ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

It Can't Rain All The Time

2005-08-29 19:12:06 | 映画
スクーリングが終わった。
朝から夕方までビッチリと講義、一日の終わりには毎回試験まである。
普段使っていない脳味噌をフル稼動するのは本当に疲れる、もう耳から脳味噌が溶けて出てくるかと思う程に疲労困憊だった(苦笑)。
当たり前の事だが明日からまた普通に仕事がある、こうして僕の夏は怒濤の勢いで終わるのかと思うと確かに寂しい気がする。
昨日も夜に虫が秋の訪れを告げていた、寂しい夜には『クロウ~飛翔伝説』を観るには最高かもしれない。
『クロウ』のDVD化は正に悲願だった、その悲願がようやく叶ったのは嬉しい限りだ。
「今まで観た映画で一番好きな映画は何ですか?」と聞かれたら、僕は間違いなくこの『クロウ』を挙げるだろう。
多分この『クロウ』が登場しなければ、後に『マトリックス』や『ブレイド』等と言った傑作は生まれなかっただろう。
『クロウ』と言う作品が持っているインパクトはそれほどに衝撃的で絶大な影響力を持っていた、今も『クロウ』のフォロアーとも呼べそうな作品(例:『アンダーワールド』等)が後を絶たないのが証明している。
この『クロウ』は今でこそ“ゴシック・スリラー”とか“アクション・ホラー”と呼ばれる内容かもしれない、だが本作の核にあるのは胸が張り裂けんばかりに切ないラブ・ストーリーである。
『クロウ』のDVD化がなかなか実現出来なかった最大の理由は、本作で主役のエリックを鬼気迫る演技で魅了した故ブランドン・リーの悲劇的な事故が関係している。
今更ブランドンが本作の撮影中に謎めいた事故により他界した事は語るまい。
本作はブランドンの遺族や婚約者そして監督のアレックス・プロヤスの強い希望により、未撮影の部分を代役と当時最先端だったデジタル技術による合成により何とか完成に漕ぎ着けた…。
だが皮肉にもそのデジタル技術がDVD化を困難にしていた、繊細な現在のデジタル技術では当時では不鮮明だった亡きブランドンの合成を目立たせる結果となった。
今回のDVD化にあたり噂ではプロヤス自身がデジタル・リマスターを施したと言う、確かに修正された箇所が幾つかある様に感じるがダークかつ重厚な映像美は健在だ。
この世界には“If”はあり得ない、でもブランドンがまだ生きていれば本作のヒットによって父親を超えるスターになっていたのかもしれない…。
『クロウ』の後、何作も続編が製作された。
“続編好き”の僕が言うのも何だが、ハッキリ言って本作に匹敵する作品は登場していない。
形だけは似ているが、魂の入っていない亡骸同然の作品でしかない。
初めて観てから10年と言う歳月が流れた、もう何本も素晴らしい傑作に出逢ってきた、でも断言するが本作を超える魂が震える程カッコ良くて泣ける作品には巡り会っていない。
多分それはこれからも変わらないだろう、『クロウ』は僕にとって凄く大切な映画である。

GO GO POWER RANGER!!

2005-08-27 22:56:40 | 映画
スクーリングは予想以上にハードだ。
連日予定時間を超える講義、内容も濃いし、夕方には毎回その科目の試験まである…厳しい(汗)。
基本的に勉強が好きではないので一日缶詰状態になり、非常に難しい専門用語と理論が飛び交う講義に付いて行くのは必死だ。
ウチに帰るとグッタリしてしまう、本日から待望の『ランド・オブ・ザ・デッド』だったが公開だが観に行く事が出来なかった(苦笑)。
そんな訳で今日は晩飯を食いながら、久々にDVD『パワーレンジャー・ザ・ムービー』を観た。
この映画が公開された時『パワーレンジャー』(日本での“ジュウレンジャー”)は全米で空前の大ブームとなり社会現象にまでなった、今もTVシリーズは継続中で根強い人気を誇っている。
当時はドラマ・シーンのみアメリカ製で、アクション・シーンになると何故か日本(それも東京!)になる不自然さはアメリカ人には何の抵抗も無かったのだろうか?!
何はともあれ人気絶頂の時に製作された本作、予想通り映画は大ヒットを記録したが日本で本作が公開されたのは随分後になってからだ。
当時僕も本作を最初に観たのは輸入盤LD(うわ~時代を感じる)だった。
本作は一足先に東京ファンタスティック映画祭で公開された、なめてかかっていた日本のファンは本作を観てド肝を抜かれたと言う。
レンジャー達は映画用に例のタイツ姿から鎧使用となり、終盤には日本では考えられないフルCGIによる巨大ロボット・バトルまで、超一級の娯楽大作になっていて驚いたのだ。
確かに「お子様向き」映画なのかもしれないが、それでも全く手を抜かないハリウッドの姿勢(製作費40億円!)には羨望の眼差しを向けざるえなかった。
僕も当時LDで観てド肝を抜かれた一人だ、確かに今DVDで観ると妙にツルっとしたメタリックで玩具的なCGIには時代を感じるものの、日本のファンが観たかった「画」をあっさり具体化されると言葉も無い(当時はホンマに衝撃的だった)。
お話もご都合主義の展開で突っ込み度120%だが、所々『スター・ウォーズ』や『ナイト・オブ・リビング・デッド』を思わせる“遊び”が効いているし、アクションもかなり凄い事をやっている(特に中盤のレンジャーVSテング軍団)。
コレを子供の頃から観れるアメリカのガキんちょが正直ズルいと思った(笑)、日本のヒーロー・ロボット・怪獣好きが夢に描いていたモノが映画になった作品だと言える。
敵がレンジャーに殴られグッチャと潰れて消えるのも、アチラでは“暴力的”表現(PG-13指定)だとされ、慌ててコントみたいな効果音にしたのも今では笑える話だ。
本当に良く出来ている映画だ、邦画でこんな映画がまた作られる日が来るのだろうか?!
個人的には今度の劇場版『仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』に期待しているが、どうなる事やら…!?

