意外とこの時期の日活は思想的に硬派の映画作品ですネ。冒頭とラストで市井の人間・基本説を唱える。まるで「生きる」の日活バージョンだ。
取り巻きの俳優陣は最初のクレジットでも5人ほどの羅列でも著名人が多く、もうそれだけでわくわくさせる。
葉山良二の主演作品は初めて見たように思うが、彼なりに頑張っている。でもその他の俳優がものすごくきらきら光っているので、幾分損したかなあ。吉行和子はこんな演技っぷりだったんだ、とほくそ笑む。
とにかく、今は亡き俳優たちを見るだけで、また古き日本の町風景を見るだけでもゾクゾクとした思いで見てしまう。
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