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スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

鴨のロースト オレンジ風味 ~サーモンと小海老の白ワイン蒸しグラタン

2014年11月08日 | 料理/グルメ
秋も深まってきました。台風は横にそれ、そして古田祐二氏のフランス料理教室では、一足先にクリスマス向けのメニューを用意してもらいました。つい先日は、ハロウィンで街中騒いでいたばかりなんですけどね。季節の変化は目まぐるしいものです。さて、今回の肉素材は鴨です。「鴨ロースト オレンジ風味」は鴨とオレンジとの相性が最高ですね。鴨肉は、ブロックのまま余分な脂をカットして皮には細かく切れ込みを入れてから塩・コショーで下味を付けます。コショーは黒が合います。フライパンを使いオイルバターで皮からソテーします。強火で焦げ目が付いたら反対側も焼いて全体を焼き上げたら油を捨てて火を止め、フライパンに蓋をして予熱でしばらく火を通します。目指すはミディアムレア。この焼き加減は経験が必要です。食べる前にスライスして盛り付けます。オレンジは皮をギリギリまで薄くスライスしてから千切りにして手鍋で茹でます。味を和らげるために新しく湯を入れ替えて三回茹でます。房はくし形にカットして果肉だけを盛り付けます。デミグラスソースを作って千切りにした皮とオレンジの汁とオレンジジュースを加えて煮詰め、仕上げにマデラー酒と塩・コショーとバターモンテで味を調えます。濃度をつけたいときはブルマニエを足すと良いです。ガロニは、マッシュポテト、ニンジンのグラッセ、プチベールの塩茹でです。鴨肉はしっとした食感に仕上がって酸味でさっぱり感のあるオレンジ風味のソースの組み合わせでフレンチらしい美味しさでした。思わず頬が緩みます。「サーモンと小海老の白ワイン蒸しグラタン」はサーモンの切り身、ムール貝の身、殻と背わたと尾を取り去った小海老にすべて塩・コショーをして下味を付けて、蒸し器に水と白ワインを入れて沸騰させて蒸します。エリンギとシメジは食べ易い大きさにカットして、バターソテーします。グラタン皿にバターを塗って、サーモン、ムール貝、小海老、エリンギ、シメジを盛り付け、ホワイトソースで覆います、ホワイトソースは、ミルクを沸騰させない温度まで加熱して、ブルマニエと蒸し器に残った煮汁を加えながら撹拌して、艶が出てきたら火を止め塩・コショーで味を調えたものです。ピザに使うチーズを載せたら180度Cのオーブンで焼き色が付くまで加熱したら完成です。こちらは、魚介の素材をコクのある料理に仕上げてしまうフレンチらしいメニューでした。鴨は赤。グラタンは白。当然ですね。

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豚キャベツのスパゲティ

2014年11月03日 | 料理/グルメ
休日にお昼ご飯を作るのも何だか久しぶりです。しかも、上の娘が家に居ます。ここ数年、外出ばかりしていて家にほとんど居ないことが多いのです。まして食事を一緒にとるなんて珍しいことです。妻と下の娘は居ないので二人きりになりました。僕は、大好きな朝寝坊して時間もそれほどありません。冷蔵庫と相談してみると豚しゃぶ用の肩ロース肉があったので、この食材を使って簡単に作れるものにしました。簡単に作れるもの・・・またパスタ。冷凍の栗ご飯と乾燥スパゲティの選択からスパゲティにしました。落合務氏の料理本を参考に豚肉とキャベツのスパゲティにしてみたのですが、豚肉は豚バラ肉を使用と本のレシピには書いてありました。豚バラ肉の脂が出て旨味が増すとあるのですが、代替えの食材ではどうでしょうか。さっぱりとした肩ロース肉では思った味にならないのと判断して、オニオンのスライスをオイルソテーして混ぜることにしました。いくらか旨味の足しになるでしょう。基本のソースはアーリオ・オーリオです。とりあえずオニオンをスライスしてエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルでソテーします。一旦、フライパンから取り出し、今度はニンニクを潰して皮を剥がし、新しくエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルを入れ直して傾けながら弱火でふつふつと揚げます。ニンニクが狐色になったら取り出して火を止めて、赤唐辛子の種を取り去ったものを1分ほど浸けて辛味を移します。豚肩ロース肉は塩・コショーで下味を付けてから、先ほどのオニオンと一緒にアーリオ・オーリオで軽くソテーします。火が通ったら白ワインでフランベします。最後にスパゲティの茹で汁を加えて中火で短時間煮込めばソースは完成です。キャベツはスパゲティが茹であがる1分前に(レシピでは30秒前)鍋に入れて同時に湯から取り出します。きちんと湯切りしてからソースと絡めて仕上げました。付け合せにニンジン、カブ、ブロッコリーの塩茹でも添えて、スウプとパンがあれば立派なランチメニューになります。食べてみると、やっぱりというか味がちょっと薄かったです。豚バラ肉のパンチが効いた旨味が欲しいですね。キャベツとの相性はいいはずです。しゃぶしゃぶ用の豚ロース肉は柔らかくて美味しいと思いますが、この料理には向かないみたいでした。再チャレンジしたいな。残さず食べてくれた上の娘は「春キャベツで作ってみたら?」というご意見。
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裾野 手打ち蕎麦 ふかさわ

