劇場に入ると何と凄い舞台美術が。喧々囂々光り輝いている。前田氏の演劇は翻訳劇が多いが、今回もそうだと思いきや、なんと前田氏の自作だという。これが何ともミステリーが好きなんだろうなあと分かるストーリーだ。ラストもどんでん返しの繰り返しで、ファンを喜ばせる。
僕も結構演劇を見てるが、カーテンコール後、最後の劇シーンがあるという劇を初めて見る。映画では最近エンドクレジット後に再度映像が入る作品も多いが、演劇では初めてだ。驚いた。面白い。前田氏ならではの観客へのサービスだろう。
さて、お気に入りの川田氏は、珍しく冷めた悪役。シャーロック・ホームズに出てくるモリアーティ教授をなぞらえてる。彼の雰囲気からはなかなか難しい役柄だが、まあ何とかこなしていた。役の幅を広げた感があり、で本人も喜んでいるのでは。
ということで、ストーリーも面白く、舞台も豪奢で、女優さんもきれいな衣装を取り換えては着るといった豪華さ、途中ではアンサンブルのダンスも2度あり、コロナで延期していた3度目の正直を射止めた素晴らしい演劇でした。
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