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思考の部屋

日々、思考の世界を追求して思うところを綴る小部屋

桜のある風景

2014年04月16日 | 風景

 春と言えば桜ですが、古事記伝の著者本居宣長に有名な、

 敷島の 大和心を 人と問はば
 朝日に 匂ふ 山桜花

という歌があります。文芸評論家の小林秀雄先生は「小林秀雄の桜」と言われるくらい桜が好きな人でした。

 最近紹介している『学生との対話』では最初の講義「文学と雑感」に「桜を愛した人物」を熱く語っています。講義CDで既に何回も聞いている話しですが、世の中には本当に桜を愛する人がいます。

 NHKの新日本風土記スペシャルで、「さくら 十の物語」が放送されていました。村人が守る桜、戦争で息子を亡くされたご両親が植えた「墓守桜」、桜街道を作る男性の話し・・・桜は、咲く桜、散る桜と、短さの中に懐古心がわきます。私だけかもしれませんが、これと言ってあるわけではなく、なぜか懐かしさをともないます。

 有名な松本城の桜などをゆっくり見たいところですが、最近は忙しくてお城の駐車場に車を止めゆっくり見ることもできず、今年は当目で見るしかないようです。

 安曇野にも桜がないわけではなく、何処へ行っても桜は見ることができます。少々疲れ気味で、昼ころ帰宅する際に好きな「桜のある風景」の一つである早春賦の碑がある、穂高川の堤防の桜を見に寄りました。

 平日ですが老年の男性5~6名が一升瓶を置いて樹の下でお花見をしていました。

 6・7分咲きでしょうか、満開には2・3日かかりそうです。関東方面のナンバーを付けた老人夫婦の方も見に来ていました。

 桜にワサビ畑にそして蝶が岳、常念岳、燕岳の残雪姿

 私の好きな「桜のある風景」です。


松本市四賀地区赤怒田「福寿草まつり」に行ってきました。

2014年03月23日 | 風景

 冬ごもり 春さり来れば・・・・の風景。瞳にうつしたい自然の美、小さな福寿草はそんな美しさを見せてくれます。

 3月1日(土)から3月23日(日)まで長野県松本市赤怒田(旧東筑摩郡四賀村)にある福寿草群生地で「福寿草まつり」が開催されています。






群生地を荒らさないようにコースが作られています。

 四賀の里にも春が来た。今年は記録的な大雪でどうなるのだろうと心配したのですが、自然は少々遅れても春の風景を現わします。赤怒田(あかぬた)と読むのですが、肥沃の地ではないことを現わしているのでしょうか、山と山の間の南斜面に何万本という福寿草が咲きます。






丘の上から下方に見るのが一番かと思います。


家族連れで記念写真を撮る人々




遠くに北アルプスの常念岳が見えます。





 雪が少々残っていますが、昨日(22日)午後の2時ころ見に行きました。

 今日で終わりなのですが、今月いっぱいは見ごろだと思います。


揺れる風景

2014年03月19日 | 風景

「こんな事件がありまして、・・・・・」

ニュースは、色々な出来事人々を映しだします。

最新の話題は、「ベビーシッターの男を逮捕 2歳児死亡、死体遺棄容疑」の見出しの次の事件でしょう。3.11東日本弾震災から3年とあらためて人の心を取り戻したいと思うのですが、世の中にはトンデモナイ人々が限りなくおり、世間を織りなしてくれます。世間を一枚の布にたとえれば、どんな人々も、どんな輩も縦糸や横糸です。

