ゴールデングローブ賞を獲得した作品です。時間的には100分ほどの長さで好感が持てる。出演者演技も、カメラワークも、演出も、そして音楽も優れています。でも、
通常の映画で10分ぐらいのエピソードを全編伸ばして上映しているといった感じで、ドラマチックな展開はない。僕には移民者の苦悩、孤独、哀しみといったものが経験的に分かってはいないので、恐らくそういうものが底流に流れているんでしょうが、成功したハイソサイティファミリーのドラマとして正面から向き合うには退屈でした。
せめて、30歳を超えてなお生活が安定しないビリーの心情なりがもっと描かれていたら、彼女に投影するものがあるのだけれど、この部分は意外とあっさりしてる。
心象風景を彩る背景のクラシック的な音楽はとてもよかったです。
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