セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 86本、 演劇 63本

TheTimelessLetter「Yellow Fever」(作 リック・シオミ・演出 前田アキヒロ)(於・芸術創造館) 80点

2018-11-11 17:53:06 | 演劇遍歴

前田アキヒロ氏は翻訳ものがお好きです。これまでの劇はセンスあるコミカルでいて、楽しい。そして深い人生劇もある。今回はミステリーじみた探偵ものだが、僕はまともに犯人当てを推理していたものだから、ちょっと外れてしまいましたが、それでも楽しく明るい劇であります。

いつもながら舞台づくりが豪華で精緻。こんな舞台は終わった後、解体するのが惜しいでしょうなあ、そんなことをまず考えてしまう。贅沢な大道具であります。

話しはというと、まあそれほど凝っていないので、フランクに見ればいいのかな、今回は出演者の演技を見るべき劇だと勝手に思料。

後半になってやっと出てくる署長の小川豊記、最初カッコいい役作りで色っぽい水野桜花、人生の味わいを感じさせる渡辺亜由美は出番が少なく、ちょっと惜しい気もします。

その代わりごひいき、私立探偵役の川田恵三は出ずっぱりで、完全主役。この劇をリード役、雰囲気作り、色合いまで彼に任されることになる。簡単そうで意外と難しい役柄であります。よくやった。

彼の強引恋人役になる原美由紀は魅力たっぷりの美女美女です。彼女に迫られたら川田は即ノックダウンでしたね。性格俳優的演技を求められる大林みづきは小さな体ではあるが、大きな演技で舞台を盛り上げる。彼女もビジョビジョです。この劇団の客演は美し過ぎますなあ。見とれます。

あ、そしてカッコいいお二人さんの男優たち。高橋直希、小山ゆうまは的確な演技でこのミステリー劇を推進させる。よくこんな役者さんを見つけてきましたなあ。この劇団はますます観客動員層に女性を求めているようです。

いやあ、楽しい2時間でした。短く感じました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 極東退屈道場「808ダイエ... | トップ | 劇団伽羅倶梨『MIREN』(作・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

演劇遍歴」カテゴリの最新記事