・オズボーンのバンドに、何とガス・G(FIREWIND)が加入したと言うニュース。

最初、8月20日のアメリカはアナハイムでのコンサートに、オジーと共にステージに立つギタリストとしてザック・ワイルドではなく、新たにガス・Gを迎えた新ラインナップになると発表された。



何故今、この時期にガス・G加入?!

あまりに突然過ぎて、ファンとしては正直疑問だらけでした。

ここにファンとして、オジーというミュージシャンに対する邪推が脳裏をよぎった。

ハッキリ言うが、最近のオジーにはコレと言ってパッとした話題もなく、今年は夏の恒例一大メタル・イベントでもあった「OZZ FEST」も開催されなかった。
ちょっとニュースがあったかと思ったら、かつてのBLACK SABBATHの同胞達のHEAVEN & HELLを楽曲の著作権を巡って訴えた事くらいだ。
しかし、コレも「オジー抜きのBLACK SABBATH」であるHEAVEN & HELLが、デビュー・アルバムが全米初登場8位という快挙や、世界中で圧倒的に人気と支持を集めるバンドに対するオジー側からの嫉妬と嫌がらせと、多くのメタル・ファンから失笑を買ってしまったのは事実だ。

そんな中、どうやらオジーはひっそりと新作のレコーディングを始めていた様でした。

この辺りから、オジーの発言が怪しくなる。

オジーのバンドには、長年その良き相棒としてザック・ワイルドと言うギター・ヒーローが在籍しています。



しかし、オジーが新しいギタリストを捜していると言う噂はこの頃から流れ出します。
アナハイムでのコンサートの前、遂にオジーが決定的なコメントをメディアに発表します。

オジーのコメントを要約すると、「今、新作のレコーディングを始めようとしているが、出来た曲を聴いても俺には新鮮味を感じない。何だか俺のバンドが、まるでBLACK LABEL SOCIETY(言わずもがなザックのバンド)みたいに聴こえるんだ。
今が潮時だろう、俺は新しい事を始めたいんだ」ってな感じです。

このオジーのコメントに対し、ザックは「俺は何も聞いてはいない。全てを決めるのはボス(オジー)だ、俺はボスを愛してるよ」と応えました。

そして、運命の8月20日。
オジーの隣りに立っていたのは、ザックではなくガスでした。

今、オジーのバンドに何が起きているのでしょう?!

ここに、ある人物の暗躍が見え隠れします。
その人物こそ、オジーの最愛の妻であり、泣く子も黙る超辣腕マネージャーであるシャロン・オズボーンです。



今やオジーはシャロンの傀儡にしか過ぎず、その決定権の多くはシャロンが握っていると言っても過言ではありません。
今回の一連のギタリスト騒動は、そのシャロンの仕掛けた大きな話題作りのニュアンスを含んでいるのは間違いないでしょう。

しかし…何故ガス・Gだったのでしょう?!
一時期、その有力な候補として元マリリン・マンソンのジョン・5(現ロブ・ゾンビ:笑)だとも言われていました。
さすがのシャロンも、オジーと友好的な関係にあるロブ・ゾンビと彼のマネージメントを敵にまわす様な、ジョンの引き抜きは出来なかったのでしょう(ちなみに8/20のコンサートでドラムの代役もロブのバンドから起用)。

こうなって来ると、一番気の毒なのはザックの様に思えて仕方ない。

今回の8月20日のコンサートに関して、当初新生オジー・オズボーン・バンドの御披露目的なニュアンスをもって報道された。

しかし、公式声明(建前とも言う:笑)では、BLACK LABEL SOCIETYのツアー中であるザック・ワイルドの“代役”としてガス・Gを起用したとニュアンスが変わってきている。

未だに強いオジーとザックというコラボレーションに対する人気、ジョン・5というオジーのイメージとは合わないギタリストに対するファンからの猛烈な拒絶反応、アメリカでは全くの無名であるガスとオジーの相性…シャロンは事態の成り行きを慎重に見守って、出来れば円満に事を運びたいと画策しようと言う感じがします。

しかし…何度も言っていますが、何故ガス・Gだったのでしょう?
その人脈が全く見えません!!



