原作が辻村深月でミステリーでも屈指のストーリーテラーだからか、とても感動できる忘れ得ない作品となりました。
予告編を見ただけの印象とは全く違う作品で、そこには現代に生きる人たちの避けては通れない問題点を中心に据えています。そこがまず立派です。
7人の子供たちの心の闇はしかと分かるし、彼らのそれぞれの葛藤も丁寧に描かれているので共感します。こんなに子供たちが実際悩み生きている、そのことに私ははっとさせられました。
そしてラストで明かされるこの孤城の秘密、そしてオオカミさま・喜多嶋先生の真実。辻村作品の醍醐味がすべてこの作品にあります。素晴らしい。そして、この原作を見事開花させた原恵一監督に拍手を送ります。
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