国家情報院、米CIA、警察そして北朝鮮エリート高官息子と北工作員とが四すくみも五すくみにもなる面白展開、韓国映画の娯楽性を引き立てる。俳優陣も見事で、実に安心して見ていられる。
チャン・ドンゴン、実に渋い年の取り方で若いころのギンギン感が薄れ、僕はこのドンゴンがかっこいいと思う。静かに秘めている熱情はだからこそラストに爆発する。
対する警察官のキム・ミョンミン、もう完全に暴走気味だが、エネルギーと観客に委ねる心情を代弁。儲け役だ。
でも何といっても、あのヌメっとしたキモサ十分のイ・ジョンソクの魅力はどう書けばいいのか、筆舌に尽くせないほどだ。韓流の俳優がワンサ出ているが、女性ファンを一手引き受けている感もあり、出色の印象ぶり。
この映画、煙草のシーンが多い。それだけ男っぽい映画なんだ。煙が美しい。スピード感も十分で、最近の韓国映画の水準を図るにすこぶるいい映画である。
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