ヨーロッパや日本では、新世代のギター・ヒーローの一人として高い評価と人気・地位を確立しています。
個人的にも、彼はここ数年登場した若手ギタリストの中でも、作曲・プレイ・センス等においても抜群の素晴らしいギタリストだと思います。

一方で腰の座りの悪いギタリストでもあり、様々なプロジェクトやバンドに参加していたのも事実です。
それが「もう全ての他のプロジェクトやバンドは辞めた、今後は自分のバンドであるFIREWIND一本に専念する!」と宣言した筈なのに…(苦笑)。

でも、オジーの「新しい事をやりたい」という気持ちは判ります。



歴代ギタリストの中で最もSABBATH的なギタリストであるザックに対し、より現代的かつトラディショナルなメタルを得意とする若くてルックスも良いガス。
そのガスと共に、ここ数作とは全く違うメタル・アルバムも聴いてみたいと言う気持ちは、正直ファンとしてはあります。

もう既にレコーディングに入っていると言う新作、結局誰が一体ギターを弾く事になるのかオジーの今後の動きに注目ですね。

まぁ~コレこそ策士シャロンの思惑にまんまとハマっいますね(自嘲)。





PS:ってな事を言っていたら、何とザックが急病(塞栓症)で倒れた事が判明! 一体本当にどうなってしまうのか?!

追加:実は、ザックが先週末(8月20日以前)より血液の精密検査を受けていた事が判明。
現在塞栓症への悪化を防ぐ為に、集中治療室にて48時間毎に検査・治療中との事。
頑張れ!ザック!!


Virtual XI/IRON MAIDEN

2009-08-25 00:07:17 | 音楽
このブログでも何度も言っているが、90年代はメタルにとって正に暗黒の時代だった。

それはJUDAS PRIESTやIRON MAIDENという、正にヘヴィ・メタルの象徴とも言えるバンドにとっても同じだった。
オマケにその時期は微妙にズレるものの、奇しくも“バンドの顔”とも呼べる偉大なシンガーが両バンド共に脱退し、新たなシンガーを迎えてのバンドの再生に動いていた。

JUDAS PRIESTにはティム“リッパー”オーエンズが、そしてIRON MAIDENにはブレイズ・ベイリーが加入していた。



そして両バンドを比較して、多くのメタル・ファンは皮肉を言った。

JUDAS PRIESTには相応しいシンガーが加入したのに、バンドはファンが期待する音楽性から離れてしまった。
でも、IRON MAIDENはファンが望む音楽性を維持したが、それに相応しいシンガーが加入しなかったと。

しかし、それが本当に正しいのだろうか?!

天の邪鬼な僕は、敢えて言うが両バンド共に良いシンガーが加入したが、バンドの音楽的方向性は完全に迷走していた。
JUDAS PRIESTとIRON MAIDENは、それぞれ新シンガーを迎えた2枚目のアルバムにおいて、大幅な音楽的方向修正をはかったのは事実だ。

前回に続いて、ファンが「黒歴史」として封印している、ブレイズ・ベイリーを迎えたIRON MAIDENの2枚目(バンドとしては通算11枚目)のスタジオ・アルバム『Virtual XI』。

前作『The X Factor』の迷走ぶりが嘘のように、ブレイズ・ベイリーというシンガーに相応しい素晴らしいアルバムが誕生する。
本作はIRON MAIDENという長く輝かしいキャリアを誇るバンドにあっても、そのキャリアにあって「傑作」と呼んで良い素晴らしいアルバムだと個人的には思っている。

何故、本作が傑作なのか?

