市川準、風采は老人めくが、意外やまだ50代の監督なのであります。だが、市川準が思春期の女の子の繊細な心理をテーマにする映画を撮ると聞いたとき、どこまで入り込めるんだろう、と思ったのも事実です。
しかし、また斬新な映像を仕上げているので、全く違和感はなく、むしろ思春期などというものではなく、広く世代を超えた人間としての関係性にまで及んでいる驚くべき濃い内容で、驚き、またいつもの全体に及ぶ透明感は健在で、すばらしい出来でした。
子供たちが多かれ少なかれ演じている他者との役割分担は、大人である僕たちも日常的に演じているものであり、それは人間が生きていく上で恐らく死ぬまで演じ続ける永久運動のようなものなのかもしれない、と映画を見終わった後思いました。
そう考えると、やはり人間って、孤独な生き物なんだと思いますね。そういうことまで感じてしまう、広く大きな市川映画の粋と言えるものではないでしょうか。
本年屈指の秀作だと思います。
しかし、また斬新な映像を仕上げているので、全く違和感はなく、むしろ思春期などというものではなく、広く世代を超えた人間としての関係性にまで及んでいる驚くべき濃い内容で、驚き、またいつもの全体に及ぶ透明感は健在で、すばらしい出来でした。
子供たちが多かれ少なかれ演じている他者との役割分担は、大人である僕たちも日常的に演じているものであり、それは人間が生きていく上で恐らく死ぬまで演じ続ける永久運動のようなものなのかもしれない、と映画を見終わった後思いました。
そう考えると、やはり人間って、孤独な生き物なんだと思いますね。そういうことまで感じてしまう、広く大きな市川映画の粋と言えるものではないでしょうか。
本年屈指の秀作だと思います。
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