ミステリーという呼びこみながら、確かに一つの殺人事件は起こるが、それほど謎めいたものはない。作り込みも古めかしくレトロを基調にしているのは間違いない。現代より昔が何故か気になるのだろう。そんなノスタルジーが全面に出ている。
ラストで、ある女性の仕掛けたストーリーだという種明かしをしているが、これがミステリーの謎解きとは思えない。僕だったら、あの女性が本当は真犯人だったという設定を採るなあ。とかなんとか、そうだったら面白いのになあと思いながら劇場を出る。
考えたらみんながみんなミステリーを死ぬほど読んでいるとは思えないのだ。押しつけはやめましょう。
劇団員が多いのだろう。ちょい役でもみんな精いっぱい演技していた。好感の持てる劇団である。
映画も相当ご覧になっているようですし、いくつか感想を拝見しましたが、実に真摯な見方をなさっておられますね。
その上での、今回の劇評は本当に参考になります。
なかなか教養もおありの方のようですので、できますれば今後ともうちの劇団に注目いただき、ご指導ご鞭撻いただければ幸いです。
最後に、映画もお好きならぜひ「ローラ殺人事件」ご覧になってください。オットー・プレミンジャー監督の幻のデビュー作です。フィルムノワールの傑作です。
まずはお礼まで。
何か、勝手な、失礼な感想を書き込んでいるようでとても申し訳なく思っています。
そうなんです。劇を見ているとき「ローラ殺人事件」という映画があったなあなんて考えていたのです。でも実際見たのかどうか定かではありません。また機会があったら見てみたいとは思うのですが、最近全然余裕の時間がなく、果たせるかどうか。
演劇は今年がものすごく見ていて、このペースがしばらく続きそうです。
次回作を楽しみにしています。
それでは、また。