春と言えば桜ですが、古事記伝の著者本居宣長に有名な、
敷島の 大和心を 人と問はば
朝日に 匂ふ 山桜花
という歌があります。文芸評論家の小林秀雄先生は「小林秀雄の桜」と言われるくらい桜が好きな人でした。
最近紹介している『学生との対話』では最初の講義「文学と雑感」に「桜を愛した人物」を熱く語っています。講義CDで既に何回も聞いている話しですが、世の中には本当に桜を愛する人がいます。
NHKの新日本風土記スペシャルで、「さくら 十の物語」が放送されていました。村人が守る桜、戦争で息子を亡くされたご両親が植えた「墓守桜」、桜街道を作る男性の話し・・・桜は、咲く桜、散る桜と、短さの中に懐古心がわきます。私だけかもしれませんが、これと言ってあるわけではなく、なぜか懐かしさをともないます。
有名な松本城の桜などをゆっくり見たいところですが、最近は忙しくてお城の駐車場に車を止めゆっくり見ることもできず、今年は当目で見るしかないようです。
安曇野にも桜がないわけではなく、何処へ行っても桜は見ることができます。少々疲れ気味で、昼ころ帰宅する際に好きな「桜のある風景」の一つである早春賦の碑がある、穂高川の堤防の桜を見に寄りました。
平日ですが老年の男性5~6名が一升瓶を置いて樹の下でお花見をしていました。
6・7分咲きでしょうか、満開には2・3日かかりそうです。関東方面のナンバーを付けた老人夫婦の方も見に来ていました。
桜にワサビ畑にそして蝶が岳、常念岳、燕岳の残雪姿
私の好きな「桜のある風景」です。