2つの演劇。まず最初は僕の好きな別役物。この乾いたアイロニーが不条理の不条理を生んで、面白い。いつもこういった感じだが、僕に合ってるのか。ラストの意外さも相まって、まさに不条理。秀作。
2作目はもうどこかで上演している人気作。女優たちはこういったチェーホフやシェイクスピアのセリフが飛び交う演劇物をやってみたいし、観客はこういった名作演劇物プラス裏内幕を見たがるからなのだろうか、、。
もう舞台は墓石が並ぶ中、二人の女優が化粧をして舞台の準備中。そして、ニーナを演じる40風情の疲れた中年女優が楽屋に戻ってくる、、。それからはお決まりの壮絶さがやたら狭い舞台を駆け巡り、女優たち4人は肉体を投げ出し、大声を発し、常軌を逸している体を演じる。
もうちょっと大きな劇場でやった方がよかった感もあるが、でも実に面白い。これがあの「楽屋」なんですね。なるほど、清水邦夫は狂的だ。
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