「暮れ逢い」は8年のプラトニック。本作は何と現代の話なのに12年。これって偶然?
しかもキッスもなし、なーんて現代の奇跡のような話でございます。この二人、お互いにそれぞれ別の男女とは普通の恋愛はしている。けれど本当に欲しているのは子供時代から知り合いの二人だった、、。なんて、どこかで読んだことがあるような、ないようなお話です。
この混迷した現代だからこそこういう純愛が流行るのかもしれませんが、やはり文芸調でもあり心を打つものがあります。ところがこの二人、大昔流行った「君の名は」張りの擦れ違いで大切な青春時代を翻弄させられるのであります。
というわけで、この話が面白くないわけがなく、日本人だけでなく西洋人もこの手の話が好きなんだということが分かった。
作品はチャーミングなカップルが主役で映像的にも盛り上がり、現代の娘(観客)が意外と清楚で可愛い世界を求めていることが分かる。(だって、館内はミーハー女学生の集団でいっぱいで、私のようなおじさんは身の置き場がなかったです。)
ふむふむ、云十年たっても人間の思考というのは結局変わらんのではないかい?とまで思わせるジェットコースターストーリーでした。
少し前だったらこんな映画ではアンハッピーに終わらせるんだけど、現代はシンプルな時代、30にもなって初めてこのカップルは幸せなキッスをしたのでした。じゃんじゃん。
いやあ、おじさんもルンルン。今年最後の映画です。
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