ジョニー・トーといえば、純粋な男同士の友情、けれんな殺しの美学などスタイリッシュな映画をファンに提供してきたことで有名であります。本作は50作目らしい、、。
憎き巨大麻薬組織を追い詰める公安警察。その果てしなき闘いぶりが本作のハイライトだが、それにしても結局登場人物全員(追う警察側)が死んじゃうなんてなあ、壮絶を通り越して何か引っかかるねえ。
珍しく本作にはジョニー・トーのいつもの素朴な心情も、スタイリッシュな映像も僕には感じられなかった。ある意味ジョニー・トーの作品ではないイメージもあるほどだ。
結構彼の作品は見ているがこういう感覚は初めてのことではないか、と思われる。香港から離れて全編中国本土で撮影したということがこれほど彼の美学までをも変えてしまうことになるのか。不思議であります。
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