今回の岩橋の作品は、硬派であります。メチャ柔らかすぎる作品もあるのだけれど、時々こういう哲学的な作品も作ってみせる。パズルに「無」を合わせたいわゆる無とは何かである。
無と0とは違いがあると彼は言う。劇中では分かった気もしたが、やはり時間が経てばそうでもないような気もする。0とは単なる算術の記号なのか?それであれば無とはかなり開きがあるが、、。
無について考えているとその内、4次元のことが執拗に門題視されてくる。この場合の4次元とは3次元に時間軸を足したものであるらしい。まあそうだが、現代では時間軸以外にも4次元の要素があると聞く。いやあ、難しくなってきた。
彼はパズル好きだというから、恐らく理系なのであろう。理系と僕のような文系とはそもそも脳の構造が違うと思う。僕はこの分野が好きで書物もたくさん読んだが、やはり理系の人のひらめきには負ける。
だからこの演劇も恐らく大して理解できないまま見終わった気もするが、いつもながら楽しい作品である。劇全体にひょうひょうとしたところがあるのは彼の好気質だからだろう。目が離せない劇作家である。
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