入隊当初は自由の国アメリカとは思えない軍隊式スパルタ教育。人間性の喪失から軍隊は始まる。配属先も初対面から札付きの悪ばっかり。という、なんでもない青年が戦争高揚心を持ちつ戦場に行くさまがごく普通に描かれる。演出も機敏で冴えている。
クェートに着いてから何もない日常が描かれるがまあそんなものだろう。このあたりは映画的でなくリアルでよろしい。
だんだん戦局が迫ってくるあたりから戦争の現実が目に前に迫ってくるのだが、この戦争は当事ゲーム感覚戦争だといわれたように、銃で相手を殺戮するような戦争ではなくなっているのである。斥候兵であった主人公は結局一人も殺戮することなく戦争を終えてしまうことになる。
まあ、その間の4ヶ月ほどの戦場日記といえる代物なのだが、不思議と面白い。
通常の戦争映画では特異な環境下での人間性の喪失とか反対に連帯感のような友情とかが描かれるのだが、そんなものはこの映画では全くない。ただ普通の青年たちのごく普通のしかし異常な(やはり戦争は過酷な状況であろう)日常なのである。
第三者的な醒めた感覚が窺われるので余計そう感じるかもしれないが、なかなか新鮮な戦争映画になっている。戦争というか、ちょっと異様な経験をしてしまった青年の回顧録というか、そんな印象を持つ映画である。
力作である。
****
クェートに着いてから何もない日常が描かれるがまあそんなものだろう。このあたりは映画的でなくリアルでよろしい。
だんだん戦局が迫ってくるあたりから戦争の現実が目に前に迫ってくるのだが、この戦争は当事ゲーム感覚戦争だといわれたように、銃で相手を殺戮するような戦争ではなくなっているのである。斥候兵であった主人公は結局一人も殺戮することなく戦争を終えてしまうことになる。
まあ、その間の4ヶ月ほどの戦場日記といえる代物なのだが、不思議と面白い。
通常の戦争映画では特異な環境下での人間性の喪失とか反対に連帯感のような友情とかが描かれるのだが、そんなものはこの映画では全くない。ただ普通の青年たちのごく普通のしかし異常な(やはり戦争は過酷な状況であろう)日常なのである。
第三者的な醒めた感覚が窺われるので余計そう感じるかもしれないが、なかなか新鮮な戦争映画になっている。戦争というか、ちょっと異様な経験をしてしまった青年の回顧録というか、そんな印象を持つ映画である。
力作である。
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