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スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

御殿場 喬廬庵

2012年10月31日 | 料理/グルメ
秋が深まる中、お蕎麦が美味しい季節になりました。新蕎麦が出回るこの頃、一年のうちで一番蕎麦の状態が良いので気になります。仕事で御殿場へ来ました。富士山周辺には名の通る蕎麦屋が点在する場所なので、ここ御殿場にも美味しい蕎麦を出すお店があります。行きたいお店があったのですが、お店の前で定休日だと分かり、急遽別のお店を選ぶことになりました。よくあることなんですけどねえ。残念。しかし、今日出向いた「喬廬庵」(きょうろあん)さんも決して劣ることのない蕎麦を出してくれました。東名御殿場ICと御殿場プレミアムアウトレットの間にある真新しいお店で、シックな装いが似合う純和風な造りの一軒家です。内装も綺麗で清潔感があります。このお店、東京・国立から移転したそうで有名な蕎麦屋でありました。(あとでわかったけどね。)自家製粉、粗碾き手打ち蕎麦は筋金入りの職人が技の粋を極めたものであると感じました。始めに断っておくとこのお店、かけ蕎麦はメニューにありません。つまり暖かい蕎麦は用意していません。蕎麦好きならご存知だと思いますが、蕎麦は香りが命ですから、「ざる」でいただくのが最高です。だからといって「ざる」しか出さないお店はそうはありません。どうしても暖かいものが欲しいお客様には稲庭うどんをメニューに加えています。相当自信があるようです。使っている食器も販売していますしね。「辛味大根蕎麦」(1050円)に大盛り(300円)を注文しました。出てきた蕎麦は粗碾きそのもの。上品なせいろですが、蕎麦実が見えるほど素朴さを残した蕎麦でした。エッジの正確さからも包丁の入れ方もただ者ではないと思わせます。真っ黒な色の辛めの汁ですが、味が濃くてしつこいものではありません。辛味大根はあまり辛くありませんでした。量が少ないのが難点ですね。天ぷらや丼があるので一緒に食べた方がいいでしょう。それにしても周囲のお客は皆天ぷらを頼んでいて、美味しそうでした。蕎麦だけだと物足らないかも。ここまで来て蕎麦を食べたいのは相当な蕎麦好きしかいないと思われます。僕もその一人ですから満足できましたが、お腹を満たしたいだけの人は行かない方がいいと思います。値段は高いと思います。街中から御殿場に一軒家で店を構えるなんて、蕎麦ッ喰いにしか出さないつもりで蕎麦屋をやっているに違いありません。この場所で食べるなら納得し易いですものね。



住所 静岡県御殿場市東山288-3
電話 0550-82-8702
場所
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シュークリーム外伝

2012年10月28日 | 料理/グルメ
最近、下の娘がなついてきたような気がしています。上の娘の外出が多くなり滅多に家にいないので、相手をしてやろうと心がけているせいなのかと思うけれど、多分僕の財布の中身に用事があるのだと決め込んでいるところです。前々から「シュークリームを作りたい。」と懇願していたのは、僕の指南を受けたいということではなく、材料費を負担して欲しいという意味なんでんすからね。まだ娘姉妹が幼い頃にシュークリームは二度焼いたことはあります。本人は食べた記憶がないと言い張るので、シュークリーム作りには僕も一枚噛んでやることにしました。昔のことだから忘れてしまっていることが多いけど、クックパッドをチラリと見ただけの我が子はきっと遭難するだろうと思えたからです。材料はいたって普通のものを使いました。レシピはその通りクックパッドから引用してノーマルなものを選ぶことになりました。シュークリームはシューを焼くことと、カスタードクリームを作ることが必要で2種類のお菓子を一度に作業するので面倒臭いお菓子でもあります。まずカスタードクリームですが、材料を計器で正確に計っているので、味は無事に着陸しそうだったので、あとは手順のミスを防ぐことができれば何とかなります。鍋で煮詰める時に焦がさないようにできるだけ早く木べらを動かすことが必要です。隣で質疑応答を繰り返しながら自分で作業を進めるので、全部任せてみました。でも少し焦げになったみたいです。手間がかかりますがスプーンですくって取り出すことにしました。やればできる。僕はもっぱら使った調理器具の洗い物を担当していました。シュー生地も練り具合が重要で、強火で一気に仕上げることがコツです。その後、溶かし卵を加えながら粘度を調節しますが、力強く掻き回さないとうまくいきません。さすがに助太刀しました。お菓子は腕力が必要な時があります。電子レンジのオーブン機能で焼き上げましたが、レシピ通りの時間では焼き加減が追いつかないので、様子を見ながら焼き時間を増やすことにしました。シューは焼いてみないと膨らんでくれるのかわかりません。緊張する作業です。初めてなので形は無骨で格好悪いシュークリームになりましたが、思っていた以上に良い出来になったのでホッとしました。でも疲れる。シュークリームはたくさんできてしまうので小さいのを家族で分けてあとは明日学校の友達に配るそうです。
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東京 日本橋 蕎麦たかね

