北京でちょっと時間ができたので、今日美術館に足を運んだ。特別展は、H.D.シュレイダー(H.D.Schrader)の「空への梯子、その他」。
棒状、あるいは多面体に憑かれている人のようで、ホール一杯の空への梯子や、木々や草の間で成長する赤いモノリスの映像が展示されていた。鳥籠のようなものがいくつもぶら下がり音を奏でるサウンドスケープ的なインスタレーションもあった。しかし、あまり琴線に触れてはこない。
むしろ面白いのは上の常設展だった。杉本博司の劇場写真やアラーキーの少女写真もあったが、当然、ほとんどは中国アーティストの作品である。ただ、プロパガンダに対して斜に構えるポップな作品、高名な王廣義の「大批判」などはわかりやすいが、もはや現代ではない。
インスタレーションはいちいち愉快。陳文令の「How to Flee」は突撃する牛に刺される男、重くて軽い。劉建華の「My 24-hour Paranoia」は滅亡した世界を形作っていた。中国で世界の終わりを妄想するなんて!
陳文令「How to Flee」
劉建華「My 24-hour Paranoia」
●中国アート
○北京の「今日美術館」で呂順、「Red Gate Gallery」で蒋巍涛、?平
○王利豊(ワン・リーフェン)@北京Red Gate Gallery
○周吉榮(ツォウ・ジーロン)@北京Red Gate Gallery
○馮効草(フェン・ジンカオ)、徐勇(シュー・ヨン)、梁衛洲(リョウ・ウェイツォウ)、ロバート・ファン・デア・ヒルスト(Robert van der Hilst)、王子(ワン・ツィー)@北京798芸術区
○孫紅賓(サン・ホンビン)、任哲(レン・ツェ)、老孟(ラオ・メン)、亜牛(アニウ)、ルー・シャンニ、張連喜(ツァン・リャンシ)、蒋巍涛(ジャン・ウェイタオ)@北京798芸術区
○徐勇ってあの徐勇か@北京798芸術区、Soka Art Center移転
○武漢アート@北京Soka Art Center
○解放―温普林中国前衛藝術档案之八〇年代@北京Soka Art Center
○蔡玉龍「へちま棚の下で30年」 静かなる過激@上海莫干山路・M50
○蔡玉龍(ツァイ・ユーロン)の新作「气?/The Activity of Vitality」@上海莫干山路・M50
○上海の莫干山路・M50(上)
○上海の莫干山路・M50(中)
○蔡玉龍(ツァイ・ユーロン)の「狂草」@上海莫干山路・M50
○上海の莫干山路・M50のOFOTO Gallery(邵文?、?楚、矯健、田野)
○袁侃(カン・ユアン)、孫驥(スン・ジ)、陸軍(ルー・ジュン)、蔣志(ジャン・ツィ)、クリス・レイニアー、クリストファー・テイラー@上海莫干山路・M50
○Attasit Pokpong、邱?賢(キュウ・シェンシャン)、鐡哥們、杜賽勁(ドゥ・サイジン)、仙庭宣之、高幹雄、田野(ティアン・イェ)、何欣(ヘ・シン)、郭昊(グォ・ハォ)@上海莫干山路・M50
○蔡玉龍(ツァイ・ユーロン)の「狂草」@上海莫干山路・M50
○蔡玉龍(ツァイ・ユーロン)の新作「气?/The Activity of Vitality」@上海莫干山路・M50
○燃えるワビサビ 「時光 - 蔡國強と資生堂」展@銀座資生堂ギャラリー
○『なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか』(蔡國強)