答えは簡単だ、バンドがブレイズと言うシンガーに相応しい楽曲を作っているからだろう。

ブルース“ゴリさん”ディッキソン脱退後、完全に自らの支配下にバンドをおいたスティーヴ・ハリス(B)。



バンドはブレイズの加入前に、スティーヴの中では既に『The X Factor』というアルバムの構想がある程度固まっていたのは間違いない。
それがブレイズという超個性派のシンガーを迎えた事により、スティーヴやバンドの描いた構想から離れたアルバムに変貌してしまった。

それが結果的に、ブレイズを迎えたバンドやアルバムに対する、ファンやマスコミからの猛烈な拒絶反応につながった…と分析したのだろう。

スティーヴとバンドは、ブレイズというシンガーに合わせた曲作りに集中した。
それが結果的にプラスに作用し、バンドは似たり寄ったりの楽曲ばかりだった前作と違い、疾走感溢れるスピード・ナンバーから、英国らしいノリの良いハード・ロック・ナンバーから、「これぞIRON MAIDEN!」と言えるメタル然としながらプログレッシヴで劇的な展開で聴かせる大作まで。
実にバラエティー豊かな楽曲が揃った、新たな傑作アルバムを生み出す事に成功する。

勿論、ブレイズ自身の大きな努力と成長もあっただろう。



WOLFSBANEの頃とは全く異なる、世界規模でのハードなツアーはブレイズをより強靭なシンガーとして成長させた。
バンドがブレイズに合わせた楽曲を作った事により、前作以上に力強く安定した「歌」を聴かせてくれるのが特筆に値する。
これまでブレイズを下手・音痴だと、見下していたメタル・ファンにこそ彼の「歌」を聴いて欲しい。

あと、ディヴ・マーレイとヤニック・ガーズによる、ツイン・リード・ギターが素晴らしい。



両者の個性がしっかりと発揮され、彼らのスリリングなギター・バトルが、楽曲を更にエモーショナルかつドラマチックに盛り上げている。

『Virtual XI』リリース後、状況が改善するかと思われたが…結局何も変わらなかった。

アルバム・セールス、コンサートの集客力の著しい低下により、マネージメントはスティーヴとバンドにブレイズの解雇、そしてブルースの復帰を強く要請する。
IRON MAIDENという偉大な名前、そしてブランドが失墜する事を危惧したマネージメントからの提案だった。
当初、ブルースの復帰に関してスティーヴを除く他のメンバーは前向きだったそうだ。
しかし、肝心のスティーヴは最後までブレイズの起用に拘ったと言う。

マネージメントとバンドの他のメンバーからの説得もあり、スティーヴは遂にブレイズの解雇とブルースの復帰に了承したと言う。

一体、マネージメントとブルース、そしてスティーヴとバンドの間でどんな交渉が行われたか不明だ。

しかし、「この件に関しては、今後他言無用」という契約書(勿論それに伴う多額の金額が明記されていた)にブレイズがサインし、結果的には「ブレイズの脱退、ブルースの復帰」というシナリオ通りの公式声明が発表される。
そして、時代の変化に伴いIRON MAIDENは再び世界的な大ブレイクを果たす事になる。



ブレイズ擁護派としては、正直あまりスッキリしない展開に複雑な思いも抱いている。
確かにブルースは素晴らしいシンガーであり、彼こそがIRON MAIDENというバンドに最も相応しい人物であるのは間違いない。

ただ、ブレイズを一方的に悪くいう風潮には納得出来ない。
実際に『Virtual XI』という傑作アルバムをリリースしているのだ。

アレから10年以上の歳月が流れた。

もう、そろそろブレイズが在籍していたIRON MAIDEN、そして『Virtual XI』という傑作を冷静に再評価しても良いのでは?!