ライセンス取得、そして“もう一人の鏡男”

2005-08-26 22:10:02 | 多事争論
台風一過で天気が良かった。
ちょっと報告が遅くなったが先日試験に合格して、30過ぎにしてやっと車の運転免許を取得した(ToT)b
思い返せば今年の3月から教習所に通い始めた、普段の仕事に加えて春から通信制の為の勉強に週末の教習所通い…もう新年度は怒濤のスタートとなった(笑)。
仕事と勉強の両立は予想以上に大変だった、自分で言うのも何だがオリのオツムはそんなに高性能には出来ていないのだ。
ぶっちゃけた話何度も途中でイヤになった(苦笑)、何をやっても上手く行かず凹む事が多かった。
仕事も普通に忙しくなり自分の肩にかかる重荷は重くなる一方だった、だが免許を取得出来たので少し楽になった。
今だから言えるが車の免許に関しては、自分の中で根深い“コンプレックス”にも似たモノを持っていた。
コレで本当に色んな意味で楽になった。
車をクリアーしたからって訳ではないが、今日から通信制のスクーリングが始まり学生に戻っている。
だがコチラも予想を超えるハードさで頭がクラっと来た、講師の方がやる気マンマンなのは良いが…休憩を挟まず3時間話を聞きっ放しと言うのは厳しい。
まだコレが3日も続くとなると…正直ゾッとする、いくら自分の好きなジャンルとは言え辛い事には変わりない。
そんな中、ネットのニュースであの“ミラーマン”の新作が作られると聞いた、オマケに劇場用の新作映画『ミラーマンREFLEX』(主人公は彼の“弟”!演じるのは仮面ライダーG-4!!)としてだから驚く一方だ。
円谷プロの非「ウルトラ」シリーズの巨大変身ヒーローとして、個人的には『ジャンボーグA』が一番好きだったが勿論『ミラーマン』も嫌いではなかった。
円谷ヒーローの中でも影がありダークな雰囲気を漂わせていた『ミラーマン』、TVシリーズの純粋な続編の小説が登場したりで新作・リメイクの噂が途絶えた事がなかった。
それがココに来て劇場版の完全な新作、オマケにTVシリーズの歴とした“続編”と言うから驚くばかりだ。
公開された平成版ミラーマンの姿には更に衝撃的だった、昭和版ミラーマンの没デザインらしいが、あまりヒーローらしくないその姿はミラーマンと言うキャラクターの抱えるダークさを感じる。
監督・脚本を担当するのがマニアックなセンスが光る小中兄弟、アクションを担当するのがハリウッド・香港で活躍する谷垣健治と言うから期待出来そうだ。
今回は作り手側はハッキリと「大人向けの内容」だと断言していた、小中兄弟の事だからファンのツボを外さないホラー風味のハードSF/怪獣映画になる予感がする…楽しみだ。
一つ一つ肩の荷をおろして楽にして行きたい、鏡の向こうからやって来る“彼”の登場を待ちながら…。