2012年10月24日 | 料理/グルメ
ちょっと早い気がしますが、新蕎麦の季節が始まりました。東京へ出て来ると蕎麦屋が気になります。立ち食いでも美味いと評判のお店があると知り、ここは一つ自分の舌で確かめたくなりました。目当てのお店は日本橋ですから東京駅から歩いて行ってやろうと思い、秋晴れの中徒歩で向かいました。「蕎麦たかね」は証券会社が建ち並ぶ一画にあるので、サラリーマンの味方と言えるお蕎麦屋さんだと思います。何しろこの辺り蕎麦屋はたくさんあります。店の名前も変更したので僕は迷ってしまいました。(以前は「蕎麦まえだ」)たかが立ち食い蕎麦だとたかをくくるのは早いです。ここの蕎麦は違いました。自販機で食券を購入するシステムで、水もセルフサービスですが蕎麦は店内で打っています。僕は見ました。店内の壁には十割五立河漏蕎麦と書いてありました。簡単な話。中国の古い麺製法で、てこを利用して蕎麦生地をプレスして押し出しながら麺にして茹でるメカニズムを採用しているのです。狭い店内で挽きたての蕎麦粉から蕎麦を打ち素早く茹でる。単価の安い蕎麦を提供しながらクオリティを上げる離れ業をやってのけるお店だと分かりました。ざるも良さそうでしたが、僕の立ち食いのこだわりで天ぷら蕎麦(480円)を頼みました。天ぷらはかき揚げですから事実上かき揚げ蕎麦です。大盛りは100円増し。名物メニューのかき揚げは揚げたての上デカイです。蕎麦は太めで新蕎麦のおかげもあって蕎麦のいい香りがしました。ボリュームもあります。調べでは大盛りで350グラムです。出汁は薄味でしたが、関東らしい濁り汁で鰹の風味が力強かったですね。嬉しいのはトッピングです。温泉卵か生卵がどちらか一つ選べます。薬味は大根おろし、白ネギ、ワカメ、天かすと豪華です。関西ではよくあるサービスですが、東京ではあまり見かけないと思います。テイクアウトなる持ち帰りサービスまでやっていました。十割蕎麦。石挽き。当日打ち。注文が入ってから揚げる天ぷら。見かけは立ち食い蕎麦でも中身は立派です。今まで立ち食い蕎麦は別の蕎麦だと思っていましたが、こんなお店があると常識が崩れてしまいます。全国の立ち食い蕎麦を食べ歩いたわけではありませんが、僕の中ではナンバーワンです。そうそう蕎麦湯もポットに入れてあって飲めるんです。凄いでしょ。



住所 東京都中央区日本橋茅場町1-6-16
電話 03-3639-1007
場所
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1000円ワイン通信 ~ドメーヌ カイヨ ブルゴーニュ ルージュ 2008