ファンの思い入れは理解出来るが、そのせいで正当な評価を受けれないなんて…あまりに惨い。

若いメタル・ファンには、もっと寛大になって欲しい。
こんな素晴らしいアルバムがリリースされていた事実が、一方的な偏見で歴史の闇に葬り去られるのは勿体無い。

今、一度だけ。
冷静かつ客観的に、ブレイズと、彼が在籍した頃のIRON MAIDEN、そして『Virtual XI』という傑作を再評価して欲しいと心から願う。







The X Factor/IRON MAIDEN

2009-08-24 09:44:28 | 音楽
ヘヴィ・メタル界には、未だに「謎」に包まれていることがある。

その代表的な例の一つが、「何故スティーヴ・ハリスは、ブルース・ディッキソンの後任にブレイズ・ベイリーをIRON MAIDENに加入させたのか?!」である。



そもそもブルースのIRON MAIDENからの脱退も、当時はあまりに唐突で不自然であり多くのファンが衝撃を受けた。

ブルースが脱退表明した前後、ブルースとバンドの関係はかなり険悪なものだったと言う。
それが今や盟友エイドリアン・スミスを連れて、バンドへの“奇跡の復帰”を果たし、今IRON MAIDEN(トリプル・ギター編成!)というバンドはそのキャリアにあって最大の成功を収めている。

メタル界(ショウビズの世界と言うべきか?)には、当人同士だけでは解けない「謎」、そして入ってはいけない禁断の「闇」があるのが事実な様だ。

そして、ブルースの後任捜しとなる訳だが、様々なシンガーの名前が挙がっていたのは事実だ。
しかし、早い段階から後任の“本命”は当時WOLFSBANEに在籍していたブレイズ・ベイリーだと噂されていた。
当のブレイズ自身はWOLFSBANEの新作のリリース、そしてツアーも控えていたので、IRON MAIDENへの加入の噂についても否定していた。



噂を否定しつつ、ブレイズは極秘でバンドのオーディションを受けていたのは事実。
ブレイズはオーディションに合格し、後に正式にブルースの後任としてIRON MAIDENへの加入が発表される。
「寝耳に水」と言うか、正に貧乏クジを引いたのはWOLFSBANEの他のメンバー達だった。



実はIRON MAIDENのオーディションを受けている事をメンバーに打ち明けていなかったブレイズは、IRON MAIDEN加入の為にWOLFSBANEを脱退する。
新作も完成したばかりでプロモーションにもブレイズは参加していたにも関わらず、長年苦楽を共にしてきたWOLFSBANEのメンバーは突然のブレイズによる「裏切り」のショックは酷く、結局ブレイズの後任を迎える事はなく、そのまま解散という道を辿ってしまう…。

ブレイズの名前が挙がり始めた当初より、ファンは「ブレイズはIRON MAIDENには合わない!」と猛烈な拒否反応を示し反対していた。
それでもスティーヴはブレイズの、IRON MAIDEN加入を強行した。

実はIRON MAIDENのオーディションには、JUDAS PRIESTのテスト(最終選考まで残っていた)も受けていたジョン・ウェスト、後にリッチー・ブラックモアの新生RAINBOWのシンガーとして起用されるドゥギー・ホワイト(ブレイズと最終選考まで争った)等と言った実力派のシンガー達がオーディションに参加していた。
そんな中では、「英国のデビッド・リー・ロス」と言われていたブレイズは、失礼な言い方かもしれないが、実力派というよりも個性派としか言えなかった。

ブレイズ・ベイリーを迎えた新生IRON MAIDENは、バンドにとって正に節目の10枚目のスタジオ・アルバムであり、バンドにとって大きな分岐点になる新作『The X Factor』をリリースする。

この『The X Factor』という新作、そしてIRON MAIDENというバンド、ブルースの後任であるブレイズに対し、世界中のファン・マスコミは凄まじい怒涛のバッシングと酷評を浴びせる。

それでも、“頑固者”スティーヴは全く動じなかった。



今もIRON MAIDENのファンだけでなく、多くのメタル・ファンからも、「駄作」という烙印を押される『The X Factor』。

そんなに酷評する内容だろうか?!