2014年10月27日 | 料理/グルメ
秋の色が濃くなってきました。気温もめっきり低くなり風が吹くと寒い気がします。富士山の麓、裾野を車で走っていると標高によっては紅葉が始まっていました。ちょうど雪が少しかかって富士山の山頂も見えました。国道469号線は富士山と愛鷹山の間を抜けるコースがあります。そして富士サファリパークと富士山こどもの国の間の林の中に蕎麦屋があります。こんな場所に蕎麦屋があったっけ?富士山周辺には美味しい蕎麦屋が多いので期待しました。「ふかさわ」は、四角い煙突がついた一軒家の蕎麦屋です。冬は寒いのでストーブを焚くのでしょう。店内には見事なストーブが置いてありました。お昼前に到着しましたが、人気があるようで次から次へとお客がやってきます。中には品川ナンバーのポルシェに乗ってふらっと入って来る人もいました。モダンでありながら和風のインテリアは清潔感と安堵感があって落ち着いたお店です。そりゃそうだ。ここは富士山の中といっても良い場所です。大きめのガラス窓からは色付いた木々に囲まれていることがよく分かります。別荘やペンションが点在しているところです。街の路地裏の蕎麦屋なら、お酒と肴のメニューが豊富なほうがいいですけど、車でわざわざ足を運ぶ蕎麦屋にはメニューは蕎麦だけで十分なようです。冷たい蕎麦はせいろのみ。大根おろしと天麩羅くらいはあります。悩むことなく、天せいろ(1400円)を注文し、蕎麦は大盛り(200円)にしました。新蕎麦の張り紙はありましたが、産地はどこだとか、醤油のブランドなど一切表記されていないので潔かったです。実にシンプル。運ばれて来た蕎麦の器もセンスが良くて好印象でした。せいろは色が白くて気品を感じられるけど、やや太めに切ってあり喉越しははっきりしています。エッジも鋭い方です。素晴らしいのは香りでした。新蕎麦だからというのもあるでしょう。香ばしい蕎麦の香りが立っていました。出汁は辛口。しかしながらすっきり。醤油の味が強く、ほんのちょっと浸けるだけでいいです。薬味はパーフェクト。白ネギは透明感があってどこまでもライトな苦味。大根おろしは、ピリッと辛いシャープな味。ワサビは使わなかったけど本物でした。マイタケの天麩羅も美味しかった。場所も良い。お店の佇まいも良い。蕎麦も良い。薬味も良い。天麩羅も良い。店員も愛想が良かったです。お気に入りになりそう。



住所 静岡県裾野市須山十里木高原10-75
電話 055-998-22060
場所
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京都 味禅