2012年10月22日 | 料理/グルメ
ブルゴーニュの赤が飲みたくなりました。あのピノ・ノワール種だけで作られ、フランス屈指のワイン産地で醸造されたブルゴーニュをどうしても口にしたいと思いました。ボルドーもいいけどブルゴーニュも好きです。数少ない我が家のハウスワインをごそごそ探すと今年の始めに購入してとってあった「ドメーヌ カイヨ ブルゴーニュ ルージュ 2008」が出てきました。今飲んだって美味しいよね。って自分に言い聞かせて栓を開けることにしました。これは今飲むべきじゃないな。とか。どっちにしようか。・・・んー。なんて思い悩むのが楽しくてたまりません。ワインを購入するのもあれこれ悩むけど、ワインはいつコルクを抜くのか決めることも大事な作業です。何かの記念にはとびきりの一本にしたいしね。今回は何でもないので決断する理由がありません。だからブルゴーニュが飲みたいが理由になりました。三日に分けて少しずついただきました。ミディアムボディの口当たりはすっきりしていて、エレガントさを醸し出しています。香りはベリー系の甘酸っぱさを感じます。冷やし過ぎないように気を付けて飲みたいですね。初日は常温でしたが冷蔵庫で保存したために弾けてくれないと香りが立たず楽しめません。酸味は舌に少し残ります。でもとてもおしとやかな酸味です。苦味は強く感じないので飲み易くていいワインでした。ブルゴーニュワインらしさを十分味わえます。もう少し口に広がる奥行きとか芳醇なアロマが欲しい気がしますが、これはこれで味わうものなんでしょう。テーブルワインなんですから。お値段も1890円とブルゴーニュにしては安めでした。飲み続けるうちに淡白な赤ワインも悪くないなと思えてきます。いろいろ食べ合わせてみましたが、焼き魚でもいけますね。赤は肉。白が魚。が基本だと思いますがこのくらい爽やかで上品な赤なら塩焼きの魚だったら口に合います。これといってワインに合いそうなメニューが並ばなかったので、自分で豚ロー肉を香草焼きし、とろけるチーズを載せてオーブンで二度焼きしたものと合わせてみました。これは結構いけました。やっぱり肉料理の方が良かったです。気になったのでこのワインのことをちょっと調べてみたら、生産者は著名なロジェ・カイヨ氏から息子のミッシェル・カイヨ氏に引き継がれていました。白の方がお得意なのかな。損しないワインだと思います。
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牛肉のバター焼きのせバジルご飯

2012年10月21日 | 料理/グルメ
少し前のことですが、バジルの葉をいっぱいいただきました。某百貨店の屋上ガーデンで栽培されたものです。ガーデニングとは別に虫除けに植えたものだから、秋になると植栽されてしまうのでわけてもらいました。それを利用して自家製のジェノベーゼソースを作りました。エクストラ・ヴァージン・オリーブオイルとピーナッツ粉とパルメザン・レッジャーノチーズを削ってジューサーで撹拌します。松の実は高いので永谷園のピーナッツ粉で代用しました。チーズはイタリア直輸入ですが、この時だけは円高に感謝します。ジェノベーゼソースはパスタに絡めればそれだけで美味しいので作って食べました。作り立てのソースだから本当に美味しかったのですが、食べきれないジェノベーゼソースがまだあります。そこで休日のランチのためにその使い道を考えました。それが「バジルご飯」です。僕のオリジナルレシピです。作り方は炒飯のイメージです。だから簡単です。ジェノベーゼソースはニンニクを入れなかったので、ニンニクの香り付けネギをまず作ります。太ネギを包丁で縦に切れ目を幾つか入れてから輪切りで刻み、中華風の薬味ネギにします。サラダオイルをフライパンで熱して潰したニンニクを狐色に揚げます。ニンニクを取り出しそこへネギを入れて焦げないように加熱して香りネギを作っておきます。一度皿に移しておくと予熱で焦げません。牛肉は焼肉で残った冷凍のカルビ肉を使いました。塩・コショーで下味を付けてオイルバターでソテーします。これも皿に移しておきます。フライパンは油を捨てて綺麗にして、冷凍で水分が無くなったご飯を解凍し、サラダオイルとバターでソテーします。少し火が入ったら、香りネギを加え、お好み焼き用の乾燥エビも入れます。最後にジェノベーゼソースを足して塩・コショーで味を調えたらバジルご飯の完成です。盛り付ける時に牛肉を載せます。自分で言うのもなんですが、久しぶりのヒット作でした。牛肉の代わりに鶏のモモ肉でも作ってみましたが、相性は良かったです。ご飯を炒める時に白ワインをふりたいところでしたが、あいにく赤ワインしか常備していなかったので省きました。「バジルご飯」と聞くと変な感じがしますが、一度お試しあれと勧めたくなるくらい美味しいです。ジェノベーゼソースを作るのは面倒臭いと思われるなら瓶詰めでも近い味になると思われます。いちゃもんの多い妻もこの料理は認めたようです。レパートリーにしよーっと。
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秋刀魚のソテー 野菜のマリネ ~野菜と豚肉の煮込み ベアルン風