個人的にはWOLFSBANEのファンだった僕は、そんなに酷評する程のアルバムとは思わない。
ただアルバムの方向性は、ブレイズというシンガーの個性を生かす点においては、見事に乖離していたのは事実だ(苦笑)。

人間離れした超人的な声量と歌唱力を誇るメタル・シンガー然とした前任者のブルース“ゴリさん”ディッキソンに対し、ブレイズは良くも悪くも英国的なハード・ロックン・ロール・シンガーだった。

ブレイズの持ち味は力強く荒々しい中で、勢いに任せて唄う事により初めて、その実力・魅力が発揮される。
似ていると言えば、IRON MAIDENの初代シンガーであるポール・ディアノだろう。
ブレイズの否定は、初期の名曲を唄っていたディアノやIRON MAIDEN自体の否定につながると思う。

ブレイズの加入が発表された時、僕はてっきり初期の勢いやワイルドさへの回帰をバンドが狙ったものだと思った。

しかし、問題作『The X Factor』で提示されたのは、IRON MAIDENの持つダークでプログレ色の濃い、大作指向が濃厚なものだった。
コレではブレイズが気の毒だ…。

よく平淡で下手だと酷評されるブレイズの『The X Factor』の歌だが、個人的にはそんなに酷いものとは思わない。



WOLFSBANEの時、誰もブレイズの歌唱に文句を言わなかったし、バリバリのメタル・ナンバーの名曲“Steel”を聴けば、彼がその個性を生かしてカッコ良く唄える事が判る筈だ。
あとブレイズ自身も、かなりブルースを意識し対抗心を持っていたのは間違いない。

特に日本盤の場合を聴くと、そのボーナス・トラック(コレが速くてアグレッシヴでパワフルな曲ばかり:苦笑)として収録されたナンバーが、ボーナスではなく本作に収録されていれば…ブレイズやアルバムへの酷評も変わっていただろうという思いは強い。

選曲・曲順において、まだ熟考の余地は充分にあった。
確かに「Sign Of The Cross」は名曲だが、いきなりオープニングを飾る楽曲ではないと思う。
コレなら疾走感が心地良い「Man On The Edge」をアタマの持って来て景気良くスタートして、「Sign Of The~」は中盤か終盤に配置すれば、よりアルバムは劇的に盛り上がっただろう。

個人的には、スティーヴとバンドの作曲・プロデュースにおける「判断ミス」という、重大な過ちを責めるべきだろう。

ブレイズは、ブレイズなりに奮闘しているのは判る。

今もIRON MAIDENというバンドを語る上で、ブレイズの在籍した事、発表したアルバムは、今もファンにとって「黒歴史」として封印されている。

それはブレイズ、そしてIRON MAIDENにとって快心の傑作『VIRTUAL XI』であるリリースされても、一度ついた汚名を晴らす事が出来なかった…。





爆弾、怪獣、サントラ、アメコミ、忍者、そしてハンガー

2009-08-23 14:58:32 | 本・雑誌
仕事の帰り、しっかり「映画秘宝」の10月号を買う。

ここ最近の「秘宝」のパワー・ダウンを嘆いたが、今月号は先日急逝した名優・山田辰夫氏の追悼ムードもあり、あまり辛辣な事は言いたくないと思ったが…。

今月号は面白い!(笑)。

何と言っても「ニンジャ! ゲイシャ! ロボゲイシャ!!」である、全盛期の様なバカな片鱗が顔を覗かしている。

最近、すっかり文化人気味だったウェイン町山氏による『ハート・ロッカー』の紹介、晩夏のB級バカ映画特集、平成ガメラ・シリーズの金子監督のインタビュー等…面白い記事が多く、読み物として充実している。

あと、今月号の超目玉特集である「史上最強の映画サントラ ベスト200!!」。

今の「映画秘宝」で“史上最強~”と謳っても、踏み込みが甘い特集になるのでは?…という危惧があった。
しかし、念願かつ待望の特集だっただけに、カタログ的な意味も込みとしても充実の内容だったかと思う。