トランスフォーマー対ボルトロン

2005-08-22 19:28:21 | 映画
静かに秋の気配を感じる。
仕事が終わって地下鉄から上がって来る時、つい先日までは7時過ぎまで明るかったが今はすっかり夜の帳が降りてきている。
時間と季節の移り変わりの早さを実感する様になった、一日が過ぎるのが早い…それだけ自分が歳を喰った証拠かもしれない(苦笑)。
さて昨日も触れたが日本産マンガ・アニメのハリウッドでの映画化の動きが凄い!
今製作が進んでいるのが判っているだけでもジェイムズ・キャメロンが手掛ける『銃夢』、『呪怨』が世界的に大ヒットした清水崇の『寄生獣』…実現したらコレはホンマに凄い。
とは言え映画化が決定したものの企画段階で止まったメジャーな作品も多い、『AKIRA』や『ルパン3世』そして『エウ゛ァンゲリオン』等と言った作品は具体的に何がどうなっているかサッパリ判らない状態だ。
コレらの作品は企画が上がってから既に何年も経過している、ハリウッド側が映画化の権利だけを“押さえた”と言う見方も出来るが、実際に何本が本当に映画になるかは正直微妙だろう。
企画として魅力はあるが未知数な日本産マンガ・アニメの映画化、更に“超大作”が前提の作品だけにハリウッドの投資家側が様子を伺っていると言うのが現状だろう。
要は「最初の第一歩!」を誰が踏み込むか? そしてその結果によって状況は一転するのかもしれない。
その「最初の第一歩」はてっきりキャメロンの『銃夢』だと思っていたが、思いもよらない所からいきなり手が挙がった。
それがあの『トランスフォーマー』の映画化だ。
何と製作総指揮にスピルバーグ、配給はドリームワークス、監督にマイケル“爆発”ベイを迎える…と言う予想を覆す超豪華な体制で製作される事が正式に決定した。
コレはホンマに凄い!!
他の作品が具体的にどれだけ形になっているか判らない段階で、この体制で'06年の夏休み公開に向けて既に動き出しているのだ。
今回の『トランスフォーマー』の実写映画化は、一応基本となるのは『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』らしい。
『トランスフォーマー』と言えば日本の老舗玩具メーカー・タカラがアメリカに『ダイアクロン』(だったよね?)や『ミクロマン』等を“輸出”する際に付けられたタイトルで、玩具は大ヒットしそれに上乗せしてアニメまで製作し子供達にバカ受けし今も根強い支持を受けている作品だ。
この『トランスフォーマー』の大ヒットが後の、東映のスーパー戦隊モノが『パワー・レンジャー』として輸出される基礎になったとも言えるだろう。
日本には逆輸入と言う形でTVでもアニメが放映されたが、当初はいかにもアメリカンな作風に抵抗を感じるファンも居たが、次第に作品の日本では考えられない雰囲気(バカっぽさ)がツボとなりハマる者が続出した。
当の僕もそんな一人だ(笑)。
当時日本のアニメは空前のリアル・ロボット・ブームの中にあり、一連の作品とは全く方向性の違う『トランスフォーマー』は凄く新鮮だった。
シリアスでハードな日本のアニメに対し、当時の『トランスフォーマー』はもう全盛期のドリフのコント状態だったのだ。
登場するロボット達が皆キャラ立ちしており、観ていて全く飽きが来ない手堅い作りには唸ってしまった。
実写映画はどんな風になるのだろう? ネットに流出したVFXスタッフが作ったテスト映像を観ると、玩具やアニメ版の雰囲気を保ちながらも更にリアルになっている印象を受けた。
今回の映画化で何に一番驚いたかと言うと、監督にベイ師匠を迎えると言う暴挙(?)…いや快挙に出た事だ。
ベイ師匠に映画的SFマインドが欠如しているのは『アルマゲドン』で証明されている(『アイランド』は未見)、しかし画的なカッコ良さやスケールの大きい演出(とにかく爆破せよ!)、そしてメカニックに対する拘り(とにかくブッ壊せ!!)は確かなのは事実だ…と思う(苦笑)。
テスト映像の中でもベイ師匠はノリノリで高級車を走らせ「いいぞ!」と声を上げていた、高級車や戦闘機に自在に変形する巨大ロボが活躍する凄い映画になるかもしれない。
ってな事を思っていたら今度は『ボルトロン』の映画化が決定した、こちらは『トランスフォーマー』よりも更に古い『百獣王ゴライオン』の実写映画化である(マニアックやな)。
我々の知らない所で日本のアニメはアメリカに輸出され、勝手に内容をイジくられてTVで放映されている。
その代表的なモノがあの『超時空要塞マクロス』と『機甲創世記モスピーダー』を一緒に編集した『ロボテック』、そして『百獣王ゴライオン』と『機甲艦隊ダイラガーXV』が一緒になったのが『ボルトロン』って訳だ。
特に『ボルトロン』に関しては独自のシリーズがアメリカで製作される程の人気を誇り、実は非常に良く出来た玩具が売れまくっている…らしい。
でも『ゴライオン』って子供の頃に観ていたけど、巨大ロボと魔術が共存する不思議な世界観で、結構陰惨な話だったと記憶しているが…。
こちらはニューライン・シネマの配給で、製作総指揮には大物マーク・ゴードンとネプチューズ(誰?)のファレルなる人物も加わり音楽も手掛けるそうだ。現在ニューラインは監督・脚本を急ピッチで捜しており、何とかして'06年の夏公開に間に合わせたい様だ。
コレはホンマに凄い事になって来た、アメコミの映画化も気になるが、'06年の夏には巨大ロボ同士の戦いが観れるかもしれないのだ。
こちらは5体のライオン型ロボットが変形・合体するのだ、そして凶悪な怪獣に立ち向かう…考えただけで興奮する。
あの映画版『パワー・レンジャー』を観た時の衝撃は今も忘れられない、あんな映画(お子様向)を大作として作れるハリウッドの懐の深さには嫉妬した。
ゴードンは「『指輪物語』や『パワー・レンジャー』の要素を持つ作品にしたい」と言ったそうだ、こちらがハードな作品になるのを期待したい。
日本のお家芸である巨大ロボ映画がハリウッドで製作され、日本ではそんな気合いの入った映画を作る奴はおらんのか?
って思ったら居たんですね~インディーズながらも着々と製作が進められているとの事。
タイトルは『惑星大怪獣ネガドン』!!
昭和100年の日本を舞台に火星から襲来したネガドンを倒すべく、科学者が作った巨大ロボが今出撃する…あ~ぁ心が踊る展開なんでしょう!?
こちらはフルCGIのアニメになる様だが、もう東宝・大映・松竹等の和製怪獣映画の魂が注入された作品になりそうだ。
何はどうあれベイ師匠の事だから完全なファミリー・プログラムになる訳もなく、また例によって破壊と爆発の美学をロボットによって堪能させてくれる筈。
気になるのは『ボルトロン』の方だ、ニューラインは超大作として売り出す気マンマンだが、一体誰が監督すんだろ? 敢えて挙げるとしたらハリウッド・オタク勢力の成長株ポール・W・S・アンダーソンか?!
負けるな『ボルトロン』! 君が大スクリーンで活躍するのを待っているぞ!!