2014年10月17日 | 料理/グルメ
京都へ来ることは多いけれど、四条烏丸界隈に来たのは久しぶりでした。阪急から地下鉄に乗り換えるタイミングでランチタイムだったのでお昼ご飯を食べることにしました。見慣れた風景の中に所々お店の看板が変わっていたので、きょろきょろしてお上りさん状態でした。東急ハンズっていつからあったんだ?飲食店に困らない四条烏丸ですけど、冒険も必要です。めっきり涼しくなって新蕎麦を出すお蕎麦屋さんが増えている季節です。京都にも美味い蕎麦を食べさせてくれるお店はあるので徒歩で行ける味禅というお店に行ってみました。新町通仏光寺通下るって分かります?都人は分かるんですねえ。もちろん僕はピンときません。いくらなんでも。大通りならいざ知らず。お店の前に石で組んだアーチが目印です。嫌でも分かる店構えでした。店の中に入るとこじんまりとして京都らしい佇まいです。品書きからすると夜がメインのお店のようです。お昼はランチタイムのみです。初めての訪問なので、ざるそば(880円)とミニかき揚げ丼(490円)をセットで注文しました。店内ではジャズが流れやや暗い照明に昼時とは思えない落ち着きを感じます。蕎麦は新蕎麦でした。このお店は信州蕎麦にこだわりがあるようです。純国産の信州蕎麦は入手が困難だそうです。北海道と比較すると生産量が少ないし、地元の消費も大きいので長野県外に出回る蕎麦粉が限られるからです。蕎麦好きを自称する僕ではありますが、産地に深いこだわりはありません。いただく方はそれで構わないでしょう。ですが、作り手にとっては蕎麦粉の性質によって味が変化するので、生産技術的な見地からも蕎麦粉を限定するのが望ましいはずです。味禅では、もう一つこだわりがあって、蕎麦粉を捏ねて伸ばす時に使う麺棒が特別です。麺棒を製作したのはミズノの野球バットを作るバット作り名人の久保田五十一氏の手によるものです。イチローのバットを提供しているあの有名な人です。それで蕎麦の味がどう変わるものなのか不明ですが、実に京都らしいこだわりですよね。前置きが長くなりました。出された蕎麦は、細切りのせいろ。癖の無いお蕎麦でした。洗練された上品な味です。出汁つゆは濃い口醤油のやや甘口。蕎麦の先にちょんと浸けていただくのが良いですね。過ぎないように抑えてあるのも品性があると思いました。気になるのは薬味です。関西なので青ネギを使っていました。多分、九条ネギ。でも蕎麦には白ネギが合うと思います。だから手はつけませんでした。街中の蕎麦屋は、お酒を引っ掛けるために行きたいですね。



味禅 公式サイト
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キノコのガレット ~海の幸 ニース風

2014年10月11日 | 料理/グルメ
忙しく過ごしていたら、いつの間にか秋なんですねえ。今月も古田シェフのプロデュースによるフランス料理教室は開かれました。食欲の秋は実りの季節。本日のメニューは、「キノコのガレット」と「海の幸 ニース風」の二品です。キノコは五種を使い、秋の深みを十分に味わえるレシピでした。本シメジは、石づきをカット、マッシュルームはくし形にカット、エリンギは石づきをカットしてから食べ易い大きさになるよう縦にカット、シイタケは傘を薄切り、エノキダケはそのままですべてのキノコをバットに移したら、よく混ぜてフライパンでバターソテーします。火が通ってしんなりしたら塩・コショーを振って白ワインでフランベしておきます。ベーコンはみじん切りにしてバターソテーしておきます。ボウルに全卵を溶き、生クリームと白ワインを加えてハンドミキサーで細かい泡を出るまで撹拌します。次に小麦粉をふって軽くゴムベラで合わせたらソテーしたキノコとベーコンを混ぜて生地を完成させます。型枠にクッキングメーパー敷いて生地を流し込み、オーブンで180度Cから200度Cの温度で20分くらい焼き上げます。焼き色がしっかり付くくらいがちょうど良いみたいです。ソースはデミグラスソースと生クリームを合わせて煮詰めたものに塩・コショーとバターモンテで仕上げたものです。キノコに似合う色のソースになりました。キノコはたくさんの種類をミックスすると複雑な味になるし失敗も少ないので重宝しますね。「海の幸 ニース風」は、イカを皮を付けたままワタと背骨を取り去り、胴体は輪切りにしてゲソはぶつ切りにします。ムール貝はよく洗い、殻を開けてヒゲを取り去ります。小エビはそのまま使い、全てに塩・コショーで下味付けてから白ワインで蒸します。オニオンと赤ピーマンはペーザンヌにカットしたものをバターソテーしておきます。鍋でニンニクのみじん切りをバターソテーして、そこへ先ほどのイカ、ムール貝、小エビ、オニオン、赤ピーマンを入れて、水洗いした黒オリーブと種を取ったトマト煮を足し、そこへ白ワインを加えて10分くらい煮込みます。イカとムール貝と小エビをいったん鍋から取り出し、更に煮詰めて味を凝縮してから塩・コショーで味を調えバターモンテで仕上げます。食べる前にレモンを搾って酸味を引き立ててからイカとムール貝と小エビを戻し盛り付けをします。地中海の匂いってこんな風なんでしょうか。