2012年10月13日 | 料理/グルメ
久しぶりにフランス料理教室に参加してきました。秋が深まり出して急に寒くなり、味覚の季節でもあります。講師古田祐二氏は、旬の魚を使った一品と身体が温まる一品をメニューに選んでくれました。「秋刀魚のソテー 野菜のマリネ」と「野菜と豚肉の煮込み ベアルン風」です。秋刀魚は純和風食材のイメージがありますが、フレンチになるとどうなるかワクワクする料理です。秋刀魚は三枚におろし、フィレにカットしてから塩・コショーで下味を付けて小麦粉をまぶしオイルソテーします。(小麦粉を使うので調理方法ではムニエルになりますね。)焼き上がったら、バットに移し白ワインをふって軽くオーブンで加熱します。盛り付ける時に載せる野菜のマリネは、トマトを湯剥きして種を取らずくし形にカットしたものと、オニオンをスライスしてしばらく水に浸けておいたものと、セロリの皮を剥いてスライスしたものにドレッシングをかける簡単なものです。ドレッシングは特製。サラダオイルと酢と上白砂糖を3:2:1でホイップして塩とコショーで味を調えたらでき上がりです。上白砂糖と塩の加減で味がまろやかになります。イタリアンレタスを敷いて盛り付けると豪華なフレンチになりました。秋刀魚は、七輪の炭火焼だけではありません。「野菜と豚肉の煮込み ベアルン風」も男の料理とも言える簡単で無骨な郷土料理です。まず、豚バラ肉を塩・コショーしてからオイルバターでソテーして色を付けます。別にオニオンをスライスしてバターでしんなりするまでソテーしたものを用意して、先ほどの豚バラ肉と一緒に大きめの鍋に入れたら、ジャガ芋、ニンジン、セロリの乱切りを加え水で浸し、ローリエの葉を載せてしばらく煮込みます。ニンジンに串が通ったら、ソーセージとベーコンを適当な大きさにカットしたものとミックスビーンズを加え、更に煮込みます。火が通ったところで塩・コショーで味を調えます。塩は大めで少し辛いなと思うほどがちょうど良いです。最後にインゲンと生ハムをちぎって載せたら完成です。今回はジャガ芋の他にカボチャとサツマ芋も足して賑やかになっています。こちらも材料を入れて鍋で煮るだけですし、ブイヨンなど一切使わず野菜の旨味だけで充分美味しい料理なので、家庭でも簡単に作れるメニューだと思います。手に入り易いお馴染みの材料でも、ちょっと手間をかけるだけでワンランク上のご飯になちゃうんですよねえ。

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東京 北品川 しながわ翁

2012年10月10日 | 料理/グルメ
三日と空けずに蕎麦は食べていると豪語する蕎麦ッ食いだの、蕎麦好きだの、はたまたソバリエだなんて輩が出てくる日本には、その方面の人の舌鼓を打たせるような蕎麦屋がごまんとあるはずです。僕だってそれなりに蕎麦好きを主張することもある蕎麦ッ食いの端くれだとは思っていたけど、よくよく考えてみるとそれほど蕎麦の世間に顔が広いわけでもないし、じゃあどこの蕎麦が好きなんだと問いただす人がいたら、尻込みしそうなくらい自信がありません。ここは一つ、開き直って行ける限り名のある蕎麦屋に顔を出して、悔いを残さず死んでいくのが本望であろうと決心しました。前置きが長くなりましたが、ランチはお蕎麦にしました。東京へ出張することになり、JR品川駅で下車してそこから歩いていける「しながわ翁」へ行って参りました。「翁」と言えば山梨の「翁」を思い浮かべます。今日、このお店を選んだのは品川駅から近かったことで深い意味はありませんが、「しながわ翁」の店主は現在北広島で「達磨」を営む高橋邦弘氏から師事を仰いだ弟子の一人、高橋氏は山梨の「翁」を開いた本人です。その高橋氏は現代の蕎麦界を牽引している人でありながら、その師匠に当たるのは蕎麦界の巨人、「一茶庵」の創始者片倉康雄その人です。正に王道の系譜を持つお店です。しかし、そのことを知ったのはこの記事を書く時のことで、お店で蕎麦をたぐっていた時は全然気にしていませんでした。ちょうど昼時だったのでお店は混んでいました。再開発された品川駅周辺は、モダンなビルディングと公園が生まれ、とても機能的なオフィス街になりました。「しながわ翁」はその端の向こうにお店を構えていました。季節を考えると新蕎麦が出る直前です。今の蕎麦は状態がよくないと思われます。それで一番蕎麦の味が分かり易い「もりそば ざる」(780円)を注文することにしました。270円で大盛りにできます。蕎麦を待つ間に、シンプルで不必要なものは何も無いといい切る器と薬味が出された時点で期待ができます。ネギは白、大根おろしとワサビがちょこっと。(もちろんワサビは使わない。)汁は濃い口でやや甘め。鰹節の香りがしっかり出ています。純粋な二八蕎麦がほぼベストの状態でテーブルに運ばれます。決して敷居は高くない気さくな街のお蕎麦屋さんです。味は満足できるものでした。新蕎麦ならもっと蕎麦の香りが強いでしょう。ネギの臭みが全くないのに驚きました。「翁」流は「もり」と「田舎」の蕎麦が選べますが、「田舎」も気になります。平らげた後の蕎麦湯も濃厚でした。一味違う蕎麦屋です。



