名古屋駅前には、中部地区を代表する企業、豊田自動車の本社ビルがあります。商業施設を兼ねた複合型のこのビルはミッドランドスクエアと呼んでいます。人気のレストランや映画館、高級ブランドのブティックがずらりと並ぶのでいつも人でごった返しです。会社帰りにいつものワインショップでワインを買うためにミッドランドスクエアを歩いていたら、ワインフェスティバルを開催していました。ありゃ。今回で3回目です。前の2回は腰が引けて入場しませんでしたが、ワインを買いたくて歩いていたので、勢いついて試飲に参加してきました。無料ですからね。ピーロートジャパンが主催していて、試飲はできますが販売はしていません。でもこの場で注文はできるそうです。普段は業販なので一般人には販売してくれません。係の人によるとお安く売ってくれるとか。席に案内されると好みを尋ねてきました。僕は、飲み易さより癖がある方が好きですと伝えました。そうしたら白ワインを3種類、赤ワインを3種類用意してくれました。「ドゥルト・ラ・グラン・ブリュット 2011」はカベルネ・ソーヴィニヨン・ブラン100%のオーソドックスな味の定番白ワインです。「シュガリス ブラン 2010」はラングドックのワインでエールフランスのビジネスクラスで飲まれるワインです。樽香が印象的でした。僕はこれが良かったかな。ミディアムかと思ったらフルでした。「シャブリ・グラン・クリュ 2010」はいいワインだと思うけど好みではありません。コクがあって素晴らしいとは思うけどね。赤の3本は期待以上でした。まず、「シュガリス ルージュ 2010」はさきほどの「シュガリス」の赤。同じく美味しいワインでした。樽香も似てる気がしたけどね。舌が麻痺気味。「ネグレスコ ロッソ」年代は???なんとイタリアワインでありながら、カンヌ映画祭で指定されて振る舞われるワイン。そしてその名の通りネグレスコホテルで提供されています。わお!飲み易さもあるし、余韻もしっかりあります。苦味も酸味もちょうどよく香りは豊か。試飲ではよくわかりませんがとてもいいワインです。最後はこの日一番。「シャトー・セグラ 2008 マルゴー」です。マルゴー村で作られたボルドーを代表する味と風格があります。セカンドラベルですが実力は本物でした。チェリーの香りと苦味をうんと抑えた上品さに酔いしれます。余韻もたっぷり楽しめます。これぞ僕の好きなワイン!シャネル社がオーナーになり、2009年のヴィンテージイヤー物は裏にシャネルのロゴが印刷されると聞きました。値が跳ね上がるだろうなあ。
