バス事故に遭遇した6人の迷宮でのできごと。と言ってしまえばあっけらかんとしてしまうが、人それぞれの人生は確かに存在する。そんな切なくけれど結構明るい楽しい演劇でした。
瀕死の重傷で危篤状態の姉と再び会いたいから、病室でチューブを抜いてしまう妹。それはもう一度だけ霊体となった姉と話をしたいからだった、なんてちょっと作り過ぎみたいなエピソードもあったが、それでもこの全体を覆うやさしさのイメージを損なうものではなかった。
みんな死に対して考え方がふわっと浅いような気もしたが、まあこれはこれで一つの演劇としてはそんなものなのだろう。登場人物も多く、ランタイムも2時間近いという労作でした。
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