松本茜『Memories of You』(Concept Record、2015年)を聴く。
Akane Matsumoto 松本茜 (p)
Gene Jackson (ds)
Peter Washington (b)
いきなりユービー・ブレイクの「Memories of You」、その後もオスカー・ピーターソン、ヘンリー・マンシーニ「Moon River」、トラディショナルの「Danny Boy」といった古き良きメロディを聴かせるような曲が並ぶ。その中で松本茜のピアノプレイは強いアタックを見せるでも独特なアレンジを示すでもなく、流麗にピアノトリオ全体のサウンドをくるんでいくような印象。
ピーター・ワシントンのオーソドックスなベースももちろん悪くない。しかし個人的にはサウンドからの個人技として飛び出るのは、とにかくジーン・ジャクソンである。強靭で安定したドラミング、随所にみせるドシャメシャというキメ。せっかく日本で活動しているのだから、もっと観に行かなければ。
●ジーン・ジャクソン
オンドジェイ・ストベラチェク『Sketches』(2016年)
レイモンド・マクモーリン@Body & Soul(JazzTokyo)(2016年)
及部恭子+クリス・スピード@Body & Soul(2015年)
デイヴ・ホランド『Dream of the Elders』(1995年)
●ピーター・ワシントン
ベニー・グリーン『Tribute to Art Blakey』(2015年)
リー・コニッツ『Frescalalto』(2015年)