天国でも轟け! 必殺の地獄拳!!

2005-08-21 00:16:20 | 映画
先日映画監督の石井輝男氏が亡くなった。
享年81歳、また一人日本から偉大な映画監督がこの世を去ってしまった。
石井監督と言えば世界的に“キング・オブ・カルト”として誉れ高く絶大な人気を誇り、ジョン・ウーやタランティーノ等と言った監督達がその影響を認め敬意を払っていた。
何故石井監督が“キング・オブ・カルト”なのか?!
今邦画が数十年ぶりのブームに沸いているが、日本映画が娯楽の頂点で光り輝いて時代に映画を撮りまくっていた人である。
それも作品の多くは世間の良識ある人々からイヤな目で見られそうな作品ばかりだ(笑)、エロ・グロ満載の作品を物凄い勢いで撮りまくっていた。
世間からは“低俗”や“悪趣味”等と烙印を押される事が多かった。新東宝での「海女」シリーズ、ライフ・ワークでもあった江戸川乱歩作品の映画化、「網走番外地」や「異常性愛」シリーズ…正にカルト“キング・オブ・カルト”と言う呼称がふさわしい「生きる伝説」だった。
日本映画の低迷と「低俗かつ有害」と叩かれ不遇の時もあったが、近年再評価の高まりによりまた石井節全開の強烈な作品を撮っていた。
石井監督の作品はその内容故に一時期映像ソフトの困難かつ廃盤化により(苦笑)、劇場でしか観る事が出来ない時期があった。
僕が初めて石井監督の作品を観たのは、夏休みの恒例のイベントとなっていた某ミニ・シアターでの上映会だった。
知人から「とにかく凄いから一度行って観ろ!」と言われていた、好奇心のままに劇場に駆けつけ今まで遭遇した事のない衝撃を受けた。
エロ? グロ?! 悪趣味!? こんなに面白い映画を撮る人が日本にまだ居た事実に驚いた。
個人的に石井監督の作品で大好きな作品は我らが千葉“サニー”真一主演の『直撃地獄拳! 大逆転』、そして日本映画最凶にして最狂の傑作『江戸川乱歩全集~恐怖奇形人間』だ(思いっきりベタやな:苦笑)。
石井監督の追悼を込めて多くの作品がDVD化されるが、今挙げた作品はDVD化されない…多分後者は永遠にソフト化されないのかもしれない。
いつの日か多くの作品がソフト化され多くの人々に観られ、顰蹙と絶賛の声を受ける事を願いながら心からその冥福を祈ります。
本当は『トランスフォーマー』の実写映画化(監督はマイケル・ベイ!)に対抗して、何と『百獣王ゴライオン』がハリウッドで実写映画化されるネタをイヂろうと思っていた(笑)。
どう考えても“バカ映画”にしかならない企画である、でもハリウッドはマジで超大作として撮ろうとしている心意気に心を打たれて期待している。
深刻なネタ不足を叩かれるハリウッドだが、アニメや恋愛とTVシリーズ化を目論だ映画を量産する今の日本映画よりも刺激的かつ凄いかもしれない。
エロ・グロ・悪趣味・低俗・バカ映画の何が悪い?! 映画とは究極の娯楽であり、総合芸術である事を言い続けたのは他でもない石井輝男監督だったのだ。
間違いなく日本映画の“もう一つの時代”が終わった…。