 昭和の初めの詩人中原中也は、次の言葉ではじまる詩を作っています。


幾時代かがありまして
茶色い戦争がありました

幾時代かがありまして
冬は疾風吹きました

幾時代かがありまして
今夜此処でのひと盛り
今夜此処でのひと盛り

・・・・以下省略

詩集『山羊の歌』の「サーカス」という詩のはじめの部分です。

「君の瞳にうつる風景は・・・・」

この世の中の風景は、人それぞれにどんな思いを作るのだろうか。

 上記の事件は犯人だけではなく、被害者である親も、人々の生命や財産を守る立場にある行政も、全て全てが簡単い言えば「おろかさ」を見せてくれる。

 中国や韓国との関係や特定秘密法案が織りなす「さかのぼり日本史」・・・・。

「幾時代かがありまして」

 風景を見る人々は、中也の詩に居るサーカス小屋のイワシのようだ。

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

と、サーカス小屋は高い梁、そこに一つのブランコだ、見えるともないブランコは・・・揺れる。

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

「命に関わるものに対して規制を考えることは役所として当然の話だ」

と語る役人おりまして・・・・。

全ては起きて、行われて初めて気づくのではなく・・・薄々知ってはいるのです。

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

揺れるブランコで、曲芸が始まる。

見上げる観客はイワシのようだ。

などと私は吐露するわけで、すると中也の、

汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

が響く・・・・こういうものが詠嘆の響きというのでしょうか・・・。

無情の無常の無上・・・・「むじょう」

情けなさや、やるせなさ、この上ない喜びではなく、限りない実存的空虚感が支配する。

「むじょう」という響きは何と多元的なのだろうか。

こんな事件がありまして、・・・・・」

「君の瞳にうつる風景は・・・・」

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

と揺れるばかり・・・・。


無機物の結晶より動物の有機体に至る

2014年03月18日 | 風景

<西田幾多郎著『善の研究』岩波文庫から>

「自然はもはや一種の自己を具えているのである。一本の植物、一匹の動物もその発現する種々の形態変化および運動は、・・・・・一々その全体と離すべきかざる関係を持っているので、つまり一の統一作用の発現とみなすべきものである。・・・・・自然の自己即ち統一作用は此の如く無機物の結晶より動物の有機体に至ってますます明らかになるのである」(以上上記書p105)

という言葉に今朝は昨日庭先に見た福寿草一輪を重ねます。

 重い雪も春さり来れば消え、じっと冬ごもりの中で蕾に力を貯め一気に咲きます。時期を待つ福寿草は、ときを感じる能力を備えています。能力と言っても科学的な有機物の反応なのでしょうが、人はそこに意思のある生き物を感じます。

 「いし」という言葉、「意思」もあれば「意志」もあります。犯罪者ならばそこには「意思」の発動があって法律用語は、あくまでも「意思」という漢字を貫きます。

 これが哲学の世界になると、ほとんどが「意志」で貫かれ「意思」の漢字の表現文を発見するのは稀です。

 植物に人の持つような「いし」を感ずるとき、あなたの詩篇を綴るならどんあ「いし」を書き入れるのでしょう。

 このような前振りを書くと、描くときには「いし」と「ひらがな」にしたくなります。

 「いし」生(あ)る動物の私たちは感性を持つことになります。

 感ずる性(さが)のこの「感性」

 人間の性(さが)は世界を語らせる。


安曇野有明山麓の現況、雪が降り続けています。

2014年02月14日 | 風景

 信州安曇野市穂高有明山麓に降り続ける雪は止まりません。

 どのくらい積もるのでしょうか?

 3回目の雪かき。切りがないですね。3時間ぐらいで20センチは積もった気がします。

 明日は休みですのでいいのですが、日曜勤務の朝が心配です。

 前回の雪の際に松本市の除雪がなかなか進まず、市役所に苦情があり、あのチェルノブイリ原発医療で有名な菅谷市長が謝罪会見をしていました。今回も同じような状態ではないかと危惧しています。

 庭の木々への積雪も心配で雪落し。

 前回からの積雪量は70センチにはなり場所によっては1メートルぐらいにはなっています。


常念岳のある風景

2014年01月19日 | 風景

 今日の昼前の常念岳です。今朝は見渡す限りの雪景色、さほどの積雪はなく昼前には日陰になる道路の部分以外は路面も乾燥状態になりました。

 常念岳と同じ北側に位置する北アルプスの山々、白馬や小谷方面は大雪の警報が出るなどしています。

 先ほど図書館に返本をしに行ったのですが、展示スペースに地元の方の趣味の展示がなされていて、日本刀の鞘(さや)と鍔(つば)が展示されていました。くまモンが一緒にいたので、熊本の出身の方のようです。

 防犯関係もあり真剣は納められていないようですが、撮影禁止で写真はありません。

 蒔絵の鞘もあり、また鍔も種類が多くありました。

 個人的には日本刀は好きではないのですが、真剣部分がないので、芸術的な面からゆっくり見ることができました。


信州安曇野、今朝の常念岳

2014年01月07日 | 風景

 本格的な冬らしい寒さになりました。今朝の最低気温は松本市でマイナス8度とのことですから、私の住んでいる安曇野市有明宮城の山麓は、マイナス9度くらいにはなったと思います。

