セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 79本、 演劇 51本

PARIS (2008/仏)(セドリック・クラピッシュ) 80点

2009-01-21 12:45:23 | 映画遍歴
人生って何なんだろう。別に構えて考えているわけではないが、恐らく人は毎日の生活を通じて少なからずこんなの俺の本当の人生じゃない、とかもっと別の生き方があるはずだとか考えることが多いだろう。 この映画は心臓移植を宣言された若者が今までの人生のすべてのヴェールを剥がし、透明の気持ちで世の中を眺めると、パリという街中の光景がまるで違ったものになり、そこには人間味溢れた生活臭があり、恋があり、哀しみがあ . . . 本文を読む
コメント

永遠のこどもたち (2007/スペイン=メキシコ)(J・A・バヨナ) 80点

2009-01-21 11:46:00 | 映画遍歴
暗鬱でそれでいて凝縮した演出で、この映画、ホラー映画なんでしょうが、何か格の高い極みにもっていく人間への憧憬とたゆまない愛が映像のあちらこちらで感じられる。 ファーストシーンの意味合いがラストまで隠されるわけだが、観客は勿論その意味をずっと考えているわけである。ミステリー的には他愛ない展開ですが、でも1シーン1シーンが緊密な映像で、主人公の心理をそのまま映像に当てはめたうまい演出で、その緊張感が . . . 本文を読む
コメント

山魔の如き嗤うもの( 三津田 信三 (著) 2008)(原書房) 85点

2009-01-21 11:06:04 | 読書遍歴
2008年のミステリーベストとして誉れ高い著書を読まずにはミステリーファンとは言えまい。ということで、だいたい苦手な伝奇ものに挑戦して見ました。 導入部のヤマを間違って彷徨う描写はさすがと言わせるものがあり、本に没頭させてくれる。しかし、登場人物の名前が親族であるからにしてよく似ており、最初のページに人物紹介があるものの何回そこを繰ったものか。まあそれにしても人がばったばったよく殺されるものか、 . . . 本文を読む
コメント