花火

2005-08-18 00:16:39 | 多事争論
今日地元で花火大会があった。
ごく近所で開催される花火大会だが、実はあまり観に行った事がなかった。
仕事があったり、腰を痛めていたり、雨が降ったり…琵琶湖の花火大会より観ていない(苦笑)。
この盆休みはまたボケ~っと過ごすのかと思ったが、サマソニに行ったり墓参りに行ったり、家の掃除や買い物等と何だカンだと活動的だった。
お盆休み最終日、ヨメさんと一緒に自転車に乗って観に行った。
琵琶湖の花火大会よりも凄く近くで観れるので、そりゃ~もう音も迫力もケタ違いに凄い!
観ている場所も比較的ベストで、綺麗な花火を近くで観れてちょっと感動した。
琵琶湖の花火大会は観ている場所が遠いから、花火の閃光の後からド~ンと言う鈍い爆発音が聞こえてくる。
でも今回はホンマに自分達の近くで花火が爆発するので、僕にはその閃光と爆発音が何故が心地良く感じられた。
久々に観に行ったから余計にそう感じたのかもしれないが、今年のS川花火大会は例年になく気合いの花火だった様に感じる。
ラストの怒濤の勢いで炸裂した花火に見物客からも歓声が上がった、僕も最初はケイタイのカメラで何とか一枚撮ろうとしたが無駄だと判り、あとは美しくも迫力満点の花火に魅入っていた。
もうコレでもか?!と言わんバカリに花火が大爆裂して、今年のS川花火大会は無事に終了した…この大会のポイントは花火の発射台から“終”と出るのが可愛らしいポイントだ。
楽しかったお盆休みもコレで終わり、明日からはまたいつも仕事が待っている。
“お休みモード”で心身共にだらけ切ってしまう事なく、バタバタしていたので適度な緊張感はキープ出来たままだ。
コレは良い傾向だろう、ここ数年こんな風に休みを終える事は無かったのだから…。
明日から仕事だ、早速だがやる事が一杯ある、でも焦らず一つ一つ片付けて行こう…。
今の自分なら色んな事があっても、それに負けずに対処出来る様な気分だ。
先日引いたおみくじが珍しく『大吉』だった、そこで「仕事…開眼せり、走破せよ」とあり妙に勇気つけられた(オリってホンマに単純:苦笑)。
そう、とにかく駆け抜けるのだ…理屈は後から付いて来てくれれば良い。
でも今は大雨+雷だ、コレも明日からのオリを暗示しているのか?!( ̄〇 ̄;)

SUMMER SONIC Part-3(マテ、スワレ、ナカユビタテロ!!)

