Sightsong

自縄自縛日記

フィリップ・ホワイト+クリス・ピッツィオコス『Collapse』

2018-05-09 09:00:16 | アヴァンギャルド・ジャズ

フィリップ・ホワイト+クリス・ピッツィオコス『Collapse』(-2018年)を聴く。

Philip White (electronics)
Chris Pitsiokos (as)

いま手元になくて聴き比べられないのだが、このデュオによる前作『Paroxysm』(2014年)よりもかなり進化した印象がある。

『Paroxysm』は異物の衝突という感があった。しかしそこでも、偉大なキメラたるピッツィオコスはエレクトロニクスに擬態もし驚かされた。

そして本盤はというと、衝突から融合へと歩を進めている。もはやピッツィオコスはエレクトロニクスそのものでもあり、ホワイトは身体の一部としてエレクトロニクスを使っている(エレクトロニクスと化している)。機械伯爵の未来は気が付くともうそこにあったのだ。

解説によれば、2枚の間にはいろいろと融合に向けた工夫もあった。「During the gap between albums, White designed and built a new feedback based instrument capable of analyzing and dynamically responding to Pitsiokos’s sound as well as its own in real time, giving rise to a third, alternative intelligence between them. 」

●クリス・ピッツィオコス
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クリス・ピッツィオコス『One Eye with a Microscope Attached』(2016年)
ニューヨーク、冬の終わりのライヴ日記(2015年)
クリス・ピッツィオコス@Shapeshifter Lab、Don Pedro(2015年)
クリス・ピッツィオコス『Gordian Twine』(2015年)
ドレ・ホチェヴァー『Collective Effervescence』(2014年)
ウィーゼル・ウォルター+クリス・ピッツィオコス『Drawn and Quartered』(2014年)
クリス・ピッツィオコス+フィリップ・ホワイト『Paroxysm』(2014年)
クリス・ピッツィオコス『Maximalism』(2013年) 


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