軽やかなギャクコメディを目ざした劇団なのだろうか、上演回数も決して少なくはないのにみんな素人っぽい。セリフもたまにトチるし、間も合わない感もある。でもその雰囲気にだんだん慣れてくると、味というものも出てくる。
不思議なもんだ。この劇団、軽く見捨てられない何かがある。可愛くもある。そのうち何か余興のような時間が結構長く続き(ほとんど一人の俳優の集中芸だが)、最近の若者(学生たち)の趣向も味わえる展開にもなっている。
逆説なのである。「社会人の常識=マナー」に対しての若者の大いなる皮肉である。そのマナーの五箇条まで強制される劇の学生たち。まあ、ひどいとは思うものの実際の現実ビジネスマナーでもあることを我々観客は知っている。
観客の大半は学生であり、こういう芝居を見て就活に対する見方も変わっただろうか、、(そんなことはないだろうけど)。そのうちこのマナー講師が地球侵略の宇宙人であることなどが判明。ハチャメチャな舞台になってゆく、、。
そして、最後はすべて一人の青年の夢の話だったってオチなんだけど、使ってはいけないことも知りながら、と平然と言わせるこの脚本。人を食ってるんだよな。でも本当にあんな終わり方でなくてもよかった気はするよ。ひょっとしたら夢だと思わせる終わりだけで充分な気もするが、、。
全体に、ギャグ風色あいを目ざしている劇団なんだろうなあ。それだったらもっと突っ込め。逃げるな。間を大切にせよ。それは通常の演劇よりとても難しいよ。それだけは覚悟せよ。
とか、僕は吠えてはいるが、結構楽しめました。最後に一言。みんなもっと練習してね。
劇団はみだしぼっちの演出です。
この度はご来場いただきまことにありがとうございます!
そして丁寧なレビューありがとうございます。
参考までにお聞きしたいのですが、何日の何時の回をご覧になりましたか? よろしければお教えください。
(ちなみに、お気付きの通り役者は皆素人です。うち2名が初舞台。もっとしっかり練習します…!)
何か練習不足などと、失礼なことを申し上げてしまったようです。観客の一感想とはいえ、すみませんでした。発声が十分にできていない役者さんがいたと思ったもんですから、、。(これは結構経験することです。)
全体的には光るものがありましたから、僕は褒めていたつもりなんですよ。95分をしっかり繋いだのは偉いと思います。
観劇させていただいたのは、24日(水)13時の回です。これからも頑張ってください。
失礼だなんてとんでもないです。仰る通りですので…
24日の13時ですね。ありがとうございます。
お褒めの言葉、ありがとうございました。これからも精進致します…。