セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 73本、 演劇 45本

新参者 (講談社文庫) (2013 東野圭吾) 85点

2022-07-22 18:33:05 | 読書遍歴
秀作の名高い東野の短編集、と思いきや、一個の長編小説と考えてもいいと思う。それぞれの短編が相互につながり、ラストで一つの解決編を呈するという複雑な仕組みながら、それぞれの編に全く無駄がなく、ひょっとして東野のベストに近い小説ではないか、と思われるほどの出来である。 やはり魅力的なのは、加賀刑事と人形町という東京の下町との関わり合いである。彼は大阪の出身であるのに、随分東京の下町に愛情が深い。とい . . . 本文を読む
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