2005-08-15 22:48:50 | 音楽
ステージに9人が揃うと、そのまま“The Blister Exists”でショウがスタート!
ステージの中央に立ち野獣の如き雄叫びを上げコリー(Vo)、コンディションも良いのか良く声が出ているし改めて彼の声に惚れぼれする。
出だしはジョーイのドラムの音が大過ぎたが、その分ジョーイのテクニシャンぶりを実体験出来た。
両脇を固めるショーンとクリスによるパーカッション・ソロに歓声が上がる。ショーンは何だか“邪悪なドラえもん”って雰囲気だが、クリスと共にコミカルながら物凄いテンションで観客を煽る!
途中ジェイムズ(G)の音が途切れる事もあったが、メタル・ジェイソンことミックと共に分厚いヘウ゛ィーなリフを刻む。
もう“踊る骸骨”って感じのシド(DJ)はステージの上で飛び回り、アクションは控えめながらポール(B)やクレイグ(Manp)も存在感充分だ。
前日の東京ではコリーのMCで日本語が少ないと不評だったそうだが(笑)、大阪ではもう日本語連発! 曲が終わる度に「オオキニ」と律儀に良い、判り易くゆっくり英語のMCで観客とコミュニケーションを取るフロント・マンぶりには貫禄すら感じる。
噂のメンバーのライフ・マスク(!)を被って演奏する名曲“Vermilion”は更に不気味な雰囲気が際立ち、SLIPKNOTと言うバンドの持つ懐の深さと抱える闇を感じさせる。
コリーの「大阪、サイコー」の言葉の後、「俺達のショウに前にも来た奴はどれだけいる?」と急に問いかけた。
すると彼は「初めての奴も居るんだな、じゃあ俺達の“お約束”を教えてやるよ」とあのフレーズを口にする。
“You'be 555,I'm A…?”そして観客は“666”と応える。
曲はそのままSLIPKNOTのテーマ・ソングと言っても良い“The Heretic Anthem”へと突入、それにしてもバンドの発する爆発的な勢いと殺気にも似た威圧感は壮絶だ。
一曲ごとにメンバーがステージから消えたり、コリーのMCと曲の始まりがブツ切れてしまう事もあったが、そんな事は曲が始まってしまうと木っ端微塵に粉砕されてしまう。
SLIPKNOTは凄まじい破壊力と勢いで代表曲の数々を叩き付け、観客はそれに応えるように興奮と熱気は高まって行く一方である。
終盤コリーが大阪の観客が世界で一番である賞賛の言葉が送られると、コリーの「ハキダセ!」の絶叫と共に“Spit It Out”へと雪崩込む。
曲の中盤コリーはゆっくりと観客に「スワレ、スワレ」と観客に指揮を下す、もう最大の“お約束”に観客はニヤニヤしながら座り始める(笑)。
気の早い一部のファンがピョンピョンと跳ねている、それを見てコリーがすかさず「マテ!」と言い観客が爆笑する。
一連のコリーのMCに対しヨメが「ワシらは犬扱いか!」と突っ込んでいたが、ジョーイのカウントとコリーの「トベ!!」の絶叫と共に会場の観客が一斉にジャンプする様は壮絶だ。
怒濤の勢いのまま究極のデス・メタル・ナンバー“People=Shit”が炸裂! コリーの「ナカユビタテロ!!」で、観客から凄い数の「FUCK OFF」サインが突き出る美しい光景が見られた(笑)。
バンドは更に“Surfacing”を演奏して、正にステージをブッ壊して次々と降りて行った。
最後コリーはステージで力尽きたかの様に倒れたが、起きあがると深く一礼すると奥へと消えて行った…。
僕のSUMMER SONICはコレで終わりを告げた、大トリのNINE INCH NAILSは最初から観る気か無かったので会場を後にした。
その時何とか持ちこたえていた空から、大粒の雨が一気に降って来た…もう駅に着く頃にはズブ濡れになっていた。
長い様で短い一日だった、また来年是非参加してみたいと思った(大阪での開催は最後との噂もあるが…)。
ロックは素晴らしい、そう心から実感出来た…正にForever Young!な一日であった。
P.S:今日は終戦記念日だ、アレから既に60年と言う歳月が流れた。色んな事が起きるが、この日本が平和である事に変わりはないのだ。この平和が続く事を…。

SUMMER SONIC Part-2(怒濤の夏祭り篇)

