Sightsong

自縄自縛日記

ジョシュア・エイブラムス『Represencing』、『Natural Information』

2016-12-12 15:25:17 | アヴァンギャルド・ジャズ

シカゴの変態ベーシスト、ジョシュア・エイブラムスを2枚聴く。

『Natural Information』(Eremite Records、2008、09、12年)

Joshua Abrams (guimbri, mpc, perc, harmonium, b, bells, dulcimer, donso ngoni, ms20)
Jason Adasiewicz (vib)
Lisa Alvarado (harmonium)
Jim Baker (arp 2600)
Ben Boye (autoharp)
Emmett Kelly (g)
Frank Rosaly (ds)
Noritaka Tanaka 田中徳崇 (ds)

トラック3と5とがアダシェヴィッツ、田中のトリオ。トラック2と6とがケリー、ロザリーとのトリオ。トラック7と8とがさらに3人。

『Represencing』(Eremite Records、2011、13年)

Joshua Abrams (guimbri, organ, ms20, harps, bells, harmonium, mpc)
Lisa Alvarado (gong & harmonium)
Mikel Avery (ds)
Ben Boye (autoharp)
David Boykin (ts)
Emmett Kelly (g)
Nicole Mitchell (fl)
Jeff Parker (g)
Tomeka Reid (cello)
Frank Rosaly (ds)
Jason Stein (bcl)
Chad Taylor (gong, ds)
Michael Zerang (tambourine)

トラック1と3とがボイキンのテナーと。トラック5にリードのチェロが参加。トラック6にミッチェルのフルートとステインのバスクラとが参加。その他もろもろ。トラック9のみライヴ。

2枚ともエイブラムスはモロッコのゲンブリを含め、さまざまな楽器を使っている。何というべきか、延々と幻惑と瞑想に引きずり込まれてしまい、反覚醒にて朦朧とする。それぞれのトラックは面白いのだが、こうなると全体として聴いているので別々の意識はない。

しかしその中で、デイヴィッド・ボイキンのテナーは少し聴きなおしてみる気にもなった。かつて「Outet」というグループで出てきたとき、音量もなくかすれるようなサウンドでまったく好感を持てなかったのだが、このように大きな音響に溶け込むプレイが持ち味なのかなと思った次第。

●参照
レンピス/エイブラムス/ラー+ベイカー『Perihelion』(2015-16年)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。