しながわ翁 公式サイト
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アロース コルトン レ フルニエール 2006を取り寄せ

2012年10月03日 | 料理/グルメ
東京でよく利用させてもらっているフレンチレストランがあります。銀座のル・コフレさんです。私用ではなく仕事で。ソムリエの三木さんとは仲が良くなりました。そのお店で以前、海外出張が多い相手と会食していたら、フランスのグルノーブルで美味しいワインを飲んだからコルクを持ち帰ってきたいう話が飛び出したので、三木さんに見せて同じワインがお店にあるかと尋ねました。その時は、生産数の少ないワインで在庫がなく、取り寄せることになりますと言われました。僕も興味があったので、その場では三木さんに取り寄せて欲しいと頼んでお店を出ました。それがこの「アロース コルトン レ フルニエール 2006」です。グルノーブルで飲まれたのは2005年物だったみたいですが。メールで入荷の知らせがあり、再度ル・コフレに出かけました。ブルゴーニュ産は畑の区切りが小さく、同じ銘柄の生産数が少ないものばかりなので、これが飲みたいと思っても入手しづらいことがあります。わざわざ用意してくれた三木さんに感謝しながら、紹介者とコルクの栓を開けることになりました。普段、自宅でテーブルワインばかりですからね。じっくり味わいました。グラスに注ぐとピノ・ノワール特有の香りが立ち込めます。このクラスのワインはボディがしっかりしていますが、さすがブルゴーニュ。非常に上品で爽やかでした。アタックはあくまでも優しく、口当たりに癖らしいものを感じさせません。果実のアロマとほんのり感じる酸味を舌で確認しつつ、徐々に味が広がり伝わってきます。余韻の方が印象深いです。ボルドー好きの僕でもブルゴーニュは別格ですね。ピノ・ノワール種の葡萄しか使っていないのに銘柄ごとに味わいに幅があることに驚きます。このワイン、グラスに入れたまま時間を置くと香りに変化があります。より果実の匂いが熟れてくるような感じです。奥行きや時間の経過による変化もはっきりしていて、いいワインを飲んだと思いました。料理は何が合うかと言えば、肉料理なら大抵はいけるでしょう。今日は旬の秋トリュフのリゾットと合わせてみました。ちょっと贅沢でしたね。もちろん相性は良かったです。リゾットのコクがあり過ぎなので、何を入れているのか三木さんに聞いたら、特製のフォン・ド・ボー使っています。と教えてくれました。それじゃ家ではとても作れません。「同じものが作られたら、お店もやっていけません。」とは三木さんの意見。ごもっとも。
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ガトー・ショコラとバドミントンの試合