2005-08-15 14:30:22 | 音楽
雲の間から陽の光が差し込みだした頃、THE MAD CAPSULE MARKETSが登場した。
先に登場したORANGE RANGEと同じミックスチャー系ロックと言えるのかもしれないが、比較する事自体THE MAD CAPSULE MARKETSのファンには申し訳ないかもしれない程に、その実力の違いは「プロ」と「アマチュア」並に違っていた。
野太い歓声に迎えられ登場した彼ら、いきなりヘウ゛ィーな音を突きつけて来る大迫力ぶりに圧倒された。
さすが海外で鍛え抜かれた生粋のLIVEバンドである彼らは凄い! 登場した瞬間に全てを自分達の支配下に強引に持っていく手腕はさすがであり圧倒的。
それに答える観客の熱狂ぶりも半端ではない! モッシュにダイブと一気にヒートアップしていく!!
楽曲良さ、演奏力、パフォーマンス等、全てにおいて洗練され見事な完成度と迫力だ。
この日最大の盛り上がりを見せTHE MAD CAPSULE MARKETSのLIVEは怒濤の勢いで終わった、とにかく凄かった…しか言えない内容で圧倒されたままだった。
ただ気になったのが観客の中にいた連中だ。THE MAD CAPSULE MARKETSのファンの様だがそれまでしこたまビールを呑み酔っぱらい、そのままの勢いでダイブやモッシュをやらかし何度もセキリティーに捕まっていた。
まぁ~気持ちは判るがそんなに暴れたいなら何故前方ブロックに行かない? 僕らが居たのは後方ブロックだったが、確かに盛り上がっていたがモッシュやダイブをやる雰囲気ではなかった。そんな中に自ら危険を悟り後方で楽しんでいる小柄な女の子達も居た、そこで何も考えずに飛び込み暴れるのは単なるバカだ。
楽しみ方は人それぞれだが、場を考えずに無闇に騒ぐのは他に多大な迷惑を与える事を肝に命じて欲しい。
もし仮に自分達のLIVE中に観客側で事故が起き怪我人が出たら、何よりアーティスト側が大きなショックを受けるのだから…。
この日最高の盛り上がりを見せたTHE MAD CAPSULE MARKETSが終わり、イベントは一気に佳境に突入していき雰囲気は最高潮に達した。
そこで登場したのが「ロックの生きた伝説」こと大御所DEEP PURPLEだ!
今日の他の出演者達とは親子程の年齢の差がある訳だが、今も現役で最前線で活躍する彼らはステージに現れるだけで凄まじいオーラを発していた。
セットリストも噂通り往年の名曲が並ぶ怒濤ヒットメドレーだ!!
ビールを煽りながらシャウトするギランには全盛期の鬼気迫るモノは無かったが、あの年齢で名曲を崩さず唄えるのは凄い。
懸念されたペイスのドラムもスウィングして良い味を出していたし、グローバーもブリブリ言わせながらベースを弾きまくっていた。
現役を引退したロードの後任であるエイリーのKey、現在バンドの中で一番若いモーズ(!)の超絶技巧のギターはため息の出る程の素晴らしさだった。
ロックとは何ぞや?! と正にお手本とも言える素晴らしいLIVEだった。
DEEP PURPLEが横に揺れる良い感じのグルーウ゛を残した頃、陽も暮れて場内は闇に包まれ我らがSLIPKNOTが登場するのに最高の雰囲気が整った。
これまでのステージ・チェンジとは明らかに違う、機材の多さと異様な雰囲気に観客から「お~っ!」と唸り声が上がる。
定刻通りに大音量で“Prelude 3.0”が鳴り響いた、次々とメンバー達がステージに現れた。
さぁーいよいよ待ち望んだSLIPKNOTだ!!

SUMMER SONIC Part-1

2005-08-15 12:30:14 | 音楽
行ってきました! SUMMER SONIC'05!!
心配された天気も非常に微妙だったのですが、思ったような大雨にならず薄曇りなのは結果的に晴天よりも良かったのではと思います。
朝早く家を出て会場入り、もう南港全体にロックなお祭りムードが一杯で入るだけで気分が高まりました。
まず会場に入ってからはグッズ漁り(笑)、イベント関連の公式グッズは2日目だけあり良さげなモノは大半が売り切れ。
そんな中欲しかったSLIPKNOTのTシャツを購入、何やかんやしているもこの日一発目のTOWERS OF LONDONの演奏が始まる。
彼らには申し訳ないが全く興味関心が無かったのでインテックス大阪で腹ごしらえ(*^_^*)、イベントの公式スポンサーであるHeinekenの生ビールの旨いこと。
腹ごしらえを終わるとオープン・ステージに移動、当日は他に幾つかの会場でLIVEがあったが観たいと思うアーティストが残念ながら居なかった(前日に出ていたPUFFYはちょっと観てみたかった:笑)。
オープン・ステージに着くと2番手のROOSTERが熱いパフォーマンスを展開していた、“古くて新しい”彼らの骨太なハード・ロックは僕には心地良かった。
きっとLIVEやアルバムを重ねて順調に活動を続ければ、今後“大化け”する可能性もあるが、正直まだ新人臭さと何か今一つ刺激に欠けていたと思う。
次に登場したのがORANGE RANGE。
もう女の子達の凄い悲鳴と大歓声に迎えられて登場、でも洋楽指向のファンからは醒めた目で観られていた彼ら。
個人的に彼らの事は嫌いではないが、この日のORANGE RANGEはかなり苦戦を強いられるLIVEだったと思う。
まず音のバランスがあまりに悪過ぎた!せっかく耳を惹くヒット曲を沢山持っている彼らだが、音が悪過ぎて何を演奏(特に肝心のVo)しているか判らないのは致命的だった。
あと選曲も今一つだった。他のアーティストを意識したのか必要以上にロック色の強い曲が中心だった、バンドとして“硬派”な雰囲気を出したかったのかもしれないがコレは逆効果だったとしか言えない。
例え嫌味でもミリオンを記録したヒット曲をやるべきだった、ORANGE RANGEを目当てに来ていた女の子たちや、彼らに興味を持たない連中に対しバンドの“売り”を最大に発揮出来るチャンスを自ら潰していた。
結局最後まで音のバランスが悪いままだったし、バンドの熱のこもったパフォーマンスも空回りしたままORANGE RANGEはステージを降りた。
ハッキリ言うが今日の彼らを観ていると所詮アイドルだろ?とか、単に今売れているJ-POPバンドと思われても仕方ない程ORANGE RANGEは無惨だった…。
そんな中ORANGE RANGEの演奏中に会場内に何故か超ビキニを付けた野郎3人(!)が突如出現、僕らが観ていた辺りはあまりの事に一瞬騒然となった。この3人は登場するなりド派手に踊り回り、その異様な姿に観客達は当のバンドよりも彼らの動きに注目していた(その場に居た外人さん達が写真撮りまくり:苦笑)。
結局ORANGE RANGEはこの日のラインナップの中で悪い意味で見事に浮いていた、音の悪さは仕方ないかもしれないが…他との“格”の違いが後になればなる程に露骨になっていた。
そして次に登場したのが再結成されたBUCKCHERRY、先のORANGE RANGEの音の悪さがあり心配だったがコチラは見事にキレイな音だったので一安心。
日本のファンには馴染み深い1st・2ndの曲よりも、まだ未発表の復活第一弾アルバムからの曲中心のセットリスト。
観客は新曲に対するリアクションは正直鈍いが、それでも鍛え抜かれた刺青だらけの肉体を誇る“華”のあるフロント・マン:ジョシュの熱いVoとパフォーマンスに次第に釘付けになる。
バンド側の確かな演奏力も見事で、ぶっきらぼうながらも“ワル”な空気をプンプンさせるLIVEはクールで素晴らしい。
ラストは日本のファンにはお馴染みの名曲『Lit Up』、“コカイン!”と観客に大合唱させバンドは意気揚々と引き下がって行った。
BUCKCHERRYの復活大一弾はかなり期待出来そうだ、観客は惜しみない拍手と歓声をバンドに送っていた。
ORANGE RANGEの時には小雨が舞っていたが、雲も晴れ始め天気も持ち直し始めた…。

