今年も残りわずかとなりました。恒例のフランス料理教室では、クリスマスを盛り上げる鶏料理がお目見えです。シェフ古田祐二氏は二品ともに鶏のメニューを用意しました。「若鶏のロースト 野菜添え」と「具たくさんのスウプ パイ包み」です。言わずと知れた若鶏のローストは集まった12名分で三羽を丸ごと焼いて切り分けました。ぬるま湯で戻した若鶏は、余分な内蔵を取り出してから水で洗い、キッチンペーパーで表面の水分を拭ってから塩・コショーを多めにまぶし、指でこすりつけて艶を出します。タコ糸で足を縛り、羽は内側に折り畳んでからフライパンで全体に焦げ目を付けるまでオイルソテーします。バットのに、皮を剥いたセロリ、ニンジン、オニオンの乱切りをオイルソテーしたものとローズマリーを敷いて白ワインをふっておき、その上に若鶏を載せて180度Cの温度で1時間ほどオーブンで焼き上げます。ソースは、切り分けた若鶏の骨を砕いて鍋に入れて、そこへ水と若鶏が焼き上がった時にできる煮汁と焦げていない野菜を加えて煮詰めます。煮詰まったところで生クリームを入れて更に煮込み、濾してから塩・コショーとバターモンテで味を調えます。コクが不足していれば固形のブイヨンを入れてもいいです。ガロニは、カボチャのスライスをオイルバターでソテーしたもの。プチベールを塩茹でしてからオイルバターソテーしたもの。ニンジンのグラッセ。インゲンのオイルバターソテー。マッシュポテトです。手間暇をかけると華やかな料理になるんですね。若鶏はさっぱりしているのでペロリといただけました。「具だくさんのスウプ パイ包み」は、手羽先を塩・コショーしてからオイルバターでソテーしたら骨ごと1センチ間隔でカットします。ニンジン、セロリ、オニオン、ポテトをコンカッセにカットしたものと一緒に水とブイヨンパウダーを鍋に入れて1時間ほど煮込んでスウプを作ります。手羽先の先は食べにくいので鍋から取り出してから塩・コショーで味を調え、冷たい水の入ったバットを使い粗熱を取ります。パイ生地は伸ばし棒で厚みを調整しておいて、黄卵の溶いたものをスウプ容器の表面にハケで塗り、蓋を被せるようにしてパイ生地を容器と密着させます。180度Cから190度Cのオーブンで30分ほど焼いてパイが焼けたら完成です。食べる間にパイをくり抜くと、スウプの香りが漂います。保温性にもすぐれたワンランク上のメニューです。今日は、ドンペリ、ボジョレー・ヌーボー、日本酒、パウンドケーキにチョコの差し入れもあり、賑やかな食事会になりました。太るぅ。
