
寒い日が続きますが、このところ少し暖かい気もします。冬はまだ終わっていませんが、春の予感がする季節になりました。家でぬくぬくと過ごしたい気分です。何をするのでもなく。妻はバルコニーで鉢植えやプランターの掃除を始めました。暖かくなると、咲く花も多くなるし、場所を変えたりして春に備えるのです。土をいじっていると中から「ヤモリ」が出てきたので宝でも掘り当てたように見せにきました。茶褐色の「ヤモリ」がだらんと死んだように眠っています。「これ。死んでるんじゃない?」と質問を受けたのですが、冬ごもりのために土の中にいたような感じです、冬眠中じゃないかな。と僕は思いました。死んでいるならわざわざ鉢植えの土の中にいるのはおかしいし、痩せてはいるけど水分があってぐにゃりとしています。死んでいたら、乾燥して硬直状態になっているはずです。土中のバクテリアだって放っとかないでしょう。すぐに白骨化します。ほ乳類は長い睡眠をとるような状態で冬を越すので「冬ごもり」と呼びますが、爬虫類や両生類は仮死状態で冬を越すので「冬眠」と呼ぶ方が正確です。臨死と代わりありません。極限まで新陳代謝を落とすと栄養を摂らなくても生きていけるのです。まるで大不況の経済状況の中で経営をしなければらない企業と同じで、固定費を削減してなんとか存続させている姿は正に死んだふりです。このマンションに越してから「ヤモリ」の姿をよく見かけるようになりました。新築のマンションを購入し、入居してからというもの夏場は駐車場やエントランスの壁などに張り付いている「ヤモリ」を何度も発見しています。いったいどこで冬を越すのだろうと思っていたら、我が家のバルコニーにいました。「ヤモリ」は家を守ると信じられ、昔から重宝にされてきた生き物です。聞いたことはないけど鳴き声を聞くと縁起がいいそうです。人家に住み着く「ヤモリ」は縁の下や軒下のような雨風を裂ける暖かい場所で冬眠することもあるそうですが、マンションにはありません。バルコニーの鉢植えの中でしたら遠慮なくどうぞ。まだ起きる時期じゃないからね。元に戻してやるね。
冬眠するんですね。
春めいてきましたね。花の楽しい季節ですね。我が家のガーデニングはとうとう崩壊してしまいました。仕事に追われる毎日です。
冬眠したい…