
銭湯と言えば下町や商店街の路地裏にあって近所に住む人達の憩いの場と相場は決まってます。先日、京都市街の玉の湯に入った余韻が残る中、今日は東京に宿泊です。しかも銀座。温泉でなくても良いからと思って調べてみるとありました。銭湯が。しかも歩いてすぐです。銀座には銭湯が二つあるのです。日本で一番という繁華街にですよ!銀座という場所を歩けばわかりますが、日本で一番土地の値段が高いエリアなので所狭しと商業施設が建ち並び、経済力がある企業や人物が不動産の価値を最大限に高めようと建築工事の新陳代謝が早いのです。そのお化けのように目まぐるしく変わる都会のど真ん中に1863年の江戸時代から続く銭湯が存在するのです。この驚異は、こんなべらぼうに高い土地に人が住んでいるのか?住んだとしてお金に困っていない人達だろうから風呂無し住居で銭湯に通う必要なんてないんじゃないか。と想像します。つまり生き残る理由が見つからないのです。バブル時代によく土地転がしに立ち退きされなかったと思います。中央通りから一本裏。「金春湯」は8丁目にあります。何というか、ここは何度も行き交いしていたよく知る通りでした。オー・マイ・ガー!看板は出ていたのにちっとも気付きませんでした。ネオンばかりで埋没してたようです。入浴料は460円。夕方だったので空いていました。お客は、外国人、スーツ着のビジネスマン、年配者、それと僕です。うーん。銀座には飲食店や専門店が多いので、日が暮れると出勤する人達も多い土地です。僕は、夜勤の従業員が仕事をする前に一風呂浴びるのではないかと想像したのですが、そうではないみたいです。一度で全部を確認できません。もしかすると予想は当たっているかも知れません。女湯は覗けませんが、クラブのホステスさん達が大勢来ているかも知れません。・・・んなわけないか。狭い脱衣場ですが清潔感があります。貸しロッカーもあるので常連がいるらしいことが伺えます。浴場に直結して奥行きもないし湯船もそれほど広くありませんが、タイルに描かれた赤富士の他、12匹の鯉が印象的でした。九谷焼のタイルにペンキ絵師中島盛夫さんの作品だそうです。レトロ感抜群です。風呂上がりにフルーツ牛乳を飲んでやろうと思ったら、脱衣場が狭いため販売は無し。入口の外にベンチが設置してあり自動販売機の紙パックがありました。だけど売り切れ!オー・マイ・ガー!

金春湯 公式サイト

金春湯 公式サイト
京都にも古くからある銭湯が雑誌やテレビでもとりあげられたりしていますね。
なかなか中に入れる機会はありませんが、大正ロマンを感じる外観なんかをぶらりと歩いていてみつけると、嬉しくなります。銀座にまで、銭湯体験とは流石です!
京都も東京も銭湯が似合う街でした。
でも銭湯は減る一方なんです。