監督名を知らずにただ普通に見始めたら、何と哀しく濃密な描写の連続でそこらのSFものではないなあ、と感じ始め、その後は出てくる登場人物(?)たちの幽玄さにため息までつく始末だ。
ちゃんとお金をかけてキャラを創造しているのでその美術を見ているだけで映画の至福を感じる。一人一人が面白い造形で感心する。しかも、人間様がこの映画では何と完全脇役。むしろ厄介な存在として、この地球上に人間どもがそもそも存在するから悲劇が始まっている、とでも言いたそうなペシミズムが全編を覆い、俄然僕の目がきらきらしてくるのを感じた。
この監督の奥底には人間不信、還元すれば人間嫌いもしくは現世否定のような何かがあると感じるのは僕だけだろうか、、。地の底の生きものたちが繰り広げるハナシなんですが、彼らは人間を見立てたものとも思えない。否、既に人間を見限ったかのような感も見られる。
涙腺がないと言いながら、愛する人を亡くしたヨハン・クラウスが初めてゆるく流した清らかな涙。もう、たとえようもないほど美しいファンタジーです。感動です。人間ではないモノたちのほうが美しい心を持っている。この逆説。
帰ってからギレルモ・デル・トロの映画と知りました。そう、この世界は「パンズ・ラビリンス」と同質の清楚な世界です。僕はふと印象だけですが、名画「天井桟敷の人々」を思い浮かべました。もう一度じっくり見たい映画です。
ちゃんとお金をかけてキャラを創造しているのでその美術を見ているだけで映画の至福を感じる。一人一人が面白い造形で感心する。しかも、人間様がこの映画では何と完全脇役。むしろ厄介な存在として、この地球上に人間どもがそもそも存在するから悲劇が始まっている、とでも言いたそうなペシミズムが全編を覆い、俄然僕の目がきらきらしてくるのを感じた。
この監督の奥底には人間不信、還元すれば人間嫌いもしくは現世否定のような何かがあると感じるのは僕だけだろうか、、。地の底の生きものたちが繰り広げるハナシなんですが、彼らは人間を見立てたものとも思えない。否、既に人間を見限ったかのような感も見られる。
涙腺がないと言いながら、愛する人を亡くしたヨハン・クラウスが初めてゆるく流した清らかな涙。もう、たとえようもないほど美しいファンタジーです。感動です。人間ではないモノたちのほうが美しい心を持っている。この逆説。
帰ってからギレルモ・デル・トロの映画と知りました。そう、この世界は「パンズ・ラビリンス」と同質の清楚な世界です。僕はふと印象だけですが、名画「天井桟敷の人々」を思い浮かべました。もう一度じっくり見たい映画です。
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