興味津々心理学

アメリカ発の臨床心理学博士、黒川隆徳によるあなたの日常の心理学。三度の飯よりサイコセラピーが好き。

またマスク忘れました

2020-02-07 | 戯言(たわごと、ざれごと)
新型コロナウイルスの煽りでマスクはどこも完売で、メルカリなどは個人の便乗商法で1箱定価は数百円のものが6000円とかあり得ない値段で売られていて、マスクが一気に貴重品化しましたね。

これは本当に悩ましい状況ですね。花粉症でこれから本当にマスクが必要な人や、風邪を引いているけどやむを得ず外出していて周りに菌を飛散させないためにマスクをする必要がある人もマスク無しで生活しなくてはなりません。

自分は元々マスクが苦手であまりつけないのですが、確かにインフルエンザなどの飛沫感染は相当に防げますし、この冬こそはと思ってホームセンターで数ヶ月前に1箱買ったのですが、気づいたらほとんど使わずに今に至ります。

今回の新型コロナウイルスは、クライアントさん達の不安もあり、職業上も気になるもので、注意深くいろいろな記事を追っています。

その中で見えてくる専門家達の共通認識は、1) 多くの人にとっての症状は他の風邪とあまり変わらず、風邪を引いた時と同じ対応で良い、2)持病など持っていない若くて健康な人はたとえ感染しても重症化しない、3)我々が守るべきはむしろ高齢者や持病を持っている人達である、4)普通のマスクでは予防はできない。付けるべき人はむしろ感染者の方である、5)マスクより大事なのはこまめな手洗い、6)鼻や口を触らない、といったところで、マスクはそれほど重要じゃないと頭ではわかったものの、情緒レベルではやはり不安も残るもので、昨日は久々にマスクをして出かけました。

「マスクを着用する事での誤った安心感で本当に必要な手洗いがおろそかになる事が懸念される」と、ある記事にありましたが、なるほどすごい安心感ですね。顔全体が覆われる事の心理的な効果はすごいです。しかも街中の人々がマスクをしていて妙な親近感があります。

よし、明日からはマスクをして生活しよう、と心に決めて、今朝は早速マスクを忘れて出掛けました。やはり習慣になっていないものは朝のドタバタでは抜けがちです。

品川駅に着くとやはり多くの方がマスクをしていて妙な焦燥感を感じました。

そこで行き交う人々を注意深く観察すると、実は相当数の人がマスクをしていません。

先程クリニックを後にして帰りの品川駅でやはり行き交う人々を観察してみましたが、今朝よりもさらにマスク不着用者が目立ちます。

これが心理的なものなのか、実際多くの人が私のようににわかマスク着用者だったのかは分かりませんが、今度はマスク不着用の人々に妙な親近感を感じました。何となく、運命共同体みたいな。

今は電車の中でこれを書いていますがやはりマスクをしていない人はたくさんいます。

皆さんどんな気持ちでマスクをしているのか、逆にどういう考えでマスクをしていないのか、なんだかランダムに周りの人に聞いてみたい気持ちになりました。もちろん実行に移していません。

現時点では明日はマスクを持って出掛けようとこころに決めていますが、明日の朝忘れずにいられる自信がありません。