 暖房を点けないと室内でも吐く息は白い状態です。昨朝も今朝ほどではありませんが気温が下がり、雪降りではなかったのですが、通勤時間帯の渋滞の時間が少々長くなったので今朝は早めの出勤としました。

 それでも冬の空気の澄んだ青空に太陽が昇る紅の朝空そして輝く雪山の山頂。ついつい立ち止まり見入ることになりました。

 昨年の暮れ放送されたEテレこころの時代、写真家の野町和嘉さんの「祈りの大地に立つ」という番組が放送されていました。アフリカ、中東、ナイル流域、チベットの辺境の過酷な自然環境に暮らす人間の祈りと共に生きる姿を追い続けてきた写真家ということで、自然とともに生きる人々と大いなる存在と人々の祈りの姿が紹介されていました。

 砂漠と天空の星々、砂漠と紺碧の青空、人を寄せ付けない環境下で生きる人々。

 過酷な自然は荒々しさを見せているのですが、ときに言い知れない美しさを見せます。 
 日本の自然もときには荒々しさを見せるのですが、ときには季節感あふれる美しさを見せます。

 個人的に感じるのはその美しさの背景にある、現れの源の力の集中です。砂漠と天空の星々の風景には、一点集中の力の表現を感じ、日本の風景には分散型の力の表出を感じます。

 早朝の夜明けのあかね色に染まりつつある風景。

 上る陽の光であかね色に染まり輝く常念岳の山頂。



 山に、紺碧に、雪に、光に美しい。

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今日の有明山

2013年12月25日 | 風景

 4日ほど前に降った雪もかなり融けました。25日、今年も残り1週間となりました。

 今年は一段と寒さがきつく、燃料費が掛かりそうな話しですが、少しでも環境を壊したくないので、室内でもなるべく厚着をし過ごそうと思い、室内用にダウンジャケットを新調、さすが羽毛の力、今夜の冷え込みもさほど気になりません。

 午前中に安曇野市内に出かけ、帰りに穂高川を渡る橋近くで、いつもの冬の風景ですが、有明山とバックの燕岳の真っ白な姿が目に入りました。



 冬の前段の北アルプスの山並みの風景で、見慣れているはずなのになぜか車を止めしばし見入ってしまいます。

 夕方近くになると有明山の上空に南から北へ向かう沈みゆく太陽の陽をうけながら飛行機が白雲の線を描きながら飛ぶ姿をよく目撃しますが、散歩の途中で丁度目撃しました。



 青空に白線を引きながら・・・静と動


中房川の球体の石

2013年12月03日 | 風景

自宅から歩いて10分ほどのところに中房川があります。ウィキペディアフリー辞典には、

○中房川(なかぶさがわ)は、長野県安曇野市穂高有明を流れる信濃川水系の河川。
○長野県安曇野市の北西に位置する燕岳に源を発し、中房温泉を流れ、安曇野市穂高有明で乳川を合わせる。これより穂高川と名を変え南流。烏川を合わせ安曇野市明科中川手(御法田)で犀川に合流する。

と書かれています。



 どなたかがアップしたのでしょうが、よくまとめて書かれていると思います。少し付け足すとすれば真球ではありませんが、球体の石が大変多いということです。


 ほとんどが花崗岩の石ですが、北アルプス燕岳や有明山から運ばれてくるのですが、急流場所と緩やかなに流れる場所が絶妙にあるようで、水の溜まりの部分で石がもまれるのだと思いますがそのために球体の石を多く見かけます。

 どうしてわかるかと言いますと、石拾いが好きで県内の川をかなり歩いたからです。

 形の面白さや岩石の種類で集めるのですが、中房川は真っ白な大理石と球形になった石が主です。



 昨日も久しぶりに(3か月ぶりですが)川におり5分ほど歩きました。生かはご覧のとおりで、意味はないのですがいろいろな場所に置いて見ました。



 自然は球体が好きだ、と言われます。本当に角が取れ球体になるのです。

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安曇野・松本平が霧に包まれた朝

2013年11月14日 | 風景

 今朝の安曇野・松本平は霧に包まれました。松本市のアルプス公園から北アルプスを望むと足もとに雲海なるぬ霧海が広がっていました。

 朝日が背面の美ヶ原高原から昇ろうとする時、北アルプスの積雪はオレンジ色に輝きはじめます。写真家なのだろうか、刻々と昇る太陽に合せながらシャッターを押していました。

 午前8時頃には霧は消えてしまいましたが、久しぶりの風景でした。