ある女の肖像画

2005-08-13 23:30:00 | テレビ
世間はすっかりお盆モードだ。
近所は学生が多いので普段より閑散とした空気が漂っている、買い物に行ってもスーパーもガラ空き…田舎なんだと実感する瞬間だ(苦笑)。
さて明日はいよいよサマソニだ!
明日のラインナップが今日東京に出演しているが、かなり盛り上がっている様で今から気持ちが高ぶってくる。
ただ明日は天気が心配だ、現時点での明日の大阪の天気は“雨”! 降水確率も高い!!せっかくなら良い天気で観たいが、コレばっかりは仕方ない…。
先日のブログで大好きなSLIPKNOTの事を「8人」と言う初歩的な大間違いを挙げてしまった(´_`)、ファンとしてはあってはならない事なんで猛烈に反省している、今日は明日の予習を兼ねてライブDVD『Disasterpices』を観ながら猛烈に反省しました。
あとネットに挙がった情報によるとDEEP PURPLEは往年の名曲を連発する必殺のセットリストの様だ! 白髪になってもシャウトしまくるギランはともかく、ドラムのペイスは叩けるのか?!(笑)、こんな形で「ロックの生きた伝説」を体験出来るのは楽しみだ。
さて夏、“お盆”と言う事もありドスぺ!『魔界潜入!!怪奇心霊ファイル』を観た。
毎回民放・ゴールデンとしては内容的に“濃い”特番だが、今回もかなり突っ込んだ充実した内容だったので観ていて興味深かった。
半年引っ張った呪われた老夫婦の件では、もう怒濤の勢いで展開し意外だった(24時間お教供養ってのは凄い!)。
てっきりこのネタで後半は引っ張るかと思ったら、終盤に意表を突いた“隠し玉”が飛び出し驚いた。
それがラストの鳥取の廃校と女の幽霊の件だ、 コレには久々に軽く鳥肌が立つ怖さと衝撃を感じた。
とにかく画家が美しい女の幽霊を目撃して、ソレを一枚の「画」として描いているのは驚いた。
その女の幽霊の肖像画がもうゾッとするインパクトを放っていた、さすが画家だけあり己の想像意欲が恐怖よりも勝った事実は、怪奇・心霊云々よりも業が深くて衝撃的だった。
話のオチの付け方が何か強引かつ中途半端だったのが残念だが、今後あの肖像画は別の命を得て語り継がれていく事になりそうだ。
さぁ~今夜は明日に備えて早く寝よう!!