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東京 有楽町 まんぷく食堂

2014年10月07日 | 料理/グルメ
自分ではこだわっていないつもりでも、意固地になって手をつけないものが誰にでもあります。以前はワインなんて飲むものじゃないと思っていたのに今では一番好きになりました。僕は、B級と呼ばれるグルメが大好きで、どこにでも行くくせにガード下で一杯やることができません。というか、自宅の近くも職場周辺にもガード下の飲み屋がないからです。いや、厳密に言えばガード下の飲食店は珍しくありません。だから憶えていないだけでどこかで利用しているでしょう。そうではなくて、仕事帰りに赤提灯というかスーツを着たままで道路にはみ出してほろ酔いになるあのサラリーマンになってみることなんです。それもできれば、新橋か有楽町辺りで。今日は出張先で一人ホテルに向かう途中、新橋から有楽町に向かって歩いていました。午後六時過ぎ、そろそろサラリーマン達がアフターファイブに一杯始める時間です。その気はなかったけど、羨ましいなあと思っていたら、急に気持ちが高まって、晩御飯は是非ともガード下でとりたくなり、レトロ感満載のまんぷく食堂に入りました。入った?いいえ。実際は道路に面した即席のテーブルの席に着きましたから店内ではなく店外です。ガード下ですが、通り抜けの道沿いあるお店で、壁には昭和の匂いがぷんぷんする古い映画のポスターが目一杯貼ってありました。お店のバスストップまで用意されています。外国人の観光客が写真を撮っているので観光スポットにもなっているようでした。24時間営業で居酒屋なのか洋食屋なのかよくわからないお店だと思ってください。夜でもランチメニューが頼めると聞いたので、スパかつカレーとトリスハイボールを注文しました。更によくわからないけどお通し代がついても全体で30%引きだったので、1400円かからない金額でした。オープンカフェのようなお洒落な雰囲気なら照れはないけど、人が行き交う道端に座っていると落ち着かないものです。食事が出てくるまでにトリスハイボールを飲み干してしまうと少し酔いがきました。スパかつカレーを頼んでいたのに、何を頼んだのか忘れていました。食べてみたけど、ご飯の代わりにスパゲティになっているカツカレーは特に変わった味ではありません。何故ここで一人きりで食べているのか不思議な気がしてくるものです。ともかく有楽町のガード下で一杯飲んで夕食をいただくことができました。



まんぷく食堂 公式サイト
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明石 十三味

2014年10月02日 | 料理/グルメ
明石には玉子焼きがあります。地元の人でない人は、明石焼きと呼んでいます。明石焼きは、たこ焼きと違って柔らかく出し汁を付けて食べるものです。なんて思っていました。間違っていないけれど、明石の玉子焼きをほとんどの人が誤解している気もします。新幹線が停車する西明石駅の近くにも玉子焼きを食べさせてくれるお店はいくつかあります。あか抜けた店構えの十三味(とみあじ)へ行って昼ご飯にしました。玉子焼きの生産工場の横に飲食スペースがあるような感じです。のれんがかかっていて、割烹料理屋だと言われたらそう思うかも知れないくらい品がありました。もう一度、呼び方を整理します。「玉子焼き」「明石の玉子焼き」「明石焼き」「明石風たこ焼き」くらいでしょうか。数が多いですね。ここ十三味さんでは「明石玉」と名付けていました。その昔、地元の工芸品であった「明石玉」を玉子焼きの名称に選んだそうです。登録商標を取得し、新しい呼び方を提案して一石を投じたことは評価したいのですが、更にややこしくなったのではないと危惧する僕です。それはともかく、たこ飯ランチ(850円税別)を注文しました。明石玉8個、たこ飯、わかめ煮、いかなご釘煮のセットです。このお店のユニークなところは追加料金で明石玉にバリエーションがあることです。「こだわり玉子の明石玉」「こだわり玉子で九条ねぎの明石玉」「大葉の明石玉」「海老すり身の明石玉」「プリプリ海老の明石玉」「焼き穴子の明石玉」。名前を読むだけで美味しさが伝わってきます。ランチでは、明石玉のプレーンをいただきました。焼きたてのふわふわが盛り付けられてきました。形はたこ焼きですが、玉子焼きに限りなく近いものです。球状の玉子焼きと言ってもいいでしょう。箸で挟む力加減は神経を要求されます。この焼き加減は、神業ですね。作り置きでは美味しくないと思います。お椀の中で崩すと、出し汁を吸い過ぎて細かくなってしますので、一度出し汁にダイヴさせたらすぐ救出してからいただくと形が崩れません。お椀の蓋をひっくり返して小皿に利用すると良いです。蛸も新鮮なものを使っています。たこ飯は、僕の好物でもあります。たこ飯の元を買ってきて自宅の炊飯器で作って食べています。明石の特産物は蛸ですからねえ。本場は美味い。蛸の共演といったところでしょうか。