2012年09月27日 | 料理/グルメ
何もこんな平日に作らなくてもいいと思うのだけれど、どうしても今日の夜遅くでないといけなくなりました。下の娘が週末バドミントンの試合があるので、仲間にケーキを焼いて持って行くと言い出して(それそのものに大きな疑問があるのだが。)手伝って欲しいと依頼がありました。週末の夜は僕がどうしても時間が作れないので、その前日なら何とかなると返事をして、二日経過しても美味しいガトー・ショコラを提案しました。横浜から帰って夕食の後に焼けばいいや思っていたら、今度はバドミントンのラケットが割れて新しいラケットを購入しなくてならなくなり、その準備で大慌てになりました。とにかく急いで板チョコと無塩バターを購入してきました。いたって簡単なレシピで失敗が少ないケーキですし、ホームメイドの定番です。何度も作っているから僕も少し手伝ってやれば上手くいくだろうと思っていました。板チョコをみじん切りにして無塩バターと一緒に電子レンジで温め、卵黄とグラニュー糖を撹拌したものと混ぜて、牛乳を少し足し、ココアパウダー(ヴァン・ホーテンがお勧め)と薄力粉を加えて更に撹拌します。そこへグラニュー糖を少しずつ加えながら卵白をメレンゲにして、最後に全部混ぜ合わせて生地を完成させます。クッキングシートを敷いた型にに流し込み、爪楊枝でかき回し表面を均一したら、160度Cのオーブンで30分焼いて冷蔵庫で冷やせばでき上がりです。一時間くらいでできてしまいます。焼き上がってから串を差して焼き加減を確かめ、足らないと判断したので5分余分に焼きました。一度膨れ上がったケーキは熱が下がるとひび割れ凹んでいきます。これがガトー・ショコラです。味は食材を計量して作ったのでまず間違いないだろうと思います。後は食感がしっとりして上手く仕上がれば良いのですが、二日後でないと分かりません。下の娘はケーキを焼くのは好きな方ですが、勝手に作業を始めるタイプで、道具と食材を用意してから作業をさせたい僕とは衝突ばかりしていました。こういうところは僕の若い時そっくりです。メレンゲを作る時は、自動撹拌器を使いたがったので、僕が反対しホイッパーで腕を酷使して作るように命じたものだから、責任を感じて交代で撹拌することになりました。半分くらい僕が作ったようなものです。どうしてバドミントンの試合にガトー・ショコラケーキが必要なのか最後まで分かりませんでしたが、きっと何かいいことあるんでしょう。

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1000円ワイン通信 ~ビニャ マイポ シャルドネ レセルバ ビトラル 2011

2012年09月23日 | 料理/グルメ
料理を作るのは楽しみの一つだけど、喜びを感じられる食事をとることは、何より生きる上で重要なことだと思っています。夕御飯はラグーソースのペンネだと妻が宣言するので、魚か肉はあるの?と尋ねると特に考えていないようだったので、冷蔵庫の食材から豚肉のロースを移用して、僕が焼いて夕食の献立に加えることにしました。だったらワインが必要だなと思って、近所の酒屋へ出かけて相性の良さそうなワインを購入してきました。「ビニャ マイポ シャルドネ レセルバ ビトラル 2011」は店頭に並んだボトルを自分で選びました。面白い名前です。チリワインには、よくわかりませんが、そこそこの品質は期待できます。お値段1080円もお手軽です。さて、料理の方ですが、豚のロース肉は余分な脂身を取り去ってから塩・コショーで下味を付けて、エクストラ・ヴァージン・オリーブオイルとバターでソテーしました。ソースは乾燥ポルチーニ茸をぬる湯で戻して、アーリオ・オーリオとこの白ワインで煮詰めて塩・コショーとバターモンテで仕上げたシンプルなものです。焼き加減に神経を尖らせ、ベストの火加減で焼き上げることができました。豚ロースのソテーは柔らかくてソースの相性も良かったので家族の評判も上々でした。もう一つ、オードブルに牛タンのテリーヌも添えました。もちろん、ブロックで購入してスライスしただけのものです。これで準備はできました。肉料理には赤ワインが合うと思いますが、白だって合う物があるはずです。最初っから1000円前後のワインを飲むつもりでしたから、赤を捨てて白で勝負してみました。1000円ワインらしい値段の「ビニャ マイポ シャルドネ レセルバ ビトラル 2011」ですが、一口で当りだと確信しました。値段のことを考えると、お値打ちワインだとすぐに分かる味です。まず、安ワインと思えない香りの豊かさがあります。甘味さえ感じるフルーティなアロマを感じました。ボディは軽めなのでそれなりですが、何故か飲み応えがあります。チリのワインはフランスはボルドーから移植された葡萄の木から始まったものです。マイポ・ヴァレーは優秀なワインの産地として評価されるようになりました。恐るべしチリワインですね。僕はチリワインには優等生のイメージを持っていました。このワインもその一貫ですが、大人しいことはありません。早飲みでこれだけしっかりした個性を持っているなんてそうはありません。見直しました。

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