Sightsong

自縄自縛日記

セメント樽の最中

2021-09-23 09:23:58 | 食べ物飲み物

山口県の母親に電話であんた欲しいものはないかねえと聞かれたので、そういえば「せめんだる」って食べたことないなあと呟いたところ、すぐに送ってくれた。

小野田市(いまの山陽小野田市)にはセメント町というところがあって、小学生のころ、先生から赤黒2色刷の割引券をもらってそこの映画館にときどき行った。もちろん民営初のセメント会社・小野田セメント(いまは合併して太平洋セメント)から付けられた地名である。なお近くには日産化学にちなんだ硫酸町、日本化薬にちなんだ火薬町もある。つまり企業城下町。(ところで、京王線明大前駅の旧名は陸軍火薬庫にちなんで火薬庫前駅だったとか。)

セメント町の名物がつねまつ菓子舗の最中「せめんだる」。明治期にはセメントは樽に詰めて出荷されていた。なるほど樽、裏側には「つねまつ」の文字、中には小豆餡。これは美味しい。

下田孝「セメント製造技術の系統化調査」にセメント樽の説明があった


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