今日は仕事が休み。
前から観たかった、あの『ブロークバック・マウンテン』を観る。
本作は昨年のアカデミーを始め、ありとあらゆる映画賞を、総ナメにした衝撃の問題作。
今更ながら、何故本作が問題作なのか?
それは本作は主人公であるゲイのカウボーイ達の、20年以上に渡る“純愛”を描いた作品だから。
アメリカの保守的な文化にあって、所謂“ウェスタン”な世界にあって、正にゲイなんてタブー中のタブーだからだろう。
マッチョかつガチガチの保守的な価値観は、別にアメリカに限った訳ではなく、宗教的に「同性愛」をタブーする国は沢山ある。
本作はアメリカだけでなく、世界各国で上映禁止になったのも、記憶に新しい…本作は正に社会現象となった。
そんな騒動から遅れて、日本では今年になって公開され、これまた賛否両論が巻き起こり、様々な物議を呼んだ。
監督はアン・リー。
あの『HULK』の中途半端な失敗から、一時期ハリウッドで「干されていた」が、本作の成功により地位・名声ともに回復した(笑)。
やっぱり、アン・リーは美しい自然を生かした映像美と、静かなメロ・ドラマの演出の方が合っている。
本作を観て、彼が『HULK』でやらかした間違いと失敗を、個人的にやっと許す事が出来た(苦笑)。
本作は見事なまでに、「世の男共は、皆(精神的に)ホモである!」と言い切っている。
これは極論だが、少なからず世の男性心理の隙を、見事に突いているとも言える。
仕事や家庭に自分の居場所を見失い、かつての友人達と飲みに行ったり、遊びまわる男性は多い筈だ。
それは何故か?!
答えは簡単、気楽で楽しいからだ。
何か余計に気を使う事もなく、ざっくばらんと付き合える男同士の方が、時にはたまらなく居心地が良くなる事があるのだ。
本作は正にそれ。
互いに人生に行き詰まり、その救いと癒しを求めたのが、かつて苦楽を共にした親友同士だっただけ。
その親友同士と思っていたのが、ひょんな事からゲイと言う道に走ってしまったから、本作の主人公達は苦悩する事になる。
互いに家庭を持っている、ゲイがバレると保守的な風土(物語はアメリカが最も保守的だった60年代後半)の中では生きていけない、彼らはそのジレンマの中で終始もがき苦しむ。
そして訪れる、予想だにしなかった、あまりに突然の永遠の別れ…。
やや「ゲイ」を美化する腐女子的描写が鼻につくが、あのラストは何とも言えず、実に切なく寂しい雰囲気が満載でしたね。
しかし、ジェイソン・ギレンボールは、本当に良い俳優になりましたね。
あの『デイ・アフター・トゥモロー』での、クイズ・オタクの高校生とは思えないですわ。
好き嫌いはハッキリ分かれる映画だと思いますが、文句なし傑作だと思うし、非常に丁寧に撮られた映画だと思いました。
前から観たかった、あの『ブロークバック・マウンテン』を観る。
本作は昨年のアカデミーを始め、ありとあらゆる映画賞を、総ナメにした衝撃の問題作。
今更ながら、何故本作が問題作なのか?
それは本作は主人公であるゲイのカウボーイ達の、20年以上に渡る“純愛”を描いた作品だから。
アメリカの保守的な文化にあって、所謂“ウェスタン”な世界にあって、正にゲイなんてタブー中のタブーだからだろう。
マッチョかつガチガチの保守的な価値観は、別にアメリカに限った訳ではなく、宗教的に「同性愛」をタブーする国は沢山ある。
本作はアメリカだけでなく、世界各国で上映禁止になったのも、記憶に新しい…本作は正に社会現象となった。
そんな騒動から遅れて、日本では今年になって公開され、これまた賛否両論が巻き起こり、様々な物議を呼んだ。
監督はアン・リー。
あの『HULK』の中途半端な失敗から、一時期ハリウッドで「干されていた」が、本作の成功により地位・名声ともに回復した(笑)。
やっぱり、アン・リーは美しい自然を生かした映像美と、静かなメロ・ドラマの演出の方が合っている。
本作を観て、彼が『HULK』でやらかした間違いと失敗を、個人的にやっと許す事が出来た(苦笑)。
本作は見事なまでに、「世の男共は、皆(精神的に)ホモである!」と言い切っている。
これは極論だが、少なからず世の男性心理の隙を、見事に突いているとも言える。
仕事や家庭に自分の居場所を見失い、かつての友人達と飲みに行ったり、遊びまわる男性は多い筈だ。
それは何故か?!
答えは簡単、気楽で楽しいからだ。
何か余計に気を使う事もなく、ざっくばらんと付き合える男同士の方が、時にはたまらなく居心地が良くなる事があるのだ。
本作は正にそれ。
互いに人生に行き詰まり、その救いと癒しを求めたのが、かつて苦楽を共にした親友同士だっただけ。
その親友同士と思っていたのが、ひょんな事からゲイと言う道に走ってしまったから、本作の主人公達は苦悩する事になる。
互いに家庭を持っている、ゲイがバレると保守的な風土(物語はアメリカが最も保守的だった60年代後半)の中では生きていけない、彼らはそのジレンマの中で終始もがき苦しむ。
そして訪れる、予想だにしなかった、あまりに突然の永遠の別れ…。
やや「ゲイ」を美化する腐女子的描写が鼻につくが、あのラストは何とも言えず、実に切なく寂しい雰囲気が満載でしたね。
しかし、ジェイソン・ギレンボールは、本当に良い俳優になりましたね。
あの『デイ・アフター・トゥモロー』での、クイズ・オタクの高校生とは思えないですわ。
好き嫌いはハッキリ分かれる映画だと思いますが、文句なし傑作だと思うし、非常に丁寧に撮られた映画だと思いました。