明石 十三味 公式サイト
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浜松 手打ち蕎麦 一(いち)

2014年09月19日 | 料理/グルメ
ニホンウナギの保護のために今後は鰻の稚魚の漁獲数を制限するニュースが流れました、鰻ファンのみならず鰻専門店など心配していることでしょう。浜松へ来れば鰻といきたいところですが、もはや鰻は高級食。気軽にランチになりません。勢いがないと足が向かなくなりました。じゃあ最近人気の浜松名物の餃子はどうかとうと、人と会う前には躊躇します。で、結局、いつもの蕎麦。浜松駅から歩いて行ける蕎麦屋を発見しました。一(いち)は数字のイチ。シンプルを極めんとする料理である蕎麦にはぴったりの屋号ではありませんか。アクトシティが見下ろす浜松科学館のすぐ近くにあります。開店早々お客が入っていきます。このお店は蕎麦前が充実しているし、日本酒がバラエティに富んでいるので、一杯引っ掛けてから蕎麦をいただくスタイルが本来の楽しみ方だと思います。今年大人気の獺祭は一人一合までとなります。仕事の合間のランチでは寂しいところです。蕎麦は十割と田舎がありますが、何と田舎がないそうです。開店直後でないということは作ってない。はず。十割は作るのが難しく、限定販売のお店があるくらいなのに十割り一本で営業するなんて驚きました。もちろん十割(770円大盛り200円増し)を注文しました。サイドメニューにこちらは限定の栗ご飯(200円)も追加。蕎麦は北海道産と福井産を使い分けているそうで、本日は北海道深川産キタワセの新蕎麦でした。秋を感じますねえ。ちょっと早い気がしますが。笊に盛られた蕎麦は、見た目にも素朴な蕎麦でした。食べてみればとても十割だと思えない喉越しです。どうして?つなぎがないはずなのに。出汁は濃い口醤油の辛口。蕎麦は、ちょっぴり付けて江戸っ子のつもりになっていただきましょう。昆布は、北海道羅臼昆布。鰹節は、枕崎産遠赤外線焙煎。椎茸は、千葉県椎名農場産を使用しているそうです。こだわってます。薬味に白ネギと山葵が付きましたが、山葵は使いませんでした。ちょっともったいないかな。伊豆天城産の山葵は安くはないでしょうに。それにしても静岡は山葵の産地なので、蕎麦屋は本物の山葵を出さなくてはならないのも大変だと思いながらお蕎麦をいただきました。んー。いい蕎麦です。栗ご飯は、限定に間に合って良かったあ。秋の味覚を堪能することができました。一味違います。白胡麻を加えるだけでも自家製の栗ご飯がグレードアップできそうですね。



住所 静岡県浜松市中区砂山町333-10 ネットプラスビル 1F
電話 053-458-2110
場所
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ポワローとキノコと鶏肉の蒸し煮 ~海の幸のオムレツ

