レンピス/エイブラムス/ラー+ベイカー『Perihelion』(Aerophonic、2015-16年)を聴く。
Dave Rempis (as, ts, bs)
Joshua Abrams (b, cl)
Avreeayl Ra (ds, wooden fl)
Jim Baker (key, electronics)
シカゴの面々による魅力的な2枚組アルバム。ジョシュア・エイブラムスによるサウンドを包み込むようなベースも、エイブリアイル・ラーによる不定形のドラムスもそれぞれ良いのだが、どうしても、デイヴ・レンピスのサックスに耳が貼りついてしまう。
フレーズによりサウンドを構築していくというよりも、これと決めた(しばしばヘンな)トーンに執着し、引っ掻くような低音と中音と高音で、強力に粘っこく鼓膜を突破していく感じである。2枚目にはジム・ベイカーのキーボードが参加しており、さらにカラフルな中でレンピスは突破者ぶりを誇示している。
●参照
GUNWALE『Polynya』(2016年)