やっと見ることができた映画だが、想像を超えて面白い。傑作といってもいいだろう、思ったよりきちんと全編計算出来ていて、特に映画ファンにはこたえられない作品となっている。
なんといっても、冒頭の30分ほどのゾンビ映画がワンカットワンシーンで、これまた素晴らしくいい。この監督の力量を感じるところだ。そしてエンドクレジットが始まり、あれ終わりかなあと思っていたら、それからが怒涛のグッドメイキングオンパレード。一粒で二度おいしい、あれです。
もう、よだれを出しそうになって吾輩は目が点になっている。
全スタッフ、俳優陣、みんな映画が好きなんだね。彼らの映画愛がドーンと僕らに伝わる。それが分かるから、僕もいつもと違い、目が輝いている。映画感覚としては、随分前だが内田けんじの「運命じゃない人」を見た時と似ている。もうニヤニヤしてくるよ。
映画に携わっている人はもちろん、映画ファン、そして普通の観客もこの映画を見て「映画の原点」を感ずるに違いない、と思う。最近、チャップリンの短編映画ばかり見ていたせいか、彼に通ずるものもあるような気もしてくる。
映画というものをあらゆる角度から嘗め回した傑作です。こればっかりは見なければ分からない。まだ見てない人、見てください。でも、リピーターも増えると思わせる作品で、ますます映画館混みそう。
上映後、老若男女、満員の観客と何故か連帯感まで感じてしまいそうな映画ってそうないですよね。みんな高校生の時の文化祭に戻ったかのようでした。いやあ、映画って、まだまだ出来ることがあるんだ。この猛暑の夏に記念すべき映画だ!
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