2014年09月13日 | 料理/グルメ
バーミキュラ鍋をご存知でしょうか。鋳造の鍋で水を使わなくても野菜の水分だけで調理ができるという人気の商品です。そのバーミキュラ鍋を使ってメニューを考案して欲しいと古田祐二氏に依頼してフランス料理教室が開かれました。今回は鍋を持ち込んでくれた人も含め、いつもより多い人が集まりました。「ポワローとキノコと鶏肉の蒸し煮」は文字通りの蓋をした鍋で煮込む料理です。鶏肉は筋をカットして塩・コショーして下味を付けて鉄のフライパンで皮からしっかり焼いて焼き色を付けておきます。ポワロー(白ネギ)は4センチくらいにカットし、オニオンはくし形に八分割にカットし、ズッキーニは拍子切り、エリンギは拍子切り、シメジはいしづきをカットしてばらしたものをまとめてオイルバターで軽くソテーします。バーミキュラ鍋の底に野菜とキノコを入れて上に鶏肉を載せて、ローリエ、パセリの茎、ネギもブーケガルニにして火をかけ、コニャックと白ワインの順で鍋に入れたらマッチで火を付けてアルコールを飛ばし、鍋で蓋をして20分から30分弱火で加熱したら、一旦鶏肉を取り出して塩・コショーとバターで味を調えて完成です。普通の鍋なら水を足して煮込めばいいはずです。簡単レシピなので家庭でも作れちゃう料理です。「海の幸のオムライス」は西洋料理の基本オムレツにチャレンジです。全卵はハンドミキサーで細かい泡が出るまでホイップしておきます。オニオンのスライスをバターソテーしたもの。シメジをばらしてからバターソテーしたもの。トマトは皮付きのまま種を取り去りコンカッセにカットしたものも用意します。小エビは背わたを取り去り、カニ身と一緒に塩・コショーで下味を付けてから鍋でバターソテーします。火が通ったら白ワインでフランベし、エビとカニ身は取り出して残った煮汁を三分の一になるくらいに煮詰めてから生クリームを入れて沸騰させ、火を止めてから弱火に切り替えて今度は三分の二になるまで煮詰めます。塩・コショーとバターモンテで味を調えてホワイトソースを完成させます。もう一つのトマトソースは、オニオンとニンジンとセロリ(余った物で可)をバターソテーしてからトマトピューレと水と砂糖を加えて10分ほど煮込み、濾してから塩・コショーとバターモンテで味を調えて完成させます。ホイップした全卵を一人分に小分けして、オニオン、シメジ、トマト、小エビ、カニ身の具材を入れて、フライパンでオムレツを作ります。オイルとバターの量とフライパンの温度と料理の腕によって様々なオムレツが焼けます。(古田シェフは当然上手でした。)ガロニはジャガ芋の粉吹き。ニンジンのグラッセ。セロリのブイヨン煮でした。ホワイトソースはオムレツの周りに、トマトソースは上からかけて盛り付けしました。これぞフレンチ。

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東京 東陽 心厨房(まごころちゅうぼう)

2014年09月10日 | 料理/グルメ
東京にはひどい雨が降りました。危険なレベルの雨に今年はこれで二回も遭遇してしてます。宿泊先のホテルに到着した時には止んでくれたので一安心でした。遠くへ行きたくなかったので歩いていける近所のお店で夕食を済ませることにしました。東京湾に近い東陽町は東京の下町ですね。とても地味な印象です。もんじゃ焼きか蕎麦かな。と頭に浮かびましたが、すぐそこに結構美味しいラーメン屋があることに気付き、ちょっと寄ってみるかと軽い気持ちで入りました。心厨房と書いて「まごころちゅうぼう」と読みます。狭いお店でした。塩ラーメンが自慢の一品のようだったので「塩ラーメン」(750円)を注文することにしました。大盛りは100円増しです。塩といってもスウプは豚骨と鶏ガラのブレンド。こだわりが強烈です。豚骨8鶏ガラ5の割合が黄金比だと胸を張ります。それでも塩ラーメンというのはどういうわけだ?淡麗じゃないのか?大丈夫か?と心配になりますね。そしてこだわりの極めが塩です。揚げ浜式製塩法の大谷塩。奥能登産だそうです。麺は浅草開花楼特性麺。国産小麦100%。ここまでくると頑固オヤジのこだわりラーメンだと想像してみましたが、厨房の中の人はいたって親切で丁寧でした。一杯一杯、スウプの味見をしてから丁寧に出す。やるなお主。食べてみれば一口食べて分かる美味しいラーメンです!これは美味い。個性的なのにバランスの取れた味は称賛に値します。中華料理のような宮廷料理に逸脱することなく、あくまでも庶民的なラーメンに留まり、コピーやインスパイアでもなく新しい境地を生み出すなんて素晴らしいの一言。東京には底力を持ったラーメン店が数多くあるんだと感心します。スウプの出来が良すぎます。最後まで飲んでしまいました。どちらかというと濃い味なのに喉に絡んでこないすっきり感。よくある表現ですが、エッジが切れが違います。ダントツです。芸術品ですねえ。タマネギのみじん切りが何か秘密がありそうです。つけ麺の相性も良いと思います。昔ながらのラーメンと新世代ラーメン。どちらも美味しいものがあります。



まごごろ厨房
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