珍しや近世になる直前、豊臣氏の滅亡後の大坂のエネルギッシュな人々を描いた痛快および人情芝居です。登場人物が多く、しかもそれぞれ性格付けがきっちりしているのでわかりやすい。ど~~ンと、舞台の目の前に堀があり、それが最後まで隠したキーワードになります。
俳優陣は老いも若きもみんなセリフもトチリがなく、練習十分。狭い舞台だが、全員飛び跳ねている。観客へのサービス絶大の演劇集団と見た。素晴らしい! . . . 本文を読む
明治時代にオーストラリアに移住し、写真家、企業家として成功したムラカミが、太平洋戦争勃発により敵国民として収容所入りし、亡くなる。劇はそのかれの空白を埋めるかのように、彼が取り続けた写真を集め、彼の思い、夢を蘇らせてゆく、、。
3人劇ですが、実に落ち着いた淡々とした描写でした。劇的な高揚を敢えて避け彼の生涯を淡々と描いてゆくそれはドキュメンタリー手法といえる。通常の演劇とは少々味わいが違うが、こ . . . 本文を読む