これは面白い。30代の男の一生を10人で俳優を変えて描いてゆく。「乗りのいい若手男優10人+29歳だという男優+4人の女優」の俳優陣が舞台狭しと駆け巡り、男の生きざまを見せつける。
最初のころはしっかり描いているので時間がかかっている。35歳あたりで時計を見ると既に1時間はゆうに超えている。後は、はしょるのかなあと思ったけれど簡潔にしっかりと描いてある。
確かな男の人生である。誰にでも思い当るところのある男の人生である。滑稽な人生である。哀しい人生である。それでも男の人生である。
男がふと、結局何だかんだ言っても、父親と同じ人生を歩んでいたことに気づくシーン。ジーンと来て泣けてきた。そう、僕も同じことを妻から言われたことがある。実際そうなのかもしれない。
考えさせられる演劇であった。アフタートークも楽しく、いいG・W前半でした。これだから演劇はやめられない。
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