あと、何気に武田鉄矢主演の『刑事物語』の記事も良かった。

今も昔も「武田鉄矢=金八先生」というイメージが強いが、80年代に武田鉄矢は日本の隠れたアクション映画スターだった。

実は、僕も武田鉄矢の『刑事物語』シリーズが大好きだった。

一見、心優しく、人情深い刑事・片山(武田鉄矢)。
しかし、彼は怒りが頂点を越えてしまうと、己の暴力衝動が抑えられなくなるダークで危険な一面があった…。

シリーズを重ねるごとにアクション度(殺陣がキレイでは無いので生々しい)はアップ、共演の故・植木等氏の悪ノリとプラスして暴走していく。
先日まで某N○Kで放映されていた、あの刑事ドラマは「片山刑事の最後」の様に思えた。

未見の方は、是非『刑事物語』を観て欲しい。
武田鉄矢は、こう言ったダークな一面を持つ男を演らせれば絶品である。

かつての片鱗を覗かせた「映画秘宝」、このまま昔のようなパワーを取り戻して欲しい。





遂に予告篇解禁!SF超大作『AVATAR』!!

2009-08-22 11:31:26 | 映画
ジェイムズ・キャメロン監督が、あの『タイタニック』から早12年。
構想14年、製作に4年もの歳月を注ぎ込んだ、入魂のSF超大作『AVATAR』の予告篇が遂に全世界一斉解禁となった。



いや~コレはホンマに凄まじい!
一瞬にして、この脳髄を駆け巡った衝撃は一体何だ?
何と言う圧倒的な映像美、そして情報量の多さだろう!?


この『AVATAR』に関しては、その物語に関して未だ謎のベールに包まれた部分が多いが、今回解禁となった予告篇第1弾を観る限りでは、予想以上にアクション色の濃いハードSF・アクション映画になっている様だ。

コレを観て、最初に思ったのが今も“最高傑作”として語り継がれる、かの『エイリアン2』だ。

『エイリアン2』自体、『エイリアン』シリーズの最高傑作としての評価だけでなく、SF、アクション、そしてドラマとしても非常に完成度が高い作品として「神格化」されている作品だ。
一方では、キャメロンの「オタク趣味」が全開となった作品であり、『エイリアン』という作品をモチーフにしながらも、『宇宙の戦士』や『終わりなき戦い』等と言ったSF戦争小説からの絶大な影響を反映させた作品でもある。
一部では、よくキャメロンが訴えられなかったと批判もされた(苦笑)。

今回の『AVATAR』も、やはり『宇宙の戦士』や『終わりなき戦い』を彷彿とさせる描写。
それにプラスして、「ガンダム」や「ボトムズ」といった日本のアニメからの絶大な影響も感じる。




物語の主人公となるサム・ワシントン(話題作への主演が相次いで凄い!)扮するジェイク。
彼は異星人との戦闘な中、重傷を負って半身不随となってしまう。
そんな中、新たに発見した未開の惑星「パンドラ」に潜入する為に、その惑星の原生生物を捕まえてジェイク自身の意識を移して、彼をアヴァター(分身)として潜入させる実験と任務が提案される。



兵士として、自分を取り戻す為にその実験に志願するジェイク。
実験は成功し、未知の惑星「パンドラ」に潜入したジェイクはそこで原生生物や異星人達と遭遇し、やがて心を交わしていく。
しかし時既に遅く、人類と異星人達は壮絶な全面戦争に突入しようとしていた。
その時、ジェイクのとった行動は…?!

ってのが『AVATAR』の、現時点で判っている物語だと思います。

この予告篇の終盤、地球人と異星人によって繰り広げられる壮絶な戦争シーンは圧巻!
コレが3ーDで観れるんですか?!
正に、前人未到の「映像体験」が出来そうですね。

公開は12月!
オマケに日本では世界最速の、12月18日になる事がほぼ決定!!

この予告篇解禁をキッカケに、未だ謎のベールに包まれた作品の情報も明らかになるでしょう。
いや~何だか物凄い事になりそうで、今から胸が興奮が止まりません!