Sightsong

自縄自縛日記

アルバート・"トゥーティー"・ヒース『Philadelphia Beat』

2015-03-01 23:24:26 | アヴァンギャルド・ジャズ

「大」が付くヴェテラン・ドラマーのアルバート・"トゥーティー"・ヒースが、新作『Philadelphia Beat』(Sunny Side、2014年)を出した。今年で80歳、それに対してピアノのイーサン・アイヴァーソンは42歳。まあ、そんな興味で聴いてもいいじゃないですか(誰に言っている)。

Albert "Tootie" Heath (ds)
Ethan Iverson (p)
Ben Street (b)

そんなわけで、生きるバップを中心としたピアノトリオであり、拍子抜けするほど普通である。しかしそれは最初から分かって聴いている。

ヒースのドラムスにはいろいろな得意技があり、ドタバタする音を聴いていると何だか嬉しくなってくる。アイヴァーソンはヒースをリスペクトした演奏。ジョン・ルイス、セロニアス・モンク、ユービー・ブレイク、バッハなど様々な曲を弾きこなすのはアイヴァーソンならではか。ルイスとかモンクのように放っておいても浸み出てくるような体液は見えないが、何度も聴いていると味を感じてくるのはなぜだろう。


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